JPH0214499B2 - - Google Patents

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JPH0214499B2
JPH0214499B2 JP564784A JP564784A JPH0214499B2 JP H0214499 B2 JPH0214499 B2 JP H0214499B2 JP 564784 A JP564784 A JP 564784A JP 564784 A JP564784 A JP 564784A JP H0214499 B2 JPH0214499 B2 JP H0214499B2
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JP
Japan
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precast
cast
plate
truss
concrete layer
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JP564784A
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Toshio Konishi
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  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コンクリート打ちにより構築するバ
ルコニーや階上廊下などの持出し床の高強度構築
工法に関するものである。
(従来技術) 従来、持出し床1の構築は、第1図に示すよう
に所定幅の長尺基板部2aの前端部に垂直突起2
bを立て、その隣接上面に排水溝2cを設けたプ
レキヤストコンクリート製のプレキヤスト型枠2
を用い、これを支柱3で基板部2aが水平となる
ように仮固定し、基板部2aの上に建物の床4と
一緒に現場打ちでコンクリートを打設して現場打
ちコンクリート層5を形成し、プレキヤスト型枠
2と一体化させて持出し床1を形成していた。こ
の場合、プレキヤスト型枠2と現場打ちコンクリ
ート層5との結合はボルトやワイヤー等のアンカ
ーで行つていた。このような持出し床1は、プレ
キヤスト型枠2が床1の一部となるので、専用の
型枠が不要になり、また型枠の取り出し作業が不
要になり、施工が簡単でコストの低減も図れる等
の利点がある。
しかしながら、このような従来の持出し床1
は、プレキヤスト型枠2と現場打ちコンクリート
層5とが完全一体の構造とはなつていず、プレキ
ヤスト型枠2が現場打ちコンクリート層5に吊り
下げられた構造であり、持出し床1の強度は現場
打ちコンクリート層5のみが負担しており、特に
付け根部分の強度が十分でない欠点があつた。
また、従来の持出し床では、垂直突起2aにお
ける手摺やフエンス等の荷重により、第2図に示
すようにプレキヤスト型枠2と現場打ちコンクリ
ート層5との継ぎ目がα,β角度で開き、そこに
雨水が侵入し、両者をつなぐアンカーが腐蝕し、
永年の使用によりプレキヤスト型枠2が落下する
危険があつた。
(発明の目的) 本発明の目的は、持出し床の強度を著しく向上
させることができる持出し床の高強度構築工法を
提供するにある。
(発明の構成) 本発明は、基板部の先端に垂直突起を有するプ
レキヤスト型枠を、その基板部が水平となる向き
に仮固定し、前記基板部の上に現場打ちで建物の
床と一緒に現場打ちコンクリート層を打設し、前
記プレキヤスト型枠と前記現場打ちコンクリート
層を一体化させて持出し床を構築する持出し床の
構築工法において、前記プレキヤスト型枠として
プレキヤストコンクリート板の表面にトラス筋が
その基部の1対のボトム筋側を該プレキヤストコ
ンクリート板に埋設しその先端のトツプ筋側を該
プレキヤストコンクリート板の表面に突出させ且
つ前記プレキヤストコンクリート板の先端には垂
直突起を、その手前には厚肉で表面が平らな溝底
板部を設けてなるプレキヤストトラス板を用い、
前記プレキヤストトラス板をそのプレキヤストコ
ンクリート板が水平な向きとなるように仮固定
し、また前記トラス筋のトツプ筋に前記現場打ち
コンクリート層の補強筋を溶接して固定し、かか
る状態で前記プレキヤストコンクリート板上に現
場打ちでコンクリートを打設して前記現場打ちコ
ンクリート層を形成すると共にこの現場打ちコン
クリート層の一部を前記溝底板部上に立上り段部
として重ねて打設し前記垂直突起の基端部と共に
溝を形成することを特徴とするものである。
このような構築工法によればプレキヤストトラ
ス板のトラス筋の存在により現場打ちコンクリー
ト層の補強筋がプレキヤストトラス板のトラス筋
の突出部分に溶接されて一体化しているので、現
場打ちコンクリート層とプレキヤストトラス板即
ちプレキヤスト型枠との完全一体化を図れて高強
度の持出し床を得ることができる。また、このよ
うに両者を高強度で結合すると、その継ぎ目が開
くのを防止でき、且つ溝底板部のところでは水平
打ち継ぎのため一層継ぎ目の開きを防止でき、ア
ンカーとしてのトラス筋の腐蝕を防止でき、寿命
をのばすことができる。
(実施例) 以下本発明の実施例を第3図及び第4図を参照
して詳細に説明する。本発明では、プレキヤスト
型枠としてプレキヤストコンクリート板6の表面
にトラス筋7がその基部の一端のボトム筋7a,
7aを該プレキヤストコンクリート板6に埋設
し、ラチス筋7b,7bを介して支えられた先端
のトツプ筋7c側を該プレキヤストコンクリート
板6の表面に突出させ、且つこのプレキヤストコ
ンクリート板6の先端には垂直突起8を、その手
前には厚肉で表面が平らな溝底板部9を設けてな
るプレキヤストトラス板10を用いる。このプレ
キヤストトラス板10は、補強筋11で隣接する
トラス筋7が溶接により連結され、また、この補
強筋11は垂直突起8内にも立上げられて補強が
なされている。
このようなプレキヤストトラス板10をそのプ
レキヤストコンクリート板6が水平となる向きに
支柱3で仮固定する。また、プレキヤストトラス
板10のトラス筋7を連結している補強筋11
は、建物12の梁13内に突出させ、垂直突起8
内の補強筋14の一端は現場打ちコンクリート層
5の予定側に所要長さにわたつて突出させてお
く。現場打ちコンクリート層5の補強筋15は、
各トラス筋7のトツプ筋7cに溶接して連結す
る。この補強筋15の一端側は建物12の床4側
に突出させておく。建物12の壁16内の補強筋
17は先端を曲げて現場打ちコンクリート層5の
予定部側に突出させておく。
かかる状態で建物12の床4のコンクリート打
ちと一緒にコンクリートを打設して現場打ちコン
クリート層5を形成すると、この現場打ちコンク
リート層5内にプレキヤストトラス板10の各ト
ラス筋7の突出部分が一緒に埋め込まれ、一体化
される。また、現場打ちコンクリート層5の一部
を溝底板部9上に立上り段部18として重ねて打
設し、垂直突起8の基端部19と共に溝20を形
成する。垂直突起8の上端には手摺21を設置す
る。かくして持出し床1が図示のように成形され
る。
次に、このような本発明の構築工法により作つ
た持出し床と、従来の工法により作つた持出し床
との強度比較を行つたところ下記のような結果が
得られた。
試験体としては、本発明の工法により作つた持
出し床は第5図及び第6図(この第6図において
は、左半部は下端配筋を示し、右半部は上端配筋
を示している。)に示す構造とし、また従来の工
法により作つた持出し床は第7図(従来のプレキ
ヤスト型枠は強度にはほとんど関与してないので
省略した。)及び第8図(この第8図においては、
左半部は下端配筋を示し、右半部は上端配筋を示
している。)に示す構造とした。
このような試験体を、中央の梁の部分が上を向
く姿勢にし、この状態で左右の持出し床の部分の
下面を2点で支え、梁の部分に荷重Pを加えて試
験をしたところ本発明の工法で作つた持出し床の
荷重−変位曲線は第9図のようになり、従来の工
法で作つた持出し床の荷重−変位曲線は第10図
のようになり、また本発明の工法で作つた持出し
床の荷重−変位曲線の包絡線Aと従来の工法で作
つた持出し床の荷重−変位曲線の包絡線Bとの比
較図を作製したところ第11図に示すようになつ
た。
これらの図から明らかなように本発明の工法で
作つた持出し床は、従来の工法で作つた持出し床
より強度が著しく大となつていることが立証され
た。
(発明の効果) 以上説明したように本発明に係る持出し床の高
強度構築工法では、プレキヤスト型枠としてトラ
ス筋を組込んだプレキヤストトラス板を用い、こ
のプレキヤストトラス板のトラス筋の突出部分に
現場打ちコンクリート層の補強筋を溶接して固定
し、この部分を現場打ちコンクリート層中に埋込
むので、持出し床を構成するプレキヤストトラス
板と現場打ちコンクリート層との完全一体化を図
ることができて、高強度の持出し床を構築するこ
とができる。また、このようにプレキヤストトラ
ス板と現場打ちコンクリート層が強く一体化され
ると、両者の継ぎ目が開かなくなり、且つ溝底板
部では現場打ちコンクリート層は水平打ち継ぎと
なりこの面でも継ぎ目の開きを防止でき、雨水の
侵入を防止し長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の持出し床の横断面図、第2図は
従来の持出し床の継ぎ目の開き状態を示す断面
図、第3図は本発明の工法で構築された持出し床
の一例を示す縦断面図、第4図はトラス筋の一例
を示す斜視図、第5図及び第6図は本発明の工法
で作つた持出し床試験体の縦断面図及び配筋状態
を示す平面図、第7図及び第8図は従来の工法で
作つた持出し床試験体の縦断面図及び配筋状態を
示す平面図、第9図は本発明の工法による試験体
の荷重−変位曲線図、第10図は従来の工法によ
る試験体の荷重−変位曲線図、第11図は本発明
の工法による試験体の荷重−変位曲線の包絡線A
と従来の工法による試験体の荷重−変位曲線の包
絡線Bとの比較図である。 1……持出し床、3……支柱、4……建物の
床、5……現場打ちコンクリート層、6……プレ
キヤストコンクリート板、7……トラス筋、7a
……ボトム筋、7b……ラチス筋、7c……トツ
プ筋、8……垂直突起、9……溝底板部、10…
…プレキヤストトラス板、11……補強筋、12
……建物、13……梁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 基板部の先端に垂直突起を有するプレキヤス
    ト型枠を、その基板部が水平となる向きに仮固定
    し、前記基板部の上に現場打ちで建物の床と一緒
    に現場打ちコンクリート層を打設し、前記プレキ
    ヤスト型枠と前記現場打ちコンクリート層を一体
    化させて持出し床を構築する持出し床の構築工法
    において、前記プレキヤスト型枠としてプレキヤ
    ストコンクリート板の表面にトラス筋がその基部
    の1対のボトム筋側を該プレキヤストコンクリー
    ト板に埋設しその先端のトツプ筋側を該プレキヤ
    ストコンクリート板の表面に突出させ且つ前記プ
    レキヤストコンクリート板の先端には垂直突起
    を、その手前には厚肉で表面が平らな溝底板部を
    設けてなるプレキヤストトラス板を用い、前記プ
    レキヤストトラス板をそのプレキヤストコンクリ
    ート板が水平な向きとなるように仮固定し、また
    前記トラス筋のトツプ筋に前記現場打ちコンクリ
    ート層の補強筋を溶接して固定し、かかる状態で
    前記プレキヤストコンクリート板上に現場打ちで
    コンクリートを打設して前記現場打ちコンクリー
    ト層を形成すると共にこの現場打ちコンクリート
    層の一部を前記溝底板部上に立上り段部として重
    ねて打設し前記垂直突起の基端部と共に溝を形成
    することを特徴とする持出し床の高強度構築工
    法。
JP564784A 1984-01-18 1984-01-18 持出し床の高強度構築工法 Granted JPS60152755A (ja)

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JP564784A JPS60152755A (ja) 1984-01-18 1984-01-18 持出し床の高強度構築工法

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JPS60152755A JPS60152755A (ja) 1985-08-12
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JP564784A Granted JPS60152755A (ja) 1984-01-18 1984-01-18 持出し床の高強度構築工法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03241127A (ja) * 1990-02-19 1991-10-28 Shimizu Corp 建築物の跳ね出し部の構築部材およびそれを使用する構築工法
JPH03108121U (ja) * 1990-02-20 1991-11-07
JP2676128B2 (ja) * 1993-01-14 1997-11-12 新井建設株式会社 複合建築物
JP5282972B2 (ja) * 2009-05-19 2013-09-04 清水建設株式会社 柱梁接合部補強構造
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