JPH0213444B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は並列型の側面衝合型鉄心に関し、さら
に詳細に言えば、大小２個の二重環状成層鉄心を
直線状に変形熱処理し並列に配置した複数個の鉄
心脚と、この鉄心脚の外周にそれぞれけん装され
た一次巻線および二次巻線と、および、二重環状
成層鉄心を長だ円形に変形熱処理しその軸方向に
二分割してＮ（複数）個を１組とする2N個の馬て
い形ヨークと、より成り、上記の巻線をけん装し
た鉄心脚のＮ（複数）個を並列に配置したものの
両端の衝合部に上記の馬てい形ヨークを直列に接
続して枠状に衝合し、もつて、所要の磁気抵抗を
得て、しかも、巻線の全長を短縮するように構成
した並列型の側面衝合型鉄心に関する。

従来の技術と発明が解決しようとする問題 従来の衝合型鉄心においては、二重環状成層鉄
心をだ円形に変形熱処理することにより得られる
だ円形状ヨークと、同じく、二重環状成層鉄心を
だ円形に変形熱処理しさらにその中央において二
分割された扁平馬てい形鉄心脚と、より成り、こ
の鉄心脚に巻線をけん装してこれを直列に配置し
たものがある。この構成によれば、鉄心脚の平均
磁路長に従つて、磁気抵抗を一定に維持し得るが
脚鉄心に無方向性鋼帯を使用するため、磁束密度
が方向性鋼帯に比し、約30％低くする必要があ
り、脚鉄心断面が大きくなるため、コイル巻回の
平均長が長くなり、銅損の増加という欠点があ
る。また鉄心構造は複雑化するという欠点もあ
る。

本発明の側面衝合型鉄心においては、鉄心脚を
並列に配置した両端にヨークを直列に接続して枠
状に衝合することにより、所要の磁気抵抗を得て
構造を簡潔にし鉄心本来の特性を維持し、もつ
て、上記の欠点を解消することを目的とする。

実施例 大環状成層鉄心は所要の幅をもつ方向性けい素
鋼帯を渦巻状に同心構成したものであり、小環状
成層鉄心は同じ所要の幅をもつ鋼片を同じく渦巻
状に同心構成したものであり、これら大小２個の
二重環状成層鉄心は直線状に変形熱処理の後一括
されて、第１図より第４図に示すように、２組の
直線状鉄心脚１および１′を構成する。一方、第
５図および第６図に示すように、所要の幅をもつ
無方向性けい素鋼帯および鋼片を渦巻状に同心構
成した二重環状成層鉄心は長だ円形に変形熱処理
されて軸方向に二分割の上２個１組とする４個の
馬てい形ヨーク２および２′を構成する。

鉄心脚１および１′の外周には、第３図に示す
ように、一次巻線および二次巻線３および３′が
けん装される。

２組の直線状鉄心脚１および１′と４個の馬て
い形ヨーク２および２′とは、第２図に示すよう
に、枠状に衝合されて並列型の側面衝合型鉄心と
なる。

発明の効果 鉄心脚１および１′は方向性けい素鋼帯および
鋼片から成り、かつ、ヨーク２および２′は無方
向性けい素鋼帯および鋼片から成るので鉄心本来
の特性を維持し、また、所要の磁気抵抗を得て構
造を簡潔にすることができ、さらに、衝合部は４
ケとなるので励磁突流を減少することとなり、さ
らに所要の励磁電流を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の並列型の側面衝合型鉄心の一
実施例の平面図である。第２図は第１図に示す実
施例の側面図である。第３図は並列配置の２個の
直線状鉄心脚の外周に一次巻線および二次巻線を
けん装した鉄心脚の平面図である。第４図は第３
図に示す鉄心脚の側面図である。第５図は二重環
状成層鉄心を長だ円形に変形熱処理し、軸方向に
二分割した馬てい形ヨークの平面図である。第６
図は第５図に示す馬てい形ヨークの側面図であ
る。 図において、１，１′：鉄心脚、２，２′：馬て
い形ヨーク、３，３′：巻線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 直線状に変形野処理した二重環状成層鉄心を
   並列に配置して得られる鉄心脚と、および、長だ
   円形に変形熱処理した二重環状成層鉄心をその軸
   方向に二分割して得られる馬てい形ヨークと、よ
   り構成され、上記の鉄心脚の複数個を並列に配置
   した両端に上記の馬てい形ヨークを直列に接続し
   て枠状に衝合した並列型の側面衝合型鉄心。 ２ 上記の鉄心脚の外周に一次巻線および二次巻
   線をけん装した特許請求の範囲第１項記載の並列
   型の側面衝合型鉄心。 ３ 上記の二重環状成層鉄心は、方向性けい素鋼
   帯および鋼片を渦巻状に同心構成したもの、ある
   いは、無方向性けい素鋼帯および鋼片を渦巻状に
   同心構成したものである特許請求の範囲第１項記
   載の並列型の側面衝合型鉄心。