JPH02129351A - 高強度銅合金の製造方法 - Google Patents

高強度銅合金の製造方法

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JPH02129351A
JPH02129351A JP28062588A JP28062588A JPH02129351A JP H02129351 A JPH02129351 A JP H02129351A JP 28062588 A JP28062588 A JP 28062588A JP 28062588 A JP28062588 A JP 28062588A JP H02129351 A JPH02129351 A JP H02129351A
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JP
Japan
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alloy
high strength
molten
ingot
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JP28062588A
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English (en)
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Takatsugu Kusakawa
草川 隆次
Kimio Hashizume
橋爪 公男
Shoji Murakami
村上 省自
Takefumi Ito
武文 伊藤
Katsuyoshi Wakamoto
若本 勝嘉
Masazumi Iwase
岩瀬 正純
Hiroshi Okumura
奥村 博司
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Cfi業上の利用分野) この発明は、特にスイッチ、リレー等の縁返し応力が負
荷される部分に使用するのに適した疲れ特性の良好な高
強度銅合金の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、ばね材として一般的に使用されている高強度
合金の代表的なものとしては、例えば、雑誌:伸銅技術
研究会誌 Vol、9(1970)P109〜P116
に示されているCl720合金(ベリリクム銅合金)が
ある。一方、比較的安価なものとしては、Cu中にSn
と微量のPを含有するりん青銅系合金がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらのうち、C1720合金は、機械的特性と加工性
において優れているが、資源として希少で高価なりeを
使用するので、コスト面で高くつくという問題があった
一方、りん青銅系合金の機械的特性は、例えば、刊行物
: A S T M 5pec、Tech、Pub、N
o。
183 (1956)にも示されているように、Sn含
有量の増加につれて向上する傾向を有する。しかし、S
n含有量が多くなると、逆偏析現象が出現し易くなった
り、Cu3 Sn2などの硬くて脆い化合物相の晶出に
より加工性が低下することなどから、その上限が9%に
規定されている。Pについても、造塊時にCu3 Pな
どの化合物相が生成すると加工性が極端に悪化するため
、脱酸剤としてのみ添加され、その含有量はJIS  
H3110においても0.35%以下に限定されている
。このため、C1720合金との特性差が可成り大きい
という問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解決するために
なされたもので、資源として希少で安定供給を受けにく
い高価なりeを使用しなくても、安価で機械的特性と加
工性に優れ、ばね材として十分な特性を存する高強度銅
合金を得ることができる同合金の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
(1)この発明に係る高強度銅合金の製造方法は、重量
比にて、Snが3〜15%、Pが0.35〜3.0%、
残部がCuからなる溶湯金属を、102℃/ s e 
c以上106℃/ s e c未満の冷却速度で急冷凝
固させながら連続的に鋳塊を製造する方法である(以下
、第1の発明という。) (2)また、この発明に係る高強度鋼合金の製造方法は
、重量比にて、Snが3〜15%、Pが0.35〜3.
0%、下記成分のうちの少なくとも1つの成分が合計で
0.01〜1.0%、残部がCuからなる溶湯金属を、
102℃/ s e c以上106℃/ s e c未
満の冷却速度で急冷凝固させながら連続的に鋳塊を製造
する方法である(以下、第2の発明という)。
5i=J、01  〜0.596    Cr=・0.
01〜0.5’ji第1.第2の両発明において、Sn
の含有量を3〜15%としたのは、3%未満では機械的
特性か不十分であり、15%を越えると、R械的特性は
向上するもののC1720合金と比へてコストメリット
か薄らぎ、加工性が低下するためである。
また、Pの含有量を3%以下としたのは、3%を越える
と、導電率および耐食性が低下して実用上問題となるた
めである。
冷却速度を102℃/ s e c以上10’℃/se
c未満と限定した理由は、種々実験した結果、102℃
/ s e c未満では、鋳塊組織が従来の鋳造法によ
るものと変わらず良好な加工性が得られないためであり
、106℃/ s e c以上では、製造可能な板厚が
極端に薄くなり過ぎて実用に供しにくくなるためである
一方、第2の発明において添加するZnMn、B、Si
は、脱酸剤として作用させ、合金の歩留り向上と特性の
安定化を得るためのもので、各元素の含有量の限定理由
は、下限未満では前記効果が得られなく、上限を越える
と機械的特性に態形Uを及ぼすためである。
また、Ni、Fe、Co、Ti、Zr、Crは、結晶粒
の微細化による強度、疲れ特性などの向上を目的として
添加するもので、各元素の含有量の限定理由は、下限未
満では前記特性の向上に効果が少なく、上限を越えると
、加工性や導電率が悪化するためである。
(作用〕 第1.第2の両発明によれば、Pの含有量を多くしたの
で、加工硬化能の大きい高強度合金を得ることができる
。また、従来の連続鋳造法やバッチ式鋳造の場合より速
い冷却速度で溶湯金属を冷却するので、Snの逆偏析の
出現が抑制され、化合物相も微細にマトリックス中に均
一に分散し、したがって、機械的特性と加工性に優ねた
高強度合金を得ることができる。特に、マトリックス中
に分散した微細な化合物相は、疲労クラックの伝播を阻
止すると考えられるので、疲れ特性の向上に寄与するも
のと考えられる。
さらに、組成分として希少で高価なりeを使用しないの
で、製造コストの低減が可能になる。
第2の発明におけるMn、Zn、B、S iは、実施例
から明らかなように、得られる合金の機械的特性に態形
Uを及ぼさないで、脱酸剤として有効に作用する。一方
、Ni、Fe、Co、Ti。
Zr、Crは、特に疲れ特性の向上に有効に作用する。
〔実施例〕
以下、この発明の詳細な説明する。
(実施例1〜4) 第1表の組成で試料1〜4を調整して溶湯金属を造り、
これを直径200+nmで内部水冷が可能な銅製双ロー
ルからなる実験用の急冷凝固設備を用いて急冷凝固させ
ながら連続的に薄板鋳塊を製造した。製造条件としては
、(1)冷却ロールの回転数を140rpmとし、(2
)ロールへの注湯温度をいずれも合金の融点より約50
℃高目とし、(3)ロールギャップは0.3mo+に設
定した。得られた薄板鋳塊は、厚さが0.9mm、幅が
13+nmである。
この鋳塊は、従来の連続鋳造法やバッチ式鋳造の場合よ
り速い所定範囲内の冷却速度で溶湯金属を連続的に急冷
凝固させて造るため、Snの逆偏析の出現が抑制され、
また化合物相も微細にマトリックス中に均一に分散した
状態となっており、加工性は極めて良好である。これら
の鋳塊を均質化焼鈍なしで一気に板厚0.3+nmまで
冷間圧延加工した後、500℃で1時間キジ焼鈍し、続
いて33%の冷間加工率にて0.2mmの板厚に仕上げ
た。ついで、これに250℃で1時間の低温焼鈍処理を
施し諸特性測定用の試料とした。
第1表は、上記各試料の測定結果を比較例とともに示し
たものである。
これらの結果から明らかなように、試料1〜4は、いず
れもayA的諸特性が著しく改善され、ばね材として適
した高強度銅合金であることがわかる。
例えば、Snの含有mがばね材として一般的に広く実用
されている試料5(比較例1)と同しであり、かつPの
含有量が試料5の約8倍である試料3(実施例3)の特
性を、上記試料5と比較すると、試料3の方が引張強さ
で約17%、ばね限界値で約90%も増大している。一
方、ばね材として重視される疲れ特性についても、試料
3には改善効果が認められ、緑返し数N= 10’回に
おける疲れ強さで30 、9 kgf/mm”の値が得
られている。また、試料1(実施例1)では、Snの含
有量が試料5(比較例1)の約1/2であるにもかかわ
らず、はぼ同等の疲れ特性が得られている。このことは
Pの含有量を増やすことにより、高価なSnの量を減ら
すことができ、その分コストの低減が可能であることを
示している。さらに、Snの含有量が多い試料4(実施
例4)では、疲れ強さが32 、4 kgf/m1n2
とレヘル的にはC5210合金(比較例1)とC172
Q合金(比較例2)の中間位置にある。
なお、上記実施例による合金は、疲れ特性の改善効果は
少ないように見えるが、これは疲れ特性を一般的な表示
様式である時間強度、すなわち、一定の縁返し数(N=
1o’)における応力振幅(疲れ強さ)で示したことに
よる。例えば、試料!(比較例1)と試料3(実施例3
)の疲れ強さは、それぞれ26.2と30 、9 kg
f/arlQ2で、その差は約18%とわずかであるが
、一定の応力振幅σ、=40kgf/ml112テノ破
断寿命(Ofi)では、試料3が2.15X10’、試
料5が3.52X10’で、前者の方が後者に比べて約
6倍の破断寿命があり、疲れ面がらの信頼性は著しく向
上している。
これらの機械的特性の向上は、従来品よりPの含有量を
多くし加工硬化能が増大したこと、並びに生成した化合
物相をマトリックス中に均一に分散させたことによる。
特に、疲れ特性の向上は、マトリックス中に分散した微
細な化合物相が疲労クラックの伝播を阻止するためと考
えられる。
(実施例5〜9) 実施例5〜9は、実施例1〜4で例示した組成分Cu、
Sn、Pに、さらに他の元素を添加し、これを組成分と
した場合の例である。
第2表はその添加元素による効果を示したものである。
なお、製造方法、製造条件は、実施例1〜4と同様であ
る。
同表から明らかなように、試料8(実施例5)の引張強
さ、ばね限界値、疲れ強さは、Cu。
Sn、Pを組成分とする試料7と比較した場合、いずれ
もほとんど差が肥められないことから、Mn、Zn、B
、Siは、これらの特性に悪影響を及ぼさず脱酸剤とし
て有効であることが判る。
但し、添加量が多くなると加工性や導電率が悪くなるた
め、この点で上限値は制限される。一方、試料9〜12
(実施例6〜9)は、同じく試料7と比較した場合、N
i、Fe、Co、Ti。
Zr、Crの添加元素は、特に疲れ特性の向上に対し効
果か認められる。但し、それらの添加量が多くなると成
形加工性が悪くなるので、その上限値は、この点でル1
限される。
〔発明の効果〕
以上のように、第1の発明によれば、Snを3〜15m
ff1%、Pを0,5〜3重量%含存するCu−5n−
P系合金を一定の冷却速度で急冷凝固させて製造するの
で、組織と冷間加工性が著しく改善され、かつスイッチ
、リレー等において繰返し応力が負荷される部分に使用
するのに適した安価でR械的特性に優れた高強度銅合金
が得られる効果がある。
また、第2の発明によれば、上記効果が得られるだけで
なく、Cu、Sn、Pのほかに、さらにMn、Zn、B
、SiとNi、Fe、Co。
Ti、Zr、Crを添加するので、前者を添加した場合
は、これらが脱酸剤として機能し、後者を添加した場合
は、これらが機械的特性のうち、特に疲れ特性を向上さ
せるという効果が得られる。
なお、この発明では、特に疲れ特性を強調したが、マト
リックス中に微細に均一に分散するCu3 Pは摩擦係
数を小さくする効果もあるので、この発明による合金を
軸受ジ−トメ−タルとして使用することもできる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比にて、Snが3〜15%、Pが0.35〜
    3.0%、残部がCuからなる溶湯金属を、10^2℃
    /sec以上10^6℃/sec未満の冷却速度で急冷
    凝固させながら連続的に鋳塊を製造することを特徴とす
    る高強度銅合金の製造方法。
  2. (2)重量比にて、Snが3〜15%、Pが0.35〜
    3.0%、下記成分のうちの少なくとも1つの成分が合
    計で0.01〜1.0%、残部がCuからなる溶湯金属
    を、10^2℃/sec以上10^6℃/sec未満の
    冷却速度で急冷凝固させながら連続的に鋳塊を製造する
    ことを特徴とする高強度銅合金の製造方法。 Ni・・0.01〜0.5% Zn・・0.01〜0.
    35% Fe・・0.01〜0.15% Ti・・0.01〜0
    .5% B・・0.001〜0.1% Co・・0.01〜0.
    5% Mn・・0.05〜0.4 Zr・・0.01〜0.5
    % Si・・0.01〜0.5% Cr・・0.01〜0.
    5%
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998010106A1 (fr) * 1996-09-09 1998-03-12 Toto Ltd. Alliage de cuivre et procede de fabrication correspondant

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998010106A1 (fr) * 1996-09-09 1998-03-12 Toto Ltd. Alliage de cuivre et procede de fabrication correspondant

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