JPH0212475Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はパーテイその他で使用されるクラツカ
ーの改良に関するものである。

（従来の技術） 従来のクラツカーは、紙巻火薬に１本の起爆用
引紐を設けた起爆構造を有しており、本体内を２
分割し２個の火薬を設けたものも実公昭58−
26716号により公知であるが、火薬１個に引紐１
本であることは変りがなく、１本の引紐を引いて
しまえばそれで爆発してしまう。

（技術的課題） そこで本考案は複数本の引紐を設けることによ
り、何回かの引くチヤンスがあり、しかも起爆用
引紐とダミーの引紐とは容易に区別できないよう
にすることによつて、引紐を引くスリルが味わえ
るくじ式クラツカーを提供するものである。

（技術的手段） 前記目的を達する本考案は、一端を開口した本
体１の他端に小孔２を設けて複数本の引紐３ａ，
３ｂ…を通し、内１本の引紐３ａは保護部材５内
の火薬６に直結する一方、他の引紐３ｂ…は引張
り抵抗を付与するための小片７により、本体１の
内面又は部材５に、剥離可能に固定した構造を有
するくじ式クラツカーである。

（考案の作用） 本考案のクラツカーは複数本の引紐３ａ，３ｂ
…を有し、内１本のみ火薬６に直結し、他は本体
１又は部材５に固定してあるので、単に軽く引い
た程度では外れず、しかも引張抵抗を付与する小
片７で固定されているから、ダミーの引紐３ｂ…
を抜くときも抵抗により起爆用引紐３ａと同様の
抵抗感を生ずる。それゆえ、各引紐３ａ，３ｂ…
は抜ける最後まで起爆用かダミーか分らず、くじ
の公正に寄与する。

（実施例） 図示実施例は円錐形の本体１を有し、尖つた下
端に小孔２を設けて数本の引紐３ａ，３ｂ…をそ
こに通し、内１本の引紐３ａは、さらに円錐形保
護部材５の底孔８に通して火薬６に直結させ起爆
用としている。引紐３ａ，３ｂ…はたこ糸のよう
な繊維紐のほか、こよりその他の紐状のものが使
用され、また火薬６は通常のクラツカーと同様の
紙巻火薬などが用いられる。また保護部材５は火
薬の爆発力が紙テープや紙吹雪その他の内容物４
を噴出させる方向のみ作用し、かつ手許に爆風が
及ぶのを防ぐ。

他の引紐３ｂ…は本体１または保護部材５につ
ながれるが、第１図、第２図の実施例では残りの
引紐３ｂ…はその上端部を前記保護部材５の外周
面に接着又は粘着テープから成る小片７で貼りつ
けることによつて固着され、第３図、第４図の例
では各引紐３ｂ…の上端部を接着剤を用いて小片
７により本体内面に接着して固着されている。９
は本体開口、１０はそれを閉じた蓋を示す。尚各
引紐３ａ，３ｂ…の外部に、簡単には分らないよ
うに印を付け、起爆用引紐３ａを識別可能として
も良い。

（考案の効果） 従つて本考案によれば、複数本の引紐３ａ，３
ｂ…の中に１本の起爆用引紐３ａが当りくじとし
て入つているため、引紐を引くスリルがあり、引
紐３ａ，３ｂ…の数だけはクラツカーを鳴らすチ
ヤンスがあり、起爆用でない引紐３ｂ…も本体１
又は保護部材６に引張抵抗付与手段を介して固定
してあるため、軽く引張る程度では外れたりちぎ
れたりせず、抜けるまでそれがダミーであるか否
か分らないためくじの面白さ、ゲーム性も倍加
し、従来のクラツカーでは味わえない顕著な効果
があり、またパーテイなどで多人数が順次引紐を
引き、鳴らした人が当りというようなくじに使用
できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るくじ式クラツカーに関する
もので、第１図は第１実施例のものの分解斜視
図、第２図は縦断面図、第３図は第２実施例のも
のの平面図、第４図は縦断面図である。 １……本体、２……小孔、３ａ，３ｂ……引
紐、５……保護部材、６……火薬、７……小片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端を開口した本体１の他端に小孔２を設け
   て複数本の引紐３ａ，３ｂ…を通し、内１本の
   引紐３ａは保護部材５内の火薬６に直結する一
   方、他の引紐３ｂ…は引張り抵抗を付与するた
   めの小片７により、本体１の内面又は部材５
   に、剥離可能に固定した構造を有するくじ式ク
   ラツカー。 (2) 小片７が、接着テープ類である実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のくじ式クラツカー。 (3) 小片７が、接着剤類により引紐３ｂ…ととも
   に固着される実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のくじ式クラツカー。