JPH021242B2 - - Google Patents

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JPH021242B2
JPH021242B2 JP57057604A JP5760482A JPH021242B2 JP H021242 B2 JPH021242 B2 JP H021242B2 JP 57057604 A JP57057604 A JP 57057604A JP 5760482 A JP5760482 A JP 5760482A JP H021242 B2 JPH021242 B2 JP H021242B2
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JP
Japan
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main scale
elastic member
elongated case
scale
case
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JP57057604A
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English (en)
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JPS58174806A (ja
Inventor
Soji Ichikawa
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Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
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Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
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Priority to US06/481,788 priority patent/US4492033A/en
Priority to GB08309429A priority patent/GB2117908B/en
Priority to DE19833312534 priority patent/DE3312534A1/de
Publication of JPS58174806A publication Critical patent/JPS58174806A/ja
Publication of JPH021242B2 publication Critical patent/JPH021242B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/0011Arrangements for eliminating or compensation of measuring errors due to temperature or weight
    • G01B5/0014Arrangements for eliminating or compensation of measuring errors due to temperature or weight due to temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/347Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells using displacement encoding scales
    • G01D5/34746Linear encoders
    • G01D5/34753Carriages; Driving or coupling means

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、直線型変位測定機に係り、特に、長
尺のメインスケールを備えた直線型変位測定機に
用いるのに好適な、相対変位を測定されるべき2
つの被測定物の一方に連結された中空の細長ケー
スと、該細長ケース内に収納・保持された、前記
細長ケースと熱膨脹係数が異なる材料からなるメ
インスケールと、該メインスケールと細長ケース
を接合して、メインスケールを細長ケース内に保
持するための、メインスケール長手方向に配置さ
れた弾性部材と、前記被測定物の他方に連結さ
れ、メインスケールに沿つつて移動されるインデ
ツクススケールとを有し、前記メインスケールと
インデツクススケールの相対移動から前記2つ被
測定物間の相対変位を測定するようにした直線型
変位測定機の改良に関する。 2個の対象物の相対的な位置を測定したり、或
いは、調整したりするための測長装置の一種に、
直線型変位測定機がある。 この直線型変位測定機は、例えば第1図〜第3
図に示されるように構成されている。 図において、例えば冷間引抜き加工により形成
されたアルミニウム製の細長ケース1は、ほぼ方
形の中空断面を有すると共に、第1図の紙面と直
交方向に細長に形成され、更に、長手方向の一側
面に沿つて、ほぼ全長にわたり開口2を備えてい
る。 前記細長ケース1の開口2側の端面には、移動
部材としての検出機構3が、摺動部材4を介して
当接され、細長ケース1の長手方向に沿つて移動
可能とされている。 この検出機構3の下面には、前記開口2から細
長ケース1内に延在する腕部5が一体的に形成さ
れている。また前記開口2の近傍における細長ケ
ース1の外周面には、該細長ケース1の長手方向
に沿つて一対のマグネツト6が設けられ、このマ
グネツト6に、該開口2を扱うように薄肉の鉄板
からなる閉塞部材7が吸着され、該開口2から細
長ケース1内へ塵埃等が侵入することを防止する
ようにされている。 この時、検出機構3の腕部5が挿入される部分
の閉塞部材7は、該検出機構3に設けられるとと
もに、両端が検出機構3の下面に開口された側面
山形の溝8内に挿入され、この溝8により跨がれ
た状態の腕部5は、細長ケース1内への挿入が可
能となるようにされている。 前記細長ケース1内の長手方向に設けられた溝
9内には、ガラス等からなり、一側面(目盛面)
10Bに縦縞状の目盛10A(第2図参照)が形
成されたメインスケール10の下端辺が挿入さ
れ、メインスケール長手方向に配置された、スペ
ーサ11A、ゴム弾性部材11B及び接着剤11
Cにより固定されている。 前記検出機構3の腕部5は前記メインスケール
10の近傍まで延長され、この先端部には連結手
段12を介してスライダー13が移動可能に取付
けられている。この連結手段12は、例えば、先
端に三角形の環状部12Aを一体的に形成され、
基端を腕部5にワツシヤ12Bおよびねじ12C
で止められた線状の片持ばね12Dと、前記環状
部12Aに係合される円錐台12Eとから構成さ
れている。 前記片持ばね12Dは、スライダー13をメイ
ンスケール10の第1の走査基準面と兼用された
目盛面10B側に押圧すするようにされるとも
に、スライダー13をメインスケール10の目盛
面10Bと直交する第2の走査基準面である端面
10C側にも押圧するようにされている。 前記スライダー13は、板材から略L字状に形
成された接触子取付部材13Aとこの接触子取付
部材13Aの一端折曲げ短辺にねじ止めされると
ともに、前記メインスケール10の目盛10Aが
形成されていない面に対向された厚肉の発光素子
取付部材13Bと、前記接触子取付部材13Aの
他端折曲げ長辺ねじ(図示省略)止めされるとと
もに、前記メインスケール10の目盛面10Bに
対向された厚肉の受光素子取付部材13Cとによ
り構成されている。 前記スライダー13の接触子取付部材13Aの
前記メインスケール10の目盛面10Bに対向し
た面には、メインスケール10と同様な縦縞状の
目盛(図示省略)を有するインデツクススケール
14が固定されている。このインデツクススケー
ル14とメインスケール10とを挾んだ状態で光
源としての発光素子15と受光素子16とが配置
されている。 この場合、発光素子15は、前記接触子取付部
材13AのL字の短辺に固着された発光素子取付
部材13Bに、また受光素子16は、前記接触子
取付部材13AのL字の長辺に固着された受光素
子取付部材13Cに各々2個固着されている。 前記接触子取付部材13AのL字の内面すなわ
ち前記メインスケール10の第1の走査基準面で
ある目盛面10Bおよびこの目盛面に直交した第
2の走査基準面である端面10Cに対向した面に
は、それぞれ、低摩擦係数の樹脂からなる摺動駒
17,18が複数個固定され、これらの摺動駒1
7,18は、前記片持ばね12Dの付勢力によ
り、メインスケール10の目盛面10B及びこの
目盛面10Bに直交した端面10Cに当接するよ
うにされている。 このような構成において、細長ケース1或いは
移動部材としての検出機構3のいずれか一方、例
えば検出機構3を被測定物に取付け、他方すなわ
ち細長ケース1を機械のベツドすなわち固定側1
9に固定して被測定物を移動すると、メインスケ
ール10の目盛10Aとインデツクススケール1
4の目盛との間で明暗の縞模様が発生し、この縞
模様の明暗の変化を発光素子15と受光素子16
とで読み取つて被測定物の移動量を読み取り、測
定行うものである。 このような直線型変位測定機によれば、被測定
物の変位をデジタル的に測定できるという特徴を
有するが、一般に、細長ケース1は、アルミニウ
ムで形成され、又、該細長ケース1内に収納・保
持されるメインスケール10は、ガラスで形成さ
れているため、温度変化時に熱膨脹量に差が生じ
るという問題点を有していた。従つて従来は、前
出第1図に示した如く、細長ケース1の溝9の一
側面及び該溝9内の底部に配設されるスペーサ1
1Aによつて位置決めされているメインスケール
10を、前記溝9の一側面に接着剤11Cにより
固着されたゴム弾性部材11Bにより、メインス
ケール10の長手方向全長にわたつて、圧接・保
持するようにしていた。このような保持方法によ
れば、ばね等を用いる場合に比べて、メインスケ
ール10を安定して保持することができ、しか
も、メインスケール10と細長ケース1の熱膨脹
量の差を、ゴム弾性部材11Bの弾性変形により
吸収することができるものである。しかしながら
近年、直線型変位測定機が大型数値制御機械のフ
イードバツク制御系にも利用されるようになつて
きており、このような用途で用いられる直線型変
位測定機は、その全長が4〜6mにも及ぶものが
あり、前記のような従来の保持方法では、メイン
スケールと細長ケースの熱膨脹量の差を吸収しき
れず、温度変化時に、ゴム弾性部材11Bを介し
てメインスケール10に加わる熱応力が過大とな
り、メインスケール10が破損してしまう恐れが
あつた。これは、メインスケール10を、その長
手方向全長にわたつて塗布した弾性接着剤、例え
ば、シリコン系ゴム接着剤により、細長ケース1
の溝9の一側面に、接着・保持するようにした場
合でも、同様である。 本発明は、前記従来の欠点を解消するべくなさ
れたもので、メインスケールを安定して保持する
ことができ、しかも、温度変化時に、熱応力によ
つてメインスケールが破損することがない直線型
変位測定機を提供することを目的とする。 本発明は、相対変位を測定されるべき2つの被
測定物の一方に連結された中空の細長ケースと、
該細長ケース内に収納・保持された、前記細長ケ
ースと熱膨脹係数が異なり、熱膨脹量の差が問題
となる材料からなるメインスケールと、該メイン
スケールと細長ケースを接合して、メインスケー
ルを細長ケース内に保持するための、メインスケ
ール長手方向に配置された弾性部材、前記被測定
物の他方に連結され、メインスケールに沿つて移
動されるインデツクススケールとを有しし、前記
メインスケールとインデツクススケールの相対移
動から前記2つの被測定物間の相対変位を測定す
るようにした直線型変位測定機において、前記メ
インスケールの長手方向に、メインスケール、細
長ケース及び弾性部材の材質、並びに、メインス
ケールの長さによつて決定されるピツチ及び長さ
の弾性部材非接合部を設け、温度変化時に弾性部
材を介してメインスケールに加わる熱応力を軽減
するようにして、前記目的を達成したものであ
る。 又、前記メインスケールの材質がガラス、細長
ケースの材質がアルミニウム合金、弾性部材の材
質がニトリルゴムであり、前記メインスケールの
長さが5m以内である時、前記メインスケールの
弾性部材接合部長さと非接合部長さの比を、1:
15〜1:20として、前記目的を達成するだけでな
く、更に温度変化に対するヒステリシスによる測
定精度の低下も防止するようにしたものである。 以下本発明の原理を説明する。 第4図及び第5図に示す如く、ガラス製のメイ
ンスケール10が細長ケース1の溝9内に、該溝
9の一側面に接着剤11Cにより固着されたゴム
弾性部材11Bにより、メインスケール10の長
手方向全長にわたつて、圧接・保持されている場
合、細長ケース1の、中点oより測つた任意の点
xの、温度変化に伴う単位長さ当りの歪みεaは、
細長ケース1(アルミニウム合金製)の熱膨脹係
数がメインスケール10(ガラス製)のそれより
大きいため、第4図に示されている如く、ゴム弾
性部材11Bのうちメインスケール10と接触し
ている側の方が、細長ケース1と接触している側
の方より伸びが少なくなる結果、細長ケース1が
ゴム弾性部材11Bから熱膨脹による自由歪みが
抑えられる方向に力を受けることを考慮すると、
次式に示す如くとなる。 εa=εa1−εa2 ……(1) ここで、εa1は、中点oより測つた任意の点x
の、温度変化による単位長さ当りの自由歪み、
εa2は、同じく中点oより測つた任意の点xの、
ゴム弾性部材11Bからの抗力による単位長さ当
りの歪みである。 同様にして、メインスケール10の中点oより
測つた任意の点xの、温度変化に伴なう歪みεg
は、今度はメインスケール10がゴム弾性部材1
1Bから熱膨脹による自由歪みを増す方向に力を
受けることを考慮すると、次式に示す如くとな
る。 εg=εg1+εg2 ……(2) ここで、εg1は、中点oより測つた任意の点x
の、温度変化による単位長さ当りの自由歪み、
εg2は、同じく中点oより測つた任意の点xの、
ゴム弾性部材11Bからの抗力による単位長さ当
りの歪みである。 アルミニウム合金製細長ケース1の熱膨脹係数
αは、ガラス製メインスケール10の熱膨脹係数
βより大であるので、ゴム弾性部材11Bの高さ
h方向両端では、相対的に、単位長さ当り(εa
εg)の歪み差が生じる。一般に弾性エネルU0
弾性体の歪みε、弾性体が外部にかける力Fの間
には、カステリアノの定理により ε=∂U0/∂F で与えられる関係がある。又、弾性エネルギU0
は、 U0=(1/2)・F・γh=F2h/2GS で与えられる。ここで、Gは、ゴム弾性部材11
Bの横弾性係数、Sは、同じく接合面積、hは、
同じく高さである。従つて、中点Oより測つた任
意の点xの、温度変化時に、ゴム弾性部材11B
を介してメインスケール10に加わる単位長さ当
りの熱による力Fgは、次式に示す如くとなる。 Fg=GS/h(εa−εg) ……(3) よつて、温度変化時にメインスケール10に加
わる熱による力の最大値Fgmaxは、次式に示す
如くとなる。 Fgmax=2GS/h∫l/2 x=p(εa−εg)dx ……(4) ここで、lは、メインスケール10の全長であ
る。 結局、熱応力の最大値Fgmaxを減少させるに
は、横弾性係数G又は接合面積Sを小とすれば良
いことがわかる。 今、細長ケース1の熱膨脹係数α=2.2×10-5
mm/mm℃、メインスケール10の断面積A=110
mm2、同じく熱膨脹係数β=0.9×10-5mm/mm℃、
同じくヤング率Eg=9×103Kg/mm2、ゴム弾性部
材11Bのヤング率Er=0.572Kg/mm2、同じく横
弾性係数G=0.215Kg/mm2、メインスケール10
と細長ケース1との摩擦係数μ=0.3とし、計算
を簡単にするため、自由断面形状が高さD=2.5
mm、幅2mmのゴム弾性部材11Bが、高さのみが
h=2mm迄圧縮された状態で、前記細長ケース1
とメインスケール10の間に挿入されている場合
を考える。ここで、曲げモーメントMと引張(圧
縮)応力σの比で与えられる断面係数Z(=M/
σ)は、梁の横断面の形状のみで決まり、細長ケ
ース1の場合、一定の曲げモーメントを加えた場
合に発生する引張応力は非常に小さいため、メイ
ンスケール10(ガラス製)に比べて、その断面
係数は十分大きく、ゴム弾性体による変形がない
ものと仮定すると、温度変化△T=50℃であつた
場合、熱応力によりメインスケール10に加わる
引張応力の最大値σgmax、及び、ゴム弾性部材
11Bに加わる引張応力の最大値σrmaxは、下
記第1表に示す如くとなる。
【表】 第1表から明らかな如く、メインスケール10
の全長lが2200mm程度(有効長は2000mm程度)で
ある場合には、メインスケール10及びゴム弾性
部材11Bの引張応力が、許容値を越えることは
ないが、一方、全長l=4700mm(有効長は4500
mm)のメインスケールの場合には、メインスケー
ル10が熱応力により破壊されてしまう。 ここで、前記メインスケール10の引張応力の
最大値σgmaxは、最大応力が明らかにメインス
ケール10の中点(P)で発生するので、中点
(P)に働くF(l/2)が F(l/2)≒ωl2/8+μfl/2 であり、 σgmax=F(l/2)/A であることを考慮すると、次式に示す如く近似で
きる。 σgmax≒(ωl2+4μfl)/8A ……(5) ここで、温度がt℃上昇したときの、細長ケー
ス1とメインスケール10の熱膨脹による長さの
差l(α−β)tが、メインスケール10の接着
剤の張力による伸び λ′(l)=ωl3/12AEg+μfl2/4AEg と、接着剤の伸び λ″(l)=ωhl/GS との和であることを考慮して、 ω≒l(α−β)△T−μfl2/4AEg/l3/12AEg+hl
/GS……(6) f≒(1−h/D)SEr ……(7) 従つて、ゴム弾性部材11Bの横弾性係数G
を、G′≒0.07Kg/mm2(Er′≒0.19Kg/mm2)とすれ
ば、メインスケール10に加る最大引張応力
σgmax≒1.48Kg/mm2となり、ほほぼ全長l=2200
mmのメインスケール10の場合と対応できる。こ
の場合、横弾性係数G或いはヤング率Erの比は、
次式に示す如くとなる。 G′/G=0.07/0.215≒1/3 ……(8) Er′/Er=0.19/0.572≒1/3 ……(9) 従つて、メインスケール10の全長l=4700mm
とした場合でも、ゴム弾性部材11Bの横弾性係
数Gを全長l=2200mmの場合の1/3〜1/4の値とす
れば、従来の全長l=2200mmの場合と比較しうる
効果を得ることができ、破損に至るような状態を
生じることはない。 前記ゴム弾性部材11Bの横弾性係数Gを小さ
くする方法としては (1) ゴム弾性部材11Bの材質を変更して、その
横弾性係数Gを小さくすること、 (2) ゴム弾性部材11Bの断面形状を変更するこ
と、 等が考えられる。しかしながら、(1)の方法は、メ
インスケール10が長大になるに従つて、横弾性
係数Gが小さくなるため、他の特性(特に安定
性)を満足しうる弾性部材を入手できない恐れが
あり、又、本来の固定という機能に欠ける恐れが
ある。一方、(2)の方法は、弾性部材の加工が極め
て困難であり、又、やはり固定という機能に問題
が生ずる。 そこで、本発明では、メインスケール10の長
大化に伴なつて、接合面積Sを小さくすることに
よつて、ゴム弾性部材11Bの横弾性係数Gを小
さくしたのと同様な効果を得るようにしている。
この際に、メインスケール10の破損を防ぐとい
う目的からは、前出の計算の如く、例えば、全長
4700mmのメインスケールの場合には、全長2200mm
のメインスケールの場合に比べて、接合面積Sが
1/3〜1/4となるようにすればよい。 以上のような方法により、保存時の温度変化に
よるメインスケール10の破損は防止できるもの
であるが、一方、測定中の前記のような温度変化
が生じた場合について考慮すると、メインスケー
ル10の全体の延び量λgは、次式で示す如くと
なる。 λg=ωl2/12AEg±μfl2/4AE ……(10) この(10)式における右辺第2項は、摩擦係合によ
りゴム弾性部材11Bからメインスケール10に
与えられる増減分を表わしており、温度の上昇、
下降によつて符号が変化する。例えば、周囲温度
が10→20→60℃のように変化すると、前出(10)式の
右辺第2項に相当する量のヒステリシスが発生す
る。 このヒステリシスの大きさを、全長2200mmのメ
インスケール10の場合について求めてみると、
0.084mmとなる。尚、ゴム弾性部材11Bの張力
による減少分を配慮した時は0.077mmとなるが、
安全側であるので、ゴム弾性部材11Bの張力に
よる減少分を無視した場合について、検討を続け
る。このヒステリシスは、かなり大きな値であ
り、精度1μm程度の測定に際しては無視できな
い値である。ヒステリシスの原因は、摩擦力によ
る仕事エネルギが弾性エネルギに変換されるため
と考えられるので、ヒステリシスの大きさは摩擦
力が大きい程大きくなる。上述のように、全長
2200mmのメインスケール10の全長に亘つ接合部
を設けた場合のヒステリシスが0.084mmであるか
ら、ヒステリシスを10μm以下にするためには、
全長2200mmのメインスケール10を有する直線型
変位測定機の場合においても、例えば長さ215mm
につき200mm程度の非接合部を設けることが望ま
しい。この場合には、ゴム弾性部材11Bの横弾
性係数Gが等価的に、15/215=0.07となるので、ヒ ステリシス大きさも、全長において5.8μm程度と
なつて、大きな改善が期待できる。 又、全長l=4700mmのメインスケール10の場
合には、ヒステリシスの大きさが0.383mmとなる
ので、例えば、メインスケール10の長さ210mm
につき200mm非接合部を設けることによつて、ヒ
ステリシスを大幅に改善することができるもので
ある。 一方、メインスケール10に弾性部材非接合部
を設けた場合の外力に対する信頼性を検討する
と、前出のような数値である場合には、外力10g
程度迄は安全であることが確認できた。 結局メインスケールの破損を防止する上で必要
なメインスケール弾性部材接合部長さと非接合部
長さの比は、当初の実験で成果が認めらられた結
果を考慮すると約1:3以上であり、又、メイン
スケール10の破損だけでなく、測定中の精度を
を維持する上で必要な弾性部材接合部長さと非接
合部長さの比は1:15〜1:20程度となる。 以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細に
説明する。 本実施例は、前出第1図乃至第3図に示したよ
うな、細長ケース1、メインスケール10、ゴム
弾性部材11B及びインデツクススケール14を
有する直線型変位測定機において、第6図に示す
如く、前記メインスケール10長手方向に、メイ
ンスケール10、細長ケース1、及び弾性部材1
1Bの材質、並びに、メインスケール10の長さ
によつて決定されるピツチ及び長さの弾性部材非
接合部20を設けたものである。 発明者が、有効長が250mm、500mm、750mm、
1000mm、断面積がいずれも42mm2であるメインスケ
ール10を有する直線型変位測定機について、直
径1.8mmのニトリルゴム製弾性部材11Bを、接
合部長さが10mm、非接合部長さが150mmとなるよ
うに等ピツチで配置して実験したところ、下記第
2表に示すような結果が得られ、いずれも十分に
安全であることが確認できた。 又、メインスケールの断面積が110mm2である時、
直径2.8mmのニトリルゴム製弾性部材11Bを、
接合部長さ10mm、非接合部長さ200mmとなるよう
に等ピツチで配置した場合の実験結果は下記第3
表に示す如くであり、この場合にも良好な結果が
得られていることが明らかである。
【表】
【表】 尚、前記実施例においては、ゴム弾性部材11
Bとしてニトリルゴムが用いられていたが、ゴム
弾性部材11Bの材質は、これに限定されず、ク
ロロプレンゴム等の他のゴム弾性部材、或いは、
一般に弾性部材を用いることも勿論可能である。 以上説明した通り、本発明によれば、温度変化
時に、弾性部材を介してメインスケールに加わる
熱応力を軽減することができ、長尺スケールであ
つても、破損を生じることなく、安定的に保持す
ることできるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の直線型変位測定機の一例の構
成を示す横断面図、第2図は、第1図の−線
に沿う縦断面図、第3図は、同じく第1図の−
線に沿う縦断面図、第4図は、本発明の原理を
説明するための、メインスケールと細長ケースの
圧接・保持状態を示す平面図、第5図は、同じく
横断面図、第6図は、本発明に係る直線型変位測
定機の実施例におけるメインスケールの保持状態
を示す要部断面図である。 1……細長ケース、9……溝、10……メイン
スケール、11B……ゴム弾性部材、14……イ
ンデツクススケール、20……弾性部材非接合
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相対変位を測定されるべき2つの被測定物の
    一方に連結された中空の細長ケースと、 該細長ケース内に収納・保持された、前記細長
    ケースと熱膨脹係数が異なり、熱膨脹量の差が問
    題となる材料からなるメインスケールと、 該メインスケールと細長ケースを接合して、メ
    インスケールを細長ケース内に保持するための、
    メインスケール長手方向に配置された弾性部材
    と、 前記被測定物の他方に連結され、メインスケー
    ルに沿つて移動されるインデツクススケールとを
    有し、 前記メインスケールとインデツクススケールの
    相対移動から前記2つの被測定物間の相対変位を
    測定するようにした直線型変位測定機において、 前記メインスケールの長手方向に、メインスケ
    ール、細長ケース及び弾性部材の材質、並びに、
    メインスケールの長さによつて決定されるピツチ
    及び長さの弾性部材非接合部を設け、 温度変化時に弾性部材を介してメインスケール
    に加わる熱応力を軽減することを特徴とする直線
    型変位測定機。 2 前記メインスケールの材質がガラス、細長ケ
    ースの材質がアルミニウム合金、弾性部材の材質
    がニトリルゴムであり、前記メインスケールの長
    さが5m以内である時、 前記メインスケールの弾性部材接合部長さと非
    接合部長さの比が、1:15〜1:20とされている
    特許請求の範囲第1項に記載の直線型変位測定
    機。
JP57057604A 1982-04-07 1982-04-07 直線型変位測定機 Granted JPS58174806A (ja)

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US06/481,788 US4492033A (en) 1982-04-07 1983-04-04 Linear scale type displacement measuring instrument
GB08309429A GB2117908B (en) 1982-04-07 1983-04-07 Linear scale type displacement measuring instrument
DE19833312534 DE3312534A1 (de) 1982-04-07 1983-04-07 Laengenskala-wegmessgeraet

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JPS58174806A JPS58174806A (ja) 1983-10-13
JPH021242B2 true JPH021242B2 (ja) 1990-01-10

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DE3312534A1 (de) 1983-10-13
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