JPH0211983B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、信号、電気の中継用端子装置に関す
るものである。

従来、一般的に信号の中継用デバイスとして使
用されているものには、端子台とコネクとを備え
た端子装置がある。

前記従来の端子装置においては、端子台には、
第１図に示すように、ベースの幅方向に端子部２
を２個配置しかつ同ベースの長さ方向に２個の端
子部を複数組配列したものがあり、この第１図に
示す端子台１は標準的なものとして使用されてい
る。

また、コネクタには、角形、丸形などの種類が
あるが、第２図にはレセプタグル４とプラグ５と
を角形に形成した、いわゆる角形のコネクタ３を
示す。

そして、前記端子台１には次のような特徴があ
る。

(1) 表面取付形が大半であり、同一方向からの電
線接続作業ができる。

(2) 種々のサイズの電線が接続可能である。

一方、前記コネクタ３には次のような特徴があ
る。

(1) 第２図に示すごとく、プラグ側とレセプタク
ル側とでは作業方向が異なる。

(2) 端子台に比較して、平面上の取付専用面積は
同一接続点数に対して少なくてよい。

(3) 一度接続を行なうと、プラグとレセプタクル
の着脱により回路の切り離しが短時間に行え
る。

ところで、従来発電所等のようなプラントの信
号の中継用端子装置において、現場等から線径の
太いケーブルで信号を受け、これを多芯化された
線径の細いケーブルに置き換えるには、第３図に
示すように、前記第１図に示す端子台１と略同形
の端子台１０の端子部１１に送信側のケーブル１
５の各芯線１６の圧着端子１７を接続し、端子台
１０の接続部１２と、前記第２図に示すコネクタ
３と略同形のコネクタ１３のレセプタクル１４と
を中継配線１８′で接続し、このレセプタクル１
４に、受信側のケーブルの複数の電線を接続した
プラグ（図示省略）を差し込むようにしている。

しかし、上記に示す従来技術の中継用端子装置
では、前述のごとく端子台１０とコネクタ１３と
を中継配線１８′で接続しなければならず、しか
もそれら端子台１０とコネクタ１３とが多数用い
られる場合には中継配線１８′の接続作業にかな
りの手間がかかり、さらに第３図から分かるよう
に、接続作業を平面上の二方向から行わなければ
ならないので作業者が動き廻つて接続しなければ
ならない問題がある。また、端子台１０とコネク
タ１３の両方を使用するため、大きな実装スペー
スを必要とする問題がある。

本発明の目的は、前記従来技術の問題点に鑑
み、送信側と受信側との接続を端子台の一方の面
上で行なつて接続作業を極めて簡便化でき、また
コンパクトにまとめ、実装スペースを少なくで
き、さらに簡単にかつ堅固に組立てできる中継用
端子装置を提供することにある。

本発明の特徴は、端子台の一方の面の中央部に
凹陥部を形成し、前記端子台の一方の面に、端子
部及びコンタクト部を連結片により連結した導電
材製の端子付きコンタクトを、端子台の幅方向に
は２個かつ端子台の長さ方向には複数個夫々設定
間隔をおいて配列し、かつ前記端子付きコンタク
トの連結片を端子台の凹陥部内に収容すると共
に、前記端子部を端子台の幅方向の両側の端面上
に載せ、前記コンタクト部を端子台の幅方向の中
心部に間隔をおいてバツク・トウ・バツクに配置
し、前記端子台の端子付きコンタクト列に、幅方
向の両側に端子付きコンタクトの端子部を受け入
れる窓を有し、かつ幅方向の中間部に前記コンタ
クト部を挿通する挿通穴とコネクタプラグ嵌合用
の嵌合溝とを形成した抑え部材を装着し、かつ該
抑え部材と端子台とで端子付きコンタクト列の連
結片を抑え、前記抑え部材の嵌合溝には、端子付
きコンタクト列のコンタクト部と嵌合するコンタ
クト穴と、該コンタクト穴に接続した送信側と受
信側の何れか一方の導線とを設けたコネクタプラ
グを嵌着し、端子付きコンタクト列の各コンタク
ト部に前記コンタクト穴を介しコネクタプラグの
各導線を一活して接続し、かつ端子付きコンタク
ト列の各端子部に前記抑え部材の窓を通じ送信側
と受信側の何れか他方の導線を接続し得るように
構成したことにあり、これにより前記目的を総て
達成することができたものである。

以下、本発明の一実施例を第４図乃至第７図に
より説明する。第４図は本発明の一実施例を示す
端子台の斜視図、第５図は端子台の縦断面図、第
６図は端子付きコンタクトの斜視図、第７図は端
子台とコネクタプラグの組み付け状態の斜視図で
ある。

これらの図に示す実施例の中継用端子装置は、
大別すると、端子台２０と、コネクタプラグ３２
とを備えて構成されている。

具体的に述べると、前記端子台２０は、絶縁材
で形成されており、かつその上面の中央部に凹陥
部２０ａが形成されている。該凹陥部２０ａは第
５図に示すように、端子台２０の上面において幅
方向中央部に一定の幅で凹ませて長さ方向に沿つ
て形成されている。

また前記端子台２０の上面には端子付きコンタ
クト２１が端子台２０の幅方向に２個、かつ端子
台２０の長さ方向にそれぞれ10個配列されてい
る。

該端子付きコンタクト２１は、導電材で形成さ
れ、第６図に示すように、端子部２３と、ピン状
に突設されたコンタクト部２４と、その両者を連
結する連結片２２とを有して構成されている。そ
して、端子付きコンタクト２１は、端子台２０の
上面において第５図に示すように、前記連結片２
２を凹陥部２０ａ内に収容すると共に、前記端子
部２３を端子台２０の幅方向の両側の端面２０
ｂ，２０ｃ上に載せ、かつ前記コンタクト部２４
を端子台２０の幅方向の中心部に間隔をもつてバ
ツク・トウ・バツクに２個配置され、かつ第４図
に示すように端子台２０の長さ方向に各列とも10
個ずつ配列されている。

なお、前記各端子付きコンタクト２１の端子部
２３には、第４図に矢印ａで示される如く、ビス
３１を介し送信側のケーブル１５の芯線１６の圧
着端子１７を接続しうるようになつている。

さらに、前記端子台２０の端子付きコンタクト
２１列に抑え部材２５が装着されている。該抑え
部材２５は、絶縁材で形成されており、第４図及
び第５図に示すように、その幅方向の両側に端子
付きコンタクト２１の端子部２３を受け入れる窓
２６を有し、かつ幅方向の中間部に端子付きコン
タクト２１のコンタクト部２４を挿通する挿通穴
と、コネクタプラグ３２嵌合用の嵌合溝２７とが
形成されている。そして、この抑え部材２５は、
端子台２０上の設定間隔で配置された端子付きコ
ンタクト２１列にビス等の固着手段で装着された
とき、前記窓２６に端子部２３が位置すると共
に、前記挿通穴にコンタクト部２４が挿通するこ
とにより、端子台２０の凹陥部２０ａと共に端子
付きコンタクト２１列の連結片２２を一活して抑
えるようにしている。そのため、前記抑え部材２
５は端子付きコンタクト２１の連結片２２の上面
及び端子部２３の側壁の内側に接して抑え得るよ
うに端子台２０の凹陥部２０ａと略対応する形状
をなしている。

一方、前記コネクタプラグ３２は、絶縁材で形
成され、第７図に示すように、抑え部材２５の嵌
合溝２７に嵌着されている。即ち、このコネクタ
プラグ３２は、前記抑え部材の嵌合溝２７に嵌合
しうる形状に形成されており、その高さ方向の一
端部である下半部３２ａには端子付きコンタクト
２１のコンタクト部２４に嵌合するコンタクト穴
３３が形成され、さらにその他端部である上半部
３２ｂにはコネクタプラグ３２を嵌合溝２７に嵌
合した時点で、コンタクト部２４と電気的に接続
しうる受信側のケーブル１８の芯線１９が予め設
けられている。

そして、抑え部材２５の嵌合溝２７にコネクタ
プラグ３２を嵌合したとき、端子付きコンタクト
２１列の各コンタクト部２４に前記コンタクト穴
３３を介し受信側の芯線１９が一括して接続され
るようにしている。

さらに、前記抑え部材２５により形成された嵌
合溝２７の長さ方向の両端部に当たる位置に、コ
ネクタプラグの位置決め用のストツパ２８が設け
られ、各ストツパ２８にはコネクタプラグ取付用
のねじ穴２９が形成されている。また、端子台２
０の両端部には、端子台２０自体の取付用穴３０
が形成されている。

前記実施例の中継用端子装置は、次のように使
用される。

すなわち、第４図に示すように、端子台２０の
上面に予め端子付きコンタクト２１を所望数配列
し、その上に抑え部材２５を装着させておく。そ
して、端子付きコンタクト２１の端子部２３に、
送信側のケーブル１５の各芯線１６の圧着端子１
７を第４図に矢印ａに示すように、抑え部材２５
のそれぞれの窓２６を通じて重ね、それぞれビス
３１で結合し、接続する。

なお、端子付きコンタクト２１の端子部２３へ
の圧着端子１７の接続前、または接続後、あるい
は時宜に、抑え部材２５を装着した端子台２０
を、取付用穴３０を通じて固定部材に取り付ける
ものとする。

ついで、抑え部材２５のコネクタプラグ用の嵌
合溝２７に、第４図に示す矢印ｂ方向からコネク
タプラグ３２を嵌合すると、嵌合溝２７を挿通し
ている端子付きコンタクト２１のコンタクト部２
４が、コネクタプラグ３２のコンタクト穴３３に
差し込まれる。

前記嵌合溝２７へのコネクタプラグ３２の嵌合
時には、コネクタプラグ３２を嵌合溝２７内に設
けられたストツパ２８に当接する位置まで挿し込
み、コネクタプラグ３２の上面からその内部を通
して前記ストツパ２８に形成されたねじ穴２９に
止めねじ３４をねじ込み、第７図に示されるよう
に、端子台２０にコネクタプラグ３２を取り付け
て使用するものである。

実施例の中継用端子装置は、前述のごとく、端
子台２０の端子付きコンタクト２１列に抑え部材
２５が装着され、該抑え部材２５に端子付きコン
タクト２１の端子部２３を受け入れる窓２６を有
しているので、端子部２３には端子台２０の上面
上で前記窓２６を通じ送信側の芯線１６を確実に
接続でき、また抑え部材２５の嵌合溝２７にコネ
クタプラグ３２を嵌着することにより、コンタク
ト部２４は端子台２０の上面上で受信側の芯線１
９を確実に接続できる。

その結果、端子付きコンタクト２１の端子部２
３及び芯線１６の接続作業と、コンタクト部２４
及び芯線１９の接続作業とを端子台２０の一方の
面上だけで行なえるので、作業者が端子台２０の
周囲にいちいち動き廻る必要がない。しかもコネ
クタプラグ３２に受信側の芯線１９が設けられて
いるので、コネクタプラグ３２を抑え部材２５に
嵌着するだけで従来のような中継配線する必要も
ない。

また抑え部材２５の嵌合溝２７にコネクタプラ
グ３２が嵌着されるので、抑え部材２５とコネク
タプラグ３２とが一体的な組み付け構造となり、
端子装置全体をコンパクトにまとめることができ
る。

さらに、端子台２０の端子付きコンタクト２
１、抑え部材２５、コネクタプラグ３２が順次組
み込まれ、しかも、抑え部材２５の嵌合溝２７に
コネクタプラグ３２が嵌着されることにより、抑
え部材２５のコネクタプラグ３２に対するホール
ド強度をもたせることができる上、コネクタプラ
グ３２が端子付きコンタクト２１のコンタクト部
２４を補強できるので、堅固に組立てることもで
きる。

なお図示実施例では、端子付きコンタクト２１
の端子部２３に送信側ケーブル１５の芯線１６が
が接続され、かつコネクタプラグ３２に受信側の
ケーブル１８の芯線１９が設けられた例を示した
が、端子部２３に受信側の芯線１９を接続し、か
つコネクタプラグ３２に送信側の芯線１６を設け
ても良い。

以上述べたように、本発明は、端子台の一方の
面の中央部に凹陥部を形成し、前記端子台の一方
の面に、端子部及びコンタクト部を連結片により
連結した導電材製の端子付きコンタクトを、端子
台の幅方向には２個かつ端子台の長さ方向には複
数個夫々設定間隔をおいて配列し、かつ前記端子
付きコンタクトの連結片を端子台の凹陥部内に収
容すると共に、前記端子部を端子台の幅方向の両
側の端面上に載せ、前記コンタクト部を端子台の
幅方向の中心部に間隔をおいてバツク・トウ・バ
ツクに配置し、前記端子台の端子付きコンタクト
列に、幅方向の両側に端子付きコンタクトの端子
部を受け入れる窓を有し、かつ幅方向の中間部に
前記コンタクト部を挿通する挿通穴とコネクタプ
ラグ嵌合用の嵌合溝とを形成した抑え部材を装着
し、かつ該抑え部材と端子台とで端子付きコンタ
クト列の連結片を抑え、前記抑え部材の嵌合溝に
は、端子付きコンタクト列の各コンタクト部と嵌
合するコンタクト穴と、該コンタクト穴に接続し
た送信側と受信側の何れか一方の導線とを設けた
コネクタプラグを嵌着し、端子付きコンタクト列
の各コンタクト部に前記コンタクト穴を介しコネ
クタプラグの各導線を一括して接続し、かつ端子
付きコンタクト列の各端子部に前記抑え部材の窓
を通じ送信側と受信側の何れか他方の導線を接続
し得るように構成したので、端子付きコンタクト
のコンタクト部及び一方の導線の接続作業と、端
子部及び他方の導線の接続作業とを端子台の一方
の面上で行なえ、作業者が端子台の周囲にいちい
ち動き廻る必要がない結果、接続作業を簡便化す
ることができる効果がある。また抑え部材の嵌合
溝にコネクタプラグを嵌着するので、抑え部材と
コネクタプラグとが一体的な組み付け構造とな
り、端子装置全体をコンパクトにまとめることが
できることができる結果、実装スペースが少なく
て済む効果がある。さらに、端子台に端子付きコ
ンタクト、抑え部材、コネクタプラグを順次組み
込むことができるので、組立てを簡単にでき、し
かも抑え部材のコネクタプラグに対するホールド
強度をもたせることができる上、コネクタプラグ
が端子付きコンタクトのコンタクト部を補強し得
るので、堅固に組立てることもできると云う効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来一般に使用されてい
る端子台およびコネクタの斜視図、第３図は従来
の端子台とコネクタとを使用してプラントの信号
中継を行う場合の実装説明図である。第４図ない
し第７図は本発明の一実施例を示すもので、その
第４図は本発明の実施例を示す中継用端子台の斜
視図、第５図は同縦断正面図、第６図は端子付き
コンタクトの斜視図、第７図は端子台とコネクタ
プラグの組み付け状態の説明図である。 １５……送信側のケーブル、１６……送信側の
ケーブルの芯線、１８……受信側のケーブル、１
９……受信側のケーブルの芯線、２０……端子
台、２０ａ……凹陥部、２０ｂ，２０ｃ……端子
台の幅方向の両側の端面、２１……端子付きコン
タクト、２２……端子付きコンタクトの連結片、
２３……同端子部、２４……同コンタクト部、２
５……端子付きコンタクトの抑え部材、２６……
送信側のケーブルの電線の圧着端子接続用の窓、
２７……コネクタプラグ嵌合用の嵌合溝、３２…
…コネクタプラグ、３３……コネクタプラグのコ
ンタクト穴。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (A)端子台の一方の面の中央部に凹陥部を形成
   し、 (B) 前記端子台の一方の面に、端子部及びコンタ
   クト部を連結片により連結した導電材製の端子
   付きコンタクトを、端子台の幅方向には２個か
   つ端子台の長さ方向には複数個夫々設定間隔を
   おいて配列し、かつ前記端子付きコンタクトの
   連結片を端子台の凹陥部内に収容すると共に、
   前記端子部を端子台の幅方向の両側の端面上に
   載せ、前記コンタクト部を端子台の幅方向の中
   心部に間隔をおいてバツク・トウ・バツクに配
   置し、 (C) 前記端子台の端子付きコンタクト列に、幅方
   向の両側に端子付きコンタクトの端子部を受け
   入れる窓を有し、かつ幅方向の中間部に前記コ
   ンタクト部を挿通する挿通穴とコネクタプラグ
   嵌合用の嵌合溝とを形成した抑え部材を装着
   し、かつ該抑え部材と端子台とで端子付きコン
   タクト列の連結片を抑え、 (D) 前記抑え部材の嵌合溝には、端子付きコンタ
   クト列のコンタクト部と嵌合するコンタクト穴
   と、該コンタクト穴に接続した送信側と受信側
   の何れか一方の導線とを設けたコネクタプラグ
   を嵌着し、 (E) 端子付きコンタクト列の各コンタクト部に前
   記コンタクト穴を介しコネクタプラグの各導線
   を一括して接続し、かつ端子付きコンタクト列
   の各端子部に前記抑え部材の窓を通じ送信側と
   受信側の何れか他方の導線を接続し得るように
   構成したことを特徴とする中継用端子装置。