JPH0211585A - クロマン誘導体の製造方法 - Google Patents

クロマン誘導体の製造方法

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JPH0211585A
JPH0211585A JP63161456A JP16145688A JPH0211585A JP H0211585 A JPH0211585 A JP H0211585A JP 63161456 A JP63161456 A JP 63161456A JP 16145688 A JP16145688 A JP 16145688A JP H0211585 A JPH0211585 A JP H0211585A
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広瀬 徳康
Kichisaburo Hamamura
吉三郎 浜村
Shizumasa Kijima
貴島 静正
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トコフェロール類を製造する際の有用な中間
体であるクロマン誘導体の製造方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕生体内
抗酸化作用を中心とする種々の生理作用が報告され、注
目されるようになったビタミンE(1−コフェロール類
)は、そのもの自体のみならず、各種の誘導体として医
薬品、食品、飼料などとして広く汎用されており、極め
て重要な物質である。
このトコフェロール類は、トリメチルハイドロキノンと
フィトールまたはイソフィトールを塩化亜鉛や三フッ化
ホウ素・エーテラートのようなルイス酸を触媒として縮
合閉環して合成されている(Helv、 Chim、 
Acta、、21.309(1938) ;J、 Ch
ew、 Soc、、 1938.1382  ; U、
S、P、 2,723,278(1955)および特公
昭45−23146 (1970)など参照〕。
この方法の最大の欠点は、原料となるフィトール、イソ
フィトールが高価であることである。
このことがトコフェロール類の工業生産の鍵となってお
り、トコフェロール類の市場価格高騰の原因である。
そこで、最近では、フィトール、イソフィトールを必要
としないトコフェロール類の製造方法が検討されている
が、出発原料として2,5,7゜8−テトラメチル−2
−(4’−メチル−3”−ペンテニル)−6−クロマノ
ールを用いる方法が有力視されている。そして、この出
発原料を製造する方法として、(1)トリメチルハイド
ロキノンとゲラニオールまたはゲラニルハライドをルイ
ス酸の一種である三弗化ホウ素の存在下で縮合する方法
(特公昭42−11064号) 、(2)ハイドロキノ
ン類とゲラニルクロリドまたはネリルクロリドを、塩化
亜鉛、塩化アルミニウムなどのルイス酸の存在下に縮合
させる方法(特開昭59−225177号)、およびハ
イドロキノン類にミルセン、ミルセンのハライド5.ゲ
ラニオール、リナロールなどを塩化亜鉛の存在下に縮合
させる方法(特開昭60−75745号)などが提案さ
れている。
しかしながら、これらの方法は下記に示す如く、いずれ
の方法も副反応による三環式化合物(■“)が多量に副
生ずるため、出発原料としての2.5.7.8−テトラ
メチル−2−(4”−メチル−3”−ペンテニル)−6
−クロマノール((■゛)。
R’ =R”=R’=CH3)を好収率で4るf、:、
め(D方法としては好ましくない。
即ち、式(IV)で示されるハイドロキノン類と式(V
)で示される6位に二重結合を持つCI+1テルペン類
の縮合は式(Vl)で表される2−アリル体を中間体と
して経由し、続いて起こる電子の移動(■と■ の2ル
ートが同時に進行すると考えられる)によって目的物(
■′)と副生成物である三環式化合物(■”)が生成す
ると考えられる。
本発明者らは、上記の実情に鑑み、ビタミンEを製造す
るための重要な原料である中間体(■°)の工業的製造
方法につき、長年にわたって鋭意検討を重ねてきたが、
次に示す方法が所期の目的を達成できる方法であること
を見出し、本発明を完成した。
即ち、一般式 (式中、Ql、 R2,R3は前記の意味を有し、Xは
塩素、臭素などハロゲン原子を示す) このように、従来法においては、反応機構上、三環式化
合物(■”)の副生をさけがたく、しかも化合物(■”
)と化合物(■゛)の性状が類似しているため、目的物
化合物(■゛)の単離、精製が極めて困難であった。そ
のため、長い間これに替わる効率的な化合物(■”)の
合成法の確立が求められていた。
〔課題を解決するための手段] R″ (式中R1,R2,R3は同一または相異なる水素原子
またはメチル基を意味し、Rは水素原子または水酸基の
保護基を意味する) で表されるハイドロキノン類を次の化学構造式で表され
る1、7−ジクロル−3,7−ジメチル−オクトー2−
エンと反応せしめて、次の一般式(1)R3 (式中R1,R2,R3及びRは前記の意味を有する)
で表されるクロマン誘導体(I)を製造しく第一工程)
、次いで該クロマン誘導体(I)を脱塩化水素反応を行
うことによって次の一般式(■)。
(■) (式中R’、 R”、 R’、 Rは前記の意味を有す
る)で表される2種類のオレフィン化合物の位置異性体
混合物としく第二工程)、次いでこれを酸触媒のプロト
トロピー反応によって二重結合を転位させ、熱エネルギ
ー的により安定なオレフィンに転位させて、上記の一般
式(■)で表される化合物とする(第三工程)。
上記の方法によれば、高収率に一般式(■)で表される
化合物を得ることができ、工業的に極めて有利な方法で
ある。
第二工程は、クロマン誘導体(1)の脱塩化水素反応を
行う工程であるが、脱塩化水素反応は通常苛性ソーダ、
苛性カリ、水酸化カルシウム、ソジウムメチラート、ソ
ジウムエチラートなどのアルカリを用いる。
第三工程は、二種類のオレフィン化合物の位置異性体混
合物を、二重結合を転位させ、熱エネルギー的により安
定なオレフィンに転位させて、目的物質を製造する工程
であるが、この工程は通常酸触媒を用いた酸触媒プロト
トロピー反応を行う。
本発明においては、第二工程によって製造されるオレフ
ィン化合物の位置異性体混合物を一旦単離して、第三工
程を行ってもよいが、単離することなく連続的に酸触媒
プロトトロピー反応を行う方法でもよい。
上記の一般式において、Rは水素原子または水酸基の保
護基を意味するが、水酸基の保護基とは、加水分解によ
るか、あるいは還元的に該保護基が脱離され得る基であ
ればいかなる基でもよいが、通常用いられる代表的な基
を挙げれば、例えばアルコキシアルキル基(メトキシメ
チル基、エトキシエチル基など)、トリアルキルシリル
基、テトラヒドロピラニル基、ベンジル基などを挙げる
ことができる。
R1,RZ、 R3は同一または相異なる水素またはメ
チル基を意味するが、ビタミンEとして最も活性が高い
α−トコフェロールを製造する場合はR1,Rg、 R
3のいずれもがメチル基である化合物である。
また、第二工程の出発物質として用いるクロマン誘導体
(I)は、新規化合物である。
次に、本発明化合物を用いる一連の上記の反応について
詳述する。
(第一工程) 本発明において、一般式(II)で表されるハイドロキ
ノン類と、一般式(n[)で表される1、7ジクロルー
3.7−ジメチル−オクトー2−エンとの縮合反応は通
常、有機溶媒中で行われる。
1.7−ジクロル−3,7−ジメチル−オクトー2−エ
ンは、天然の安価な原料であるミルセンから容易に誘導
しうる。2体、8体あるいはその混合物いずれもが使用
できる。
反応溶媒としては、ジクロルメタン、エチレンクロリド
、四塩化炭素等で代表されるハロゲン化炭化水素、ベン
ゼン、トルエンに代表される芳香族炭化水素、酢酸エチ
ル、酢酸イソプロピル等で代表されるエステル類、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等
のエーテル類を挙げることができる。しかし、特に好ま
しいのは酢酸エチル、ジクロルメタン、ジオキサンであ
り、その単独、或いはそれらの組み合わせの使用が可能
である。
縮合反応の触媒としては、ルイス酸またはプロトン酸の
単独或いはその組み合わせを使用することが出来る。ル
イス酸としては、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、三弗化
ホウ素、四塩化チタン、四塩化スズ等を挙げることが出
来るが、特に塩化亜鉛の使用が好ましい。また、プロト
ン酸としては、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸、蟻酸、塩化水素、硫酸などを挙げることが出来る
が、特に塩化水素の使用が好ましい。更に、ルイス酸の
塩化亜鉛とプロトン酸の塩化水素の併用は特に好ましい
結果を与える。
これら触媒の使用量はハイドロキノン類に対して、20
〜90重量%が好ましい。
縮合反応における反応温度は、通常、室温から使用溶媒
の沸点温度の範囲内が採用されるが、多くの場合、25
〜50℃が原料の残存率が低く、かつ副生成物の出現率
も低いなどの、好結果を与える。
縮合反応時に、少量の亜鉛末を添加することによる還元
的環境下での反応は副生成物の抑制に極めて有利である
(第二工程) 一般式(1)で表されるクロマン誘導体の脱塩化水素反
応は有機溶媒中あるいは水中でアルカリ類の存在下に行
われる。
アルカリ類としては苛性ソーダ、苛性カリ、水酸化カル
シウム、ソジウムメチラート、ソジウムエチラート等を
挙げることが出来るが、特に苛性ソーダの使用が好まし
い。アルカリの使用量はクロマン誘導体(I)に対して
1〜2倍モルの中から選ばれ、特に1.5倍モル使用が
好ましいが、クロマン誘導体(1)を単離しないで、脱
塩化水素反応を行う場合には更に過剰のアルカリ量を用
いることが必要であり、好結果を与える。
反応溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロ
パツール、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル等の有機溶
媒あるいは水を挙げる事が出来るが、特に好ましいのは
エタノールまたは含水エタノールである。
反応温度は通常、室温から使用溶媒の沸点温度の範囲内
が採用されるが、沸点温度での反応が特に好ましい。
(第三工程) 一般式(■)、(■)で表される2種類のオレフィン化
合物よりなる位置異性体混合物の酸触媒プロトトロピー
反応は有機溶媒中で酸触媒の存在下で行われる。酸触媒
としては濃硫酸、リン酸、塩化水素、三弗化ホウ素、塩
化亜鉛、塩化第一銅、臭化マグネシウム、パラトルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸等
が挙げられる。これら酸触媒のうちパラトルエンスルホ
ン酸、リン酸、濃硫酸などが好結果を与えるが、特に好
ましいのはパラトルエンスルホン酸である。
反応溶媒としては、ベンゼン、トルエンなどが好ましく
、反応温度はその溶媒の沸点温度が反応を迅速に進める
うえで好ましい。
以上本発明方法の概略を述べたが、本発明方法の優れた
点を述べれば以下の通りである。
(1)従来方法によると、副反応によって三環式化合物
が生じ、しかも目的物質(■)と性質が類似しているの
でその分離が殆ど不可能である。しかしながら、本発明
方法はこのような欠点がない方法である。
(2)本発明における第三工程は、二種類のオレフィン
化合物の位置異性体混合物を二重結合を転位させ、熱エ
ネルギー的により安定なオレフィンに転移させる反応で
あるが、実際には酸触媒の存在下で加熱すれば、収率よ
く目的物質を得ることができ、従って、本発明方法は極
めて簡便な方法で工業的に価値の高い方法である。
〔実施例〕
次に、本発明の一連の方法を実施例によって説明するが
、本発明がそれらのみに限定されることがないことはい
うまでもない。
尚、実施例1で出発原料として用いた1、7−ジクロル
−3,7−シメチルオクトー2−エンの製造方法を参考
例1とし、また上記化合物(■)を製造するための公知
方法(特公昭42−11064、及び特開昭60−75
475)を追試した結果をそれぞれ参考例2および3と
して示した。
1星■土 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を付け
た500 @7四頚フラスコに2.3.5− トリメチ
ルハイドロキノン30.4g(0,2モル)、塩化亜鉛
27.2g (0,2モル)、濃塩酸5+nZ、亜鉛末
2g、ジクロルメタン180 aZおよびジオキサン5
0I117を仕込み、室温で撹拌しながら、1,7−ジ
クロル−3,7−シメチルオクトー2−エン(E体、2
体の混合物) 62.8g (0,3モル)を徐々に滴
下した。滴下につれて反応温度は上昇し、35°Cに達
した。35°Cで4時間、反応継続させて後、薄層クロ
マトグラフィーにて原料トリメチルハイドロキノンが残
存しないことを確認し、水中に注ぎ、油水相を分離した
。油相を水、重曹水、水で順次洗浄して中性となし、無
水硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を留去して得られ
た淡褐色油状残渣92gにn−ヘキサン80@lを加え
て溶解し、冷凍庫中に一夜放置したところ、無色針状結
晶が析出した。この針状結晶を濾取し、少量のn−ヘキ
サンから再結晶することによって、融点58〜59°C
を示す2.5,7.8−テトラメチル−2−(4’−ク
ロル−4゛−メチルペンチル)−6クロマノール58.
2g (収率: 89.6%、トリメチルハイドロキノ
ン換算)を得た。
本島の分析結果を以下に示した。
(1)元素分析結果: C+JiqC1Oz (MW 
324.93)として C(%) 分析値 70.41 計算値 70.23 (2)f!分析結果 m/e=324 (3)  NMRスペクトル(CDCh、δ)1.20
(3H,s)     1.51(6H,s)1.4〜
1.7(6H,m)   1.82(28,t)2.0
5(9H,s)     2.50(2H,t)4.1
2(IH,s) 実施貫又二i 種々の縮合触媒、 8.96 H(%) 反応溶媒などの組み合わせ 9.01 による2、5.7.8−テトラメチル−2−(4”−ク
ロル−4゛−メチルペンチル)−6−クロマノールの合
成を、実施例1の方法に準じて行った。
表1に反応条件及び収率をまとめて示した。
実施例6 撹拌装置、還流冷却器、ガス導入管を付けた500 @
ll三ツフラスコエタノール300aZおよび苛性ソー
ダ2.9g (0,072モル)を入れ、加熱して溶解
した0次いで、この溶液中に2.5.7.8−テトラメ
チル−2−(4’−クロル−4°−メチルペンチル)−
6−クロマノール16.2g (0,05モル)を加え
て溶かし、窒素気流下で撹拌しながら5時間還流させた
。反応液を水中に江刺後、希塩酸で弱酸性にし、エーテ
ル抽出した。エーテル抽出液を水洗し、無水硫酸マグネ
シウムで脱水後、溶媒を留去すると淡黄色粘稠液体14
.8gが得られた。この粗抽出物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル、n−ヘキサン−ベンゼン)で精製
して、TLC(シリカゲル−クロロホルム)でモノスボ
ッ) (af: 0.33)を示す無色粘稠液体14.
2gを得た。
本島はHPLC(カラム: YMC^312.移動相ニ
アセトニトリル:メタノール=1 : 1. 波長:2
10ns、流速:1ml/win)で測定すると、保持
時間4.73分と4.92分に相対面積比49.8%7
44.9%を示す、性質が酷似する2物質のほぼ等置部
合物であることが分かった。また、本島のGC−MSを
測定したところ、異なった保持時間を示し、かつそれぞ
れが親ビークn+/e 288を有する2物質の混合物
であることが証明された。さらに、NMRスペクトル測
定の結果、4.95ppn+  (t、 j=7)と4
.57ppm  (d、 j=1.5)に相対面積比1
:2を示すシグナルが観察された。
以上の分析結果から、本島は2,5.7.8−テトラメ
チル−2−(4’−メチル−3゛−ペンテニル)−6−
クロマノールと2.5,7.8−テトラメチル−2−(
4’−メチル−4°−ペンテニル)−6−クロマノール
のほぼ等量からなる混合物であることが判明した。また
、参考例2に示す2,5,7゜8−テトラメチル−2−
(4’−メチル−3°−ペンテニル)−6−クロマノー
ルの別途合成によって得られた標品とのHPLCでの比
較によって、本島のHPLCで保持時間4.92分を示
す成分がそれと一致した。
去1」[し二1 種々のアルカリ類による2、5,7.8−テトラメチル
−2−(4°−クロル−4′−メチルペンチル)−6−
クロマノールの脱塩化水素反応を実施例6に準じて行っ
た。即ち、4゛−クロル体0.01モルをアルコール系
溶媒中で0.012〜0.015モルのアルカリ類と窒
素気流中で煮沸、還流させた後、常法によって処理し、
カラムクロマトグラフィーによって精製した0表2に、
その結果を一括表示した。
表       2 亥Jfi1則 撹拌装置、還流冷却器、ガス導入管を付した300−三
ツフラスコに、実施例6で得た2、5,7゜8−テトラ
メチル−2−(4’−メチル−3°−ペンテニル)−6
−クロマノールと2.5,7.8−テトラメチル−2−
(4°−メチル−4゛−ペンテニル)−6−クロマノー
ルの混合物11.5g (0,04モル)、パラトルエ
ンスルホン酸500mgおよびベンゼン200 aZを
入れ、窒素気流下、撹拌しながら加熱し、還流を6時間
行った。反応液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで脱水
後、ベンゼンを留去すると淡黄色油状残渣11.8gを
得た。
得られた油状残渣をシリカゲルとベンゼン−〇−ヘキサ
ンでカラムクロマトグラフィーを行うことによって、無
色粘稠油状物質11.2g (97,3%)を得た。
本島は、参考例2で別途合成した2、5.7.8−テト
ラメチル−2−(4°−メチル−3゛−ペンテニル)−
6−クロマノールと同定した結果、両者は完全に一致し
た。本島の分析結果を以下に示す。
(1)元素分析結果: C+qHtaO□(MW 28
8.47として) C(%)   H(%) 分析値 78.82   9.87 計算値 79.10   9.80 (2)  NMRスペクトル(CDCI31δ)0.9
1(3H,s)     1.60(3H,s)1.6
5(3H,s)     1.2〜1.6(4H,m)
1.70(28,t)     2.05(98,s)
2.55 (2H,t)     3.85 (LH,
s)4.90(LH,t、j=7) 皇施五旦二用 実施例10で行った酸触媒によるプロトトロピー反応を
実施例6の方法で調製した2、5,7.8−テトラメチ
ル−2−(4’−メチル−3“−ペンテニル)−6−ク
ロマノールと2.5.7.8−テトラメチル−2−(4
’−メチル−4°−ペンテニル)−6−クロマノールと
の混合物について、パラトルエンスルホン酸に替えて、
他の酸触媒で実施例10に準じて実施した。
表3に、それらの結果を表示した。
表     3 500−四ツフラスコに2.3.5− トリメチルハ、
イドロキノン30.4g(0,2モル)、塩化亜鉛27
.2g (0,2モル)、濃塩酸5m7、亜鉛末2g、
ジクロルメタン180 @7、ジオキサン50mZを仕
込み、室温で撹拌しながら、1.7−ジクロル−3,7
−シメチルオクトー2−エン(8体および2体の混合物
) 62.8g (0,3モル)を徐々に滴下した。
この時、反応温度が35°C以上に上昇しないように滴
下速度を調整した。30〜35°Cにて4時間、反応を
継続して後、水中に注ぎ、油水相を分離し、油相を水、
重曹水、水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで脱水
した。溶媒を留去して得られた粗2.5.7.8−テト
ラメチル−2−(4”−クロル−4′−メチルペンチル
)−6−クロマノールの淡褐色油状残渣92gをエタノ
ール50〇−および苛性ソーダ60gよりなる溶液中に
加え、3時間還流させた0反応液を約半量に濃縮して後
、水を加え、ベンゼンで抽出し、水洗、乾燥後ベンゼン
留去して、淡褐色粘稠油状残渣76gを得た。
かくして得られた2、 5.7.8−テトラメチル−2
−(4’−メチル−3″−ペンテニル)−6−クロマノ
ールと2.5.7.8−テトラメチル−2−(4’−メ
チル−4′−ペンテニル)−6−クロマノールの混合物
にパラトルエンスルホン酸10gおよびトルエン250
−を加え、5時間にわたって、還流を行った0反応終了
後、水洗を繰り返し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、
トルエンを減圧下で留去して、褐色粘稠な油状残渣を得
た。このようにして得られた油状抽出物をシリカゲルと
ベンゼン−n−ヘキサンでカラムクロマトグラフィーを
行うことによって、目的とする2、5.7.8−テトラ
メチル−2−(4’−メチル−3゛−ペンテニル)−6
−クロマノールの無色粘稠液体50.2g  (収率:
 87.2%)を得ることが出来た。
皇考■上 撹拌器、温度計、ガス導入管を付けた50〇−四ツフラ
スコ中に、ジクロルメタン140 mf、酢酸90m1
、トリエチルアミン塩酸塩3g、塩化第一銅2gを加え
て、窒素気流下、撹拌して黄緑色澄明な溶液を調製する
0次いで、これにミルセン70g(純度:約75%)を
添加して、−20″Cに冷却する。撹拌下、−20″C
を保ちつつ乾燥塩化水素ガス約40gを約3時間を要し
て、液面下に通気した。−20℃を保って一夜放置後、
得られた褐色の反応液を10%塩化アンモニウム水溶液
200 @7とn−ヘキサン200−の混合物中に撹拌
しながら加え、中性になるまで水洗を繰り返す、無水硫
酸マグネシウムで脱水後、溶媒を留去すると淡黄色液体
98gを得る。本島をウィドマー精溜管を用いて、減圧
上蒸留すると、沸点85〜87℃/1.1++u+Hg
を示す無色液体68gを得る。
本島は公知物質の1,7−ジクロル−3,7−ジメチル
−オクトー2−エンのEおよび2異性体の混合物であり
、混合物としての含有率はHPLCで91%であった。
皇考斑主 特公昭42−11064の方法に準拠した。
2.3.5− )リメチルハイドロキノン25.0gを
無水ベンゼン650−に加え、更に三弗化ホウ素エーテ
ラート2.1−を加えた。混合物を撹拌下に加熱還流さ
せつつ、これにゲラニオール5.06gを1.5時間を
要して滴下し、その後更に3時間加熱還流させた。冷却
後、反応液を水50−で2回、飽和重曹水25−1水5
0wL1で2回洗浄した。
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に
濃縮した。濃縮物を減圧蒸留して、沸点180〜185
℃70.1a+mHgを示す黄色粘稠油状物質を得たが
、本島はHPLC分析の結果、目的物である2、5.7
.8−テトラメチル−2−(4’−メチル−3′−ペン
テニル)−6−クロマノール以外に、多量の副生成物を
含有する混合物であることが分かった。
蒸留物をフラシュ力ラム(移動相:n−ヘキサン−ベン
ゼン)を用いて、両者を分離したところ、2.5.7.
8−テトラメチル−2−(4’−メチル−3′−ペンテ
ニル)−6−クロマノールは22g (47%)しか得
られず、副生成物である三環式化合物が19g得られた
皇考勇主 特開昭60−75475の方法に準じて実施した。
2.3.5− )リメチルハイドロキノン15.9gと
塩化亜鉛4.0g、濃塩酸4aZ、酢酸エチル30m7
を仕込み、昇温および撹拌しながら、ゲラニオール37
.1gを滴下し、70℃に達して後、3時間反応を続け
た。反応液を冷却後、5%炭酸ソーダ水溶液で中和し、
水300−で2回洗浄した。油相を分離し、無水硫酸ソ
ーダで脱水乾燥し、溶媒留去した。得られた油状残渣を
減圧蒸留したところ、融点181〜187°C10,l
mmHgを示す粘稠な油状物質22gが得られたが、本
島はHPLC分析の結果、参考例2の場合と同様に、目
的物2,5゜7.8−テトラメチル−2−(4’−メチ
ル−3″−ペンテニル)−6−クロマノールと副生じた
三環式化合物の混合物であり、その存在比は45%対2
6%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中R^1、R^2、R^3は同一または相異なる水
    素原子またはメチル基を意味し、Rは水素原子または水
    酸基の保護基を意味する) で表されるクロマン誘導体を、脱塩化水素反応を行い、
    一般式(VII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) (式中R^1、R^2、R^3及びRは前記の意味を有
    する) または一般式(VIII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VIII) (式中R^1、R^2、R^3およびRは前記の意味を
    有する) で表される2種類のオレフィン化合物の位置異性体を混
    合物となし、次いで、これを酸触媒プロトトロピー反応
    によって二重結合を転位させ、熱エネルギー的により安
    定なオレフィンに転位させることを特徴とする一般式 (VII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) (式中R^1、R^2、R^3およびRは前記の意味を
    有する) で表されるクロマン誘導体の製造方法。 2 R^1=R^2=R^3=CH_3、R=Hである
    請求項1記載のクロマン誘導体の製造方法。 3 請求項1に記載された方法において、一般式(VII
    )および一般式(VIII)で表される2種類のオレフィン
    化合物の位置異性体混合物を取り出すことなく、連続的
    に反応を行う請求項1記載のクロマン誘導体の製造方法
    。 4 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中R^1、R^2、R^3は同一または相異なる水
    素原子またはメチル基を意味し、Rは水素原子または水
    酸基の保護基を意味する) で表されるハイドロキノン類を次の化学構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で表される1,7−ジクロル−3,7−ジメチル−オク
    ト−2−エンと反応させて、次の一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中R^1、R^2、R^3及びRは前記の意味を有
    する) で表されるクロマン誘導体を得、次いで該クロマン誘導
    体を、脱塩化水素反応を行い、一般式(VII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) (式中R^1、R^2、R^3及びRは前記の意味を有
    する) または一般式(VIII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VIII) (式中R^1、R^2、R^3及びRは前記の意味を有
    する) で表される2種類のオレフィン化合物の位置異性体混合
    物となし、次いでこれを酸触媒プロトトロピー反応によ
    って二重結合を転位させ、熱エネルギー的により安定な
    オレフィンに転位させることを特徴とする一般式(VII
    )▲数式、化学式、表等があります▼(VII) (式中R^1、R^2、R^3及びRは前記の意味を有
    する) で表されるクロマン誘導体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001005781A1 (en) * 1999-07-21 2001-01-25 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus A comonomer, and a polymer stabilized with it during polymerization

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