JPH02115532A - ガスタービンシステムおよびその燃焼駆動方法 - Google Patents

ガスタービンシステムおよびその燃焼駆動方法

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JPH02115532A
JPH02115532A JP27008188A JP27008188A JPH02115532A JP H02115532 A JPH02115532 A JP H02115532A JP 27008188 A JP27008188 A JP 27008188A JP 27008188 A JP27008188 A JP 27008188A JP H02115532 A JPH02115532 A JP H02115532A
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JP
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gas turbine
nozzle
gas
furnace
fuel
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JP27008188A
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English (en)
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Kenichi Soma
憲一 相馬
Shigeru Azuhata
茂 小豆畑
Norio Arashi
紀夫 嵐
Yasuo Yoshii
泰雄 吉井
Toru Inada
徹 稲田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガスタービンシステムおよびその燃焼駆動方法
に係り、特に、ガスタービンが排出する排ガスの中のチ
ッ素酸化物を無害なチッ素として排出するに好適なガス
タービンシステムおよびその燃焼駆動方法に関する。
〔従来の技術〕
火力発電プラントに採用されているガスタービンシステ
ムにおいては、コンプレッサで空気を圧縮し、圧縮した
空気と炭化水素系の燃料とをガスタービン燃焼器内で燃
焼し、この燃焼により発生する熱エネルギーをガスター
ビンに供給してガスタービンを駆動し、ガスタービンの
駆動により発電機を運転して電力を発生させる構成が採
用されている。
ガスタービンから排出する排ガスは500〜600”C
の温度を有するため、そのまま排ガスを排出したのでは
省エネルギー上好ましくない、そこで、ガスタービンの
排気系に廃熱回収を目的とした熱交換器を設置し、熱交
換器により温水や水蒸気を得て廃熱を再利用する方法が
一般的におこなわれている。
一方、ガスタービンから排出する排ガス中にはチッ素酸
化物(以下NOxという)が含まれている。このNOx
は、ガスタービン燃焼器で空気と燃料との混合気を燃焼
した際発生するものであり、燃焼温度が上昇するに従っ
て発生量が増大する傾向にある。
そこで、ガスタービン燃焼器から発生するサーマルNO
xの発生を低減させるために、燃焼温度を下げて混合気
を燃焼する方法が提案されている。
すなわち、ガスタービン燃焼器内に水蒸気又は燃焼排ガ
スを注入しながら混合気を燃焼し、火炎温度の上昇を抑
制するものである。ところが、この方法では設備が大が
かりとなるため、希薄燃焼法によってガスタービン燃焼
器の燃焼を制御する方法がおこなわれている。
希薄燃焼法とはガスタービン燃焼器内に大量の空気を注
入して高空気比で混合気を燃焼させ、火炎温度の上昇を
抑制する方法である。ここで、空気比とは、投入した燃
料を完全燃焼させるに必要な理論空気量と実際に投入し
た空気量との比であり、空気比1.0とは投入した空気
量が理論空気量に等しい場合である。空気比1.0以上
のときには空気過剰の高空気比状態であり、空気比1.
0未満のときには空気不足すなわち燃料過剰の低空気比
である。この希薄燃焼法に関するものとしては、実開昭
57−154853号公報、実開昭57−150373
号公報に記載されているものが知られている。
また、上述した方法とは異なるものとしては、特開昭6
1−41810号公報に記載されているように、ガスタ
ービン燃焼器内を第1および第2の領域に分割し、第1
の領域では空気比1.2程度で燃焼させ、次いで第1の
領域で発生したN。
Xを第2の領域へ導き、酸素濃度が低く、還元性可燃性
気体を多量に含む第2の領域の低空気比火炎でNOxを
還元し、この後筒2の領域から発生あるいは第2の領域
に残存する可燃性気体をアフタエアポートからの空気で
酸化して燃焼し、低NOx化を図るものが提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、ガスタービン燃焼器から発生ずNO
xはガスタービン燃焼器内で処理し、ガスタービンから
排出する排ガス中のNOxを低減する方法を採用してい
るが、この方法では、排ガス中(71N Oxを100
〜300ppm以下にすることは困難であった。
本発明の目的は、ガスタービンから排出する排ガス中の
NOx成分を少なくすることができるガスタービンシス
テムを提供することにある。
本発明の他の目的は、ガスタービンから排出する排ガス
中のNOxを少なくすることができるとともにガスター
ビンを効率よく運転することができるガスタービンの燃
焼駆動方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために1本発明は、第1のシステム
として、酸素と炭化水素系の燃料を含む混合気を燃焼し
、燃焼ガスの熱エネルギーによりガスタービンを駆動す
るガスタービンシステムにおいて、燃料とガスタービン
からの排ガスとを受け、これら混合気を燃焼する火炉を
ガスタービン排気系に有するガスタービンシステムを構
成したものである。
第1のシステムを含む第2のシステムとして、火炉は火
炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備え、このバー
ナは、燃料とガスタービンからの排ガスとの予混合ガス
を噴射する単管のノズルで構成されてなるガスタービン
システムを構成したものである。
第1のシステムを含む第3のシステムとして、火炉は火
炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備え、このバー
ナは、燃料あるいは燃料と空気との混合気を噴射する第
1ノズルと、ガスタービンからの排ガスを噴射する第2
ノズルとを有し、第1ノズルと第2ノズルとがほぼ同心
円状の2重管で構成されてなるガスタービンシステムを
構成したものである。
第1のシステムを含む第4のシステムとして、火炉は火
炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備え、このバー
ナは、燃料とガスタービンからの排ガスとの予混合ガス
を噴射する第1ノズルと。
空気比がほぼ1程度の補助火炎形成用の燃料と空気の予
混合ガスを噴射する第2ノズルとを有し、第1ノズルと
第2ノズルとによりほぼ同心円状の2重管を構成してな
るガスタービンシステムを構成したものである。
第1のシステムを含む第5のシステムとして、火炉は火
炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備え、このバー
ナは燃料あるいは燃料と空気との混合気を噴射する第1
ノズルと、空気比がほぼ1程度の補助火炎形成用の燃料
と空気の予混合ガスを噴射する第2ノズルと、ガスター
ビンからの排ガスを噴射する第3ノズルとを有し、各ノ
ズルのうち少なくとも第1ノズルと第2ノズルとが相隣
接して配置され、各ノズルによりほぼ同心円状の三重管
を構成してなるガスタービンシステムを構成したもので
ある。
第1のシステムを含む第6のシステムとして、火炉は、
ガスタービンからの排ガスを火炉内に噴射する第1ノズ
ルと、第1ノズルから火炉内に噴射された排ガス中に燃
料あるいは燃料と空気との混合気を噴射する第2ノズル
を備え、前記各ノズルから噴射するガスにより火炉内に
低空気比火炎を形成してなるガスタービンシステムを構
成したものである。
第2〜第6のシステムのうちいずれかのシステムを含む
第7のシステムとして、ノズルの流体噴射通路に燃焼触
媒を配置してなるガスタービンシステムを構成したもの
である。
第1〜第7システムのうちいずれかのシステムを含む第
8のシステムとして、ガスタービンの排気系に火炉から
発生する熱エネルギーを回収する廃熱回収手段を有する
ガスタービンシステムを構成したものである。
第8のシステムを含む第9のシステムとして、廃熱回収
手段により回収された熱エネルギーは冷暖房システムの
熱エネルギー源であるガスタービンシステムを構成した
ものである。
第2の目的を達成するために、本発明は、酸素と炭化水
素系の燃料を含む混合気を空気比1程度で燃焼し、この
燃焼による熱エネルギーでガスタービンを駆動し、燃料
とガスタービンから排出する排ガスとをガスタービン排
気系の火炉内に導き、これらの混合気を低空気比で燃焼
するガスタービンシステムの燃焼駆動方法を採用したも
のである。
〔作用〕
ガスタービンから排出する排ガスを火炉内に導き、排ガ
スを火炉内で再燃焼させるようにしたため、不完全燃焼
ガスがNOxの還元剤として機能し、NOxがN2に変
換される。これによりガスタービンから排出する排ガス
中のNOx成分を少なくすることが可能となる。
ガスタービンから排出する排ガスを火炉内で不完全燃焼
させるとともに、ガスタービンへ送給するためのガスを
空気比1程度で燃焼して生成する。
すなわちガスタービン燃焼器において、混合気を空気比
1程度で燃焼し、ガスタービン燃焼器から発生するガス
の温度を高温度状態に維持する。これによりガスタービ
ンの効率を高めることができる。この場合、ガスタービ
ン燃焼器を空気比1程度で運転するとガスの温度は高く
なるのがその分NOx成分は多くなる。ところがNOx
が増加した分ガスタービンの排気系でNOx成分の低減
処理をおこなうことによってガスタービンシステムの効
率の向上を図るとともに低NOx化が図れる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、火力発電プラントの発電機10はガス
タービン12とコンプレッサ14に連結されており、ガ
スタービン12にはガスタービン燃焼器16により生成
された高温高圧の燃焼ガスが供給されるようになってい
る。ガスタービン燃焼器16には燃料供給管18を介し
て炭化水素系の燃料、例えばCH4が供給されていると
ともにコンプレッサ14から圧縮空気が供給されている
。そしてこれらの混合気がガスタービン燃焼器16で燃
焼し、高温高圧の燃焼ガスとしてガスタービン12に送
給されるようになっている。この熱エネルギーによりガ
スタービン12が発電機10を回転邸動すると、熱エネ
ルギーが電気エネルギーに変換される。このとき、ガス
タービン燃焼器16内で混合気を高空気比で燃焼した場
合でも、ガスタービン12から排出する排ガス中には通
常100〜300ppmのNOx成分が含まれている。
ガスタービン12の排気系には火炉20と煙突22が設
けられており、ガスタービン12と火炉20とが管24
を介して連結されており、火炉20と煙突22とが管2
6を介して連結されている。
そして管24の端部にはガスタービン12からの排ガス
を火炉20内へ導くバーナ28と火炉20内へ酸素を供
給するためのノズル30が設けられている。またバーナ
28には管32を介して燃料(CH4)あるいは燃料と
空気との予混合ガスが供給されるようになっている。そ
してバーナ28はガスタービン12からの排ガスと燃料
との混合気を火炉20内で不完全燃焼させるために、低
空気比火炎を形成するように構成されている。
バーナ28をほぼ同心円状の2重管で構成した場合には
、第2図に示されるように、第1ノズル34を内管とし
、第2ノズル36を外管とし、第1ノズル34と第2ノ
ズル36とをほぼ同心円状に配置することによってバー
ナ28を構成することができる。この場合、第1ノズル
34には燃料あるいは燃料と空気との予混合ガスを送給
し、第2ノズル36にはガスタービン12からの排ガス
を送給する。この状態でバーナ28を着火すると、第1
ノズル34から予混合火炎38が発生し、予混合火炎3
8の周囲に排ガス40が噴射される。
この予混合火炎38は空気比1未満の低空気比火炎であ
り、排ガス4oが予混合火炎38により不完全燃焼され
る。すなわち、予混合火炎38がらはH2、COなどの
未燃成分を多量に含む燃焼ガスが生成され、排ガス4o
が不完全燃焼される。
これにより排ガス40中のNOxが還元され、NOx成
分の低減が図れる。
ここで、空気比1未満の低空気比火炎で排ガス40を燃
焼するとNOxを還元することができる実験データを第
3図に示す。
第3図における実験データは、一定量のNoガスを予混
合火炎中に添加し、この予混合火炎の空気比λを変化さ
せた際に、排ガス中に測定されるNo量について次の(
1)式に従って求め、脱硝率ηと空気比λとの関係を示
したものである。
・・・・・・ (1) ここで、初期NO濃度とは火炎形成時と等量の燃料と空
気の予混合気体中にNoガスを添加し、燃焼させずに流
通した際に燃焼器出口で測定されるNoガスの濃度であ
る。
第3図から、低空気比となるほど脱硝率が高くなってい
ることが理解される。したがって、排ガス4oと予混合
火炎38の燃焼ガスとを火炎後流で混合させることによ
りNOxを還元することができる。
次に、第4図に示されるように、第1ノズル42、第2
ノズル44、第3ノズル46をほぼ同心円状に配置して
3重管のバーナ28Aを構成することができる。この場
合、第1ノズル42には燃料と空気との予混合ガスを供
給し、第2ノズル44には空気比がほぼ1程度の補助火
炎形成用の燃料と空気の予混合ガスを供給する。そして
第3ノズル46にガスタービン12からのガスを供給す
る。この状態でバーナ28Aを着火すると第1ノズル4
2先端側に低空気比混合火炎48が形成され、第2ノズ
ル44の先端側にパイロット補助火炎50が形成される
。パイロット補助火炎50は空気比が火炎として安定な
1程度に設定されているため、第2図に示すバーナ28
よりも、吹き消えや逆火が起りにくく、低空気比予混合
火炎48を常に安定した状態で形成することができる。
ところで、バーナ28.28Aでは、低空気比予混合火
炎を形成する酸化剤としての酸素の供給源は空気を用い
ていたが、酸素の供給源としてガスタービン12から排
出する排ガスを用いることも可能である。すなわち、ガ
スタービン12からの排ガス中には、通常15〜16%
程度の酸素が含まれているため、この酸素を用いて燃料
を燃焼させることも可能である。この場合1通常の空気
中には酸素が21%程度含まれているが、排ガス中の酸
素を用いて燃焼させると燃料が低空気比で燃焼されるた
め、低空気比火炎を形成しやすく還元性ガスの生成を容
易におこなうことができる。
これらのことを考慮して形成されたバーナの構成が第5
図および第6図に示されている。
第5図に示されるバーナ28Bは単管構造のノズル52
でバーナ28Bを構成したものであり、ノズル52にガ
スタービン12からの排ガスと燃料との予混合ガスを供
給すると、ノズル52の先端側に低空気比火炎を形成す
ることができる。
第6図に示されるバーナ28Cは、第1ノズル54と第
2ノズル56とをほぼ同心円状に配置して構成したもの
である。第1ノズル54にガスタービン12からの排ガ
スと燃料との予混合ガスを供給し、第2ノズル56には
、空気比がほぼ1程度の補助火炎形成用の燃料と空気の
予混合ガスを供給することによって第1ノズル54先端
側に低空気比予混合火炎を形成し、第2ノズル56の先
端側にパイロット補助火炎を形成することができる。
バーナとしてバーナ28B、28Cを用いて火炉2o内
にCO,H,などの未燃分が生成された場合には、ノズ
ル30から火炉20内に空気を供給することによって未
燃分を完全燃焼させることができる。
次に、火炉20全体としてガスタービン12からの排ガ
ス中に含まれるN Oxを還元する実施例を第7図に示
す。この場合、火炉20に第1ノズル58と第2ノズル
60を設け、ガスタービン12からの排ガスを第1ノズ
ル58を介して火炉20内に導き、火炉20内に排ガス
流れ62を形成する。さらに第2ノズル60には燃料と
空気との予混合ガスを供給し、排ガス流れ62の後流に
低空気比火炎64を形成する。これにより低空気比火炎
64から発生する還元性ガスと排ガス流tL62とが火
炉20内で混合し、酸化還元反応によって排ガス中のN
Ox成分が低減する。
本実施例によれば、火炉2o内でガスタービン12から
排出する排ガス中に含有するNOxを還元して低NOx
化が図れる。
また前記各実施例において、第8図に示されるように、
低空気比火炎を形成するためのノズルの流体噴射通路に
白金などの燃焼触媒66を配置すれば、酸素や燃料が燃
焼触媒66に付着した際燃焼触媒66から熱が発生する
ため、低空気比火炎で安定した状態で形成することがで
きる。
次に、火炉20内に火炉20内の熱エネルギーを回収す
る廃熱回収手段としての熱交換器を設けた場合の構成が
第9図に示されている。
第9図において、火炉20内には、熱交換器68が設け
られており、熱交換器68は冷暖房システムの冷媒循環
路中に挿入されている。すなわち、熱交換器68はスチ
ームタービン7oと凝縮器72とを結ぶ配管74中に挿
入されている。この熱交換器68は火炉20内の燃焼ガ
スによって加熱され、スチームタービン70からの水を
水蒸気に変換させて凝縮器72に送給するようになって
いる。すなわち、ガスタービン12から排出する排ガス
の温度は500℃程度であるが、火炉20内の燃焼ガス
は1000℃以上となるため、熱交換器68による熱交
換が円滑におこなわれる。
凝縮器72に供給された水蒸気は凝縮器72にて凝縮さ
れてスチームタービン70へ送給される。
そしてスチームタービン70の駆動によって冷凍機また
は発電機80が駆動され、熱交換器68が回収した熱エ
ネルギーが駆動エネルギーに変換される。なお、凝縮器
72に外部から供給される低温の流体76は高温の流体
78に変換される。
また、火炉20から排出する燃焼ガスの温度は200℃
程度となるように、熱交換器68が構成されており、管
26の管の途中に熱交換器82を設ければ、熱交換器8
2によってもさらに廃熱を回収することができる。この
熱交換器82で回収された熱エネルギーを、例えばビル
や地域などの集中冷暖房システムのエネルギー源として
用いることができる。
ところで、ガスタービン12を運転するに際して、第1
o図に示されるように、ガスタービン燃焼器16を高空
気比で燃焼すると、ガスタービン燃焼器16から発生す
る燃焼ガス中のNOx成分を少なくすることはできるが
、その分掛ガスの温度が低下するとともに効率が低下す
る。そこで。
ガスタービン燃焼器16で混合気を燃焼する際、空気比
1程度で混合気を燃焼し、燃焼ガスの温度を最も高い状
態に維持する。そしてガスタービン12からの排ガスを
火炉20内で低空気比で燃焼すれば、ガスタービン12
からの排ガスの温度を高めることができるとともに、排
ガス中に含まれるNOx成分を低減することができ、ガ
スタービンシステムの高効率化とNOxの低減がともに
可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ガスタービンの
排気系でガスタービンの排ガスと燃料との混合気を不完
全燃焼させるようにしたため、排ガス中のNOx成分を
低減することができる。
火炉にバーナを設けて低空気比火炎を形成すれば、安定
した状態で排ガスの燃焼をおこなうことができるととも
に火炉を小型のもので構成することができる。
バーナにパイロット補助火炎を形成するためのノズルを
設ければ、低空気比火炎を安定した状態で形成すること
ができる。さらにバーナに燃焼触媒を設ければ、低空気
比火炎をさらに安定した状態で形成することができる。
ガスタービンを運転するに際して、ガスタービンへ送給
するための燃焼ガスを、燃料と酸素との混合比を空気比
1程度で燃焼して生成し、さらにタービンの排ガスを火
炉内で不完全燃焼させれば、排ガス中のNOx成分の低
減とともにガスタービンシステムの高効率化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は2重
管構造のバーナの構成図、第3図は空気比と脱硝率との
関係を示す線図、第4図は3重管構造のバーナの構成図
、第5図は単管構造のバーナの構成図、第6図は2重管
構造のバーナの構成図、第7図は炉内脱硝の構成説明図
、第8図は燃焼触媒の構成図、第9図は本発明の応用例
を示す構成図、第10図は空気比と燃焼ガスとの関係を
説明するための図である。 10・・・発電機、12・・・ガスタービン。 14・・・コンプレッサ・ 16・・・ガスタービン燃焼器、20・・・火炉、28
.28A、28B、28C・・・バーナ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、酸素と炭化水素系の燃料を含む混合気を燃焼し、燃
    焼ガスの熱エネルギーによりガスタービンを駆動するガ
    スタービンシステムにおいて、燃料とガスタービンから
    の排ガスとを受け、これら混合気を燃焼する火炉をガス
    タービン排気系に有することを特徴とするガスタービン
    システム。 2、火炉は火炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備
    え、このバーナは、燃料とガスタービンからの排ガスと
    の予混合ガスを噴射する単管のノズルで構成されてなる
    請求項1記載のガスタービンシステム。 3、火炉は火炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備
    え、このバーナは燃料あるいは燃料と空気との混合気を
    噴射する第1ノズルと、ガスタービンからの排ガスを噴
    射する第2ノズルを有し、第1ノズルと第2ノズルとが
    ほぼ同心円状の2重管で構成されてなる請求項1記載の
    ガスタービンシステム。 4、火炉は火炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備
    え、このバーナは燃料とガスタービンからの排ガスとの
    予混合ガスを噴射する第1ノズルと、空気比がほぼ1程
    度の補助火炎形成用の燃料と空気の予混合ガスを噴射す
    る第2ノズルとを有し、第1ノズルと第2ノズルとによ
    りほぼ同心円状の二重管を構成してなる請求項1記載の
    ガスタービンシステム。 5、火炉は火炉内に低空気比火炎を形成するバーナを備
    え、このバーナは燃料あるいは燃料と空気との混合比を
    噴射する第1ノズルと、空気比がほぼ1程度の補助火炎
    形成用の燃料と空気の予混合ガスを噴射する第2ノズル
    と、ガスタービンからの排ガスを噴射する第3ノズルと
    を有し、各ノズルのうち少なくとも第1ノズルと第2ノ
    ズルとが相隣接して配置され、各ノズルによりほぼ同心
    円状の三重管を構成してなる請求項1記載のガスタービ
    ンシステム。 6、火炉は、ガスバーナからの排ガスを火炉内に噴射す
    る第1ノズルと、第1ノズルから火炉内に噴射された排
    ガス中に燃料あるいは燃料と空気との混合気を噴射する
    第2ノズルを備え、前記各ノズルから噴射するガスによ
    り火炉内に低空気比火炎を形成してなる請求項1記載の
    ガスタービンシステム。 7、ノズルの流体噴射通路に燃焼触媒を配置してなる請
    求項2〜6のうちいずれかの項に記載のガスタービンシ
    ステム。 8、ガスタービンの排気系に火炉から発生する熱エネル
    ギーを回収する廃熱回収手段を有する請求項1〜7のう
    ちいずれかの項に記載のガスタービンシステム。 9、廃熱回収手段により回収された熱エネルギーは冷暖
    房システムの熱エネルギー源である請求項8記載のガス
    タービンシステム。 10、酸素と炭化水素系の燃料を含む混合気を空気比1
    程度で燃焼し、この燃焼による熱エネルギーでガスター
    ビンを駆動し、燃料とガスタービンから排出する排ガス
    とをガスタービン排気系の火炉内に導き、これらの混合
    気を低空気比で燃焼することを特徴とするガスタービン
    システムの燃焼駆動方法。
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