JPH02110Y2 - - Google Patents

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JPH02110Y2
JPH02110Y2 JP1983162802U JP16280283U JPH02110Y2 JP H02110 Y2 JPH02110 Y2 JP H02110Y2 JP 1983162802 U JP1983162802 U JP 1983162802U JP 16280283 U JP16280283 U JP 16280283U JP H02110 Y2 JPH02110 Y2 JP H02110Y2
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resistor
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JP1983162802U
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Description

【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野 本考案は、モーターによりボトル内のカツター
を高速回転させてボトル内に入れられた食材料等
を粉砕撹拌するミキサー等の調理器に係り、モー
ターがロツク又は過負荷運転の状態になつたとき
に発煙、発火などの重大事故を発生させるのを防
止すると共に、モーター寿命の短縮防止、モータ
ー性能の低下の防止及び安全性の向上を計つたも
のである。 (ロ) 従来技術 ジユーサーやミキサー等の調理器に使用される
モーターは、その性能上高速回転を必要とされる
ため、一般的には整流子モーターが使用されてい
る。 ところが整流子モーターは、回転子のロツク及
び過負荷運転状態では巻線などの温度上昇が著し
く大きいという特徴があるため、ロツク及び過負
荷運転の状態が連続して継続された場合に、発
煙、発火などの重大事故を発生し、また高温のた
めのモーター寿命の短縮、モーター性能の低下な
どの不具合を生じる恐れがある。 そこで電流プロテクターを内蔵したジユーサー
ミキサーが提案されているが、電流プロテクター
の特性上、ロツク状態に関しては即作動して回路
をしや断するが、過負荷状態では動作が不安定と
なり、作動しないことも多く、そのために取扱説
明書などで過負荷状態の原因となりうる獣肉、魚
肉などの使用を禁じており、非常に使い勝手の悪
いものになつている。 (ハ) 考案の目的 本考案は、前記不具合について特に考慮された
ものであり、処理する材料に関係なく、安定した
運転がおこなわれかつ異常時など事故の生じる恐
れのある場合には速やかに回路をしつ断し、安全
性、信頼性の向上を計つたものである。 (ニ) 考案の構成 本考案の調理器の過負荷保護装置は、モーター
の作動時に温度上昇する発熱部材の近傍に、バイ
メタル機能を持ち通電電流の通電部での発熱作用
により過大電流通電時に接点を開路する電流プロ
テクターを取り付けて、これにより電流プロテク
ターの雰囲気温度を上昇させて電流プロテクター
の作動を早め、モーターの過負荷運転時に速やか
な回路のしや断とモーター運転の停止とを可能に
したことを特徴とするものである。 上記発熱部材とは、たとえばモーターフレーム
や、モーターに直列に接続されてモーターの通電
電流で発熱する抵抗器やモーターを挙げることが
できる。 (ホ) 実施例 以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明するが、その前に一般的にミキサー及び電流
プロテクターについて説明する。 第1図は一般的なミキサーの断面構成図を示し
たものであり、ボトル1内に入れられた材料はモ
ーター2とモーターシヤフト3及び回転伝達部4
を介して結合されているカツター5により粉砕撹
拌される。 実際のミキサー使用時のモーター巻線の温度上
昇特性を第2図に、粉砕撹拌される材料の違いに
よる負荷時入力電流を第3図に示してある。第2
図で明らかなように、ミキサー定格電流の100〜
120%の負荷入力電流通電時は巻線の温度上昇値
は小さく安全上十分満足するが、負荷入力電流が
150%以上になつたとき巻線の温度上昇が著しく
なり発煙、発火に至る恐れがある。特性図中a点
及びb点は負荷入力電流がミキサー定格電流値の
175%及び150%のときの発煙開始点を示し、実験
ではa点は約6分、b点は約8分の時点であつ
た。 第3図は材料の違いによる運転開始時からの負
荷入力電流の変化を示してある。スイツチON時
にラツシユ(突入)電流が一時的に流れ、徐々に
降下し、それぞれの材料に対応する電流値に落ち
つく。一般的な材料(ニンジンなど)の場合、ミ
キサー定格電流とほぼ同等の値になり、連続運転
したときでも巻線温度上昇は規格内におさまる
が、獣肉、魚肉などの場合は第3図で明らかなよ
うに定格電流より大きな値となり、その大きさは
165〜185%の電流値となり、この状態で連続して
運転した場合、前述の如くモーターからの発煙、
発火につながる。 第4図は市販されている電流プロテクターの構
造を示したものであり、第4図aは電流プロテク
ターの通常の状態を、bは電流プロテクターが作
動して回路がしや断された状態を示す。 第4図a及びbにおいて、通常は接続端子7
は、接点6とバイメタル特性を持つ導電部10を
介して他の一方の接続端子8に電気的に結ばれて
おり、回路電流が前記径路で通電されているが、
通電電流が大きくなつたときバイメタル特性を持
つ通電部10がジユール損による自己発熱のため
温度上昇し、やがてあらかじめ設定された温度値
に達するとバイメタル特性のために反転し、瞬時
に接点6を開にして回路をしや断するのである。
図中12は接点の支持板であり反転時にスナツプ
アクシヨン機能があり、接点部のアークによる劣
化、損傷を防止している。13はリセツト用の押
し釦であり、作動後バイメタル導電部10の温度
が設定値より下がつた状態で押せばその押圧によ
りバイメタル導電部10が再び反転し、接点6が
元の状態に戻るのである。11はリセツト釦13
を常時上方へ押し上げているバネ材であり、9は
これらを内蔵するケースである。 第5図は電流プロテクターの定格電流に対する
割合分の電流値を連続して通電したときの電流値
としや断(作動)までの所要時間の関係を電流電
流プロテクターの雰囲気温度を変えて示してあ
る。200%以上の電流値を通電したときは数秒以
内に作動するが、130〜170%の電流値のときは作
動するまでに長時間を要すること、また雰囲気温
度が高ければ作動時間が早くなることが判る。 電流プロテクターの定格値を定める場合に、ミ
キサー定格電流値と等しいか又は同等の値とする
と第3図で示す運転開始時(スイツチON)に生
じるラツシユ(突入)電流により電流プロテクタ
ーが作動し、取扱い上不便なものとなる。そこで
電流プロテクターの定格値をミキサー定格電流値
より大きくすることが考えられるが、たとえばミ
キサー定格電流値2.7Aに対して電流プロテクタ
ーの定格値を3.2Aにすると、表1に示示すよう
に、モーターの入力電流値の定格値に対する割合
に比べ電流プロテクターの定格値に対する割合が
低くなり、電流プロテクターの作動が遅くなる不
具合がある。
【表】 つまり表1内で、獣肉処理時、モーターには
5Aの電流が連続して流れ、モーター定格値に対
する割合は185%であるのに対し、電流プロテク
ターの定格値に対する割合では156%にしかなら
ず、第5図特性曲線上プロテクターの作動までに
長時間を要する関係になる。又同じく表1内で、
魚肉の実験例ではモーターに4.5Aが通電され、
モーター定格値に対しては167%であるのに対し、
電流プロテクターの定格値に対しては141%とな
り、第4図特性曲線上、獣肉に比べさらに長時間
を要することになる。 さて本考案の実施例を第6図〜第11図に示
す。 まず第6図はモーターフレーム14の発熱温度
上昇の顕著な箇所に取付板15を密着して取付
け、クツシヨン性を持つスペーサー16を介して
電流プロテクター17を押さえ板18で取付け、
モーターフレーム14からの熱で電流プロテクタ
ー17の雰囲気温度を上げるものである。第7図
はその電気回路図である。電流プロテクター17
の定格値はミキサー定格電流値よりも大きく(例
えば後者の2.7Aに対して前者を3.2Aに)してあ
る。そのため運転開始時のラツシユ電流による作
動はない。しかし運転中にはモーターフレーム1
4からの熱で雰囲気温度が上がるから、第5図を
参照して説明したように、しや断までの所要時間
は短くなり、電流プロテクター17は早く作動す
るようになる。そこで発煙や発火を生じさせない
で速やかに回路をしや断できるようになる。 第8図は回路に抵抗器19を挿入し、取付板2
0に電流プロテクター21と共に取付け、抵抗器
19での発熱を取付板20を介して電流プロテク
ター21に伝え、雰囲気温度を上げようとするも
のである。第9図はその電気回路図である。雰囲
気温度の上昇曲線は第10図に示してある。 第11図は、信頼性を高めるために抵抗挿入法
採用時にサーモスタツトなどの感熱スイツチ素子
22を抵抗器19の両端に接続し、通常は常開接
点となつているが、所望雰囲気温度以上の設定温
度に達すると接点が常開接点から閉になり、抵抗
器19の両端が短絡され、抵抗器19への通電が
停止して発熱がなくなり、電流プロテクター21
への過度の熱の伝達が停止する。この方式は夏場
など雰囲気温度が高くなる場合に有効で、電流プ
ロテクター雰囲気の過剰昇温が防止でき、電流プ
ロテクター自体の信頼性、寿命の点で効果があ
る。又、過剰昇温により電流プロテクターが異常
に早く動作するのを防ぐことができる。 (ヘ) 考案の効果 本考案の調理器の過負荷保護装置によれば、機
械的又は電気的方法で電流プロテクターの雰囲気
温度が上昇されるから、電流プロテクターの作動
時間を早めることができ、モーターの発煙、発火
などの重大事故の発生する前に回路をしや断して
モーターの運転を停止し、安全性、信頼性の向上
及びモーター寿命の延長を計ることができ、その
効果は大なるものである。 又、モーター定格電流値に比べて電流プロテク
ターの定格電流値を大きくできるので、運転開始
時のラツシユ電流に対しては動作せず、一方、処
理材料のカツターなどへの食い込みによるモータ
ーロツク時には定格値に比べ3倍以上の電流が流
れるので瞬時に動作し、非常に使い勝手の良いも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なミキサーの断面構成図、第2
図はモーター定格電流に対する割合分の電流値を
通電したときのモーター巻線の温度上昇特性図、
第3図は処理材料の違いによる運転開始からのモ
ーター入力電流の変化図、第4図は市販されてい
る電流プロテクターの断面構造図、第5図は電流
プロテクターの定格電流値に対する割合分の電流
を通電させた場合の電流プロテクター作動までの
所要時間を雰囲気温度別に示した特性図、第6図
は本考案の一実施例の要部を示す図でaは斜視
図、bは側面図、cは断面図、第7図は第6図に
示す実施例の電気回路図、第8図は本考案の他の
実施例の要部を示す図でaは斜視図、bは正面
図、第9図は第8図に示す実施例の電気回路図、
第10図は雰囲気温度上昇特性の一例を示す特性
図、第11図は本考案のさらに他の実施例の電気
回路図である。 2…モーター、14…モーターフレーム、15
…取付板、17…電流プロテクター、19…抵抗
器、20…取付板、21…電流プロテクター、2
2…感熱スイツチ素子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 モーターの作動時に温度上昇する発熱部材の
    近傍に、バイメタル機能を持ち通電電流の通電
    部での発熱作用により過大電流通電時に接点を
    開路する電流プロテクターを取り付けて、これ
    により電流プロテクターの雰囲気温度を上昇さ
    せて電流プロテクターの作動を早め、モーター
    の過負荷運転時に速やかな回路のしや断とモー
    ター運転の停止とを可能にし、かつ、発熱部材
    がモータに直列に接続された抵抗器であり、そ
    の抵抗器の両端に常開接点を有するサーモスタ
    ツトなどの温度スイツチ素子を接続し、雰囲気
    温度が高い場合に温度スイツチ素子を作動さ
    せ、抵抗器の両端を短絡して抵抗器での発熱を
    なくし、電流プロテクターの雰囲気温度が異常
    に高温になるのを防止したことを特徴とする調
    理器の過負荷保護装置。 2 電流プロテクターがモーターに直列に接続さ
    れた抵抗器の発熱を伝導する取付板に取り付け
    られてなる請求の範囲第1項記載の装置。
JP16280283U 1983-10-20 1983-10-20 調理器の過負荷保護装置 Granted JPS6070253U (ja)

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JPS6070253U JPS6070253U (ja) 1985-05-18
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55151926A (en) * 1979-05-12 1980-11-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electric cooker
JPS571867U (ja) * 1980-05-30 1982-01-07

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