JPH0211060Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規なコルセツトに関するもので、腰
部の矯正、固定用として好適なものである。

従来から使用されている腰部用のコルセツトは
網状の布帛と合成皮革等から成る芯材で構成され
ており腰部にあてがい編み上げ方式で腰部に固定
する仕組みになつている。又体に合つたものが必
要であるため既製品はなくオーダーメイドであ
る。

しかしながら網状の布帛や合成皮革等で体型と
完全に一致したコルセツトを作り上げることは技
術的には不可能に近いことであり普通着用時紐を
締めて体型に合わせている。従つて長時間にわた
つて着用すると苦しくなるという欠点をもつてい
る。又オーダーメイドであるところから仕立がで
きる迄着用できない上、仕立代も相当嵩む。

更に厚手の皮革や合成皮革を使用するため大変
嵩張つたものになりその上から、常用しているズ
ボン等を着用することは困難である。又コルセツ
トの締めつけが編み上げ方式であるため食事等で
窮屈になつた場合紐を上から順にゆるめて行かね
ばならず大変めんどうである。

本考案者等は前記欠点のないコルセツトについ
て種々研究を重ねた結果熱収縮性不織布と、止め
具の併用で前記欠点が解決できることを見出し本
考案を完成させるに至つた。すなわち本考案は少
くとも一方向に熱収縮し、かつ収縮後保型性を有
する不織布から成る帯状物に該帯状物を輪状に結
合するための止め具を付設してなるコルセツト用
構造物である。

以下本考案の具体例を図面に基いて説明すると
熱収縮性の繊維例えば塩化ビニルを共重合したア
クリル繊維、塩化ビニル繊維、特殊ポリエステル
繊維等、を含む熱収縮性の不織布１を巾30cm〜40
cm程度、長さ60cm〜90cm程度に裁断し、適宜な止
め具２を取り付けコルセツト用構造物を得る。

この場合適宜な止め具２はマジツクテープのよ
うに着脱や締め具合の調節が簡単なものがよい。

上記コルセツト用構造物を第２図のように腰ま
わりより少し大きめの状態で腰部に取り付け家庭
用ドライヤー等でコルセツト用構造物を順次加熱
すると熱収縮性不織布１が収縮して第３図のよう
に腰部に密着し体に合つたコルセツトが得られ
る。

上述のように本考案のコルセツト用構造物を使
用すれば軽くて嵩張りの少ないコルセツトが即座
に得られるので常用のスボン等を着用しても何等
問題がない他、コルセツトが体にぴつたり合つて
いるので強く締めつける必要がなく長時間着用し
ても何等不快感がない。この他、コルセツトを仕
立る手間が殆んど不要であるため又皮革や合成皮
革等の高価な材料も使用しないため極めて安価で
あり、使い捨て用途としても使用できるという利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案コルセツト用構造物を平面的に
見た図、第２図は本考案コルセツト用構造物を腰
部に取付け前方から見た図、第３図は第２図のコ
ルセツト用構造物を収縮させ体に密着させた図。 １……熱収縮性不織布、２……止め具、３……
熱収縮後の熱収縮性不織布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少くとも一方向に熱収縮し、かつ収縮後保型性
   を有する不織布から成る帯状物に該帯状物を輪状
   に結合するための止め具を付設してなるコルセツ
   ト用構造物。