JPH0211051Y2 - - Google Patents
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- JPH0211051Y2 JPH0211051Y2 JP1983056763U JP5676383U JPH0211051Y2 JP H0211051 Y2 JPH0211051 Y2 JP H0211051Y2 JP 1983056763 U JP1983056763 U JP 1983056763U JP 5676383 U JP5676383 U JP 5676383U JP H0211051 Y2 JPH0211051 Y2 JP H0211051Y2
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- Japan
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- case
- transducer
- pipe
- scanning
- probe
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Links
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Landscapes
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、機械式セクタ走査形の超音波探触子
に係わり、特に、背臥位の被検者の検査時に、ケ
ース内に侵入して気泡となつた空気のケースへの
逆流を阻止するのに好適な超音波探触子に関す
る。
に係わり、特に、背臥位の被検者の検査時に、ケ
ース内に侵入して気泡となつた空気のケースへの
逆流を阻止するのに好適な超音波探触子に関す
る。
機械式のセクタ走査形の超音波探触子は、円板
形状の振動子を取り付けたドラムを回転させ、或
いは円板形状の振動子を回動機構によつて揺動さ
せながら回転させることで振動子面の向きを変
え、振動子から放射される超音波ビームをセクタ
状に形成させる構成を有していた。
形状の振動子を取り付けたドラムを回転させ、或
いは円板形状の振動子を回動機構によつて揺動さ
せながら回転させることで振動子面の向きを変
え、振動子から放射される超音波ビームをセクタ
状に形成させる構成を有していた。
従来の回動機構の一般的な例を第6図ないし第
8図を参照して説明する。第6図は振動子および
その回動機構の正面図、第7図は第6図の−
断面図、第8図は回動機構における振動子を支持
する支持体の斜視図である。図において、14は
円板形の振動子、10は振動子14を下部の円柱
部に嵌合して支持する支持体で、支持体10の頭
部は半球状に形成され、該半球部には直線状の溝
15が形成されており、また、支持体10の下部
には溝15に平行に軸11が突設されている。突
設された軸11の両端部はアーム13の下部に軸
受を介して支持されていて、支持体10を振動子
14とともに軸11を中心に揺動可能にしてい
る。アーム13の上端は基板2の下面に固設され
ており、基板2の上面には回動機構を駆動させる
モータ4が設置されている。16は基板2の下面
に突出しているモータ4の出力軸17に回動可能
に取り付けられた形状が傘状のロータで、ロータ
16は支持体10の直上に位置し、ロータ16の
回転中心軸(モータ4の出力軸17)と軸11と
が直交するように配置されている。18はロータ
16の外周部にロータ16の回転中心軸と角度を
持たせて取り付けられた軸で、軸18の端部には
ローラ19が軸受を介して回動可能に取り付けら
れ、該ローラ19は支持体10の溝15に僅かの
隙間を設けて嵌合している。ローラ19と溝15
との嵌合により、支持体10はロータ16の回転
中心軸に対して軸18の傾き角度だけ傾斜して取
り付けられている。
8図を参照して説明する。第6図は振動子および
その回動機構の正面図、第7図は第6図の−
断面図、第8図は回動機構における振動子を支持
する支持体の斜視図である。図において、14は
円板形の振動子、10は振動子14を下部の円柱
部に嵌合して支持する支持体で、支持体10の頭
部は半球状に形成され、該半球部には直線状の溝
15が形成されており、また、支持体10の下部
には溝15に平行に軸11が突設されている。突
設された軸11の両端部はアーム13の下部に軸
受を介して支持されていて、支持体10を振動子
14とともに軸11を中心に揺動可能にしてい
る。アーム13の上端は基板2の下面に固設され
ており、基板2の上面には回動機構を駆動させる
モータ4が設置されている。16は基板2の下面
に突出しているモータ4の出力軸17に回動可能
に取り付けられた形状が傘状のロータで、ロータ
16は支持体10の直上に位置し、ロータ16の
回転中心軸(モータ4の出力軸17)と軸11と
が直交するように配置されている。18はロータ
16の外周部にロータ16の回転中心軸と角度を
持たせて取り付けられた軸で、軸18の端部には
ローラ19が軸受を介して回動可能に取り付けら
れ、該ローラ19は支持体10の溝15に僅かの
隙間を設けて嵌合している。ローラ19と溝15
との嵌合により、支持体10はロータ16の回転
中心軸に対して軸18の傾き角度だけ傾斜して取
り付けられている。
モータ4を駆動してロータ16を回動させる
と、軸18に取り付けられているローラ19は、
溝15内で自転しながら溝15に沿つて移動し支
持体10を軸11の回りに揺動させる。この揺動
は、ロータ16が90度回転する毎に支持体10の
傾斜状態を変化させ、例えば第7図に示す揺動状
態から90度回転すると、支持体10は振動子14
が水平になる状態まで揺動し、さらに90度回転す
ると支持体10を第7図の状態と反対の角度に揺
動させる。つづいて90度回転すると再度振動子1
4を水平状態にし、さらに90度回転すると第7図
の状態に復する。この揺動はロータ16の回動に
より繰り返され、振動子14より放射される超音
波ビームをセクタ状に連続的に形成する。この場
合、振動子14および該振動子14を回動させる
支持体10、ローラ19、軸18、ロータ16、
アーム13等からなる回動機構は、内部に超音波
媒体用の液体を満たした図示していない弾性体か
らなるケース内に密閉状態で収納され、振動子1
4はこの液体内で回動させられる。
と、軸18に取り付けられているローラ19は、
溝15内で自転しながら溝15に沿つて移動し支
持体10を軸11の回りに揺動させる。この揺動
は、ロータ16が90度回転する毎に支持体10の
傾斜状態を変化させ、例えば第7図に示す揺動状
態から90度回転すると、支持体10は振動子14
が水平になる状態まで揺動し、さらに90度回転す
ると支持体10を第7図の状態と反対の角度に揺
動させる。つづいて90度回転すると再度振動子1
4を水平状態にし、さらに90度回転すると第7図
の状態に復する。この揺動はロータ16の回動に
より繰り返され、振動子14より放射される超音
波ビームをセクタ状に連続的に形成する。この場
合、振動子14および該振動子14を回動させる
支持体10、ローラ19、軸18、ロータ16、
アーム13等からなる回動機構は、内部に超音波
媒体用の液体を満たした図示していない弾性体か
らなるケース内に密閉状態で収納され、振動子1
4はこの液体内で回動させられる。
上述した機械式セクタ走査形の超音波探触子を
使用して行う検査は、該探触子を被検者の手に保
持し、前記ケースの外周面を被検者に押圧状態で
当接させて走査して行われる。この場合、検査の
対象部位は主として被検者の心臓で、背臥位の被
検者の隣接する肋骨の間から心臓へ向けて超音波
が放射されるが、放射される超音波ビームは前述
したようにセクタ状に形成されることから、検査
対象部位を広範囲に、しかも各種の角度から効率
良く検査することが可能となる。
使用して行う検査は、該探触子を被検者の手に保
持し、前記ケースの外周面を被検者に押圧状態で
当接させて走査して行われる。この場合、検査の
対象部位は主として被検者の心臓で、背臥位の被
検者の隣接する肋骨の間から心臓へ向けて超音波
が放射されるが、放射される超音波ビームは前述
したようにセクタ状に形成されることから、検査
対象部位を広範囲に、しかも各種の角度から効率
良く検査することが可能となる。
しかし、前記従来の機械式セクタ走査形の超音
波探触子は、前記走査時に、振動子14およびそ
の回動機構を収納したケースの押圧と押圧の解除
とが適宜繰り返されるため、ケース内部に満たさ
れている液体の圧力が上昇と低下とを繰返して圧
力変動する。この圧力変動はケース内に外気を吸
入しやすく、吸入された外気は気泡となつてケー
ス内の液体に残留し、超音波の伝搬効率上好まし
くない問題点を有していた。ケース内に残留した
気泡は、探触子を分解して除去するしか方法はな
く、このため探触子の点検頻度を多くしたり、液
体の交換等の作業を必要としていた。
波探触子は、前記走査時に、振動子14およびそ
の回動機構を収納したケースの押圧と押圧の解除
とが適宜繰り返されるため、ケース内部に満たさ
れている液体の圧力が上昇と低下とを繰返して圧
力変動する。この圧力変動はケース内に外気を吸
入しやすく、吸入された外気は気泡となつてケー
ス内の液体に残留し、超音波の伝搬効率上好まし
くない問題点を有していた。ケース内に残留した
気泡は、探触子を分解して除去するしか方法はな
く、このため探触子の点検頻度を多くしたり、液
体の交換等の作業を必要としていた。
なお、前記ケース内の圧力変動の吸収、或いは
外気との差圧発生の防止を目的として、ケース外
に、弾性体で形成された比較的小容量の第2のケ
ースを前記ケースと連通させて設けた従来例もあ
るが、外気が吸入されてケース内の液体に残留し
た気泡は、該ケースと第2のケースとの間を自由
に移動し得るようになつており、前述の場合と同
様に超音波の伝搬効率上の問題点を有していた。
外気との差圧発生の防止を目的として、ケース外
に、弾性体で形成された比較的小容量の第2のケ
ースを前記ケースと連通させて設けた従来例もあ
るが、外気が吸入されてケース内の液体に残留し
た気泡は、該ケースと第2のケースとの間を自由
に移動し得るようになつており、前述の場合と同
様に超音波の伝搬効率上の問題点を有していた。
本考案は、上記従来技術の問題点に鑑み、吸入
された外気がケース内の液体に気泡となつて残留
した場合に、その残留した気泡をケース外の第2
のケースへ収容するとともに、収容した気泡が第
2のケースから前記ケースへ逆流することを阻止
することができる機械式セクタ走査形の超音波探
触子を提供することを目的とする。
された外気がケース内の液体に気泡となつて残留
した場合に、その残留した気泡をケース外の第2
のケースへ収容するとともに、収容した気泡が第
2のケースから前記ケースへ逆流することを阻止
することができる機械式セクタ走査形の超音波探
触子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、振動子
と、該振動子を支持体にて支持し、該支持体を回
動させて前記振動子より放射される超音波ビーム
をセクタ状に形成させる回動機構と、該回動機構
を内部に満たした液体に浸して密閉し、走査時に
外周面が被検者に押圧状態で当接される弾性体か
らなるケースとを備えた機械式セクタ走査形の超
音波探触子において、前記ケースの後背部で、か
つ上端部に、該ケースとパイプを介して連通して
該ケース内に侵入した空気を収容する第2のケー
スを設け、該第2のケースに、収容された空気の
前記ケースへの逆流を阻止する手段を設ける構成
にしたものである。
と、該振動子を支持体にて支持し、該支持体を回
動させて前記振動子より放射される超音波ビーム
をセクタ状に形成させる回動機構と、該回動機構
を内部に満たした液体に浸して密閉し、走査時に
外周面が被検者に押圧状態で当接される弾性体か
らなるケースとを備えた機械式セクタ走査形の超
音波探触子において、前記ケースの後背部で、か
つ上端部に、該ケースとパイプを介して連通して
該ケース内に侵入した空気を収容する第2のケー
スを設け、該第2のケースに、収容された空気の
前記ケースへの逆流を阻止する手段を設ける構成
にしたものである。
上記構成としたことにより、被検者、特に、背
臥位の被検者を検査する場合、検査者は探触子を
手に保持し、探触子のケースの外周面を被検者の
胸部に押圧状態で当接させてセクタ走査するが、
この走査中、ケースの押圧と押圧の解除とが適宜
繰り返されるため、ケース内部に満たされている
液体の圧力が上昇と低下とを繰返して圧力変動す
る。この圧力変動によりケース内に吸入された外
気は気泡となつてケース内の液体に残留しようと
するが、該気泡は、ケースの後背部で、かつ上端
部に設けられたケースとパイプを介して連通され
ている第2のケースの上方に自動的に収容され
る。
臥位の被検者を検査する場合、検査者は探触子を
手に保持し、探触子のケースの外周面を被検者の
胸部に押圧状態で当接させてセクタ走査するが、
この走査中、ケースの押圧と押圧の解除とが適宜
繰り返されるため、ケース内部に満たされている
液体の圧力が上昇と低下とを繰返して圧力変動す
る。この圧力変動によりケース内に吸入された外
気は気泡となつてケース内の液体に残留しようと
するが、該気泡は、ケースの後背部で、かつ上端
部に設けられたケースとパイプを介して連通され
ている第2のケースの上方に自動的に収容され
る。
第2のケースに収容された気泡は、第2のケー
スに構成されている逆流阻止手段によりケースへ
の逆流が阻止され、ケース内に外気を吸入しても
ケース内を常に気泡の存在しない液体で満たすこ
とができ、セクタ走査を阻害することはない。
スに構成されている逆流阻止手段によりケースへ
の逆流が阻止され、ケース内に外気を吸入しても
ケース内を常に気泡の存在しない液体で満たすこ
とができ、セクタ走査を阻害することはない。
本考案の第1の実施例を第1図および第2図を
参照して説明する。第1図は一部が断面された正
面図、第2図は第1図の側面図である。図におい
て、1は走査時その外周面が被検者に押圧状態で
当接されるケースで、ゴム等の弾性体で製作さ
れ、被検者への当接部は半球状に形成されてい
る。2は第6図に示すものと同じ基板で、基板2
の下面にはケース1が取り付けられ、前記従来技
術にて説明した振動子14より放射される超音波
ビームをセクタ状に形成させる回動機構が、ケー
ス1の密閉空間3の内部に満たされている液体に
浸されている。5は基板2を貫通させて設けられ
ているパイプで、基板2の上面側は該上面より突
出させられており、一方、基板2の下面側端部
は、密閉空間3に発生した気泡7をパイプ5に導
入しやすくするためにラツパ状に拡径している。
6は下部がパイプ5の基板2の上面より突出した
部分に接続され、ケース1の密閉空間3と連通し
ているゴム等の弾性体容器からなる第2のケース
で、この連通により第2のケース6内にもケース
1内の液体が満たされる。第2のケース6のケー
ス1に対する取付位置は、ケース1の後背部、つ
まり振動子14より放射される超音波の送受信方
向の後背部で、かつケース1の上端部である。ま
た、第2のケース6の形状は円筒、角筒等形状を
問わないが、その容積は、第2のケース6内に突
出しているパイプ5の容積よりかなり大きくなつ
ており、第1図に示すようにパイプ5の外周と第
2のケース6の内面との間に十分な間隔を設ける
ことにより、第2のケース6内に収容された気泡
8が、パイプ5を介してケース1へ逆流するのを
阻止する手段となつている。
参照して説明する。第1図は一部が断面された正
面図、第2図は第1図の側面図である。図におい
て、1は走査時その外周面が被検者に押圧状態で
当接されるケースで、ゴム等の弾性体で製作さ
れ、被検者への当接部は半球状に形成されてい
る。2は第6図に示すものと同じ基板で、基板2
の下面にはケース1が取り付けられ、前記従来技
術にて説明した振動子14より放射される超音波
ビームをセクタ状に形成させる回動機構が、ケー
ス1の密閉空間3の内部に満たされている液体に
浸されている。5は基板2を貫通させて設けられ
ているパイプで、基板2の上面側は該上面より突
出させられており、一方、基板2の下面側端部
は、密閉空間3に発生した気泡7をパイプ5に導
入しやすくするためにラツパ状に拡径している。
6は下部がパイプ5の基板2の上面より突出した
部分に接続され、ケース1の密閉空間3と連通し
ているゴム等の弾性体容器からなる第2のケース
で、この連通により第2のケース6内にもケース
1内の液体が満たされる。第2のケース6のケー
ス1に対する取付位置は、ケース1の後背部、つ
まり振動子14より放射される超音波の送受信方
向の後背部で、かつケース1の上端部である。ま
た、第2のケース6の形状は円筒、角筒等形状を
問わないが、その容積は、第2のケース6内に突
出しているパイプ5の容積よりかなり大きくなつ
ており、第1図に示すようにパイプ5の外周と第
2のケース6の内面との間に十分な間隔を設ける
ことにより、第2のケース6内に収容された気泡
8が、パイプ5を介してケース1へ逆流するのを
阻止する手段となつている。
被検者、特に、背臥位の被検者を検査する場
合、検査者は探触子を手に保持し、探触子のケー
ス1の外周面を被検者の胸部に押圧状態で当接さ
せてセクタ走査するが、この走査中、ケース1の
押圧と押圧の解除とが適宜繰り返されるため、ケ
ース1の密閉空間3に満たされている液体の圧力
が上昇と低下とを繰返して圧力変動する。この圧
力変動は、ケース1内に外気を吸入しやすく、ケ
ース1内に吸入された外気は気泡7となつて密閉
空間3内の液体に残留しようとするが、該気泡7
は、ケース1の後背部で、かつ上端部に、ケース
1とパイプ5を介して連通されて設けられている
第2のケース6にパイプ5を経て自動的に収容さ
れる。
合、検査者は探触子を手に保持し、探触子のケー
ス1の外周面を被検者の胸部に押圧状態で当接さ
せてセクタ走査するが、この走査中、ケース1の
押圧と押圧の解除とが適宜繰り返されるため、ケ
ース1の密閉空間3に満たされている液体の圧力
が上昇と低下とを繰返して圧力変動する。この圧
力変動は、ケース1内に外気を吸入しやすく、ケ
ース1内に吸入された外気は気泡7となつて密閉
空間3内の液体に残留しようとするが、該気泡7
は、ケース1の後背部で、かつ上端部に、ケース
1とパイプ5を介して連通されて設けられている
第2のケース6にパイプ5を経て自動的に収容さ
れる。
第2のケース6に収容された気泡8は、第2の
ケース6の容積が、該第2のケース6内に突出し
ているパイプ5の容積よりかなり大きく、そして
第1図に示すようにパイプ5の外周と第2のケー
ス6の内面との間に十分な間隔を設けて構成され
た逆流阻止手段によりケース1への逆流が阻止さ
れるから、ケース1内に外気を吸入してもケース
1内を常に気泡7の存在しない液体で満たすこと
ができる。前記逆流阻止手段は、走査中探触子を
傾斜させても、或いは探触子の上下を逆にしても
常に有効に作用して第2のケース6内の気泡8が
パイプ5に導かれることがないから、セクタ走査
を阻害されることなく検査を行うことができる。
ケース6の容積が、該第2のケース6内に突出し
ているパイプ5の容積よりかなり大きく、そして
第1図に示すようにパイプ5の外周と第2のケー
ス6の内面との間に十分な間隔を設けて構成され
た逆流阻止手段によりケース1への逆流が阻止さ
れるから、ケース1内に外気を吸入してもケース
1内を常に気泡7の存在しない液体で満たすこと
ができる。前記逆流阻止手段は、走査中探触子を
傾斜させても、或いは探触子の上下を逆にしても
常に有効に作用して第2のケース6内の気泡8が
パイプ5に導かれることがないから、セクタ走査
を阻害されることなく検査を行うことができる。
前記逆流阻止手段は、第1図に示す構成のほか
第3図ないし第5図に示す構成にしてもよい。図
中第1図と同じ符号のものは同じものを示す。第
3図は、第2のケース6の上面6aを傾斜させた
第2の実施例を示す図で、パイプ5を経て第2の
ケース6内に収容された気泡8は、上面6aに達
すると該上面6aに沿つて第2のケース6内の最
上部隅に溜められる。従つて探触子が倒れたり、
上下を逆にされたりしても、気泡8は第2のケー
ス6内を移動するのみで、気泡8がパイプ5より
ケース1に逆流することはない。つぎに、第4図
はパイプ5の上端部に弁板5aを設けた第3の実
施例を示す図で、パイプ5内を上昇してくる気泡
7aは弁板5aを開いて第2のケース6内に収容
されるが、一旦第2のケース6内に入ると弁板5
aを開けられないように構成して逆流を防止して
いる。第5図は第2のケース6内に、パイプ5の
上端と僅かな間隙を設けてそらせ板5bを設けた
第4の実施例を示す図で、パイプ5内を上昇して
くる気泡7bはそらせ板5bに達した後第2のケ
ース6内に収容されるが、収容された後はそらせ
板5bが邪魔をしてケース1へ逆流することがで
きないようになつている。
第3図ないし第5図に示す構成にしてもよい。図
中第1図と同じ符号のものは同じものを示す。第
3図は、第2のケース6の上面6aを傾斜させた
第2の実施例を示す図で、パイプ5を経て第2の
ケース6内に収容された気泡8は、上面6aに達
すると該上面6aに沿つて第2のケース6内の最
上部隅に溜められる。従つて探触子が倒れたり、
上下を逆にされたりしても、気泡8は第2のケー
ス6内を移動するのみで、気泡8がパイプ5より
ケース1に逆流することはない。つぎに、第4図
はパイプ5の上端部に弁板5aを設けた第3の実
施例を示す図で、パイプ5内を上昇してくる気泡
7aは弁板5aを開いて第2のケース6内に収容
されるが、一旦第2のケース6内に入ると弁板5
aを開けられないように構成して逆流を防止して
いる。第5図は第2のケース6内に、パイプ5の
上端と僅かな間隙を設けてそらせ板5bを設けた
第4の実施例を示す図で、パイプ5内を上昇して
くる気泡7bはそらせ板5bに達した後第2のケ
ース6内に収容されるが、収容された後はそらせ
板5bが邪魔をしてケース1へ逆流することがで
きないようになつている。
本考案は、以上説明したように構成されている
ので、吸入された外気がケース内の液体に気泡と
なつて残留した場合に、その残留した気泡をケー
ス外の第2のケースへ収容するとともに、収容し
た気泡が第2のケースから前記ケースへ逆流する
ことを阻止することができ、超音波の伝搬効率を
低下させることなく検査することができる効果を
奏する。
ので、吸入された外気がケース内の液体に気泡と
なつて残留した場合に、その残留した気泡をケー
ス外の第2のケースへ収容するとともに、収容し
た気泡が第2のケースから前記ケースへ逆流する
ことを阻止することができ、超音波の伝搬効率を
低下させることなく検査することができる効果を
奏する。
第1図は本考案の超音波探触子の第1の実施例
を示す一部が断面された正面図、第2図は第1図
の側面図、第3図は第2の実施例を示す図、第4
図は第3の実施例を示す図、第5図は第4の実施
例を示す図である。第6図は従来の一般的な振動
子およびその回動機構を示す正面図、第7図は第
6図の−断面図、第8図は回動機構における
振動子を支持する支持体の斜視図である。 1……ケース、2……基板、5……パイプ、6
……第2のケース、7,7a,7b,8……気
泡、10……支持体、14……振動子。
を示す一部が断面された正面図、第2図は第1図
の側面図、第3図は第2の実施例を示す図、第4
図は第3の実施例を示す図、第5図は第4の実施
例を示す図である。第6図は従来の一般的な振動
子およびその回動機構を示す正面図、第7図は第
6図の−断面図、第8図は回動機構における
振動子を支持する支持体の斜視図である。 1……ケース、2……基板、5……パイプ、6
……第2のケース、7,7a,7b,8……気
泡、10……支持体、14……振動子。
Claims (1)
- 振動子と、該振動子を支持体にて支持し、該支
持体を回動させて前記振動子より放射される超音
波ビームをセクタ状に形成させる回動機構と、該
回動機構を内部に満たした液体に浸して密閉し、
走査時に外周面が被検者に押圧状態で当接される
弾性体からなるケースとを備えた機械式セクタ走
査形の超音波探触子において、前記ケースの後背
部で、かつ上端部に、該ケースとパイプを介して
連通して該ケース内に侵入した空気を収容する第
2のケースを設け、該第2のケースに、収容され
た空気の前記ケースへの逆流を阻止する手段を設
けたこと、を特徴とする機械式セクタ走査形の超
音波探触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5676383U JPS59163956U (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | 機械式セクタ走査形の超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5676383U JPS59163956U (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | 機械式セクタ走査形の超音波探触子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59163956U JPS59163956U (ja) | 1984-11-02 |
JPH0211051Y2 true JPH0211051Y2 (ja) | 1990-03-19 |
Family
ID=30187083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5676383U Granted JPS59163956U (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | 機械式セクタ走査形の超音波探触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59163956U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5958469B2 (ja) * | 2011-08-08 | 2016-08-02 | コニカミノルタ株式会社 | 超音波探触子 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995037A (ja) * | 1982-10-18 | 1984-05-31 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 走査器 |
JPS59111747A (ja) * | 1982-12-18 | 1984-06-28 | 富士通株式会社 | 超音波プロ−ブ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5880210U (ja) * | 1981-11-26 | 1983-05-31 | オリンパス光学工業株式会社 | 体腔内挿入用超音波スキヤナ |
-
1983
- 1983-04-18 JP JP5676383U patent/JPS59163956U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5995037A (ja) * | 1982-10-18 | 1984-05-31 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 走査器 |
JPS59111747A (ja) * | 1982-12-18 | 1984-06-28 | 富士通株式会社 | 超音波プロ−ブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59163956U (ja) | 1984-11-02 |
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