JPH02108843A - 燃料蒸発ガス排出抑止装置の診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用燃料供給系の燃料蒸発ガス排出抑止
装置に係り、特に該装置の異常検出装置に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来より、自動車の燃料タンク等で生じる燃ネ」蒸発ガ
ス（エバポガス）をキャニスタ内の活性炭に吸着させる
と共に、この吸着したエバポガスをエンジンの吸気管内
に吸気負圧を利用して導入して（パージして）燃焼させ
ることで、エノ曹Ｚガスの大気への排出を抑止する燃料
蒸発ガス排出抑止装置が特開昭５７−１２９２４７号公
報等で公知である。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上述の構成では、キャニスタから吸気管への
配管系統が閉塞したりして、キャニスタ内のエバポガス
が吸気管内へとパージすることができなくなると、活性
炭によるエバポガスの吸着限界を越えて、キャニスタの
大気開放ボートからエバポガスが大気に放出されてしま
うという問題があった。

さらに、異常によってエバポガスが大気に放出されるよ
うになったとしても、エンジンの作動状態には何ら支障
がないので、運転者はそのような異常を全く気づかず、
その異常が放置され、エバポガスが大気に放出され続け
てしまうという問題もあった。

従って、本発明の目的は、上述の課題を解決することで
あって、燃料蒸発ガス排出抑止装置の異常を確実に検出
できるようにすると共に、運転者に対して適切な処置を
施すことを促すべく、その異常を的確に運転者に報知し
て、エバポガスが大気へと放出され続けてしまうという
ことを防止できるようにした燃籾萎発ガス排出抑止装置
の診断装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明
においては、第３図に示すように燃料タンクで発生した
燃料蒸発ガスを導入する導入ポート、前記導入ポートよ
り導入された前記蒸発ガスを吸着する吸着体、前記吸着
体に吸着された前記蒸発ガスをエンジンの吸気管内へと
導出するための導出ボート、及び前記導入ポート及び前
記導出ボートに対し前記吸着体を介在させて設けられた
大気開放ボートを有するキャニスタと、前記キャニスタ
の前記導出ボートと前記吸気管との間に設けられた管部
材と を含んでなる燃料蒸発ガス排出抑止装置の診断装置であ
って、 前記キャニスタの前記大気開放ボートに前記蒸発ガスの
存在を検出する蒸発ガス検出手段と、前記蒸発ガス検出
手段の出力に応じて、前記蒸発ガス排出抑止装置の異常
を判断する異常判断手段と、 前記異常検出手段にて異常判断がなされたとき警報する
警報手段と を有することを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置の
診断装置としている。

〔作用〕

上記構成によれば、蒸発ガス検出手段からの出力に基づ
き、異常判断手段にて燃料蒸発ガス排出抑制装置の異常
が判断され、さらに警報手段によって運転者に対しその
異常の発生が報知される。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面に基づき説明する。第１
図は電子制御式燃料噴射装置付４気筒火花点火式ガソリ
ンエンジンに本発明の一実施例を通用した全体システム
を示しており、第１図において、１はエンジン本体であ
って、エンジン本体１はシリンダ１０１、ピストン１０
２、吸気弁１Ｏ３、排気弁１０４等から構成されており
、これらによって燃焼室１０５が区画形成されている。

このエンジン本体１には吸気管２及び排気管３が接続さ
れており、吸気管２には吸気量を計測するためのエアフ
ロメータ４、吸気量を調節するためのスロットル弁５、
スロットル弁５の開度を検出するためのスロットルセン
サ６、吸気弁１０３近傍の吸気管内に燃料を噴射するイ
ンジェクタ７とが備えられている。

８は燃料タンクであって、インジェクタ７から噴射され
る燃料がその内部に貯えられている。

また、タンク８内にはポンプ９が備えられており、ポン
プ９によってタンク８内の燃料がインジェクタ７に供給
される。

１０はキャニスタであって、燃料タンク８内で発生した
エバポガスを吸蔵する。このキャニスタ１０はその内部
に上記エバポガスを吸着保持する吸着体をなす活性炭１
１を収容させており、また、エバポガスをキャニスタ１
０内に導入する導入ポート１２が設けられている。すな
わち、上記導入ポート１２には、燃料タンク８上部空間
に通じる配管２０が接続されている。なお、この配管２
０中には二方向弁２１が設けられている。

また、キャニスタ１０には活性炭１１に吸着したエバポ
ガスを吸気管２内に導びくための管部材をなす配管３０
の一端が接続される導出ポート１３が設けられており、
この導出ポート１３にはチエツク弁が内蔵されている。

さらに、キャニスタ１０には上記導入ポート１２及び導
出ポート１３に対し上記活性炭を介在させた導入ポート
１２、導出ポート１３との反対側の端部には大気開放ポ
ート１４が設けられている。そして、この大気開放ポー
ト１４を介してキャニスタ１０の一端を大気に開放する
ことで、燃料タンク８からエバポガスをキャニスタ１０
内に、またキャニスタ１０内のエバポガスを吸気管２内
へと誘導できるようになっている。なお、活性炭１１と
大気開放ポート１４との間には、フィルタ１５が設けら
れている。

ところで、上記配管３０の途中には、この配管３０内の
通路の開閉を行い、エバポガスの吸気管２内への導入の
実行、停止を行う電磁弁３１が設けられている。

また、配管３０の他端は吸気管２のスロットル弁５の下
流側のサージタンク２０１に接続されており、エバポガ
スは基本的には吸気管２のスロットル弁５の下流域に生
じる吸気負圧を利用して導いている。

従って、燃料タンク８内に生じたエバポガスは配管３０
、導入ポート１２を介して矢印に示すごとくキャニスタ
１０内に導かれると共に、キャニスタ１０内の活性炭１
１を介してから、電磁弁３１が開かれている時に導出ポ
ート１３、配管３０を介して矢印に示すごとくサージタ
ンク２０１内に導かれる。よって、吸気管２内に導入さ
れたエバポガスは、エンジン本体１の燃焼室１０５内に
て燃焼されてから、大気へと放出される。基本的にはこ
のような流れをもってエバポガスの大気への放散を防止
している。

ところで、第１図に示す構成では、さらにエンジン回転
数を検出するための回転数センサ２５とエンジン冷却水
の水温を検出する水温センサ２６とが備えられている。

また、キャニスタ１０の大気開放ポート１４にエバポガ
スの存在を検知するための炭化水素系のガス濃度を検出
するＨＣセンサ１６が設けられている。

さらに、ＨＣセンサ１６の出力に応じて、後述する処理
により、キャニスタｌＯ１配管２０，３０、電磁弁３１
等から構成されるエバポガス排出抑止装置の異常を判断
し、異常時に運転者にその異常を報知する警告ランプ２
７が設けられており、このランプ２７は車室内の図示し
ないメータパネル上、運転者の見える位置に備えられて
いる。

また、上述の各センザ類の信号を受けて、電磁弁３１の
開閉制御ならびにパージガス排出抑止装置の異常を判断
し、異常時に警告ランプ２７を点灯制御する電子制御ユ
ニッ）　（ＥＣＵ）４０も備えられている。

次に、上述の構成の作動を説明する。

まず、ＥＣＵ４０がエアフロメータ４、スロットルセン
サ６、回転数センサ２５、水温センサ２６からの信号に
基づき、エンジン暖機完了後でスロットル弁５が開いた
状態で、エンジン負荷が所定値以上の状態であるかを判
断し、その状態であれば、電磁弁３１を開くよう制御信
号を電磁弁３１に与える。よって、キャニスタ１０内の
エバポガスは吸気負圧によって吸気管２内に導入される
。

また、ＥＣＵ４０は第２図のフローチャートに示すプロ
グラムも所定時間毎に実行している。

まず、ステップ２０１では、パージ中か、すなわち前述
の電磁弁３１に対する制御により、電磁弁３１が開状態
に制御されている状態であるかを判断し、パージ中であ
る電磁弁３１が開とされている場合は、ステップ２０２
に進み、ステップ２０２ではＨＣセンサからの出力信号
に基づき、ＨＣａ度（エバポガス濃度）が所定値以上あ
り、エバポガスが大気開放ボート１４に許容値以上に存
在すると認められる状態であるかを判断する。そして、
ＨＣＪ度が所定値以上と判断した場合には、ステップ２
０３に進んでカウンタＣをインクリメントし、ステップ
２０４でカウンタＣが設定値Ｃ０を上回ったかを判断す
る。Ｃ＞Ｃｏであれば、ステップ２０５で警告ランプ２
７を点灯する制御信号を出力し、ステップ２０６でパー
ジガス排出抑止装置に異常が生じたことを示す異常フラ
グＦをセット（Ｆ＝１）してから終了する。なお、この
異常フラグＦはエンジン停止後もその記憶内容を保持で
き、しかも、この記憶内容の書き替えが自由に行えるＥ
ＣＵ４０内の不揮発性ＲＡＭに格納されており、異常フ
ラグＦは一旦セットされると、パージガス排出抑止装置
が修理工場にて修理されて、所定の処理が施されない限
りリセッ１−されない。

ところで、ステップ２０１，２０２でパージ中でない、
あるいは）ＩＣ濃度が所定値未満と判断されたときは、
ステップ２０７でカウンタＣをＯにクリアしてから終了
し、また、ステップ２０４でＣ≦Ｃ０である場合は、そ
のまま終了する。

上述の処理より、パージ中であるにもかかわらず、ＨＣ
センサ１６がＨＣ濃度所定値以上の状態をカウンタＣが
設定値Ｃ０を上回る所定時間以上継続して検出している
場合に、電磁弁３１が閉故障、あるいは配管３０内のつ
まり等のパージガス排出抑止装置の異常が生じていると
判断して、警報すると共に、異常フラグＦをセラｌ−し
ている。

上述の構成によれば、ＨＣセンサ１６の出力信号により
パージガス排出抑止装置の異常が確実に判断できる。ま
た、異常時と判断した場合は、運転者に警報するので、
運転者が異常を認知して適切な処置を施すこと、すなわ
ち、修理工場にて修理させることができるようになって
、エバポガスが放出され続けてしまうということが充分
に防止できるようになる。

さらに、上記構成では、パージ中であって、しかもＨＣ
？ａ度所定値以上が所定時間以上という条件をもって異
常と判断しているので、若干エバポガスが活性炭からオ
ーバーフローしたような状態は異常と判断されない。従
って、誤判断するということは充分に防止される。

なお、上記実施例では、運転者に異常を知らせる警報手
段として警告ランプ２７という視覚的に知らせるものを
使ったが、警告音など聴覚的に知らせる手段を用いても
よい。

また、上記実施例では電子制御式燃料噴射装置付エンジ
ンに適用した例を示したが、気化器式エンジンに適用し
てもよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、燃料莫発ガスυト
出抑止装置の異常を確実に判断できるようになると共に
、該排出防止装置の異常を警報手段により運転者に対し
て知らしめることができるので、運転者によって修理を
施すべく適切な処置が行えるようになり、運転者が異常
を知らずに燃料蒸発ガスが大気に放出され続けてしまう
ということは充分に防止できるようになるという（褒れ
た効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例が適用される自動車用エンジ
ンの概略構成図、第２図はＥＣＵで実行されるプログラ
ムのフローチャート、第３図は本発明の概略構成を示す
ブロック図である。 ２・・・吸気管、８・・・燃料タンク、１０・・・キャ
ニスタ、１１・・・活性炭、１２・・・導入ボート、１
３・・・導出ボート、１４・・・大気開放ボート　１６
・・・ＨＣセンサ、２０・・・配管、２７・・・警告ラ
ンプ、３０・・・配管、３１・・・電磁弁、４０・・・
ＥＣＵ。 代理人弁理士　　岡　部　　　隆

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）燃料タンクで発生した燃料蒸発ガスを導入する導
   入ポート、前記導入ポートより導入された前記蒸発ガス
   を吸着する吸着体、前記吸着体に吸着された前記蒸発ガ
   スをエンジンの吸気管内へと導出するための導出ポート
   、及び前記導入ポート及び前記導出ポートに対し前記吸
   着体を介在させて設けられた大気開放ポートを有するキ
   ャニスタと、前記キャニスタの前記導出ポートと前記吸
   気管との間に設けられた管部材と を含んでなる燃料蒸発ガス排出抑止装置の診断装置であ
   って、 前記キャニスタの前記大気開放ポートに前記蒸発ガスの
   存在を検出する蒸発ガス検出手段と、前記蒸発ガス検出
   手段の出力に応じて、前記蒸発ガス排出抑止装置の異常
   を判断する異常判断手段と、 前記異常検出手段にて異常判断がなされたとき警報する
   警報手段と を有することを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置の
   診断装置。
2. （２）請求項１記載の装置において、 前記燃料蒸発ガス排出抑止装置には、さらに前記蒸発ガ
   スを前記吸気管内への導入の実行、停止を行う蒸発ガス
   導入実行／停止手段が備えられており、 前記異常判断手段は前記実行／停止手段により前記蒸発
   ガスの前記吸気管内への導入が実行されている状態にお
   いて、前記蒸発ガス検出手段にて蒸発ガスの存在が検出
   された場合に異常と判断することを特徴とする燃料蒸発
   ガス排出抑止装置の診断装置。
3. （３）請求項２記載の装置において、 前記異常検出手段は前記蒸発ガス検出手段にて蒸発ガス
   の存在が所定時間以上に亘って検出された場合に異常と
   判断することを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置の
   診断装置。