JPH02107942A - 薄膜試料の作製方法 - Google Patents

薄膜試料の作製方法

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JPH02107942A
JPH02107942A JP25938588A JP25938588A JPH02107942A JP H02107942 A JPH02107942 A JP H02107942A JP 25938588 A JP25938588 A JP 25938588A JP 25938588 A JP25938588 A JP 25938588A JP H02107942 A JPH02107942 A JP H02107942A
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JP
Japan
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film
thin film
substrate
sample
tested
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JP25938588A
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English (en)
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Katsutaro Ichihara
勝太郎 市原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、薄膜試料の作製方法に関する。
(従来の技術) 金属、半導体、金属化合物もしくは有機物等からなる薄
膜は、それが設けられる基体の保護。
潤滑等の目的の他に、IC等の様にそれ自体で電気電子
回路を構成するもしくは反射防止膜の様に光学的機能を
発現する。もしくはハードディスクの様にメモリー機能
を発現する等現在の科学技術とその応用分野において欠
く事のできない素材となっている。薄膜に所定の機能を
付与する上では、薄膜の有する基本的性質を把握する事
が重要であるが、薄膜は通常それ自体で存在する事はな
く、任意に定められた基体上に設けられてはじめて扱い
が可能となる。それ故に薄膜単体の物理定数を測定した
い場合に、常に基体と共に被験体と供されねばならず、
可観測値は基体の物理定数との列もしくは並列結合値の
みとなる。通常基体の物理定数は予め既知であるか未知
であっても基体単体での実測が可能であれば、可観測値
から所望とする薄膜単体の物理定数を知る事ができる。
しかしながら−船釣に基体の体積は薄膜の体積に比べ最
低でも数10倍程度と大きい為に欲する物理定数が薄膜
の方が基体に比べ数1000倍大きければ1%程度の精
度で可観測量から薄膜正味の定数を知り得るが差が少な
い場合には通常の測定装置により得た観測量は基板正味
の物理定数を反映するにすぎず所望とする薄膜正味の物
理定数は誤差の中に隠れてしまう。又、対象とする薄膜
の物理定数に膜厚依存性がみられない場合には膜厚をで
きるだけ厚くする事が可能であるがそうでない場合には
厚くして測るのは意味がない。又、多くの場合、膜厚を
厚くすると、コーン状の膜成長が発生し膜表面が荒れる
、膜内部応力によって膜が基体より剥離し膜が粉状に破
壊するといった現象が起き易いので膜厚を厚くするのは
困難である。それ故、例えば熱伝導率にの測定の場合、
25μm〜50μm程度のガラスポリエチレン、ポリイ
ミドの様な熱伝導率の低い基体上に高々jxμm厚のそ
れもAu、Ag、Cuといったバルクでは非常に熱伝導
率の良い事が知られている薄膜を用いなければ精度良く
膜のKを知る事ができず、又密度ρ測定の場合、極く薄
い数10μm低ρ基体上に比較的高ρの膜を設けなけれ
ば膜のρの正確な値を知る事ができず、又電気伝導度σ
測定の場合、低σの絶縁基板上に高σの膜を設ける組み
合わせ(パターニングしてパスを長くする方法もあるが
やはりσはある程度高くなければならない)でなければ
膜のσを正確に知ることはできず、又、磁化Mの測定の
場合基体の反磁性係数はできるだけ小さくし、かつMs
が少くも数10eIlulCCの磁性膜でなければ膜の
正確なMsを知る事ができなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は掲記した従来の薄膜の物理定数を測定する際に
存った問題点を克服し、基体の材質や体積に制約される
事なく膜単体の物理定数を正確に知る事が可能な薄膜試
料の作製方法を提供する事をその目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段及び作用)本発明は、薄膜
が形成される基体として、金属化合物よりなる平滑表面
を有する基体を用意し、この基体の平滑表面上に、被験
薄膜形成前にAu薄膜を蒸着もしくは2バツタで成膜す
る。次に、Au薄膜上に連続してもしくは不連続(−旦
大気にさらしても良い)で、被験薄膜を形成した後、機
械的手段もしくは化学的手段によりAu膜を基板面から
剥離する。具体的には機械的手段としては膜に切り込み
を入れて、Au膜が基体面がら筋状に剥れた部分をピン
セット等でつまみ注意して所定の大きさの部分を剥しと
るが、又は被験膜の一部にテープを貼りつけて引張りA
u膜を剥離してテープの付着していない部分までゆっく
りと剥離して所定の大きさの試料を剥しとれば良い。又
化学的手段としては、被験試料とAuが溶解せず基体の
平滑表面を溶解する選択エツチング液があればそれを用
いて剥離するがもしくはテープによって被験材料とAu
膜を基体から剥離後、有機溶剤によってテープを溶解す
る方法がとられる。
被験膜の材質にも依るが、延展性の良好なAu膜がつい
ている方が全ての被験膜に対して取り扱いの容易な試料
が得られるので、Au膜と被験膜とは物理定数測定に際
しついていた方が好く、もしもAu膜と被験膜との密着
性が劣る場合(特に被験膜が金属化合物の場合)にはA
u膜と被験膜との間にCr膜を形成するのが望ましい。
又、基体は表面がAuとの密着性に劣る平滑な表面を有
するものであれば何でも良いが、その材質としては、5
t−0,5i−N、A11−N、Zr−0゜Ti−0等
の金属化合物が良いが、ガラスを用いるのが最も簡単で
望ましい。C「を用いる場合でもそうでない場合でも、
物理定数の測定にあたってはAu膜もしくはA u /
 Cr膜が従来技術における基体に相当するので、Au
もしくはAu/Crの膜厚は被験膜に比べて充分に薄い
事が望ましく、被験膜のどのような性質を知りたいかに
も依るが、1/10以下とすれば殆ど全ての測定に対し
、充分な精度で被験膜単体の物理定数を知る事ができる
(実施例) 〈実施例−1〉 以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。第1図は
本実施例の薄膜試料の作成方法によって得た薄膜試料の
一実施例の断面構成図である。第1図において、1は膜
厚200AのAu膜、2は膜厚50AのCr膜、3は膜
厚4μmの5i−N膜である。第1図の試料は以下の手
順によって得たものである。先ず板厚1.2mm。
25 mm X 50 msの石英板を過酸化水素水と
硫酸の混合液で洗浄後、紙水置換しスピナーで乾燥して
ガラス(S i O3)よりなる平滑表面を有するS:
02を基体として用意し、それを多元スパッタ装置の基
板ホルダーにセットした。2バツタ装置にはターゲット
としてAu、Cr及び5t3N4(Y203181m%
入り)を装着した。スパッタ室を10−6Torrに排
気後Arガスを70 secm導入し2バツタ室内の圧
力を5 mTrrに設定した後、先ずAuターゲットに
RFパワーを300w投入し、シャッターを閉じた状態
で3分間プレスパツタをしてターゲット表面をクリーン
にした後、シャッターを開けて30秒間の2スパツタ成
膜を行ない200AのAu膜を得た。基板ホルダーは成
膜時は60 rpmで回転しつづけている。次にCrタ
ゲットにRFパワーを300w投入し、3分間のプレス
パツタ後]5秒のスパッタ成膜をしAu膜上に5OAの
Crを形成した。この次に一旦スバッタ室内に乾燥Ai
rを導入しI Iin間保持しCr膜表面に酸化層を形
成した。再度スパッタ室を10−6Torrに排気後1
0%N  −Ar混混合ガ スを70 secm導入しガス圧力を5■Torrとし
Si3N4ターゲットに500WのRFパワーを投入し
、約16Hrsのスパッタを行なって4μm層の5t−
N膜をCr膜上に得て、基体を取り出した。膜面にカッ
ターナイフによって51111×25mmの短冊状に切
り込みを入れた後、5mmX25 mmの中の5 m+
w X 5■mの部分にテープをはりつけて剥離した所
、5 m+s X 25 wasの帯状にAu/Cr 
/ S : N膜試料が剥離できた。5i−Nの残留応
力によって試料はカールしたが膜は何ら破壊しなかった
次にテープ張付は部を切断して5 w X 20 +a
mの試料として、以下の物理定数の測定を行なった。
又、測定は比較用に形成した従来の薄膜試料として、5
0μm厚ガラメガラスシート上1−N4μm単層設けた
サンプル(REFサンプル略記)についても同時に行な
った。
第2図はSニーN膜の熱伝導率にの測定を行なった測定
装置の概念図でAu膜1に熱電対5を溶着し、試料の反
対側に光ビーム4を照射して熱応答(熱拡散率)を測定
した。一般に多層構成の試料の熱拡散率D 、は、 Σ1 となり数値を代入(Cr、 A u、 glassは単
体での測定値よりの値、Cはデバイ又は数表より)、第
1表の様になる。
こでDiはi層の熱拡散率、C1はi層の比熱。
diはi層の膜厚であり、D  、、Di、diはΣl 各々可観測量、C1はデバイの比熱の理論より導びかれ
、所定の膜i−fのKは、Kf−CfDfより求められ
る。これを本発明の薄膜試料Au/Cr/5t−Nと従
来技術の試料ガラスsub /5i−Nにあてはめるこ
と 本発明: KsiN dsiN +Kcr  dcr+
KAu  dAu−DΣ(CslN  dsiN+cc
rdcr+ CAudAr)−■ 従  来 :  K siN  d siN+K gl
ass  d glass−D Σ(CsiN dsi
N+ Cglass d glass)−■ (−は測定対象) これらを■、■に代入すると 本発明: KsiN −0,17D ニー 0.015
5 −■従 来: KsiN −C3Dゆ−0,25−
■となる。
ここで精度を論する目的でK siN −0,036c
al/cIIl−8ec−K (S13N4バルク値)
を代入すると、0式よりのDゆ−0,303、一方■式
よりのDゆ−0,087となり、本発明に従う場合可観
測量であるDゆの測定精度がo、ooa程度であれば、
本発明に従って作製した試料に対しては1%の精度でK
 siNが判り、一方、従来技術で作製した試料に対し
ては3〜4%のエラーが発生する事になる。
又精度が0.1程度しか得られない場合にも、本発明の
試料ならば30%のエラーはあるものの測定に意味があ
るものの従来技術の試料に対しては測定の意味がないと
もいえる。実際に用いた測定装置のΔD8は0.05程
度で本発明の試料ではDゆ−0,24,従来の試料では
Dゆ−0,083となった両者共、KsiNとしては約
0.025と一致するが、値の信頼性は本発明の試料か
ら得たものが±5%であるのに対し、従来の試料から得
たもの・が±15%と低い事は明らかである。
次に、同じ2つの試料でSINの密度測定を行なった。
前述の様な試料の大きさは5龍×20mm−1cmであ
り。本発明の試料は全重量が1 mg程度なので高精度
の天秤(±1μg)が使え1081μgとなった。これ
からAuとCrの分を除き、ρsINを出すと2.8g
/ccとなった。−方、従来の試料では殆どが基板の重
さで15wg程度あったので±10μgの天秤しか使え
ず13.54a+gとなった。ガラスの分を除くとやは
り2.6g/ccとなるがSIN正味の重さ11040
uに対し、本発明では0.1%の精度なのに比し、従来
では1%の精度しか得られない事が明らかである。
〈実施例−2〉 次に、磁気特性測定用サンプルに本発明の薄膜試料の作
成法を適用した例を述べる。第3図は、本発明に従って
得た磁気特性測定用サンプルの断面構成図で、1は20
0A厚のAu膜、6は1000A厚のT6−Co膜であ
る。上記したサンプルは実施例1と同様に、石英基板上
にAuを蒸着した後にTb−Coをスパッタして得た後
、Auを石英より剥離して得た。このサンプル(a)と
従来技術に従って作製した石英基板上に直接Tb−Co
膜を100OA形成したサンプル(b)をVSMを用い
てM−Hループ測定した結果が第4図(a) 、(b)
である。図より明らかな様に、本発明のサンプル(a)
のVSMループは測定対象とするTb−Co膜膜体体ル
ープ形状となっており、(1■) 総和値に至ってからM−0に平行にトレースが伸びてい
るのに対して、従来技術のサンプル(b)では石英の反
磁性がTb−Co単体の特性にオーバラップしている為
に、ループが斜めに傾いている。
基板の反磁性分を補正すれば(a>と同様のデータを得
る事は可能だが、膜のMが特に小さい場合には従来技術
のサンプルでは飽和磁化Msに大きなエラーを生じる。
[発明の効果] 本発明の薄膜試料の作製方法に従えば、基板に影響され
る事なく、測定対象としている薄膜正味の熱的1機械的
、電気的、磁気的な特性を精度よく測る事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例により得た薄膜試料の断面図
、第2図は想定数測定概念図、第3図は他の実施例で得
た薄膜試料断面図、第4図は、第3図の試料及び従来の
試料のM−Hループである。 1−−− A u膜、2−Cr膜、3−8t−N膜。 4・・・レーザ光、5・・・熱電対、6・・・Tb−C
o膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平滑表面を有する基体上に、Au薄膜を形成した
    後に被験薄膜を形成し、Au薄膜を前記平滑表面から剥
    離して、Au薄膜と被験薄膜とからなる薄膜試料を作成
    する事を特徴とする薄膜試料の作製方法。
  2. (2)Au薄膜と被験薄膜との間にCr薄膜を形成した
    事を特徴とする請求項1の薄膜試料の作製方法。
JP25938588A 1988-10-17 1988-10-17 薄膜試料の作製方法 Pending JPH02107942A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147353A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Seiko Instruments Inc プローブ及び特定物質解析装置並びに特定物質解析方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147353A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Seiko Instruments Inc プローブ及び特定物質解析装置並びに特定物質解析方法
JP4600769B2 (ja) * 2005-11-25 2010-12-15 セイコーインスツル株式会社 プローブ及び特定物質解析装置並びに特定物質解析方法

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