JPH0210429Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来のサービスカプセル３は第１図の概略図に
示すように支援船１よりバツクホールケーブル４
にて吊下げられ海中に沈降しアンビリカルケーブ
ル５により耐水圧接続箱６を経由しサービスカプ
セル３内に電気、空気等を供給される。アンビリ
カルケーブル５は電線、空気給排気管及び強度メ
ンバーの複合ケーブルで外部を外被で被覆したも
のである。サービスカプセル３が沈降中に、も
し、アンビリカルケーブル５とサービスカプセル
３が直結しているとアンビリカルケーブル５の被
覆が破損した場合、海水がアンビリカルケーブル
５内の電線、強度トンバー及び空気給排気管の隙
間を通つて、海水がサービスカプセル３内に漏水
するため、一般にサービスカプセル３の外に耐水
圧接続箱６を設けて一度、縁を切る方法が用いら
れる。耐水圧接続箱６には浸水検出器７を設ける
が、従来用いられている浸水検出器７は第２図の
概略図に示す如く、あるレベルまで海水が浸入し
ないと検知できなかつた。８は警報器を示す。

本考案はアンビリカルケーブルの破損事故によ
る海水が一滴でも耐水圧接続箱６に浸入したら検
知し未然に大事故を防止する目的で考案されたも
のである。

本考案は、耐水圧接続箱の下部にアンビリカル
ケーブルの破損時浸入してくる水滴を受ける漏斗
型の水滴受けが中央部に低くなる傾斜をもつて取
り付けられ、中央部には水滴の通る穴を有し、そ
の穴の渕に浸水検出器を設け、漏斗型水滴受けの
上部の水切りと水滴排出口により海水と耐水圧接
続箱内の温度差によりできる接続箱内外周の水滴
を耐水圧接続箱下部に溜るようにしたことを特徴
とする浸水検出器を備えた耐水圧接続箱に係り、
漏斗型をした水滴受けの中央部に浸水検出器を設
置することにより一滴の海水が耐水圧接続箱内に
何処に落下しても中央部の浸水検出器の所に集り
検出可能にした浸水検出器を備えた耐水圧接続箱
を提供しようとするもので、アンビリカルケーブ
ル付水中エレベータやダイビングベルに応用でき
るものである。

本考案は浸水検出器を備えた水圧接続箱の一実
施例を第３図について説明する第３図イは本考案
の浸水検出器を備えた水圧接続箱の一実施例の概
略図、ロは第３図イのＡ−Ａ矢視概略図を示す。
第３図に示すように、(1)アンビリカルケーブル５
は支援船（図示せず）より送られる耐水圧接続箱
６内で電線１１及び給排管１２等に区別されサー
ビスカプセル３内へ接続される。(2)耐水圧接続箱
６は、アンビリカルケーブル５内のテンシヨンメ
ンバー１９と保持材２０によつて結合される。(3)
耐水圧接続箱６の下部にはアンビリカルケーブル
５破損時浸入してくる水滴を受ける漏斗型の水滴
受け１５が中央部に低くなる傾斜をもつて取り付
けられている。(4)漏斗型水滴受け１５が中央部に
は水滴の通る穴を有し、その穴の渕に浸水検出器
１３を設け、この浸水検出器１３はサービスカプ
セル３内の浸水検報器１４と接続されている。(5)
漏斗型水滴受け１５の上部の水切り１６と水滴排
出口１７により、海水と耐水圧接続箱６内の温度
差によりできる耐水圧接続箱６内、外周の水滴１
８を耐水接続箱６下部に溜るように設けてある。

本考案の作用について説明する。もし沈降中ア
ンビリカルケーブル５に破損事故が生じれば、ア
ンビリカルケーブル５は複合ケーブルのため、水
密性がないので、破損箇所より浸水し電線１１、
空気給排気管１２の隙間を通り海水が耐水圧接続
箱６内に浸水する。浸水した海水が一適でも耐水
圧接続箱６内に入ると、箱内下部に取付けの漏斗
型をした水滴受け１５（材質は絶縁材）に当り中
央部に取り付けている浸水検出器１３に海水が触
れ、同検出器１３が作動し、サービスカプセル３
内の乗員にアンビリカルケーブル５の異常を知ら
せる。なお、沈降時の海水と耐水圧接続箱６内の
温度差によりできた水滴１８で誤警報を防ぐため
に、水滴受け１５の上部に水切り１６を備え温度
差により生じた水滴は、水切り１６にさえぎら
れ、水滴排出口１７より耐水圧接続箱６下部に溜
り誤警報を防ぐ。

本考案は以上の構成よりなり、従来は一定量の
海水が耐水接続箱６に溜らなければ浸水検出器が
作動しなかつたが、耐水接続箱６内に漏斗型をし
た水滴受け１５の中央部に浸水検出器１３を設置
することにより、少量の海水が耐水圧接続箱６内
の何処に浸入しても漏斗型をした水滴受け１５に
より中央部に集まり中央に設置している浸水検出
器１３が作動し、サービスカプセル３内設置の浸
水警報器１４が働きアンビリカルケーブル５の異
常を察知し、大事故につながる前に対処可能とし
た効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサービスカプセルの概略図、第
２図は従来の耐水圧接続箱の概略図、第３図イは
本考案の浸水検出器を備えた耐水圧接続箱の一実
施例の概略図、第３図ロは第３図イのＡ−Ａ矢視
概略図を示す。 ６……耐水圧接続箱、５……アンビリカルケー
ブル、１５……漏斗型水滴受け、１３……水滴検
出器、１６……水切り、１７……排出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 耐水圧接続箱の下部にアンビリカルケーブルの
   破損時浸入してくる水滴を受ける漏斗型の水滴受
   けが中央部に低くなる傾斜をもつて取り付けら
   れ、中央部には水滴の通る穴を有し、その穴の渕
   に浸水検出器を設け、漏斗型水滴受けの上部の水
   切りと水滴排出口により海水と耐水圧接続箱内の
   温度差によりできる接続箱内外周の水滴を耐水圧
   接続箱下部に溜るようにしたことを特徴とする浸
   水検出器を備えた耐水圧接続箱。