JPH02100670A

JPH02100670A - 細胞培養装置

Info

Publication number: JPH02100670A
Application number: JP25211988A
Authority: JP
Inventors: Atsumi Hirose; 広瀬　温実; Junji Magata; 曲田　純二
Original assignee: NIPPON MIRIPOA KOGYO KK; Nihon Millipore KK
Current assignee: NIPPON MIRIPOA KOGYO KK; Nihon Millipore KK
Priority date: 1988-10-07
Filing date: 1988-10-07
Publication date: 1990-04-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、効率的な細胞培養装置に関するものである。

（従来の技術とその問題点）遺伝子操作や細胞融合を用いた品種改良、あるいは新し
い有用物質の生産技術は最近著しい発展をみせてきた。

また、環境汚染物質や難分解性物質を細胞、とくに微生
物の代謝活動を利用して分解し、無害な物質にかえよう
とする試みも行われている。

細胞、とくに微生物は、種類が極めて多く、その生活態
様も種々様々であること、しかも環境を変化させること
によって成育の態様や代謝物質も変わることが多いこと
、生育条件の設定が容易で取扱いやすいこと、発育や増
殖が著しく速いこと、厳しい環境にもよく耐えて、極限
的な条件においてもよく種を保存して断絶することがな
いこと、細胞単位当たりの物質摂取量や代謝産生物の量
が著しく多いこと、環境への適応が早く、新規物質に対
しても資化能力を早く獲得すること等の特性があり、こ
れらの特性を研究や生産活動に利用することが古くから
行われてきた。動物細胞は微生物に比べて増殖させに＜
＜、成育条件の選択の巾も狭いが、品種改良によって有
用な特性をもたせるための努力が積極的に行われている
。

これらの研究や生産活動を推進するためには、効率的な
細胞培養がなされねばならないのであるが、従来から、
細胞と産生物を分離して回収することが必ずしも容易で
はなく、分離、回収のための工程が必要とされたために
、培養工程全体を非効率的なものとしていた。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは、効率的な細胞培養のための装置を開発す
べく鋭意研究を続けた。その結果、絶対公径０・１〜５
ｍμのフィルターを使用し、細胞注入口を除き全体をシ
ールすることによって、極めて効率的に細胞を培養する
ことができろ細胞培養装置を開発することができた。

本発明では絶対公径が０．１〜５ｍμのフィルターを使
用する。その素材については限定がなく、例えばセルロ
ース混合エステル、ポリビニリデンフロライド、ナイロ
ン、フロリナート（ＰＴＦＥ。

ポリエチレン増強弗素樹脂）等の親水性プラスチックフ
ィルターやステンレス焼結フィルター、ステンレス金網
フィルター、多孔性ガラスフィルター、多孔性セラミッ
クフィルター、ステンレス以外の多孔性金属膜フィルタ
ー等を使用することができる。

本発明の細胞培養装置は種々の形状を採用することがで
きる。例えば、平面的な封筒に似た袋状に成形すること
ができろし、あるいは円筒チュブ状に成形してもよく、
またカートリッジ状に成形して、別に盲フタを用意し両
者を嵌合させてもよい。培養する細胞を封入することの
できる形状であれば上記以外でもよく、形状に限定はな
い。

細胞培養装置は細胞注入口を除き使用素材に好適な温度
でヒートシールする等任意の方法で密封して製品化され
る。また、長尺の袋状に製造し、ユーザーが適宜の長さ
に切断して使用することもできる。

また、全面を滅菌シールして製品化し、ユーザーがこれ
を適宜切断開封して使用することもてきる。

いずれの場合にもユーザーは細胞注入口から細胞等を注
入したのち、バーナーで加熱殺菌したかん子等を利用し
てクリーンベンチ内でヒートシールし、あるいは盲フタ
で密封し、あるいはクローサーでクリップする等適宜の
方法で細胞等を封入すればよい。装置内に細胞や微生物
とともに担体を封入すれば、細胞等がこれに付着して一
層効率的な培養を行うことができろ。

細胞は封入された培養装置ごと培養槽に入れて培養され
る。

本発明の培養装置は、絶対公径が０．１〜５ｍμのフィ
ルターを素材としてつくられているので、培養中も細胞
は器内から漏出することはなく、他方培養液はフィルタ
ーを自由に透過して細胞等に養分を供給する。また細胞
等の代謝産生物もフィルターを透過して培養液中に排出
する。このため、培養中および培養後に細胞等と産生物
を分離するのが極めて容易である。

また、本発明の０．１〜５ｍμの範囲で、培養する細胞
のサイズにあわせた絶対公径のフィルターを使用するこ
とによって、−囲動率的な培養をすすめろことができろ
。

（実施例）以下、本発明の実施例を述べるが、もとより本発明がこ
れらの実施例に限定されるものではない。

実施例１気孔率８５％以上の親水性弗素樹脂製多孔性膜（住人電
工（株）登録商標「ボアフロン」）の表裏両面をポリプ
ロピレン不織布ネットで被覆した素材を用い、これを折
りまげて、細胞注入口を除いて１２０〜１６０℃でヒー
トシールし、封筒状の細胞培養装置を製造した。この細
胞培養装置におけるフィルターの絶対公径は３ｍμ、０
．５ｍμおよび０．２ｍμである。これらは動物細胞、
酵母及び細菌等の培養に使用される。

実施例２気孔率８５％以上の親水性弗素樹脂製多孔性膜（住人電
工（株）登録商標「ボアフロン」）の表裏画面をポリプ
ロピレン不織布ネットで被覆した素材を用い、これをカ
ートリッジ型に成形する。

カートリッジは、プラスチック製盲フタと本体に設けた
Ｏリング付キャップによって緊密に嵌合される。これを
使用する乙とによって一層効果的で多量の培養をすすめ
ることができる。

（効果）本発明の細胞培養装置は、絶対公径が０．１〜５ｍμの
フィルターによってできるから、細胞等は細胞培養装置
から殆ど漏出することがなく、高い密度でも培養するこ
とができる。

他方、培養液はフィルターを自由に透過して細胞等に養
分を供給する。また、細胞等の代謝産生物もフィルター
を透過して培養液中に排出される。

このため培養中および培養後に細胞等と産生物を分離す
る工程を省略することもでき、効率的な細胞培養と分析
を行うことができる。

また、本発明では動物細胞、真菌、酵母、細菌等細胞の
サイズに合わせて絶対公径の異なるフィルターを用いろ
ことにより、培養対象に適合した細胞培養装置を供給す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示す。第１図ないし第３図は封
筒状の細胞培養装置、第４図ないし第８図はチューブ状
の細胞培養装置、第９図ないし第１１図はカートリッジ
形の細胞培養装置の実施例。斜線はヒートンールした部分。第１０図は断面図。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）絶対公径０．１〜５ｍμの多孔性膜により外界と
隔離される細胞培養装置。
（２）多孔性膜が親水性弗素樹脂よりなる特許請求の範
囲第１項の細胞培養装置。
（３）封筒様袋状に成形された特許請求の範囲第１項ま
たは第２項の細胞培養装置。
（４）チューブ状に成形された特許請求の範囲第１項ま
たは第２項の細胞培養装置。
（５）カートリッジに成形された特許請求の範囲第１項
または第２項の細胞培養装置。