JPH0194910A

JPH0194910A - 濾過装置

Info

Publication number: JPH0194910A
Application number: JP25110187A
Authority: JP
Inventors: Shogo Kikuchi; 菊地　省吾
Original assignee: TOUHOKUKU SUISAN KENKYUSHO
Current assignee: TOUHOKUKU SUISAN KENKYUSHO
Priority date: 1987-10-05
Filing date: 1987-10-05
Publication date: 1989-04-13
Anticipated expiration: 2009-05-18
Also published as: JPH0636848B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は水産動植物の養殖用水或は上水道用水などに使
用するため、海水や用水から懸濁物を除去して濾過水を
得る濾過装置に関するものである。

［従来の技術］従来の、この糧の濾過装置には、急速濾過方式が一般に
採用されている。この急速濾過方式は、適当な濾過材を
充填した濾過槽を地上に設置し、この濾過槽に原水（海
水或は用水）を取水管を通してポンプで圧送し、濾過材
に原水を通過させることにより懸濁物を除去して濾過水
を得るように構成したものである。

［発明の目的］「発明が解決しようとする問題点とその手段」上記の急
速濾過方式は連続して使用すると、濾過材の表面（濾面
）に懸濁物が集積し、濾過抵抗が増大して濾過水量が次
第に減少する。従って、適時濾過水を逆流させ、濾面に
集積した懸濁物を除去し、濾面を再生する必要がある。

これに要する時間は、通常３０分間で、逆洗に要する水
量は、前回逆洗した以後の濾過水量の２〜５％の水量が
必要である。

また、原水が海水の場合、海水の取水口から濾過槽まで
の取水管の内面に付着生物が着生し取水量の低下が起る
。このため定期的に取水を停止し、付着生物の除去作業
を行なう必要があるので、濾過効率が低下する。

更には、濾過材は洗浄作業により少しずつ摩耗するため
、連続使用の場合は、約２年に一度は更新する必要があ
りコストが高くなるという欠点があった。

本発明は上記のような問題点を解決するために成された
もので、濾過槽の濾面が水中に露呈するように水底地層
に埋設し、ポンプの吸引力によって濾過槽に海水を通過
させて濾過水を得ると共に、地上には所定の高さ位置に
貯水槽を設置し、貯水槽の水を濾過槽に逆流させて濾過
槽内を洗浄するように構成して、濾過槽の洗浄時間を短
縮し、濾過材の耐久性を向上させ、付着生物の着生もな
いこと等を目的とした濾過装置を提供するにある。

［発明の実施例コ「実施例の構成」本発明を図面の実施例に基づいて説明する。図面は本発
明に係る濾過装置の系統図である。

図面において、１は取水地域の海水や用水等の原水で、
実施例では海水が示されている。２はその水面（海水面
）、３は水底（海底）、４は水底地層（海底地層）であ
る。

５は濾過槽で、その濾過槽１内には所定の濾過材６が充
填しである。この濾過槽５は、海底地層３に埋設するが
、その濾面７は海水１中に露呈しである。なお、濾過槽
５を設置する取水海域は、ヘドロがなく、水の動きのあ
るところが望ましい。

８は地上で、その地上８には、海水面２から３〜５ｍの
高さ位置に洗浄用の貯水槽９を設置する。１０は貯水槽
９内の水面の最低と最高を検知する水位検知器であり、
この水位検知器１０により貯水槽９内の水位を一定に保
持できるように構成されている。

１１は地上８に設置された給排水用ポンプである。１２
は取水管で、その取水管１２の下端部１２ａは、濾過槽
５の下端に埋設されているが、下端部１２ａには複数個
の穴１３が形成されている。また、取水管１２の上端は
分岐し、一方の分　。

岐取水管１２Ａは第１仕切弁１４を介してポンプ１１の
給水側に連結され、他方の分岐取水管１２Ｂは第２仕切
弁１５を介して貯水槽９の下面に連結されている。ポン
プ１１の排水側には送水管１６が連結され、養殖用水槽
等所定の場所に配管されている。また、この送水管１６
と貯水槽９との間には給水管１７が連結されている。

上記のポンプ１１と第１仕切弁１４との間には、濾過槽
５内の濾過抵抗が所定値に至ると動作する圧力スイッチ
１８が設けられている。

１９は上記の圧力スイッチ１８で動作するタイマーで、
このタイマー１９は制御部２０に接続されている。制御
部２０は上記のポンプ１１の始動停止及び第１、第２の
仕切弁１４．１５の開閉成を制御するものである。

「実施例の作用」次に上記の実施例の作用について説明する。

まず、海水１を濾過する場合には、予め第１仕切弁１４
は開放され、第２仕切弁１５は閉成されている。そこで
、ポンプ１１を手動操作により作動させると、取水管１
２．１２Ａには吸引力が作用するので、海水１は取水管
１２の下端部１２ａの穴１３から濾過材６を通過して吸
引される。この結果、海水１は濾過され、その濾過水は
、取水管１２の下端部１２ａの穴１３から取水管１２と
開放状態の第１仕切弁１４を通過し、ポンプ１１から送
水管１６より所定の場所に送水され、飼育用水などに利
用される。また、送水管１６の濾過水の一部は給水管１
７を通って貯水槽９に補充される。

次に、濾過槽５の濾過抵抗が増大し洗浄が必要となった
場合には、取水管１２Ａに取付けである圧力スイッチ１
８°が自動的に作動し、タイマー１９をスタートさせる
と共に、制御部２０を動作させる。この制御部２０の動
作により、まず、ポンプ１１の作用を停止し、次いで、
第１仕切弁１４を閉成した後、第２仕切弁１５を開成す
ると貯水槽９の貯水が重力だけで取水管１２Ｂ、１２を
通って流下し濾過槽５内の海水１を下から吹き上げる。

この結果、濾過槽５の濾面７が撹乱、破壊され濾過槽５
内の懸濁物は直ちに海中１に拡散し流失される。

これによって、濾面７を再生するための洗浄時間は、極
めて短時間に終了することができる。実験によると、洗
浄に要する時間及び水量は、従来の急速濾過方式のそれ
の１０％で十分であった。

従って、洗浄による濾過材６の摩耗も１０％減となり、
寿命は１０倍の約２０年に延びると予想される。

また、濾過槽５が海底地層４に埋設され、取水管１２．
１２Ａには濾過水が通過するので付着生物の着生は全く
起らない。

上記の所定の洗浄時間が経過するとタイマー１９が自動
的にストップするので、制御部２０により貯溜槽９の第
２仕切弁１５が閉成して洗浄水の流下を停止した後、第
１仕切弁１４が開放されると共に、ポンプ１１が再起動
することによって、再び濾過作業が開始される。

［発明の効果コ本発明は叙上のように、水底地層４には原水１中に濾面
７が露呈するように濾過槽５を埋設し、地上８には流下
により濾過槽５内を洗浄する洗浄水の貯水槽９と、濾過
槽５の濾過水を吸引するポンプ１１とを設置し、濾過槽
５の濾過抵抗が増大すると自動的にポンプ１１の作用を
停止して、貯水槽９の洗浄水を濾過槽５内に流下させる
ように構成したものである。

即ち、濾過槽５を洗浄する場合には、貯水槽９の洗浄水
を水底地層４に埋設された濾過槽５に流下させ、懸濁物
を原水１中に拡散流失させるように構成したので、極め
て短時間かつ、少ない水量で洗浄を終了することができ
る。従って、洗浄効率が向上し、洗浄による濾過材６の
摩耗も少なくなり寿命が大幅に延びることにより、設備
の維持管理費用が大幅に軽減される。

また、水底地層４に埋設された濾過槽５から濾過水を取
水するようにしたので、従来のように付着生物の着生は
全く起らない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る濾過装置の系統図である。１・・・原水、４・・・水底地層、５・・・濾過槽、６・・・濾過材、７・・・濾面、８・・・地上、９・・・貯水槽、１１・・・ポンプ、１２・・・取水管。

Claims

【特許請求の範囲】

水底地層には原水中に濾面が露呈するように濾過槽を埋
設し、地上には流下により濾過槽内を洗浄する洗浄水の
貯水槽と、濾過槽の濾過水を吸引するポンプとを設置し
、濾過槽の濾過抵抗が増大すると自動的にポンプの作用
を停止して、貯水槽の洗浄水を濾過槽内に流下させるよ
うに構成したことを特徴とする濾過装置。