JPH018523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産産業上の利用分野】

本考案は、流動物、特にマヨネーズやトマトケ
チヤツプ等の調味料を対象とした粘性流動物の押
出しチユーブに取付けて用いる空気栓装置に関す
る。

【従来の技術】

通常、一般の家庭で用いるマヨネーズやトマト
ケチヤツプ等の用粘性調味料を対象とした流動物
は柔軟性の押出しチユーブに充填して販売され、
各家庭では使用時に押出しチユーブから蓋を外
し、押出しチユーブを押圧して必要量だけの内容
物を押出しており、内容物の押出し時に凹みが押
出しチユーブに生じた場合には、蓋を外したまま
の状態で空気を押出しチユーブの中に入れ、手で
凹みの周囲を押して元の膨出した形に直している
のが現状である。

【考案が解決しようとする問題点】

内容物の収容量が大きく減少してくると、押出
しチユーブの変形も大きくなつて元の膨出した形
に復元させることが非常に困難となり、外観が悪
くなつて使用時に違和感を抱くことが多く、ま
た、内容物を押出し切れずにその残量が押出しチ
ユーブと一緒に捨てられてしまうといつた問題が
ある。 一方、内容物の収容物が比較的多い段階では、
前述したように押出しチユーブの中に空気を入れ
ながら凹みを解消することはできるが、その復元
には時間がかかり、開放されている口部からほこ
り等が侵入して衛生上好ましくないといつた問題
もあつて、その解決策が望まれていた。

【問題点を解決するための手段】

本考案は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、その目的は押出しチユーブに外部から容易に
刺着して用いることができ、内容物の押出しによ
つて押出しチユーブに凹みが生じたときは、押出
しチユーブの中に外気を自動的に導入し、押出し
チユーブを使い易い膨出した形に自然に復元させ
ることができる流動物押出しチユーブ用空気栓装
置を提供することにある。 しかして、本考案の上記目的は雌雄両筒体を結
合して栓本体を形成し、この栓本体に設けた弁室
に連通する通気孔を雌雄両筒体にそれぞれ設け、
上記両通気孔のうちの一方の通気孔を開閉する逆
止弁を上記弁室に設けると共に、他方の通気孔に
は尖端を有する刺着管を外方へ向けて突き出し状
態に接続して構成した流動物押出しチユーブ用空
気栓装置により達成される。

【実施例】

以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。 第１図及び第２図において、栓本体１は金属又
は合成樹脂製であり、雌雄両筒体２，３を密に嵌
合して形成されている。雌雄両筒体２，３の相対
向した接合面部には凹部４ａ，４ｂをそれぞれ設
け、両凹部４ａ，４ｂによつて栓本体１に弁室４
を形成し、この弁室４に連通する通気孔５，６が
同一直線上に沿つて雌雄両筒体２，３にそれぞれ
穿設されており、雌筒体２側の通気孔５は弁室４
に設けた小片状の逆止弁７によつて開閉自在とさ
れ、また、雄筒体３側の通気孔６には該通気孔６
から突出させた状態で尖端８ａを有する注射針状
の刺着管８が接続されている。なお、逆止弁７は
一側半部が凹部４ａの底に接着され、他側半部に
よつて通気孔５の内端口５ａを開閉する。また、
刺着管８と雄筒体３は合成樹脂によつて一体成形
することが可能である。 この実施例によれば、刺着管８を合成樹脂製押
出しチユーブ１０の底部寄り部分に外部から突き
刺すことで、押出しチユーブ１０に本空気栓装置
を簡単に組付けることができ、押出しチユーブ１
０が使用時に凹んだ場合は、押出しチユーブ１０
の中に刺着管８を通して空気が自動的に入り、押
出しチユーブ１０の凹みを自然に解消させること
ができる。この場合、第１図に示す如く押出しチ
ユーブ１０をさかさまにして、これを置き台１１
に支持させて置けば、チユーブの中の内容物が押
出された分だけ空気がチユーブの中に入り、内容
物の残量を蓋１０ａ側に移動させることができる
と同時に押出しチユーブ１０も膨出し、その後の
使用に大変便利となる。 次に、逆止弁として球弁を用いた例を先の実施
例に基づいて説明する。 第３図及び第４図において、雌雄両筒体２，３
間に形成される弁室４を構成する凹部４ａ，４ｂ
は、通気孔５，６に向かつて次第に狭まつたテー
パ面をそれぞれ備えており、雌筒体２側の通気孔
５は内端口５ａが弁室４内に転動自在に収容され
た球状の逆止弁７′の周面と密接自在である形状
とされ、一方、雄筒体３側に設けた凹部４ｂの底
面及び周側面には通気孔６に連通する多数の通気
用スリツト９を刻設し、通気孔５から導入した空
気が通気孔６側に向かつて円滑に流れるように考
慮されている。

【考案の効果】

本考案は上記の如くであつて、本空気栓装置を
押出しチユーブの胴部適所に取付ければ、押出し
チユーブの使用時に生じた凹みは、刺着管を通し
て空気が押出しチユーブの中に入ることで、押出
しチユーブに蓋を嵌めたままでも自然に解消さ
れ、元の形に膨出した押出しチユーブを衛生的に
使用することができる。また、尖端を有する刺着
管によつて、本空気栓装置はワンタツチ操作によ
り誰でも簡単に取付けて使用できる取扱い上の利
点があり、押出しチユーブの内容物を経済的に、
かつ、違和感なく使用する上に極めて有効であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
押出しチユーブに取付けた状態の正面図、第２図
は第１図Ａ部分の拡大断面図、第３図は他の実施
例を示す側断面図、第４図は第３図−線断面
図である。 図中、１は栓本体、２，３は雌雄両筒体、４は
弁室、５，６は通気孔、７，７′は逆止弁、８は
刺着管、８ａは尖端である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 雌雄両筒体を結合して栓本体を形成し、この栓
   本体に設けた弁室に連通する通気孔を雌雄両筒体
   にそれぞれ設け、上記両通気孔のうちの一方の通
   気孔を開閉する逆止弁を上記弁室に設けると共
   に、他方の通気孔には尖端を有する刺着管を外方
   へ向けて突き出し状態に接続して成ることを特徴
   とする流動物押出しチユーブ用空気栓装置。