JPH017647Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバン型車両における物入れ装置に関す
るものである。

自動車には、ジヤツキ、三角表示器、工具その
他の備品を具備している。これらの備品はトラン
クルームを有する車両の場合には格納場所がある
が、バン型車両では格納場所がなく困却を来たし
ているのが現状である。

従来のバン型車両の後方下部の構成は第１図に
示すように、リヤフロア１の後方下部にクロスメ
ンバ２を取付け、これに燃料タンク３の一端を固
着し、またリヤフロア１の後端に、ロアバツクイ
ンナ４、ロアバツクアウタ５及びロアバツクアツ
パ６の部材により内部空胴の閉断面で形成された
車体構成部材７を有している。

本考案は前記車体構成部材７を利用して備品の
物入れとし、しかも、この車体構成部材７を燃料
タンクの支持部材に利用する構造として部品点数
の削減を図つたものである。

以下本考案の実施例を第２図及び第３図によつ
て説明する。

１はリヤフロア、７はリヤフロア１の後端に一
体的に形成されたロアバツクインナ４、ロアバツ
クアウタ５及びロアバツクアツパ６よりなる車体
構成部材である。本考案による車体構成部材７
は、ロアバツクインナ４を、その上下方向の略中
央部でクランク状に折り曲げた折曲部８を形成
し、ロアバツクアツパ６には開口部９を設けたも
のである。

そして、ロアバツクインナ４の折曲部８に燃料
タンク３の一端を固着すると共に、ロアバツクア
ツパ６の開口部９にフイニツシユプレート１０を
着脱自在に載置する。

上記本考案によると、フイニツシユプレート１
０を取り除くと、車体構成部材７の内部空胴１１
内に開口部９よりジヤツキや三角表示器その他の
備品を格納することができ、従来のバン型車両で
は備品の格納に困つていた問題を一挙に解決する
と共に、車体構成部材７のロアバツクインナ４に
折曲部８を設け、これに燃料タンク３の一端を固
着したことにより、従来のクロスメンバ２を不要
とし、部品点数の削減による軽量化並びにコスト
ダウンが得られる。

また、前記ロアバツクインナ４の折曲部８の形
成により車体構成部材７の剛性が増大し、前記の
クロスメンバ２を削減しても車体の強度は十分保
持し得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバン型車両の後方下部構成の断
面図、第２図は本考案の断面図、第３図は第２図
−線断面図である。 １……リヤフロア、３……燃料タンク、４……
ロアバツクインナ、５……ロアバツクアウタ、６
……ロアバツクアツパ、７……車体構成部材、８
……折曲部、９……開口部、１０……フイニツシ
ユプレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バン型車両のリヤフロアの後端に、ロアバツク
   インナ、ロアバツクアウタ及びロアバツクアツパ
   の部材により内部空胴の閉断面で形成された車体
   構成部材において、前記ロアバツクインナをクラ
   ンク状に折曲形成し、この折曲部にリヤフロア下
   面に設置される燃料タンクの一端を取付けると共
   に、前記ロアバツクアツパに開口部を設け、この
   開口部にフイニツシユプレートを着脱自在に載置
   して成るバン型車両における物入れ装置。