JPH0158034B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 往復動する打込み刃によつて工具出口からワ
ークにフアスナをその通路部材に沿つて打込んで
行くように形成し、かつ各フアスナを再装入可能
なマガジンから該通路部材に角度を持つて送るよ
うにした携帯用フアスナ打込み工具であつて、次
のものを備えてなることを特徴とするフアスナ打
込み工具 (a) 通路部材に鋭角をなす最初に打込まれるフア
スナを有するフアスナステツクを送り出す手
段、 (b) 打込み刃の力によつてフアスナがフアスナス
テツクから離脱するとき及びその後に通路部材
内に位置を占めるようにフアスナの向きを定め
る手段であつて、止め金と、打込み刃が引つこ
んでいる時は止め金を通路部材内に保持すると
共に打込み刃が下降した時には最初に打込まれ
るフアスナが止め金を通路部材から押し出すよ
うに止め金を保持するばね装置とを含んで成る
もの、及び (c) 上記工具出口の近くに位置してその一部を成
し、フアスナを通路部材の方に案内し、また工
具出口から打出される間のフアスナの案内をす
るフアスナのランプ。

２ 特許請求の範囲第１項記載のフアスナ打込み
工具において、打込み刃と通路部材とフアスナ止
め金とは、打込み中打込み刃がフアスナステツク
から最初に打込まれるフアスナを離脱させてその
向きを通路部材内で打込み刃の往復動する方向に
ほぼ平行にするような形をしまた位置を占めてい
るもの。

３ 特許請求の範囲第１項または第２項記載のフ
アスナ打込み工具において、上記フアスナがステ
ープルであるもの。

技術分野 この発明は、往復動する打込み刃を用いてフア
スナを順々に打込むようにし、かつ操作中ワーク
に対してマガジンの機枠下面を保持するようにし
た携帯用フアスナ打込み工具、特に従来は設置不
可能であつたコーナ等において設置してフアスナ
打込みができるようにフアスナステツクのマガジ
ン下面を打込み刃の往復動面に対して鋭角に傾け
て設置するようにした携帯用フアスナ打込み工具
に関する。

従来技術 打込み刃に平行に又は鋭角に傾けてフアスナマ
ガジンを設置するような構造は、近年アーノルド
の米国特許第371659号やブレイキーの同第525581
号やキヤンベルの同第2966681号に提案されてい
る。

ピータソンの米国特許第2086922号は、打込み
刃にほぼ平行したステープルステツク用マガジン
を用い往復動する機構を設けて、順々にステープ
ルステツクからステープルを離脱させたのち移送
して打込み方向に向ける方式を開示している。

ウイツケンスの米国特許第2396356号には、打
込み刃に鋭角をなすレールを各ステープルが下降
する方式が記載されている。

これら従来のフアスナを順々に移送してこれを
打込む機構は、信頼性と簡易性の点で満足すべき
ものでない。

本発明の要約 要するに、この発明は往復動する打込み刃とフ
アスナ用マガジンとを備える携帯式のフアスナ打
込み工具であつて、そのマガジン内にフアスナス
テツクを打込み刃が往復動する面に鋭角に傾けて
収納している。該ステツクの一端は、打込み刃に
鋭角をなす最初に打込まれるフアスナでフアスナ
の通路部材に当接している。最初に打込まれるフ
アスナは、打込み刃の力によつてステツクから離
脱する。続いて工具出口に近接する傾いたフアス
ナ用のラムは、フアスナが通路部材から外れると
このフアスナを通路部材の方に戻すように押圧し
て、フアスナが工具から打出されるときの方向に
フアスナを確実に向けておく。フアスナのランプ
は、通路部材と共に工具出口を形成し、この工具
出口はこれをフアスナや通過してワークに貫入す
る間フアスナを全長に亘つて案内する。

引つこませることができる止め金を通路部材内
に配設できることが本発明の特徴であつて、この
止め金は打込み刃がフアスナを打込んで行く間最
初に打込まれるフアスナの向きを定める助けを
し、上記ステツクをマガジンに入れるときの支え
に役立つ。

また、２個以上の止め金を設けて良い。追加の
止め金は、図示の止め金の下方に設けられ、フア
スナが通路部材を下降するとき必要に応じ同様に
フアスナの向きを決めるように作動する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部切欠いた本発明のステープル打込
み工具の側面図、第２図はその一部拡大図、第３
図は別の工程における第２図の機構を示す拡大
図、第４図は第２図の線２−２についての断面図
である。

本発明の最適実施態様 第１図〜第４図に図示する如く、電動型のステ
ープルすなわちフアスナの打込み工具１０は、機
枠１１、引金１２、電源コード１３及びステープ
ルマガジン１４を備える。ラツチ１６によつてス
テツク１９をマガジン１４に着脱するように成つ
ており、機枠１１の下方に前面覆い１８を有する
下部フレーム１７を設ける。また、図のように打
込み刃２１とステツク１９をレール２４上に載置
し、ステツク１９は、レール２４に載つてばね２
５（第１図に破線で示す）の力によりステープル
の通路部材２６の方に押圧されてこれに突き当る
ように成つている。レール２４は通路部材２６に
平行する傾斜前面を有し、本工具は、床２２と垂
直壁２３とで形成する90゜をなすコーナに設置す
るように図示してある。機枠の形と打込み刃２１
に対するマガジン１４との関係から、コーナにお
いてステープル打込みができるわけである。

打込み刃２１は、電磁コイルと図外のばね部の
ような戻り機構とによつて、前面覆い１８内に形
成されるステープル通路部材２６の間を往復動す
る。上記覆い１８の前面２７には止め金２９を入
れる孔を設ける。

止め金２９は、ステツク１９のうち最初に打込
まれるステープル３３に通路部材２６内において
近接しており、図のようにステープル３３の頭部
３９の下方に接し又はそれより僅か下方に位置す
るようにしても良い。ステープル３３を確実に本
打込み工具１０から押出して適当な向きにワーク
に貫入させるように、傾いたランプ３７を通路部
材２６の工具出口３８の近くに配設する。もしス
テープル３３が打込み中に通路部材２６からそれ
ると、ランプ３７はこれを戻して正しい方向に向
ける。また、ランプ３７と通路部材２６とで工具
出口３８を構成し、この工具出口はこれをステー
プル３３が通過し終るまでステープルを案内して
方向を定める。

本工具１０を操作してステープルを打込むに
は、マガジン１４を開いてステツク１９を挿入
し、これをばね２５の力で通路部材２６の方に
（第１図では左側に）押しやる。ステツク１９と
通路部材２６とのなす角とばね２５の押圧力のた
め、ステツク１９の先端は止め金２９に抗して下
方に押しつけられる。止め金２９を使用しないな
らば、ステツク１９を通路部材２６に接触して保
持しておく他の手段を講ずる必要がある。打込み
刃２１が下降するに従つてステープル３３は、ス
テツク１９から離脱して通路部材２６内に位置を
占め下記のようにして打込まれる。即ち、ステー
プル３３を有するステツク１９を、その左端（第
２図参照）において止め金２９に近接させステー
ブル３３の頭部３９で通路部材２６に当接させ
る。打込み刃２１を下降させステープルの頭部３
９を打ち、ステツク１９からステープル３３を離
脱させる。すると、ステープル３３の両脚４１は
通路部材２６に対し時計回りに回転する。ステー
プル３３の該回転角度は、打込み刃先端４２とス
テープルの頭部３９との間に働く力に左右され、
これら両者の表面が所望の回転を生ずる。止め金
２９を使用するときは、更にこれら３者が共動し
てステープル打込み中にその向きが決まる。な
お、第２の止め金を設けると、打込み刃２１は通
路部材２６に沿つてステープル３３が下方の止め
金を打つまでステープルを下降させ、そこでステ
ープルは通路部材２６からその一部が外れるとき
に同様に通路部材２６内でもとの向きに戻され
る。引つこますことができる止め金２９は、通路
部材２６から止め金を押出すステープル３３によ
つて引つこむ。打込み刃２１は、その上方の位置
に戻るまで止め金２９を引つこませておく。打込
みが終つて工具内にステープルが無くなつた時に
容易に止め金２９が引つこむ様に、打込み刃２１
には下端にみぞ４３を設けておく。

ステープル３３は、通路部材２６内で回り終つ
て後第３図のように下降し続け、最後に工具出口
３８からワークに打込まれる。必要に応じランプ
３７を設け、ステープルの両脚４１がランプ表面
４６に接してこれに載つたとき、工具出口３８近
くで通路部材２６の方にステープル３３を導くよ
うにする。工具出口３８は、一部をランプ４６の
端部によつて形成し、ステープル３３を導いて工
具から出てワークに貫入するのを案内する。ステ
ープル３３が工具出口３８まで下降してこれを通
過する間、ステープルの頭部３９は一方側が通路
部材２６によつて他方側がレール２４の傾斜する
前面によつて連続的に案内される。脚４１は、ス
テープル３３が工具から押出される間ランプ３７
の端部によつて案内される。

通路部材２６の長さと打込み刃２１が最初にス
テープル３３を打つ場所とランプ３７との間のス
ペースは、第２図と第３図に示す脚より長い脚を
もつステープルを本工具１０によつて打込むこと
ができるように成つている。