JPH0155889B2 - - Google Patents

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JPH0155889B2
JPH0155889B2 JP57151793A JP15179382A JPH0155889B2 JP H0155889 B2 JPH0155889 B2 JP H0155889B2 JP 57151793 A JP57151793 A JP 57151793A JP 15179382 A JP15179382 A JP 15179382A JP H0155889 B2 JPH0155889 B2 JP H0155889B2
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liquid
gas
aqueous solution
liquid contact
paint
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JP57151793A
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Tetsuya Yokogawa
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Kanagawa Prefecture
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塗装吹付け排ガスの処理方法ならび
にそれに使用する装置に関する。
物品の表面に塗装を行う方法の一つとして、吹
付けによる塗装方法がある。従来、このような物
品の塗装においてその塗装作業場では、吹付けに
より飛散した塗料ならびに、塗料溶剤揮発成分等
を含む排ガスの処理は、労働環境保全の立場か
ら、あるいは、公害防止の立場から、解決される
べき重要な課題とされている。
しかしながら、従来の塗装吹付け排ガスの処理
方法としては、これら排ガスを直接燃焼する方
法、接触酸化する方法、吸着する方法等々が提案
されているものの、いずれも実用化するためには
多くの問題があり、結局、原則的には単に、排ガ
ス中の塗粒のみを除去して揮発性成分は、これを
大気中に放散せしめるという原始的方法が採られ
ている現状にある。
本発明者は、塗装吹付け排ガスの処理方法に関
し種々研究を重ねた結果、本発明により、 処理、操作に困難性、煩雑性がなく、 大気中に、公害の源となるような塗料溶剤揮
発成分を放散せず、 蒸散した塗料溶剤揮発成分を効率良く省エネ
ルギー的に回収、利用する という多くの利点が一挙に得られる塗装吹付排ガ
ス処理方法ならびにそれに使用する装置を提供す
ることに成功した。
以下に本発明を詳細に説明する(説明中の番号
は、いずれも添付図面を参照する際の参考用に付
したものである) 最初に、本発明の塗装吹付け排ガス処理方法に
ついて述べれば、本発明の塗装吹付け排ガス処理
方法は、以下の如き手段により行われる。
塗装吹付け排ガスを任意の風速により、特定方
向に移動せしめ、 (a) まず、該排ガスを通気可能な塗粒捕捉部材3
を通過せしめ、 (b) 上記(a)の塗粒捕捉部材を通過したガスを、(i)
上記の塗装吹付け排ガスの発生部位に戻す系
(4→5→8→6)と(ii)そのガス中に含有され
ている塗料溶剤揮発成分を捕集する系(4→1
5→11)とに分け、 (c) 上記(b)(i)により、排ガス発生部位に戻された
ガスは、新たに発生した塗装吹付け排ガスとと
もに上記(a)の過程に回送せしめ、 (d) 上記(b)(ii)により、塗料溶剤揮発成分を捕集す
る系に分けられたガスは、エチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドの30:70〜90:10のモ
ル比のランダム重合又はブロツク重合により得
られる分子量500〜1200の水溶性のエチレング
リコール/プロピレングリコール共重合体モノ
エーテルの3〜45%水溶液と気−液接触11さ
せて上記揮発成分を除去した後に系外に排気
し、 (e) 上記(d)の気−液接触を行わしめた後の前記水
溶液は、これをこの水溶液と混和しない有機液
体物質と液−液接触17させることにより、そ
の水溶液中に溶解、捕捉されている塗料溶剤の
揮発成分をこの有機液体物質中に移行せしめ、 (f) 上記(e)の液−液接触を行わしめた後の水溶液
は、これを前記(d)の気−液接触に、再び使用す
るために循環せしめ、(25′→13→14′→
11) (g) 前記(e)の液−液接触を行わしめた後の有機液
体物質中に移行した塗料溶剤揮発成分を、その
有機液体物質中から回収し20、 (h) 上記(g)の回収を行つた後の有機液体物質は、
上記(e)の液−液接触に、再び使用するために循
環させる(18→28,19→17) 上記の如き手段による本発明方法の最も重要な
特徴は、塗装吹付け排ガス中の塗料溶剤揮発成分
を捕集するために、エチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドの30:70〜90:10のモル比のラン
ダム重合又はブロツク重合により得られる分子量
500〜1200の水溶性のエチレングリコール/プロ
ピレングリコール共重合体モノエーテルの3〜45
%水溶液を使用することである。この水溶液は、
塗料溶剤揮発成分を適度に溶解する一方、上記(e)
で使用する有機液体物質を溶かさないため、上記
(a)〜(h)の連続操作により塗料溶剤揮発成分を多大
のエネルギーを使用することなく分離し、上記(f)
および(h)に掲げた、水溶液と有機液体物質との循
環使用を可能にし、しかも効率良く揮発成分を捕
捉回収することができる。上記のエチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイドの30:70〜90:10の
モル比のランダム重合又はブロツク重合により得
られる分子量500〜1200の水溶性のエチレングリ
コール/プロピレングリコール共重合体モノエー
テルとは、前記共重合体分子の一端が、炭素原子
数4〜8個のアルキル基、アルキルアリール基、
アリール基によりエーテル化されているものであ
り、以下に述べる製造法により製造することがで
きる。
(1) ブロツク重合による共重合体モノエーテルの
製造 (a) アルコール1モルをオートクレーブにとり、
これに触媒として苛性カリを少量の水に溶解し
た溶液を20g加える。次に、オートクレーブを
140〜150℃に加熱しながらエチレンオキサイド
ガスを徐々に吹込みつつ、振盪撹拌すると、エ
チレンオキサイドは開環し、エチレングリコー
ルモノエーテルが生成する。
(b) 上記(a)の反応生成物に対し、更にエチレンオ
キサイドを予め定めた所定のモル比になるまで
吹込み、反応を進めると、エチレンオキサイド
は順次開環重合して末端がモノエーテル化され
たポリエチレングリコールが生成する。
(c) 次に、このモノエーテル化されていない末端
にプロピレングリコールを所定のモル数付加す
るために、上記のポリエチレングリコールモノ
エーテルに対し、プロピレンオキサイドを吹込
み加熱を続けると、末端がモノエーテル化され
たポリエチレングリコール/ポリプロピレング
リコール共重合体が生成する。
(d) 生成した粗生成物から未反応のアルコールを
加熱蒸留により除去し、次いで、酸を用いて中
和し、脱水乾燥し、塩類の除去を行うことによ
り、目的とするブロツク共重合体モノエーテル
が得られる。
(2) ランダム重合による共重合体モノエーテルの
製造 前記(1)(a)のエチレングリコールモノエーテルの
製造後、予め定められた所定のモル比のエチレン
オキサイドとプロピレンオキサイドとをオートク
レーブ中に、吹込み、前記(1)と同様な加熱反応処
理を行うとランダム重合によりエチレングリコー
ル/プロピレングリコール共重合体モノエーテル
が得られる。
上記(e)の操作において、水溶液中に溶解、捕捉
されている塗料溶剤の揮発成分を分離抽出する目
的で使用される有機液体物質は沸点250℃以上を
有し、前記の水溶液に混和しない性質のもので、
しかも上記の塗料溶剤揮発成分が前記の水溶液か
らこの物質へ移行するものである。好ましい有機
液体物質は、流動パラフイン、スピンドル油、合
成潤滑油、可塑剤系エステル(DOP、DBP、
DOA)、アルキツド油などである。前述のポリエ
チレングリコールとポリプロピレングリコールの
共重合体のモノエーテル化物又はモノエステル化
物の3〜45%水溶液とこの有機液体物質との組合
せ使用は、本発明方法の重要な特徴をなすもので
ある。
以下の説明において、前述のエチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドの30:70〜90:10のモ
ル比のランダム重合又はブロツク重合により得ら
れる分子量500〜1200の水溶性のエチレングリコ
ール/プロピレングリコール共重合体モノエーテ
ルの3〜45%水溶液をA液と記し、前記の有機液
体物質をB液と記す。
前述した(a)〜(h)の操作よりなる本発明方法をさ
らに詳細に説明すると、本発明の方法において
は、まず、塗装吹付けを行う作業場において、塗
装吹付け排ガスを任意の風速により、特定方向に
移動させるが、この任意の風速による気体の流れ
は、全体の系内におけるいずれかの部位での気体
の圧力調整その他による気体移動手段(例えば図
中、14あるいは5で示されるブロワー)により
起させる。この気体移動の流れにのつて、物品1
の塗装の際、吹付けにより飛散した塗料と塗料溶
剤揮発成分とを含む排ガスは、通気可能な塗粒捕
捉部材3を通過する。
塗粒捕捉部材3は、網状物その他材料、形状を
問わず、排ガス中の塗粒を捕捉し得る形状、性質
を有する通気可能な部材である。この塗粒捕捉部
材を通過したガスは排ガス発生部位6に戻す系
(4→5→8→6)とそのガス中に含有されてい
る塗料溶剤揮発成分を捕集する系(4→15→1
1)とに分けられる。
前者の系ではガスは径路(8:ダクト)を経
て、塗装室6に戻るが、後者の系ではガスは、A
液と気−液接触(11:気−液接触による揮発成
分捕捉装置)させた後、系外に排出される。この
気−液接触の際、ガス中に包含されている塗料溶
剤揮発成分は、A液中に溶解、捕捉される。この
気−液接触後のA液は、B液と液−液接触(1
7:液−液接触による揮発成分移行装置)させ
る。この液−液接触の際、上記のA液中に溶解、
捕捉されている塗料溶剤揮発成分は、B液に移行
する。
次いで、この液−液接触後、B液に移行した溶
剤塗料揮発成分は、B液中から加熱、減圧加熱、
エアレーシヨン等の手段により回収される(2
0:回収装置)。
回収を行つた後のB液は、再び上記の液−液接
触を行わせるために循環して使用される(18→
28,19→17) 本発明方法における前記の排ガスの特定方向へ
の流れにより、塗装室6に対しては、空気の流れ
(第1図B、第2図10′)が系外から流入するこ
ととなり、その結果、作業者の環境は、常に、外
界の空気により、良好に保全される。
前述の(b)、(i)により、塗装室6に戻されたガス
に関しては、そのガスはノズル9などにより、前
記排ガスの特定方向への流れにのせられ、新たに
発生した塗装吹付け排ガスとともに通気可能な塗
粒捕捉部材3を通過させる過程(a)へ運ばれる。上
記の戻されたガスは、吹き出し口7から塗装室6
に向つて吹き出され、一種のエアーカーテンを形
成させることができる。塗粒捕捉部材3を通過し
た後のガスの一部は、これを上記(b)、(i)により、
塗装作業場に戻す系(4→8→6)にしたがつ
て、循環せしめる。この循環は、排ガス中に含ま
れる塗料溶剤揮発成分の濃度を高める結果とな
り、上記(d)におけるこの揮発成分の捕集がより効
率よく行われることとなる。
前記(b)、(ii)により、塗料揮発成分を捕集する系
(4→15→11)に分けられたガスは、A液と
気−液接触を行わさせる(11)。
この気−液接触を行わせた後のA液は、引続き
B液と液−液接触させる。この液−液接触を行わ
しめた後のA液はこれを前記の気−液接触に再び
使用するために循環させ(25′→13→14′→
11)、一方、液−液接触を行わしめた後のB液
中に移行した塗料溶剤揮発成分はそのB液中から
回収される(20)。この回収方法それ自体は、
蒸溜その他通常の分別方法による。回収操作を行
つた後のB液は上記の液−液接触に繰り返し使用
するために循環させる(18→28→17)。
本発明は、さらに、上記の如き塗装吹付け排ガ
スの処理方法を極めて、効率的に実現するための
装置を提供するものである。
すなわち、本発明の第一の装置は、 (イ) 塗装室6と (ロ) 通気可能な塗粒捕捉部材3を介して、塗装室
6に連なつている気流循環室4と (ハ) 上記の気流循環室4から導かれた気流をA液
と気−液接触させるための気−液接触装置11
と (ニ) 上記のA液の溜容器12と (ホ) 前記の気−液接触を行わしめた後のA液をB
液と液−液接触させるための液−液接触装置1
7と (ヘ) 上記のB液の溜容器18と (ト) 前記の液−液接触を行わしめた後のB液から
その中に含有された塗料溶剤揮発成分を回収す
るための装置20と (チ) 全体の系内のガスが特定の流れをもつて移動
するようにガスの流れを起させるための手段 を備え、上記の気流循環室4と塗装室6とは、気
体移動促進手段5を備えた気体循環回路8で連結
されており、上記の気−液接触装置11に対して
は、上記のA液を収納した溜容器12から、A液
を循環使用し得るようにした回路手段13が設け
られ、かつ、前記の液−液接触装置17に対して
は、(1)、液−液接触を行わしめた後のA液を前記
の気−液接触装置11において繰り返し、使用し
得るように循環せしめるための回路手段25′,
13および(2)、前記の装置20における塗料溶剤
揮発成分回収後のB液を循環使用し得るようにし
た回路手段28,19および(3)、液−液接触後の
B液を前記の装置20に送るための回路26およ
び(4)、前記の気−液接触を行わしめた後のA液を
この液−液接触装置17に送りこむ回路手段16
が設けられている ことを特徴とするものである。
また、本発明の第二の装置は、上記の第一の装
置の構成に加えて、排ガス中よりさらに効率良
く、塗料溶剤揮発成分を捕集するための手段を設
けてなるものである。
すなわち、第二の装置においては塗料を物品1
に吹付ける方向からみて、被塗装物品の背後にあ
たる位置に排ガス吸引部材2が特に設けられてい
る。さらに詳しく言えば、排ガス中の塗料溶剤揮
発成分の濃度の比較的大きい部分をあらかじめ分
取するため、例えばスプレーガンなど(図面中:
A)により塗料を物品1に吹付ける際、その噴射
パターンをカバーする程度の範囲の大きさの排ガ
ス吸引部材2が物品1の背後(第2,6,7図参
照)に位置せしめて設けられる。この排ガス吸引
部材2には、前記の塗粒捕集部材3と同じような
塗粒を捕集することができる機能を有する形状、
性質を有する部材が装着されている。この排ガス
吸引部材2は、例えば減圧で、ガスを吸引し、そ
のガスをダクト25よりガス処理装置23に導く
機能を有する部材であり、この部材自体は、移動
可能に設けられ、これは、物品の形状、大きさ、
およびそれに対応した前記の噴射パターンによ
り、塗料が吹付けられる物品の背後に位置せしめ
られて、吹付けられた塗料の未使用分ならびに塗
料溶剤揮発成分を比較的多量に含有している排ガ
ス部分を、あらかじめ、特に分取するという役割
を果たすものである。
添付図面第3〜5図は、この排ガス吸引部材2
を模式的に表現した図面である。図中、101は
塗粒捕捉部材3と同様の材料、形状、構造を有す
る部材で、排ガス中の塗粒を捕捉するものであ
る。102は支持部材、103はダクトへ通ずる
ガス取出口、104は、排ガス吸引部材2の本体
(枠組)を示す。また、塗粒捕捉用部材101は、
塗粒捕捉の状態に応じて、取替作業などの部材交
換がし易いように回動可能型にされていてもよ
く、105は、その場合のその回動装置(巻きと
り等)を示す。106はガス吸入口の枠組を示
す。第3〜5図では、塗装吹付け直後の排ガスの
流れがPで示され、排ガス吸引部材2により吸引
され、この部材2を通過した後のガスの流れがQ
で示されている。この排ガス吸引部材2を通過し
て捕集されたガスは、塗料溶剤揮発成分の含量が
多いので、別にして、ダクト25,24を経て格
別に設けられたガス処理装置23(例えば、塗装
品の乾燥用の炉あるいは揮発成分回収装置など)
に導かれる。この排ガス吸引部材2を通過して捕
集されたガスは燃焼用の空気源として前出の塗装
品の乾燥用の炉などで利用することができる。こ
のような利用法は公害防止と省エネルギーという
一石二鳥の利点をもたらすものである。
また、この排ガス吸引部材2は、前述の塗粒捕
捉部材3の中に組み込まれてもよく、添付図面第
7図に示されるように塗粒捕捉部材3を複数区画
に分けられた構造にしておき、その区画のいずれ
かに塗装物品の形状あるいは塗装の態様に応じて
ダクトを取付けることにより、塗粒捕捉部材3の
一部を、排ガス吸引部材2として使用することが
できる。
本発明の装置における前記の塗粒捕捉部材3お
よび排ガス吸引部材2に取付けられる塗粒を捕捉
するための部材、例えばフイルター形式の網状構
造物は、着脱自在に装着され、塗粒の捕捉状態に
応じて随時交換可能な状態にしておくことが望ま
しい。
本発明者は、また、前述の気−液接触装置11
における液膜型のものに使用される液膜形成維持
手段を考案した。添付図面第8〜11図は、前記
の気−液接触装置11に使用し得る液膜形成維持
手段ならびにその態様を模式的に示した図であ
る。
この液膜形成維持手段につき、図面を参照し
て、これを説明すると第8図において、塗粒捕捉
部材3を通過した排ガスはG1で表示されてい
る。本発明の装置中の気−液接触装置11におけ
る液膜は、前述のA液によつて形成されるもので
あるがこのA液は、流下用溜容器119(第8
図)から支持手段116を伝わつて流下させる。
それによつて液膜115が形成される。この際、
第10図に示される如く、排ガスG1の進行方向
に対して液膜の下端部位が上端部位よりも進行方
向側に位置し、角度θをもたせるようにするのが
よい。ガス通過圧Pと液重力W、液付着力f、表
面張力Aの各ベクトルのバランスが保たれると、
液膜が安定した状態を保つて形成されることとな
る。
第9図に示す如く排ガスは、瞬時、気泡110
を形成し液膜を通過して行く。支持手段の材質
は、合成樹脂、金属、繊維物質などA液ならびに
排ガスにより、変化を生じないものであれば、い
ずれの材質のものでも差支えなく使用することが
できる。支持手段は通常は、網状のものが用いら
れるが、必ずしも縦方向材料と横方向材料よりな
る必要もなく、A液がその支持手段を伝わつて流
下しながら液膜を形成するものでさえあれば、そ
の形状を問う必要はない。網状物116のほか、
すだれ状のものあるいは、それらの変形したもの
など種々の形態のものが用いられる。液膜115
は第8図に示すように複数個を重ねて使用するの
がよい。この複数個の液膜の間隔は、通過する排
ガスの流速によつては影響されず、それらの液膜
は極めて接近して配置することができるので、気
−液接触部の全体の容積は少くてすむこととな
る。液膜115を通過するガスの流れG1→G2
によつて振動が発生する結果、液膜自体が安定に
形成されなくなることがある。それを防止するに
は、支持手段の数個所に、共振防止用の固定手段
113を設けるとよい(第11図参照:112は
固定枠、Lは、A液の流下を示す)。
上記の液膜は、A液を、その溜容器12からポ
ンプ13により、流下用溜容器119に導き、こ
こから支持手段116上に流下させることにより
形成させる。
ここに述べた液膜形成維持手段は、本発明の方
法の実施に使用されるための好ましい態様ではあ
るが本発明方法および本発明の装置における前述
の気−液接触の態様は、この液膜形成維持手段に
限定されるものでないことは言うまでもない。
次に、本発明の塗装吹付け排ガスの処理方法の
実施例ならびにそれに使用する本発明の装置例に
つき説明する。説明中の数字はいずれも、添付図
面中の符号を参照するためのものである。
本発明の方法においては塗装吹付け排ガスは任
意の風速により特定方向(図中矢印で示されてい
る)に移動せしめられるが、スプレーガンAによ
つて噴霧された塗料中の塗粒は被塗物(物品)1
の背後に設けられた通気可能な塗粒捕捉部材3を
通過する際、その部材に付着する。その塗粒捕捉
部材3の後部には気流循環のための部屋4が設け
られ、本発明による装置の1例においては、その
上部ないしは室の一隅にフアン(ブロワー)5が
設けられている。このフアンの吹き出し口側ダク
ト8は被塗物1が懸けられる塗装室6の手前に設
けられたスリツト状ないしはそれに順ずる吹き出
し口7につながつている。
吹き出し口7には吹き出し循環ガスが被塗物の
方向(内側)に流れるようなノズル様部品9が設
けてあり、このノズル9は方向が調節できるよう
になつている。被塗物1の周辺を流れるガスは塗
粒捕捉部材3を通過し、フアン(ブロワー)5に
より、塗装室6に戻されてきて吹き出し口7から
被塗物側へと流出させられる。塗装室に対する空
気流入側10ではエアーカーテンが形成された様
になり、被塗物の手前で噴霧される塗料スプレー
ガンAからの塗粒及び溶剤揮発成分はスプレーガ
ンの手前の空気流入側10の方向には拡散され
ず、従つて塗装吹付けガスは、いたずらに飛散す
ることがない。本発明の方法および装置の使用に
おいては、その系全体において、排ガスおよび空
気の流れを特定方向に生じさせなければならず、
特に塗装室6からその外側10の部位への流れは
起らないようにしなければならない。このため全
体の系から、ガス(空気)の一部を引抜く操作を
必要とする。そのための一手段として、本発明の
第二の装置における「移動可能にした排ガス吸引
部材2およびそれに続くダクト25」は有用なも
のである。ガスの引抜きないし吸引は、気−液接
触装置11に付設したブロワー14あるいは、前
記の排ガス吸引部材2に連なる系によつて行わ
れ、それによつて減ずる系内のガス量は、新たに
塗装室外側10より流入する空気によつて補われ
ることとなる。
ブロワー14によるガス引抜きにより前述の気
流循環室4から排ガスは気−液接触装置11の底
部に導かれる。この気−液接触装置は、通常用い
られる各種の液滴下型ないしは液膜型の気−液接
触装置であり、この装置内で前述したとおりA液
と排ガスとの接触が行われ、それにより排ガス中
の塗料溶剤揮発成分がA液中に溶解し、捕捉され
る。上記のA液は溜容器12に収納されているが
このA液は、ポンプ13を介して引き揚げられ、
散水器14′から装置11内に流下され、接触す
る排ガス15に含まれている塗料溶剤揮発成分を
溶解、捕捉して溜容器に戻る。こうして、溜容器
12中においては上記のA液中に塗料溶剤揮発成
分が溶解されて、次第にその濃度が高まつて行く
が、A液中に、溶剤揮発成分が飽和するより前に
この溶解揮発成分含有液は、ポンプ16によつて
一部引き出され、液−液接触装置17の上部へ導
かれる。この液−液接触装置17の中で、A液に
混和せずかつ、揮発成分の分配係数がA液との対
比において大きいB液との接触が行われる。この
接触を行わせる装置としては通常、溶液内の溶質
の抽出に使用されるところの向流分配による液−
液接触装置はすべて使用可能である。また、この
際使用するB液とA液との比重比較において大な
る方を装置17の上部から注入する(添付図面お
よび前述の「溶解揮発成分含有液を装置17の上
部へ導く」との説明は、A液の方がB液より比重
大なる場合である)。この液−液接触装置17に
おいて塗料溶剤揮発成分をB液に移行せしめた後
のA液は回路(パイプ)25′を経て溜容器もし
くは気−液接触装置11に戻される。上記のB液
は溜容器18からポンプ19により、液−液接触
装置17の底部に導かれ、液−液接触後、装置頂
部に移動する。装置17の頂部から上記液−液接
触後のB液はパイプ(回路)26を通つて、塗料
溶剤揮発成分回収装置20に導かれ、この装置2
0の中で塗料溶剤揮発成分が分離回収される。こ
の揮発成分回収処理後のB液は装置20の底部よ
り、溜容器18に戻され、回路28,19を経
て、液−液接触装置17に至り、繰り返し利用さ
れる。上記装置20で回収された塗料溶剤揮発成
分は、回路27を経て冷却器21に導かれ液化さ
れ受槽22に収納される。
以上述べたところから明らかなように、本発明
の塗装吹付け排ガスの処理方法及びそれに使用す
る装置は、処理、操作に危険性、困難性、煩雑性
がなく、大気中に公害の源となるような塗料溶剤
揮発成分を放散せず、極めて効率良く、塗装吹付
け排ガスを処理し得るという格別の効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を図式的に示した図であ
り、矢印は処理される塗装吹付け排ガスならびに
本発明方法の各工程における種々の処理液の流れ
の方向を示している。第2図は、本発明の第二の
装置の一態様例を図示したものであり、この装置
から番号2で示されている部材とそれに付随する
部材を除去すると本発明の第一の装置となる。第
3〜5図は、第2図において番号2で示されてい
る部材についてそれを模式的に表現した図であ
る。図中PおよびQは処理される塗装吹付け排ガ
スの流れの方向を示す。第6〜7図は、第2図に
おいて番号2および番号3で示されている各部材
の使用態様を模式的に図示したものであり、第6
図には番号2で示した排ガス吸引部材が塗粒捕捉
部材3と別個に設けられている態様例が示され、
第7図には番号2で示した排ガス吸引部材が、塗
粒捕捉部材3の一部として組みこまれた態様例が
示されている。第8〜11図は、本発明の装置中
の気−液接触装置に使用し得る液膜形成維持手段
の一態様例を図式的に示した図である。第8図は
液膜形成の模式図であり、第9図は、第8図の〇
部を拡大した模式図であり、第10図は液膜形成
のベクトルのバランスを示す図であり、第11図
は、液膜形成支持手段の共振防止用固定手段を示
す図である。 1……塗装対象物品、2……排ガス吸引部材、
3……塗粒捕捉部材、4……気流循環室、6……
塗装室、11……気−液接触装置、17……液−
液接触装置、20……塗料溶剤揮発成分回収装
置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塗装吹付け排ガスを任意の風速により、特定
    方向に移動せしめ、 (a) まず、該排ガスを通気可能な塗粒捕捉部材を
    通過せしめ、 (b) 上記(a)の塗粒捕捉部材を通過したガスを、(i)
    上記の塗装吹付け排ガスの発生部位に戻す系と
    (ii)そのガス中に含有されている塗料溶剤揮発成
    分を捕集する系とに分け、 (c) 上記(b)(i)により、排ガス発生部位に戻された
    ガスは、新たに発生した塗装吹付け排ガスとと
    もに上記(a)の過程に回送せしめ、 (d) 上記(b)(ii)により、塗料溶剤揮発成分を捕集す
    る系に分けられたガスは、エチレンオキサイド
    とプロピレンオキサイドの30:70〜90:10のモ
    ル比のランダム重合又はブロツク重合により得
    られる分子量500〜1200の水溶性のエチレング
    リコール/プロピレングリコール共重合体モノ
    エーテルの3〜45%水溶液と気−液接触させて
    上記揮発成分を除去した後に系外に排気し、 (e) 上記(d)の気−液接触を行わしめた後の前記水
    溶液は、これをこの水溶液と混和しない有機液
    体物質と液−液接触させることにより、その水
    溶液中に溶解、捕捉されている塗料溶剤の揮発
    成分をこの有機液体物質中に移行せしめ、 (f) 上記(e)の液−液接触を行わしめた後の水溶液
    は、これを前記(d)の気−液接触に、再び使用す
    るために循環せしめ、 (g) 前記(e)の液−液接触を行わしめた後の有機液
    体物質中に移行した塗料溶剤揮発成分を、その
    有機液体物質中から回収し、 (h) 上記(g)の回収を行つた後の有機液体物質は、
    上記(e)の液−液接触に、再び使用するために循
    環させる ことからなることを特徴とする塗装吹付け排ガス
    の処理方法。 2 (イ) 塗装室6と (ロ) 通気可能な塗粒捕捉部材3を介して、塗装室
    6に連なつている気流循環室4と (ハ) 上記の気流循環室4から導かれた気流をエチ
    レンオキサイドとプロピレンオキサイドの30:
    70〜90:10のモル比のランダム重合又はブロツ
    ク重合により得られる分子量500〜1200の水溶
    性のエチレングリコール/プロピレングリコー
    ル共重合体モノエーテルの水溶液と気−液接触
    させるための気−液接触装置11と (ニ) 上記の水溶液の溜容器12と (ホ) 前記の気−液接触を行わしめた後の上記水溶
    液を有機液体物質と液−液接触させるための液
    −液接触装置17と (ヘ) 上記の有機液体物質の溜容器18と (ト) 前記の液−液接触を行わしめた後の有機液体
    物質からその中に含有された塗料溶剤揮発成分
    を回収するための装置20と (チ) 全体の系内のガスが特定の流れをもつて移動
    するようにガスの流れを起させるための手段 を備え、上記の気流循環室4と塗装室6とは、気
    体移動促進手段5を備えた気体循環回路8で連結
    されており、上記の気−液接触装置11に対して
    は、上記の水溶液を収納した溜容器12から、上
    記の水溶液を循環使用し得るようにした回路手段
    13が設けられ、かつ、前記の液−液接触装置1
    7に対しては、(A)液−液接触を行わしめた後の前
    記の水溶液を前記の気−液接触装置11において
    繰り返し、使用し得るように循環せしめるための
    回路手段25′,13および(B)前記の装置20に
    おける塗料溶剤揮発成分回収後の有機液体物質を
    循環使用し得るようにした回路28,19および
    (C)前記の液−液接触後の上記有機液体物質を前記
    の装置20に送るための回路26および(D)前記の
    気−液接触を行わしめた後の上記水溶液をこの液
    −液接触装置17に送りこむための回路手段16
    が設けられていることを特徴とする塗装吹付け排
    ガス処理装置。 3 (イ) 塗装室6と (ロ) 通気可能な塗粒捕捉部材3を介して、塗装室
    6に連なつている気流循環室4と (ハ) 上記の気流循環室4から導かれた気流をエチ
    レンオキサイドとプロピレンオキサイドの30:
    70〜90:10のモル比のランダム重合又はブロツ
    ク重合により得られる分子量500〜1200の水溶
    性のエチレングリコール/プロピレングリコー
    ル共重合体モノエーテルの水溶液と気−液接触
    させるための気−液接触装置11と (ニ) 上記の水溶液の溜容器12と (ホ) 前記の気−液接触を行わしめた後の上記水溶
    液を有機液体物質と液−液接触させるための液
    −液接触装置17と (ヘ) 上記の有機液体物質の溜容器と (ト) 前記の液−液接触を行わしめた後の有機液体
    物質からその中に含有された塗料溶剤揮発成分
    を回収するための装置20と (チ) 全体の系内のガスが特定の流れをもつて移動
    するようにガスの流れを起させるための手段 を備え、上記の気流循環室4と塗装室6とは、気
    体移動促進手段5を備えた気体循環回路8で連結
    されており、上記の気−液接触装置11に対して
    は、上記の水溶液を収納した溜容器12から、上
    記の水溶液を循環使用し得るようにした回路手段
    13が設けられ、かつ、前記の液−液接触装置1
    7に対しては、(A)液−液接触を行わしめた後の前
    記の水溶液を前記の気−液接触装置11において
    繰り返し、使用し得るように循環せしめるための
    回路手段25′,13および(B)前記の装置20に
    おける塗料溶剤揮発成分回収後の有機液体物質を
    循環使用し得るようにした回路28,19および
    (C)前記の液−液接触後の上記有機液体物質を前記
    の装置20に送るための回路26および(D)前記の
    気−液接触を行わしめた後の上記水溶液をこの液
    −液接触装置17に送りこむための回路手段16
    が設けられており、前記塗装室6には、系外の回
    路に連結され、かつ、移動可能になつている排ガ
    ス吸引部材2が設けられていることを特徴とする
    塗装吹付け排ガス処理装置。
JP57151793A 1982-09-02 1982-09-02 塗装工程排ガス処理法及びそれに使用する装置 Granted JPS5942020A (ja)

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