JPH0150555B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、工具を把持誘導するための把持手段
を有する動力衝撃工具に関する。すなわち、本発
明は、衝撃装置がハウジングに対し振動絶縁され
ると共に衝撃装置に加工具の取付け装置が設けら
れているところの動力作動衝撃工具に関する。本
発明は、リベツトハンマ、たがねハンマ等に利用
することができる。

前記型の動力作動衝撃工具では、作業者は１方
の手で工具のハウジングの後端部たとえばハウジ
ング上のハンドルをかつ他方の手で工具の前端
部、通常、加工具をつかむことにより工具を支え
る。この種工具の支持に係る問題は、加工具をつ
かむと健康に有害な振動が作業者の手に伝わるこ
とである。

本発明の目的は、作業者に健康を害する振動を
伝えることなしに、この種工具の安定した両手支
持のできる把持手段を提案することにより前記問
題を解決することにある。

本発明の特徴と利点とは、以下の詳細な説明と
特許請求の範囲とから明らかになろう。本発明の
好ましい実施例を図面について以下詳細に説明す
る。

図に図示する動力作動工具はハウジング１０を
有し、そのハウジング１０には管状の前端部分１
１を形成しまた後端部にはハンドル１２を設け、
圧縮空気用の導管に連結のためのホースニツプル
１３をハンドル１２に設ける。引き金１４により
制御する絞り弁（図示してない）をハンドル１２
内に設ける。

空気圧ピストン・シリンダ型の衝撃装置１５を
ハウジング１０内に設ける。制限した軸向き往復
運動のため衝撃装置１５をハウジング１０の中で
案内する。ハウジング１０の中で衝撃装置１５を
軸向きに支えるため、振動吸収装置（図示してな
い）、たとえば圧縮空気収容室を使う。前端部で
衝撃装置１５を輪状軸受要素１６により案内する
ように支え、輪状軸受要素１６をハウジング１０
の前端部分１１の中に設け、衝撃装置１５には工
具受け口１７を設け、それを通つて加工具１８を
差込む。加工具１８を正常位置に保つため、工具
抑止ばね１９を設ける。ハウジング１０の管状の
前端部分１１にはその軸方向に移動可能にスリー
ブ要素２０が取付けられている。スリーブ要素２
０は把持部を形成し、作業者は該把持部により工
具の前端部を支えることができる。スリーブ要素
２０を軸方向に移動調節することにより、工具に
取付けられた加工具に対し把持位置を適合させる
ことができる。加工具が長ければ長いほど、スリ
ーブ要素２０をますます前方に延長する。スリー
ブ要素２０は締付け装置によりハウジング１０の
前端部分１１に対して阻止できる。締付け装置は
スリーブ要素２０の後端部で円錐形部分２１と対
応した円錐形内方部分２４を作つた締付けナツト
２２とを有する。締付けナツト２２はスリーブ要
素２０とともに半径向きに働く締付け装置を形成
するためスリーブ要素２０にねじ係合する。スリ
ーブ要素２０の円錐形部分２１の半径方向圧縮を
容易にするため、円錐形部分２１には多数の縦方
向のみぞ穴２３を設けてもよい。好ましくは、ス
リーブ要素２０を適当なプラスチツク材料で作
り、プラスチツク材料はスリーブ要素２０にみぞ
穴２３を設けることなしに圧縮自在である。

前記したように、実際の加工具の長さにつかみ
点を適合するため、スリーブ要素２０はハウジン
グ１０の前端部分１１にそつて軸向きに移動自在
である。第１図では、スリーブ要素２０をその最
後位置で図示する。ハウジング１０の前端部分１
１の前端を越えて延びるけれども、スリーブ要素
２０は加工具１８を解放するため抑止ばね１９に
近接させる。

第２図では、スリーブ要素２０を伸長加工位置
で図示する。この伸長加工位置で、ハウジング１
０に対して無意識に移動するのを防ぐため、スリ
ーブ要素２０を締付けナツト２２により阻止する
ことができる。阻止装置が前部分１１のなめらか
な円筒面とスリーブ要素２０上の選択的に圧縮で
きる締付け装置とを有するので、スリーブ要素２
０はハウジング１０の前部分１１にそつた希望位
置で阻止できる。この配置は、作業者がスリーブ
要素２０を発見して適当な位置に抑止するばかり
でなくスリーブ要素２０をハウジングの前部分１
１にそつて重くと滑動できるように配置すること
も可能にする。スリーブ要素２０とハウジングの
前部分１１との間の希望の摩擦力を得るように、
これを締付けナツト２２により達成する。スリー
ブ要素２０のしばしばの調節が必要であるいくつ
かの応用では、締付けナツト２２をすべてのとき
に弛めたり再び締付けたりしなくてもこのような
調節を行うことができることは最も好ましい。

作業者は、工具の正常な使用中スリーブ要素２
０を抑止してスリーブ要素２０の不意の移動を阻
止している比較的大きな把持摩擦に抗して、単に
スリーブ要素をいずれかの方向に動かす必要があ
るだけである。

本発明に係る工具の顕著な特徴は、衝撃装置の
前端又はそれより前方にさえも把持手段が形成さ
れるのにも拘らず、スリーブ要素２０が振動絶縁
されたハウジング１０上に完全に支持されている
ことである。これは作業者に安全で心地よい把持
を保証する。

この発明の実施例を前記例に制限せずに特許請
求の範囲で限定するようにこの発明の範囲内で自
由に変えることができる。たとえば、ハウジング
の前部分１１に対する適当な一定の摩擦握りを行
うように、スリーブ要素２０の無意識な移動を防
ぐための阻止装置をスリーブ要素２０の半径方向
の予めの引張りにより形成することができる。ス
リーブ要素２０自体を予め引張る代りに、スリー
ブ要素２０に１片の弾性材料たとえばＯリングを
設けることにより、適当な摩擦力を得ることがで
きる。スリーブ要素２０を好ましくはポリアミド
6.6とポリエチレンとの衝撃抵抗混合物のような
プラスチツク材料で作る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による動力作動衝撃製造の１
部分切欠いた側面図、第２図は伸長位置で前方の
つかみ装置をもつた第１図の動力作動衝撃工具の
側面図である。 図中、１０はハウジング、１１は前端部分、１
２はハンドル、１３はホースニツプル、１４は引
き金、１５は衝撃装置、１６は輪状軸受装置、１
７は工具受け口、１８は加工具、１９は工具抑止
ばね、２０はスリーブ要素、２１は円錐形部分、
２２は締付けナツト、２３はみぞ穴である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 動力作動衝撃工具を手持ちするための把持手
   段１２，２０を備えるハウジング１０，１１と、
   ハウジングに対し振動絶縁されそして加工具１８
   の取付け装置をもつ衝撃装置１５とを有する動力
   作動衝撃工具において、 把持手段がハウジング１０，１１上にその軸方
   向位置の調節ができるように移動可能に取付けら
   れたスリーブ要素２０を備え、スリーブ要素２０
   は、動力作動衝撃工具に取付けられる加工具の外
   直径よりも十分に大きな内直径をもち、また動力
   作動衝撃工具に取付けられた加工具１８の少くと
   も後端部を半径方向間隔をもつて囲むように配置
   されていることを特徴とする動力作動衝撃工具。 ２ ハウジング１０に対するスリーブ要素２０の
   不意のすなわち意図しない軸方向移動を防ぐため
   の阻止装置１１，２１，２２が設けられているこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の
   動力作動衝撃工具。 ３ 阻止装置１１，２１，２２が締付け装置２
   １，２２により連続的に変化する係合力を有する
   無段摩擦継手を有することを特徴とする、特許請
   求の範囲第２項に記載の動力作動衝撃工具。 ４ スリーブ要素２０が円筒形であり、阻止装置
   がスリーブ要素２０にねじ係合しスリーブ要素２
   ０と共に締付け装置を形成する締付けナツト２２
   を有することを特徴とする、特許請求の範囲第３
   項に記載の動力作動衝撃工具。 ５ スリーブ要素２０がハウジング１０，１１に
   摺動自在に取付けられ、任意に選んだ位置の間を
   入れ子状に移動させることができることを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項に記載の動力作動衝
   撃工具。