JPH01502196A - 炭水化物含量を低下させたコロニー刺激因子 - Google Patents
炭水化物含量を低下させたコロニー刺激因子Info
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- JPH01502196A JPH01502196A JP63502128A JP50212888A JPH01502196A JP H01502196 A JPH01502196 A JP H01502196A JP 63502128 A JP63502128 A JP 63502128A JP 50212888 A JP50212888 A JP 50212888A JP H01502196 A JPH01502196 A JP H01502196A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
炭水化物含量を低下させたコロニー刺激因子この発明は、一般にGM−CSF生
物活性を有する遺伝子操作をに反応し得る霊長類造血前駆細胞を刺激することに
よる治療に使用されるタンパク質含有治療用組成物に関するものである。
造血系は有用なタンパク質医薬品を開発し得る独自の機会を提供する。この系で
は、骨髄中に存在する造血前駆細胞が絶えず分裂・分化を続け、その結果、究極
的に成熟血球を末梢血へ放出するに至る。多数の、少なくともイン・ビトロ(試
験管内)で成熟血球の産生を調節することが可能な異なったポリペフチド成長因
子が同定されている[メトカーフ(総説)、1984年、ザ・ヘモポイエティッ
ク・コロニー・スティミュレーティング・ファクターズ(アムステルダム)、エ
ルセビル社]、これらの成長因子は、原則的にいずれも自然に起こる血球減少お
よびガンの化学療法もしくは放射線治療によって生じる血球減少の双方の処置に
有用であるとが立証できた【ギャッソンら、1983年、「リンフオカインズ・
アンド・ヘマトボイエシス」(ゴールドおよびマークス編))、リス、NYI
、これらのタンパク質は、骨髄中におけるその標的細胞が循環系を介して易溶性
薬物を容易に受容し得るので治療薬として特に魅力的である。
半固体培地における骨髄前駆細胞のクローン伸長刺激能によって同定された[メ
トカーフ、1984年、前掲10本来、コロニー刺激因子はイン・ビトロで発育
したコロニー内に見出される血球の種類に基づいて分類される。したがって顆粒
球・マクロファージコロニー刺激因子(即ちGM−CSF)は顆粒球およびマク
ロファージの両者を含んだコロニー形成を刺激し得る増血系成長因子として同定
された[メトカーフ(総説)、1985年、サイエンス、229巻、16頁]、
ネズミおよびヒトのGM−CSF cDNAをクローン化し、これを用いてそれ
ぞれ対応する組換え体成長因子が生産された(ゴーら、1984年、ネーチャー
、309巻、763頁;ウオングら、1985年、サイエンス、228巻、81
9頁)、これらの進展によって、これらタンパク質の詳細な生理学的および生物
学的研究を遂行することが初めて可能となった(ウオングら、1985年、キャ
ンサー・セルズ、3巻、グロース・ファクターズ・アンド・トランスフォーメー
ション、235頁、コールドスプリング・ハーバ−・ラボラトリ−1NY:メト
カーフら、1986年、ブラッド、67巻、34頁;トモナガら、1986年、
ブラッド、67巻、31頁)、これらの研究はそれまで知られていたGM−CS
Fの活性範囲を著しく拡大した。即ち、GM−C3Fは成熟好中球、好酸球およ
び単球の強力な活性化因子であることが判明した(ワイスパートら、1985年
、ネーチャー、341巻、361頁;グラブスタインら、1986年、サイエン
ス、232巻、506頁)、さらにネイサンおよびその共同研究者らは、エリス
ロボエチンの存在下にヒトGM−CSFが正常なヒト前駆細胞を刺激して赤血球
細胞を含んだコロニーを形成する事実を発見し、エリスロポエチンが最初考えて
いたよりも一層初期の段階の前駆細胞と相互に作用し合うのかもしれないことを
示唆した(サイ7ら、1985年、サイエンル・オブ・クリニカル・インベステ
イゲーション、76巻、1287頁;ドナヒユーら、1985年)。
組換え体ヒトGM−C3Fを大規模に生産できたことによって、この発明の発明
者らはイン・ビボにおけるこの分子の生物学的な諸性質の研究を開始することが
可能となった(ドナヒユーら、1986年、ネーチャー、321巻、6073.
872〜875頁)、先に発明者らは、霊長類モデルにおいてヒトGM−CSF
が強力な造血活性化因子であることを示した。また他の研究者らはネズミのモデ
ルを用いて、別の造血因子、即ちネズミのインターロイキン3(IL−3)がイ
ン・ビボにおいてネズミの血球産生を刺激し得るこズ・オブ・ザ・ナショナル・
アカデミ−・オプ・サイエンシズ・オブーUSA、83巻、1001頁)0組換
え体ヒトGM−CSFで臨床研究の開始を準備するため、発明者らはこのタンパ
ク質およびその変異体の生体内における性質の研究をさらに拡大実施した。
この発明による変異体は、一層物質な形態で生産でき、したがって天然型もしく
は組換え体GM−CSFと比較して改善された薬効学的挙動を示す活性型コロニ
ー刺激因子である。
天然型ヒトGM−CSFのポリペプチド主鎖は、27〜29位のAsn−Leu
−3erと37〜39位のA s n−G 1 u−Th rからなる2つの共
通したAsn一連鎖グリコシル化部位を含んでいる。
天然型ヒトGM−C3Fおよびその「組換え体」変形では2つの共通グリコジル
化部位の双方とも、または何れか一方または何れでもない部位を炭水化物部分で
占められることもある多少不均質な形で生産され回収される。この説明の目的の
ため、アミノ酸の配列番号はA l a−P r o−A 1 a−Ar g−
3e r−P r o−−−−−−−を含んだN−末端を持つ成熟タンパク質の
Ala−1で始める。
この発明は、Asnに連鎖する炭水化物部分を全く含まないか、またはそのよう
な部分を一つしか含んでいないヒトGM−CSFの新規グリコジル化部位変異体
を包含する。完全にグリコジル化された天然型または組換え体GM−CSFと比
べて炭水化物部分の存在を低下させたことを精造的特徴とするGM−CSFタン
パク質が、完全グリコジル化された天然型または組換え体GM−CSFと比べて
改善された比活性(約10倍まで)により、生物学的にも明らかに特徴付けられ
ることがこの発明によって判明した。この炭水化物部分の存在の低下は、天然型
ヒトGM−C3F分子の共通N一連鎖グリコシル化認識部位の一方またはその双
方の部位におけるアミノ酸置換によって生じたものである。現在、Asn一連鎖
グリコシル化認識部位は細胞の好適なグリコジル化酵素によって特異的に認識さ
れるトリペプチド配列からなると信じられている。これらのトリペプチド配列は
アスパラギン−X−スレオニンか、またはアスパラギン−X−セリン[ここでX
は任意のアミンR(但し恐らくプロリンを除く)である]の何れかである。グリ
コジル化認識部位の3つの位置の1またはそれ以上でさまざまなアミノ酸置換、
挿入または欠失を行うと修飾されたペプチド配列に非グリコジル化が生じる。こ
れを例示すれば、例えば−態様としてGM−C3FのAsn−27がGlnで置
換され、もう一つの態様ではA s n−37がGinで置換され、第三の態様
では両方のAsnがGinで置換される。N一連鎖炭水化物部分をゼロ、1個ま
たは2個含有したタンパク質混合物であるヒト天然型GM−C3Fとは対象的に
、二重にGin置換した場合、得られた糖タンパク質(Gin−27、Gln−
37)はそのようなN一連鎖炭水化物部分を含んでいない、同様にGln−27
変異体およびGln−37変異体はそれぞれ炭水化物部分をゼロまたは1個含ん
でいる。この技術に熟練した専門家ならば、Asn−27および/またはA s
n−37を欠失することにより、そして/または27位および37位のその他
のアミノ酸を置換することにより、そして/または対応するグリコジル化認識部
位内のその他の位置の1またはそれ以上のアミノ酸(例えば上記の5er−29
およびTh r−39)を置換しまたは欠失することにより、そして/またはト
リペプチド部位の1またはそれ以上の「x」位置を置換、挿入または欠失するこ
とによって、同程度のグリコジル化または非グリコジル化を有する類似の糖タン
パク質を生産し得ることが理解できよう、この発明はそのような非グリコジル化
およびモノグリコジル化されたヒトGM−CSF変異体を包含する。
これらの変異体は、下式(1)
%式%(1)
(式中・A、BおよびCは、実質的に第1表に示しfニ下8己のヒトG\t−C
5Fのドメインを表し、AはA1 a−1からLeu−26、BはArg−30
からMet−36、CはVal−40からGlu−127までのポリペプチド配
列である)
のポリペプチドとして図式的に記載できる。上式(1)のR1およびR2はペプ
チド結合によって上記のポリペプチドドメインA、BおよびCとそれぞれつなが
っているペプチド結合またはペプチド配列を表す、したがってこの発明の化合物
は、R1およびR2の一方または双方を除きヒトGM−C3F(第1表)と実質
上同一のペプチド配列を有する。この発明の変異体では R1およびR2の一方
または双方が、(i)共通グリコジル化部位以外のトリペプチド配列、(i)ジ
ペプチド配列、(i)単一アミノ酸残基、または(檜)上述のようなペプチド結
合である。R1およびR2に選ばれた部分は同一でもよくまたは互いに異なって
もよく、即ち独立して選ぶことができる。ヒトGM−CSFのポリペプチド配列
に存在する共通グリコジル化部位以外のペプチド配列を下記の第2表に示す。
第2表 代替ペプチド配列
(wt) (Asn Leu 5er) (Asn Glu Thr)1 (X
Leu 5er) (X ArgThr)n (Asn Y 5er) (A
sn V Thr)璽 (AsnLeu Z ) (AsnArg Z )X=
Asnを除く任意のアミノ酸またはペプチド結合Y=Leuを除く任意のアミノ
酸またはペプチド結合Z=ThrまたはSerを除く任意のアミノ酸またはペプ
チド結合V=G1uを除く任意のアミノ酸またはペプチド結合wt=野生型、即
ち突然変異誘発前のもの第1表 GM−CSFのペプチドおよびヌク得るヌクレ
オチドおよび塩基を併記し、R1領域を下線で示した)
レオチド配列(変化し
およびR2に対応する
11e
Th【
τ
GGCGTGGGCCACAGCCATGG TC,にCAGTGGC例として
、第3表にこの発明の幾つかの糖タンパク質を示す。
第3表 化合物の代表例
A−R″−B−R”−C”
8 −− Leu Ser Asn Glu Thr9 Asn Leu Se
r −−Glu Thrlo Asn Leu −−Asn Glu Thrl
l Asn Leu −−−−Glu Thr12 Asn Leu −−Gi
n Glu Thr13 Asn −−Ser Asn Glu Thr會”A
、B、Cは前記と同意義、突然変異誘発位置を下線で示す、突然変異誘発を行わ
なかったR基は共有結合によってN一連鎖炭水化物部分を含んでおり、「−一」
は欠失したアミノ酸部位(即ちペプチド結合)を表す。
さらにこの発明は、GM−C3F変異体がGM−C3F型の生物学ように一方ま
たは双方の共通N一連鎖グリコシル化部位に修飾を有することをもって構造的特
徴とするものである限り、その他のそのような変異体、例えば対立変異体、およ
び欠失および/または種々のアミノ酸で置換された1またはそれ以上のアミノ酸
を有する変異体を包含する。またそのような変異体は、構造的に(i)当業界で
既知のようにストリンジェント・ハイブリダイゼーション条件下で天然型ヒトG
M−CSFを暗号化しているDNA配列へのハイブリッド化が可能であり、もし
くは遺伝暗号の縮重さえなければそのようなハイブリッド化が可能であるDNA
配列によって暗号化されていることにより、または(i)共通Asn一連鎖グリ
コシル化部位の一方または双方を共通Asn一連鎖グリコシル化部位以外に修飾
される限り、ヒトGM−CSFのペプチド配列と少なくとも約90%、好ましく
は少なくとも約95%まで相同であるペプチド配列によって特徴付けられている
。
謂「複合糖質」糖部分の一形質を含有する。以下、例を挙げてさらに詳細に説明
するように、そのような「複合糖質」糖タンパク質は哺乳動物の宿主細胞で所望
のポリペプチド配列を暗号化しているDNA分子の発現によって産生され得る
、好適な哺乳動物宿主細胞および形質転換、培養、増幅、スクリーニングおよび
生産物の生産および精製方法は当業界で既知のものである[例えば、ゲシングお
よびサムプルツク、ネーチャー、293巻、620〜625頁(1981年)、
または別法としてカウフマンら、モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジ
ー、5巻(7)、1750〜1759頁(1985年)またはハウレイら、米国
特許第4419446号9照]。
さらにこの発明のもう一つの態様は、哺乳動物由来のGM−CSF等を含む哺乳
動物糖タンパク質の「複合糖質」置換基形質とは対照的に、炭水化物部分が、昆
虫細胞が産生ずる糖タンパク質の最初のドリコール一連鎖オリゴ糖形質をプロセ
スした形のものである先に定義したモノグリコジル化変異体を包含する。この明
細書では簡単のために、そのような昆虫細胞型グリコジル化を「高マンノース」
炭水化物と呼ぶ、この開示の目的のため、複合体および高マンノース炭水化物は
コーンフェルトらの定義を用いる[アニュアル・レイューズ・オブ・バイオケミ
ストリー、54巻、631〜64頁(1985年)]、この発明のr高マンノー
ス」変異体は、先に記載した第3表に例示した変異体ポリ−ペプチド主鎖によっ
て特徴付けられる。そのような変異体は、該変異体を暗号化しているDNA配列
を昆虫宿主細胞で形質発現することにより生産され得る。好適な昆虫宿主細胞お
よびこの発明の態擾を実施する際に有用な形質転fA/トランスフェクション、
昆虫細胞培養、スクリーニングおよび生産物の生産および精製方法および材料は
当業界で既知のものである。
またそのようにして生産された糖タンパク質は、天然型GM−CSFおよびこれ
まで組換え操作技術によって哺乳動物細胞で生産されたGM−C3Fとは異なり
、この発明の態様の変異体が炭水化物部分の末端シアル酸またはガラクトース置
換基または哺乳動物由来の糖タンパク質形質の他のタンパク質修飾を含んでいな
い。
またN一連鎖炭水化物部分を含んでいないこの発明の変異体タンパク質は、所望
の変異体を暗号化しているDNA分子、例えば第3表の化合物2.6.7.11
および12を哺乳動物、昆虫、酵母、真菌または細菌宿主細胞で発現することに
よって生産し得る。
上述のように好適な哺乳動物および昆虫宿主細胞に加えて、好適な酵母、真菌ま
たは細菌宿主細胞、およびこの発明の態様を実施する際に有用な形質転換/トラ
ンスフェクション、細胞培養、スクリーニング、生産物の生産および精製方法お
よび材料は当業界で既知のものである。
これらの化合物を暗号化しているcDNAは容易に調製され、R1およびR2に
対するコドンの一方または双方で突然変異を誘発することができ、形質発現ベク
ターへ挿入し、ここに開示した方法により宿主細胞で発現することができる。
これまでの説明から明らかなように、この発明のすべての変異体は、天然型ヒト
GM−C3Fと比べてN一連鎖グリコシル化可能部位が少ないか、または全く含
有していないGM−CSF類似体を暗号化したDNA配列を使用する組換え体技
術によって調製される。
そのようなりNA配列はGM−CSFを暗号化したDNAの通常の部位特異的突
然変異によって生産し得る。
ヒトGM−C3Fを暗号化しているDNA配列はクローン化し、確認されている
。そのような−クローンは、それをプラスミドpCSF−1(エシェリキア・コ
リMC1061)の形で受付番号39754のもとに寄託されているアメリカン
・タイプ・カルチャー・コレクション、12301.パークローン・ドライブ、
ロックビル、マリーンランド、20852 (USA)から入手できる。所望に
よりヒトGM−C3FクローンはpC唖F−1から一780塩基対(bp)のE
coR1断片として容易に切り出すことができる。上述のようにこの発明の個々
の変異体を暗号化したDNA配列は、ヒトGM−C3Fまたはその類似体または
変異体を暗号化しているDNA配列を通常の部位特異的突然変異によっても生産
できる。そのような突然変異誘発の方法は、−重鎖DNAを使用するシラーおよ
びスミスのM 13システム[ヌクレイツク・アシツズ・リサーチ、10巻、6
487〜6500頁(1982年);メソツズ・イン・エンザイモロジー、10
0巻、468〜500頁(1983年):DNA、3巻、479〜488頁(1
984年)]、およびヘテロ二重!lDNAを使′−用するモリナガらの方法[
バイオ/テクノロジー、636〜639頁(1984年7月)]等が挙げられる
。そのような方法でアスノ\ラギン残基をスレオニンまたはグルタミンに変換す
るのに使用したオリゴヌクレオチドの幾つかの代表例を第4表に示す、いうまで
もなく、この技術に熟練した専門家であれば、適切に選ばれたオリゴヌクレオチ
ドを使用し、部位特異的突然変異によってこの発明のそれぞれの糖タンパク質を
暗号化したDNAを生産し得ることは理解されよう0通常の方法によってこのD
NAを哺乳動物、酵母、真菌、細菌または昆虫宿主細胞系で形質発現することに
より所望の変異体が得られる。現在のところ哺乳動物形質発現系およびそれによ
って得られる変異体が好ましい。
ここに記載した哺乳動物細胞形質発現ベクターは、この技術に熟練した専門家周
知の技術によって合成され 得る。 細菌レプリコン、選択遺伝子、エンハンサ
−、プロモーター等のようなベクターの各要素は天然供給源から得てもよく、あ
るいは既知方法によって合成してもよい[カウフマンら、ジャーナル・オプ・モ
レキュラーバイオロジー、159巻、51〜521頁(1982年);カウフマ
ン、プロシーデイングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエン
シズ・オブ・USA、82巻、689〜693頁(1985年)コ 。
第4表 代表的なオリゴヌクレオチド類”No、 配列 突然変異
l TCT入CTCAGC工GCAGGAG入CG N−27−−−→ G 1
n2 TACTGTTTCg工9CATCTCAGCN−37−Gin3 T
CrACTCAGT′X!1XCAGG入GACG N−27−−2Thr会ア
ミノ酸を置き換えるコドンを下線で示した。この技術の専門家であれば、lまた
はそれ以上のアミノ酸を欠失するのに使用し、または1またはそれ以上のコドン
を欠失することによって所望の部位で異なったアミノ酸を挿入しく置き換え)、
またはオリゴヌオリゴヌクレオチドをそれぞれ容易に組み立て得ることは理解さ
む元のコドンを置き換え、または欠失することにより、所望の部位を約20〜5
0ヌクレオチド配列に伸長することに基づいて設計できる。
形質転換した細胞系等を含め、株化細胞系は宿主として好適である。また正常な
二倍体細胞、原組織の試験管内培養に由来する細胞株ばかりでなく、初代外植片
(至)血幹細胞のような比較的未分化の細胞をも含み)も同様に好適である。候
補となる細胞は選択遺伝子が優勢に作用している限り選択遺伝子内で遺伝子型的
に欠損している必要はない。
宿主細胞は好ましくは株化した哺乳動物細胞系であろう0通常の方法でベクター
DNAを染色体DNAへ好適に組み込み、組み込んだDNAを引き続き増幅する
には、現在のところCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞が好ましい、そ
れに代わるベクターDNAとしてはウシ・パピローマ・ウィルス・ゲノム[ラス
キーら、セル、36巻、391〜4.01頁(1984年)]の全部または一部
を含有し、これを0127マウス細胞のような細胞系に安定なエピソーム要素と
して組み込まれたものでもよい、その他の好適な哺乳動物細胞系は、ヘラ細胞、
CO5−1サル細胞、マウスL−929細胞、スイス、Ba1b−cまたはNI
Hマウス由来の373系、B)IKまたはHAKハムスター細胞系等がある。
ついで標準的な免疫学的または活性検定によって安定な形質転換体を、生産物の
形質発現についてスクリーニングする。サザン・プロッティングのような標準的
な手技によって変異体タンパク質を暗号化しているDNAの存在を検出してもよ
い、CO5−1サル細胞のような好適な宿主細胞へ形質発現ベクターDNAを導
入した後、数日間、変異体を暗号化したDNAf)遷移的形質発現を活性または
培地内タンパク質の免疫学的検定により無選択に測定する。
細菌形質発現の場合、変異体を暗号化したDNAをさらに修飾して、当業界で既
知の細菌形質発現をするための種々のコドンを含ませてもよく、これもまた当業
界で既知のように好ましくは成熟変異体タンパク質の細菌形質発現、分泌および
10セツシングを達成し得る分泌リーダーポリペプチドを暗号化したヌクレオチ
ド配列の枠内へ機能的につなぐ、ついで哺乳動物、昆虫、酵母、真菌または細菌
宿主細胞で形質発現した化合物を回収し、精製し、そして/または生理化学的ま
たは生化学的および/または臨床的各特性に関し、何れも周知の方法によってそ
の特徴を明らかにする。
これらの化合物はヒトGM−CSFに対する単クローン抗体と結合することが判
明し、したがってそのような抗体を使用した免疫アフィニティークロマトグラフ
ィーにより、またはその他の通常の方法または以下に記載の方法により回収およ
び/または精製してもよい、またこれらの化合物はヒトGM−CSF型の活性を
有し、例えばこの発明の化合物は、通常の検定法による測定で顆粒球およびマク
ロファージの増殖を効果的に刺激する。
またこの発明は、1またはそれ以上の製薬上許容し得る非経口用担体および/ま
たは通常の賦形薬と混和して上記変異体の治療的有効量を含有してなる増血治療
用組成物を包含する。そのような組成物は、ヒトGM−CS F’に関して記載
されているのと同様に使用でき、ヒトまたはその他の霊長類に有用である。正確
な投与量および投与方法は、特定の化合物の力価および薬効学的挙動、および薬
物作用を修飾する種々の要因、例えば特定側毎の体重、性、食事、投与時間、薬
物配合、過敏反応および重篤度に基づいて担当医により決定される。
以下に実施例を挙げてこの発明の態様をさらに詳細に説明する。
これらの実施例は単に発明を説明するためのものであって、発明の範囲を限定す
るものではない。
この発明に関係する技術に熟練した通常の専門家であれば、以上説明した以外の
宿主細胞、プロモーターおよびそれに関連するcDNAを含有したベクター等が
この発明の各態様の実施に際して同様に使用し得ることはよく理解できよう。
採用したDNA操作は、特に説明しない限りマニアティスらのモレキュラー・ク
ローニング、ア・ラボラトリ−・マニュアル[コールド・スプリング・ハーバ−
2NY(1982年)〕によって実施した。
[実施例]
[方法]
[′d3胞培養]
MoT−細胞系の増殖に関しては以前に報告されている(ウォ′クラ゛1985
年、サイエンス、前掲)、CIO−MJ2 T、i胞系はアリャら(1984年
、サイエンス、223巻、1086頁)の記載の方法に従って増殖させた。10
%ウシ胎児血清の存在下に、0.3%フィトヘマグルチニン(PHA)および5
mg/m+ホルボールミリステート・アセテ−)−(PMA)の存在で、これら
の細胞を5×105細胞/mlの濃度で24時間インキュベートすることによっ
て誘導し、GM−CSFを生産した。同様にフィコールで分離した末梢血リンパ
球(PBL)を使用して最終密度I X 10’細胞/m+に調製したPBL調
製培地を作成した。先に報告したようにり四ロキン処理を加えたDEAE−デキ
ストラン・10トコールを用いて、サルCO5−1a胞のトランスフェクション
を実施したくつオンゾら、1985年、サイエンス、前掲)、クロロキンで処理
して48時間後に、細胞を35S−メチオニン0.5mcと共にダルベツコ修飾
イーグル培地(DMEM)0.5ml (10cmの皿一枚当り)中で4時間イ
ンキュベートすることによりパルスラベルした。−トランスフェクションでは、
N一連鎖炭水化物の付加を抑制するため標識30分前にツニカマイシン(シグマ
社)Log/mlを添加した。
形質発現クローニングによって単離したプラスミドpC3F−1を標準的な方法
(カウフマンおよびシャープ、1982年、ジャーナル・オプ・モレキュラー・
バイオロジー、159巻、601頁)によってチャイニーズハムスター卵巣細胞
(CHO)へ導入し、得られた細胞中のGM−CSF配列をメソトレキセートに
よる段階的選別法により細胞当り約200コピーに増幅し、高濃度のヒトGM−
C3Fを形質発現する細胞系(CHO−D2)を生産した。気密的なCHO−D
2細胞の皿を、3sS−メチオニン0.5mcと共にDMEM 0.5ml中で
4時間パルスラベルした。
[天然型GM−C3Fの分析]
MO細胞、CIO−MJ2細胞、レクチン刺激PBLおよび急性骨髄芽球性白血
病患者から得た初代ブラスト [ダナ・ファーバー・キャンサー・インキュベー
ト(ボストン、マサチューセッツ)、J、グリフイン氏の厚意により提供を受け
た]から得た調整培地試料各10m1を、組換え体ヒトGM−C8Fで免疫によ
り生じたヒツジ抗血清から作成した3ml抗体カラムに通した。結合したGM−
CSFt−0,1Mグリシン(pH2,8>で溶出し、セントリコン10コンセ
ントレータ−(アミコン社)で遠心した。これらの試料のアリコートおよびCH
O−D2調整培地のアリコートを12%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に掛け
て分画し、タンパク質をニトロセルロース(ビオラド・トランスプロット社)へ
移し、得られたフィルターを家兎抗GM−CSF抗体とともにインキュベートす
ることによって各試料のGM−CSF種の位置を可視化した。フィルターに結合
した抗体は”’l−5taph−A〜タンパク質(NEN社)で処理によって視
覚化し、オートラジオグラフィーにより追跡した。
[GM−C3Fの部位特異的突然変異]GM−CSF配列における強力なN一連
鎖炭水化物付加可能第一部位(部位1)または第2部位(部位2)の何れかを脱
離する特異的突然変異はモリナガら(1984年、バイオテクノロジー、2巻、
636頁)が記載したギヤラフト・ペテロ二重鎖部位特異的突然変異を用いて誘
発した。これは2個の合成21量体[d(TCTACTCAGCTGCAGGA
GACG)配列を有する#1585およびd(TACTGTTTCCTGCAT
CTCAGC)配列を有する#15901を使用して、アスパラギン27(#1
585)またはアスパラギン37(#1590)の何れかに対応するコドンをオ
リゴヌクレオチド中央へ配置させ、これらをグルタミン・コドンへ変換するよう
に部位1または部位2の何れかに対応するDNA配列を伸長することによって達
成した。
pCSF−I DNAをテトラサイクリン耐性遺伝子内の独自部位のところで切
断するSal I で処理することにより、このプラスミドを直線化し、p91
023(b)をEcoRI で切断することによりその独自のクローニング部位
のところで直線化した。直線化したプラスミドDNAをそれぞれ当モル量ずつ混
合し、塩基処理によって変性し、再アニーリングすることによってヘテロ二重鎖
を作成した。これらのへテロ二重鎖をオリゴヌクレオチド#1585または#1
590の何れかでアニーリングし、4種のデオキシヌクレオチド三リン酸のすべ
て、およびATPおよびT4 DNAリガーゼの存在下にDNAポリメラーゼ夏
の巨大断片(クレノー断片)で処理することにより、これを修復した。これらの
反応生産物を使用してエシェリキア・コリMC1061を形質転換し、所望の突
然変異株を好適なオリゴヌクレオチドでコロニーハイブリダイゼーションするこ
とにより同定した0両方の部位を二つとも脱離した二重突然変異株は部位1の単
一変異株からのDNAで始まる同一の突然変異手段を反復することにより作成し
た。すべての変異株をDNA配列分析によって確認した。
ついでこの発明のGM−CSF変異体を暗号化したcDNA突然変異体を含有す
るPCSF−1、もしくは所望によりcDNA突然変異体を含有するその他の通
常の哺乳動物、細菌または昆虫形質発現ベクターを使用して所望の対応する宿主
細胞をトランスフェクトし、あるいは形質転換することができる0通常の手段に
よってトランスフェクトまたは形質転換した宿主細胞の培養により所望の変異体
を生産し、ついでそれを回収し、さらに所望により例えば天然型または組換え体
GM−CSFに対する抗体を使用する免疫アフィニティークロマトグラフィーの
ような通常の方法で、または以下に記載する精製方法により精製してもよい。
これに代わる哺乳動物形質発現ベクターは当業界で周知であり、2M72等のよ
うなベクターが含まれる。pMT2−VMF(ATCC番号67122)からの
pMT2の調製およびその使用に関しては公開された国際比11WO87107
144(23頁参照)に開示されている。好適な細菌、真菌およびその他の哺乳
動物形質発現ベクターおよびそれらの使用方法に関しては公開された国際出願W
o88100206に開示されている。好適な酵母およびそれに代わる細菌およ
び哺乳動物形質発現ベクターおよびそれらの使用方法は国際出願WO36100
639に開示されている。
[”S−Met−1[!IGM−CS FのM!]代謝的に標識したC HO−
D 2細胞から採った調整培地を0.02M トリスHCI (pH7,4)、
1.0mM EDTA、0.01%ツイーン80で1=1に希釈して、DEAE
−トリスアクリルM(LKB)の1mlカラムに掛けた。50mM NaC1を
含有する同じバッファーでカラムを洗浄し、ついで250mM NaC1を含有
する同じバッファー溶液でGM−C9Fを溶出した。一方(1−N)あるいは両
方(2−N)にN一連鎖炭水化物を有するGM−CSFの何れかを単離するため
、DEAEカラムから溶出させたGM−CSFを以前に記載したヴイダックC4
分析用逆相カラム(ウォングら、1985年、キャンサー・セルズ、前掲)に掛
けた。2−N GM−C3Fは親水性が低いのでこのカラムから最初に溶出した
(約41%アセトニトリル)、N一連鎖炭水化物を欠いたGM−CSFを単離す
るため、DEAEで精製したタンパク質をヒドロキシルアパタイト(バイオラド
社、DNA級品)の1mlカラムに通した。カラムを10mMリン酸ナトリウム
(pH7,0)で洗浄し、1−Nおよび2−Nタンパク質および0−N(N一連
鎖炭水化物を欠いた)GM−C3Fを25mMリン酸ナトリウム(pH7,0)
で溶出した。すべての形のGM−C3Fを一度に単離するには、標識したCHO
−D2培地を抗GM−CSF抗体カラム(3ml;先の調整培地試料の項で記載
)に掛けた。標識したGM−CSFのシアリル化度はレクチン[リチヌス・コン
ムニス・アグルチニンI (RCAIL20、アガロース結合型、ベクター・ラ
ボラトリーズ)]と結合させることによって検討した【デブレイら、1983年
、レクチン:バイオロジー、バイオケミストリー、クリニカル・バイオケミスト
リー、3巻、335頁(ボグーハウゼン&スベングラー編)、クレノー・デ・グ
ルイタ−社、ベルリン、NYl、これを実施するには、G M−CS Fを0.
01M)リス−CI (pH7,4>、0.1M NaC1,0,01%ツイー
ン80で1=1に希釈し、RCA120の0.2mlカラムに通した。同じバッ
ファーの10容量でカラムを洗浄し、0.5Mガラクトースを含有する同じバッ
ファーで結合タンパク質を溶出した。一般に標iGM−CSFはRCA120と
結合できなかった。
実質上すべての1−Nおよび2−N GM−C3Fはノイラミニダーゼ処理によ
ってRCAと特異的に結合するので、N一連鎖炭水化物を有するGM−C3Fの
各分子から少なくとも1個のシアル酸残基が脱離したことが判った。もしO−N
GM−CSFが少しでもRCA120と結合したとしたら、それは〇一連鎖炭
水化物のシアル酸がノイラミニダーゼ処理に対して抵抗性であるが、または脱シ
アリル化された0−N GM−C3Fがリチン120と結合しないことを示唆す
るものである。
[ラットにおけるクリアランスの研究]3sS−標9GM−CSFの各試料をセ
ントリコン10マイクロセントレータ−(アミコン社)で遠心することにより、
これをPBS中で0.2mlまで濃縮した。これらの試料(10’ cpm)を
、あらかじめベントパルビタールナトリウムで麻酔した(15mg/250g)
スプレーク・ドーリ−系雄ラット(体重200〜300g)の尾静脈へ急速に注
射した。注射後各単位時間毎に、0.2〜0.3mlの血液アリコートを尾端か
らヘパリン40単位含有の試験管へ採取した。最終試料を採取後、ラットを瀉血
し、主要臓器(肺、腎臓、肝臓)を採り、秤量した。血漿アリコート0.05m
1をグラスファイバー・フィルター上へ落とし、冷5%トリクロロ酢酸、ついで
冷メタノールで静かに洗浄した後、乾燥し、無水シンチレーション液(NEN社
)でカウントした。各臓器の放射活性は200〜300mgの試料を1%SDS
1mlにホモジナイズし、100℃に加熱し、アクアゾール(NEN社)5m
l中、0.1mlをカウントすることにより計測した。
[GM−CSFのサルへの投与]
3匹の別のサル(マカカス・ファシキュラリス)へ、以前報告されたように(ド
ナヒユーら、1986年)、外科的に頚静脈へ埋め込んだカテーテルから連続注
入によってGM−C3Fを投与した。GM−C3Fは、ジェネティック・インス
ティチュート・パイロット・デベロップメント・ラボラトリ−により、主として
ギヤ→ソンらの記載のようにレンチル−レクチン・アフィニティークロマトグラ
フィーおよび逆層HPLCを用いて精製した(ギャッソンら、1984年、サイ
エンス、226巻、1339頁)、このGM−CSFは、発明者らが別話に報告
(ドナヒユーら、1986年、ネーチャー、前掲)したCML増殖検定法により
1ml当り1〜2X10’単位の比活性を示した。このタンパク質は、約30%
の1−Nおよび約70%の2−NのGM−C3Fの混合物であることが判明した
。
[成M]
[GM−CSFの炭水化物構造]
ヒトGM−C3Fを精製しようとする最も初期の試みから、この増血因子が不均
一にグリコジル化されていることが認められていた[リュシスら、1981年、
ブラッド、57巻、13頁;つオングら、1985年、サイエンス(前掲)およ
びキャンサー・セルズ(前掲)コ、然しながらこの不均一度は最初に考えていた
よりも更に大きいものであることが判った。レクチン刺激型末梢血リンパ球(P
BL)、二、三のT−細胞系および急性骨髄性白血病患者から得られた初代白血
病ブラースト細胞等を含むさまざまな供給源に由来するGM−C3Fは、見掛け
の分子質量範囲が14.5KDがら約32〜34KDの間にまたがっていた。−
次配列から推定された分子質量は14.5KDであるから、ある種の形のGM−
CSFは炭水化物を50%以上含有していた。
さまざまな供給源からのGM−CSFのサイズ範囲が類似していることが判って
いるが、その範囲内でのサイズ分布は著しく変動し得ることが考えられる0例え
ば正常なPBLによって産生されたGM−CS Fは主として高い側の範囲の分
子からなっている(22から約32〜34KD)が、AMLブラースト細胞に由
来したタンパク質では平均的にグリコジル化が遥かに少なかった。この発明の技
術によるチャイニーズハムスター卵巣細胞系(CHO−D2)によって生産され
た組換え体GM−CSF種の分布は正常なPBLから得たGM−CSFで見られ
るサイズ分布と類似していた。
さまざまな供給源から得られたすべての異なったGM−CSF種の分布の観察か
ら、それらはAML由来のタンパク質の場合に最も明白な全般的な三サイズ階層
に分けられることが判る。GM−CSFの一次配列は炭水化物が連鎖したアスパ
ラギンに対する二つの共通配列(Asn−X−Thr/5er)を含んでいる(
部位1はAsn271、部位2はAsn37)から[ウィンズラー、1973年
、ホルモナル・プロテインズ・アンド・ペブタイズ、1巻、1頁(C。
H,リー編)、アカデミツク・プレス社、NY] 、発明者らはこれら二つの部
位の占有状態によってこれらのサイズ階層が生じるものと予測した0発明者らは
、部位1および部位2を両者とも修飾された分子は最大のサイズ階層に入り(2
2から約32〜34KD)、部位1または部位2の何れか一方が占有された分子
は中間サイズ階層に入り(18〜22KD) 、何れの部位をも占有されない分
子は最小の階層サイズに入るものと予測した。この予測を確かめるために、部位
特異的突然変異を組み込んだオリゴヌクレオチドを使用してアスパラギン・コド
ンをグルタミン・コドンへ変換することにより、GM−CSF配列に共通N一連
鎖炭水化物付加配列の一方または双方の何れかを脱離する突然変異を起こした。
形質発現ベクターp91023(b)(つオングら、サイエンス、前掲)でそれ
ぞれ組み立てられたこれらの突然変異体DNAをサルcos−IMA胞のトラン
スフェクトに使用した 3SS−メチオニンでパルスラベルしたトランスフェク
ト細胞から得た調整培地をSDS PAGE分析することによって形質発現した
タンパク質を視覚化した。炭水化物付加部位を変えることによって、GM−C3
Fのサイズ分布に予想したシフトを生じた6部位1または部位2の何れかを脱離
すると最大サイズ階層に入る分子の合成は全く阻止されるが、部位1および部位
2の両者を同時に変えると大または中間サイズの何れかのGM−CSF形質発現
が阻止される。二重に突然変位すると、アスパラギンに連鎖する炭水化物付加を
阻害する薬物であるツニカマイシン(ダスキンおよびマホニー、1982年、ジ
ャーナル・オブ・バイオロジカル・クミストリー、257巻、3105頁)で、
野生型GM−CSF配列でトランスフェクトしたcos−1細胞を処理したとき
に観察されるのとよく似たサイズ分布を有するGM−C3F形質発現が生じる。
これらの結果からG M−CS Fの主たるサイズ不均一性は、二つの部位にお
けるN一連鎖炭水化物の占有程度の相違がら生じることが証明された。一般にこ
の発明の変異体が、対応するN一連鎖グリコシル化水準を保有する天然型または
M換え体GM−C3Fタンパク質と類似した薬効学的挙動および生物学的活性を
有するものと予想される。
[GM−CSFクリアランスにおける炭水化物の役割]G M−CS Fの炭水
化物修飾の役割については余りよく判っていない、PBLから得られた天然型タ
ンパク質が高度にグリコジル化されているにもかかわらず、イン・ビトロで測定
したGM−CSFの活性は炭水化物含量が増大するにつれて低下することが判明
した。
血流からのタンパク質のクリアランスに対する炭水化物修飾の影響の検討を開始
するため、ラットモデル系を使用し、代謝的に標識したGM−CSFを静脈注射
し、その生体内運命を追跡した。この研究では、この発明のCHO−D2.IB
胞系によって発現したGM−CSFの三つの興なる大きさを解消するため従来の
タンパク質分画を使用した。エリスロボエチンで観察されたように(スタインバ
ーブら、1986年、ブラッド、67巻、646頁)、ラット血流からのGM−
C3Fのクリアランスは二相性の速度曲線を示す、クリアランスの初めの相(α
相)は、動物のあらゆる細胞外液へタンパク質が分布する様子を大きく反映して
いるが、真の血漿クリアランスは消失曲線の第2相(即ち、β相)部分によって
表される(シャーゲル、L、およびA、B、C,ユ、1985年、アプライド・
パイオフアーマシューティカル・アンド・ファーマコキネテイツクス、アプレト
ン・センチユリ−・クロフ゛ソ社、ノーウオ一り、コネテイカット)。
cM−cspのN一連鎖炭水化物による修飾の度合いは曲線のα部分に著しい影
響を与えるが、β部分には影響しない、N一連鎖炭水化物を有しないGM−C3
Fの場合は、約2.5分の見掛けの半減期でその60%以上のGM−CSFが血
流から消失した。残りの40%は16分の見掛けの半減期で消失した。N一連鎖
炭水化物残基を1個有するGM−CSFでは4分の見掛けの半減期で約60%が
血流中から消失したが、残りは15分の半減期を示すβ相で消失した。
これに反して、二つのN一連鎖グリコシル化部位とも塞がっているGM−C3F
では4.5分の半減期を示すβ相で血流からGM−CSFの10%だけが消失し
、注射したタンパク質の90%は15分の見掛けの半減期を示すβ相の間に消失
した。これらの相違は細胞外体液中のGM−C3F分布率の相違を反映している
のか、あるいは観察された速度変化に同じく寄与している何らかのクリアランス
機序を反映しているのかも知れない。
注射30分後のラットの各種臓器における標識cM−cspの分布を解析した結
果、このタンパク質の主なりリアランス部位は腎臓であることが判明した。ラッ
トの主要臓器は高度に血管性であるから、血中含量は各臓器で検出される標識G
M−C3Fに有忘に影響を与えることが予想された0例えば、もし肺におけるG
M−C3Fのクリアランスが有意でないと考えれば、肝臓(肺の重量の5〜7倍
)における放射能合計は血液の混入によって大きく影響を受け、この臓器固有の
糖タンパク質クリアランスでないことは明らかである。然しながら腎臓で検出さ
れたGM−C3Fの比放射能が高いことは、この臓器がこのタンパク質の重要な
りリアランス部位であることを明白に示している。
別の研究で、発明者らは代謝的に標識したGM−C5Fの末端シアル酸残基を除
去するためノイラミニダーゼ酵素を使用した。レクチン(リチニン120)を共
有結合的に付着させたカラムへ結合することによって脱シアリル化したGM−C
SFを単離した。このレクチンは、糖タンパク質からシアル酸の酵素的脱離によ
って露出された末端ガラクトース残基と特異的に結合することが知られている(
デブレイら、1983年、前掲)、ノイラミニダーゼ処理の前には、標識したG
M−C3Fはレクチン・カラムで全く結合しない、処理をするとN一連鎖炭水化
物を有する標識したGM−CSFはすべてカラムと結合し、0.5Mガラクトー
スとの競合によって特異的に溶出された。この発明では、シアリル化したGM−
CSFと脱シアリル化したGM−C3Fとのクリアランスの比較をラットモデル
で実施した。この実験で、注射15分後にラットを層殺し、各臓器のCSF分布
を調べた。この実験から、シアル酸の脱離によって末端ガラクトース残基が露出
するとGM−CSFの臓器クリアランスは劇的に変化し、脱シアリル化したGM
−C3Fは肝臓で浄化されるが、シアリル化したGM−C3Fは腎臓によって浄
化されることが明らかである。これらの試料は両者ともサイズ階層の異なったG
M−C3F混合物であるから、クリアランス速度を解析するのは難しい、然し注
射15分後の血中GM−CSF濃度から、脱シアリル化したGM−CSFは十分
にシアリル化されたタンパク質より一層速やかに浄化されることが裏付けられた
。
[IIi長類におけるGM−CSFの用量一応答性]ラットにおけるGM−CS
Fクリアランスに対する炭水化物の効果から、このタンパク質の生体での有効性
への影響が期待された。
先に発明者らは、CHO−D2由来のGM−CSFが、マカカス・ファシキュラ
リス[短尾ザル(マカーク)]およびマカカス・ムラツタ(アカゲザル)で強力
な造血刺激因子であることを明らかにした(ドナヒユーら、1986年、ネーチ
ャー、前掲)、ヒトにおける臨床試験の準備のため、サルにおけるGM−CSF
投与の用量一応答の関係検討に着手した。初期の実験で脱シアリル化したGM−
CSF(リチン120カラムに100%結合することにより判定)が霊長類の造
血作用刺激に無効であることが判明した(資料未提出)。
これに反してシアル歌合lが遥かに高いGM−CSF (GM−C3F1モル当
り10モル)では、10μg/kg/日の割合で投与すると、急速な白血球増加
作用をもたらすことが判った。循環血中の血球濃度で観察した応答は用量依存性
であった。5μg/kg/日の割合でGM−CSFを投与した場合はごく僅かな
がら反応が認められた。また用量依存性は白血球数の増加率でも明らかであり、
このタンパク質の投与割合の増大に伴って増加した。
[考察]
GM−CSF、エリスロボエチン(ゴールドワッサーら、1974年、ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、249巻、4202頁)およびC5
F−1[スタンレー(総説)、1985年、メソッズ・イン・エンザイモロジー
、116巻、564頁、アカデミツク・プレス社、NY]等を含む数種の天然造
血因子は、アスパラギンに連鎖する炭水化物付加により著しく修飾を受ける。
GM−CSFにおけるこの形式の修飾はことに不均一であって、異なったタンパ
ク質供給源により著しく変化する。GM−C3Fの突然変異型の生成に加えて発
明者らの天然配列の詳細な構造解析から、この不均一性が、大部分N一連鎖糖を
付加する二つの部位の占有状態の相違から起こることが判明した。またCHO細
胞またはサルのcos−x*胞の何れかで生産した組換え体GM−C3Fは、分
子内の異なった数ケ所の部位で〇一連連鎖付付加よってさらに修飾され、このタ
ンパク質構造にさらに不均一性を生じる。
この増血因子の炭水化物修飾の働きはまだ明らかでない、イン・ビトロで測定し
たGM−C3Fの比活性はこのタンパク質の最大で最も十分にグリコジル化され
た形では、それよりも小さいグリコジル化度の低い分子と比較して有意に抑制さ
れる。この理由から現在の努力は、専らこのホルモンの血流がらのクリアランス
に対する炭水化物構造の影響に気中されている。今回、N一連鎖炭水化物付加に
よって1回大量静脈注射によるラット血流中のGM−CSFの有効半減期が有意
に増大することを示した。ラットにおけるGM−CSFのクリアランスは二相性
の速度曲線を描き、炭水化物修飾によって延長されるのは、その最初の相、即ち
α相である。この研究では、動物の細胞外液全最にわたるこのホルモンの単純分
布と特殊臓器を介するクリアランスとを区別し得なかった。動物の循環系内の分
子貯留に対して効果があるかどうが、あるいはこのタンパク質の炭水化物修飾に
よって阻害されるGM−CSFの急速なりリアランス部位があるかどうかを決定
し得たら興味があろう、GM−CSFは主として腎臓で浄化されるから、このク
リアランスの第2部位もまた最もこの臓器に存在するらしく思われる。
アシアロ糖タンパク質の血流からのクリアランスについては十分に報告されてい
る[ノイフェルトら、1980年、ザ・バイオフミストリー・オブ・グリコプロ
テインズ・アンド・10テオグリカンズ、241頁、(レンナルツ編)、プレナ
ム・プレス社、NYI 。
複合炭水化物が脱シアリル化されると露出される糖タンパク質の終わりから二番
目のガラクトース残基に対する受容体が肝臓で発見され、詳細に検討されたくシ
ュバルッら、1981年、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・クミストリー、
256巻、8878頁)。
予想していたように脱シアリル化されたGM−C5Fは肝臓で血流から急速に浄
化される。この急速なりリアランスは、サルにおいて白血球数を上昇するこの分
子の効果を低下させるようである。広範にシアリル化されたGM−CSFによっ
て達成された循環血流中の血球水準における刺激は、脱シアリル化したタンパク
質を使用して観察した場合より遥かに劇的である。シアリル化されたGM−C3
Fによる刺激は用量依存的であり、投与量を高めると、それに伴って循環血流中
の血球数をさらに急速に上昇する。
発明者らは噴孔動物細胞形質発現系を使用し、その天然分子と構造的に極めて類
似しているグリコジル化したGM−CSFを大量に生産した。この物質はサルで
強力な増血作用刺激因子であり、しがも動物に何ら有害な影響を示さない、これ
らの研究は、組換え体GM−CSFがヒトにおいて癌化学療法または放射線療法
によってしばしば生じる血球減少症の処置に有効であろうという仮説をよく裏付
けるものである。またこの分子が骨髄移植術を受ける患者の回復を促進するのに
有効性を示すことが期待される。もしこれが事実でせるであろう。
国際調査報告
Claims (6)
- 1.GM−CSF型生物活性を有し、Asn−27からSer−29までの領域 およびAsn−37からThr−39までの両者の領域のうちの一つを完全に欠 失し、または単一アミノ酸残基、ジペプチド配列、またはAsn−X−Serま たはAsn−X−Thr以外のトリペプチド配列(ここでXはProを除く任意 のアミノ酸である)によって置き換えられるように、1〜6個のアミノ酸を異な ったアミノ酸で置き換え、そして/または前述の領域内で欠失した以外、実質上 第1表に示したペプチド配列を有することからなるタンパク質。
- 2.ゼロまたは1個のN−連鎖炭水化物部分を有する請求の範囲第1項記載のタ ンパク質。
- 3.請求の範囲第1項記載のタンパク質を暗号化しているcDNA。
- 4.請求の範囲第3項記載のcDNAを含有し、そのcDNAを形質発現するこ とが可能な宿主細胞。
- 5.請求の範囲第1項記載のタンパク質を暗号化しているcDNAを含有し、こ れを形質発現することが可能な宿主細胞を培養することからなる該タンパク質の 生産方法。
- 6.請求の範囲第1項記載のタンパク質の治療的有効量を1またはそれ以上の製 薬上許容し得る非経口用担体および/または通常の賦形薬と混和して含有する造 血治療用医薬組成物。
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