JPH0145302Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、スピーカ装置を設けた浴室ユニツト
に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種の浴室ユニツトは、身体を洗浄、
保温するというだけの考えであり、今一歩快適
さ、あるいはくつろぎ感という点で満足のいくも
のではなかつた。

考案の目的 本考察は以上のような問題点を解消するもの
で、入浴の快適さをより向上させる浴室ユニツト
を提供することを目的としたものである。

考案の構成 上記目的を達成するため、本考案の浴室ユニツ
トは、浴槽とそれに連らなる洗い場よりなる床ハ
ーフユニツトと、このハーフユニツトの周縁に立
設する壁パネルと、この壁パネル上端面に載置し
て固定された天井板とを備え、前記天井板に穿設
した窓孔に下部を開口した箱体を設け、この箱体
内にスピーカ装置を配設する構成であり、これに
より、身体の洗浄、保温の快適さに加え、音響で
もつて心情的にも快適となる等の効果を奏するも
のである。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。

図において、１は床ハーフユニツトであり、浴
槽１ａと、洗い場１ｂがFRPにて一体成形され
ている。１ｃは床ハーフユニツト１の周縁に設け
た立上り部である。２は壁パネルで、上記立上り
部１ｃに立設して設けられている。３は天井板で
壁パネルの上端面２ａに載置して固定されてい
る。１ｄは洗い場１ｂに設けた排水孔である。

４は天井板３に設けた窓孔であり、この窓孔４
の上部に箱体５が取付けられている。この箱体５
は下部に開口部５ａを有し、この開口部５ａと、
窓孔４は対向して取付けられている。６は浴室外
に配した音響装置（図示せず）のスピーカー装置
で天井板３の窓孔４内に配している。７は換気扇
で、いずれも箱体上部５ｂに取付けられている。
８はガラリであり、窓孔４をおおうように取付け
られている。９は音声信号を送るための配線であ
り、浴室外に設置されたアンプに接続されてい
る。

上記構成における作用について説明する。入浴
作業中のシヤワーの湯水や石けん水、あるいは、
掃除時の水や石けん水は、すべて、スピーカー装
置６にかかることなく床ハーフユニツト１の排水
孔１ｄより排水される。また、入浴時の湯気は、
換気扇７より排気される。

このように本実施例によれば、スピーカー装置
６が天井板３よりも外部に突出して取付けられて
いることから、入浴作業中にシヤワー水等を使用
したり、浴室の掃除の際に壁や、天井板に水をか
けても、スピーカー装置６に水がかかることはな
い。また、スピーカー装置６が浴室内部に突出し
ていないから、浴室内を狭くすることなく、入浴
動作を妨げることはないとともに、ガラリ８で覆
設されているので、外観も良好である。さらにス
ピーカー装置６は天井板にあつて、かつ天井板３
とは別体の箱体５に設けてあるから、箱体５が共
鳴箱として作用しても天井板への音振動の伝達が
少ないので音が浴室全体にこもつて不明瞭になら
ず、浴室内のどこにいてもよく聞える。

考案の効果 以上のように本考案によれば、入浴中や掃除中
において、スピーカー装置に水がかかることな
く、また、スピーカー装置が入浴動作を妨げない
浴室ユニツトが提供できる。

またスピーカ装置は天井板とは別体の箱体に設
けられ、そしてこの箱体を天井板に設けているか
ら、スピーカ装置からの天井板への音振動の伝わ
りが軽減されるので、音が浴室全体にこもつて不
明瞭にならず、箱体の共鳴箱としての作用が生か
され浴室内に心地よく音をひびきわたらすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である浴室ユニツト
の全体図、第２図は同要部断面図である。 １…床ハーフユニツト、１ａ…浴槽、１ｂ…洗
い場、２…壁パネル、３…天井板、４…窓孔、５
…箱体、６…スピーカー装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽とそれに連らなる洗い場よりなる床ハーフ
   ユニツトと、このハーフユニツトの周縁に立設す
   る壁パネルと、この壁パネル上端面に載置して固
   定された天井板とを備え、前記天井板に穿設した
   窓孔に下部を開口した箱体を設け、この箱体内に
   スピーカ装置を配設する構成とした浴室ユニツ
   ト。