JPH0144324Y2 - - Google Patents

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JPH0144324Y2
JPH0144324Y2 JP6531186U JP6531186U JPH0144324Y2 JP H0144324 Y2 JPH0144324 Y2 JP H0144324Y2 JP 6531186 U JP6531186 U JP 6531186U JP 6531186 U JP6531186 U JP 6531186U JP H0144324 Y2 JPH0144324 Y2 JP H0144324Y2
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magnetic clutch
detection element
temperature detection
bearing
clutch
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車用空調装置において、エン
ジンからコンプレツサへの動力伝達を断続するマ
グネツトクラツチを保護するための装置に関する
ものである。
(従来の技術) この種のマグネツトクラツチは、エンジンから
の動力を受けてプーリが回転し、電磁コイルを励
磁した場合にはこの回転がクラツチ板を介してコ
ンプレツサの駆動軸に伝達されるようになつてい
る。上記プーリとコンプレツサ本体との間にはベ
アリングが介在され、このベアリングによりプー
リが回転自在に支持されている。このベアリング
には通常グリースが封入されて滑らかに回転する
ようにしているが、高回転状態でマグネツトクラ
ツチがスリツプしたり、コンプレツサ内の焼付き
の発見が遅れたりすると、クラツチ板の摩擦によ
り熱が発生し、この熱によりグリースがベアリン
グから流出し、ベアリングに焼付きが生じる。そ
の結果、コンプレツサを駆動することが完全にで
きなくなり、エンジンとコンプレツサとを接続す
るVベルトが切断されることになる。特に最近の
ようにパワーステアリングのような重要補機が上
記Vベルトで駆動されるようになつている場合
は、このVベルトが切断すると自動車の安全運転
に重大な支障を与える。
このため、従来においても種々な安全装置が考
えられており、例えば特開昭60−215419号公報に
おいては、エンジン側の回転数とコンプレツサ側
の回転数とを検出し、両者の差を比較演算し、そ
の差が大きい場合にはコンプレツサに焼付きを生
じたものとしてマグネツトクラツチを解除するよ
うにしている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来例においては、回転数
の差によりマグネツトクラツチのすべりを検出す
るものであるから、エンジン側とコンプレツサ側
との双方の回転数を検出するための回転検出器や
それを支えるための支持部材等が必要であり、装
置が大掛りとなつてコスト高であるという問題点
があつた。
そこで、この考案は、より簡単な手段によりマ
グネツトクラツチのすべりを検出し、特にマグネ
ツトクラツチのベアリングからのグリースの流出
を防止し、もつてマグネツトクラツチを保護する
ことができる装置を提供することを課題としてい
る。
(問題点を解決するための手段) しかして、この考案の要旨とするところは、マ
グネツトクラツチのベアリング近傍に温度検出素
子を配置すると共に、この温度検出素子により検
出された温度が所定値以上になつた場合にマグネ
ツトクラツチの接続を解除する手段を設けたこと
にある。
(作用) したがつて、マグネツトクラツチのすべりによ
る熱が発生し、マグネツトクラツチのベアリング
近傍の温度が所定温度以上になると、それを温度
検出素子により検出し、マグネツトクラツチの接
続を解除するようにしたので、簡単な装置により
マグネツトクラツチを保護することができ、その
ため、上記課題を達成することができるものであ
る。
(実施例) 第1図において、自動車用空調装置に用いられ
るベーン型圧縮機が示され、該圧縮機はエンジン
ルームに配置され、楕円形の内周面をもつシリン
ダ1を有し、このシリンダ1の両側にサイドブロ
ツク2が固定され、このシリンダ1とサイドブロ
ツク2とに囲まれた室内に、駆動軸3に固く結合
されたロータ4が配置されている。このロータ4
にはベーン5が半径方向に複数摺動自在に挿入さ
れ、シリンダ1、サイドブロツク2ロータ4及び
ベーン5に囲まれて圧縮室6が構成されている。
上記シリンダ1及びサイドブロツク2の外側はシ
リンダヘツド7及び該シリンダヘツド7に固定さ
れたシエル8に囲まれており、シリンダヘツド7
内には低圧室9が形成されている。この低圧室9
は、シリンダヘツド7の上部に形成された吸入口
10に逆止弁11を介して接続されていると共
に、サイドブロツク2に形成された吸入孔12を
介して吸入行程時の圧縮室6と連通する。
したがつて、駆動軸3と共にロータ4が回転す
ると、ベーン5がシリンダ1の内周面に押付けさ
れながら回転し、これにより圧縮室6の容積が変
化し、圧縮室6に吸入孔12から冷媒ガスを吸入
し、圧縮してシリンダ1に形成された吐出孔(図
示せず)を介して吐出する。
前述したシリンダヘツド7は、円筒状のマグネ
ツトクラツチ装着部13が左方向に突出するよう
に形成され、該装着部13の内側に駆動軸3が挿
入されていると共に、該装着部13の外側にマグ
ネツトクラツチ14が配置されている。
マグネツトクラツチ14は、円筒部15aとフ
ランジ部15bとから成るハブ15を有し、この
ハブ15の円筒部15aが前記装着部13内で駆
動軸3の端部に外嵌されるように螺子16をもつ
て駆動軸3に固定されている。また、このハブ1
5のフランジ部15bには、円板状で磁性材から
成るクラツチ板17がリーフスプリング18を介
して弾性支持されていると共に、このクラツチ板
17の左方向の移動を規制するためにゴム等から
成るストツパ19がクラツチ板17に当接するよ
う設けされている。
上記クラツチ板17は、円板状の磁極板20の
端面に所定のクラツチギヤツプを隔てて対向して
いる。この磁極板20は、前述したシリンダヘツ
ド7の装着部13にベアリング21を介して回転
自在に支持されている。このベアリング21は、
インナレース21aとアウタレース21bとの間
にボール21cが介在された通常のボールベアリ
ングである。
また、上記磁極板20の外周にはV字状のプー
リ22が固装されており、このプーリ22にはV
ベルトが嵌挿され、そのVベルトを介してエンジ
ンからの駆動力を受けるようになつている。さら
に、上記磁極板20は磁気発生部23を包み込ん
でおり、この磁気発生部23は継鉄24内の溝に
コイル25が巻かれて構成され、継鉄24が取付
板26を介して前述したシリンダヘツド7の端面
に固定されている。
温度検出素子27は例えばサーミスタから構成
され、前述したベアリング21のインナレース2
1aの裏面に接するように、前記装着部13の外
周で軸方向に沿つて形成された切溝28に挿入固
定されている。この温度検出素子27の作動点
は、エンジンルームの最高雰囲気温度(例えば
120℃)よりも高く、ベアリング21に付着され
たグリースが流れ出す摘点よりも低く設定されて
いる。グリースの摘点は、ナトリウム系グレース
の場合は210℃、ウレア系グリースの場合は250℃
である。また、この温度検出素子27にはリード
線29が接続され、このリード線29は、切溝2
8に沿つてシリンダヘツド7の端面まで延び、取
付板26に形成されたリード線挿入孔30を介し
て外部へ引き出されている。
第2図において、前述した温度検出素子27を
含むマグネツトクラツチ保護回路が示され、該温
度検出素子27は、第1の抵抗31に接続されて
いる。また、第2の抵抗32と第3の抵抗33と
で基準電圧を発生する直列回路が構成され、この
直列回路の基準電圧と、温度検出素子26と第1
の抵抗31との接続点に発生する入力電圧とがオ
ペアンプ34により比較されるようになつてい
る。このオペアンプ34は、入力電圧が基準電圧
よりも高い場合に“L”、低い場合には“H”の
信号を発生する。そして、このオペアンプ34の
出力端子にはトランジスタ35が接続され、この
トランジスタ35のコレクタにリレー36のコイ
ル36aが接続され、さらにリレー36の常開接
点36bに前述したマグネツトクラツチのコイル
25が接続されているものである。
上記構成において、通常時はマグネツトクラツ
チ14の温度が温度検出素子27の作動点以下で
あるから、該温度検出素子27の抵抗値が高く、
オペアンプ34に入力される入力電圧が基準電圧
よりも低いため、オペアンプ34からは“H”の
信号が発生し、トランジスタ35がオンとなり、
リレー36のコイル36aが励磁し、その常開接
点36bが閉じ、マグネツトクラツチ14のコイ
ル25への通電が図示しない制御回路からの出力
に応じてオンオフ制御されるようになる。
ここで、圧縮機に焼付きが発生した等の異常が
あると、クラツチ板17と磁極板20との間にす
べりを生じ、その摩擦熱によりマグネツトクラツ
チ14内の温度が上昇する。これにより温度検出
素子27の抵抗値が低下し、入力電圧が基準電圧
を上回るようになり、オペアンプ34の出力が
“H”から“L”に反転し、トランジスタ35が
オフとなり、リレー36のコイル36aが消磁さ
れ、常開接点36bが開いてマグネツトクラツチ
14のコイル25への通電が遮断される。このた
め、それ以降のクラツチ板17と磁極板20との
すべりを回避することができ、ベアリング21の
グリースの流出を防止することができるものであ
る。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、マグネ
ツトクラツチのベアリングの近傍に温度検出素子
を設け、マグネツトクラツチの温度が所定値以上
に上昇した場合にその温度検出素子の出力に基づ
いてマグネツトクラツチを解除するようにしたの
で、マグネツトクラツチの異常時にマグネツトク
ラツチを保護することができ、しかもすべりによ
る発熱を検出する方式であるから、回転検出器の
ような複雑、高価な装置を必要とせず、マグネツ
トクラツチに温度検出素子を単独に設ければよ
く、装置の簡素化を図ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例における圧縮機の
マグネツトクラツチ部分を示す断面図、第2図は
マグネツトクラツチの保護回路を示す回路であ
る。 14……マグネツトクラツチ、21……ベアリ
ング、21a……インナレース、27……温度検
出素子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 マグネツトクラツチのベアリング近傍に温度
    検出素子を配置すると共に、この温度検出素子
    により検出された温度が所定値以上になつた場
    合にマグネツトクラツチの接続を解除する手段
    を設けたことを特徴とする自動車用空調装置に
    おけるマグネツトクラツチ保護装置。 2 温度検出素子はベアリングのインナレースに
    接するように設けられたことを特徴とする自動
    車用空調装置におけるマグネツトクラツチ保護
    装置。 3 温度検出素子はサーミスタから構成されたこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    又は第2項記載の自動車用空調装置にけるマグ
    ネツトクラツチ保護装置。
JP6531186U 1986-04-30 1986-04-30 Expired JPH0144324Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6531186U JPH0144324Y2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30

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JP6531186U JPH0144324Y2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30

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JPS62177511U JPS62177511U (ja) 1987-11-11
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