JPH0143962B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、オフイス等の机に設置して使用す
るスタンドタイプの照明装置、所謂電気スタンド
に関するものである。

従来知られているオフイス等における照明は、
天井に多数の天井灯を設置すると共に、必要に応
じて机に電気スタンドを設置している。それは、
天井灯だけでは机の上面を十分な照度にて照らす
ことはできず、電気スタンドだけでは机の上面に
対する照度は得られるが、周囲を照らすことがで
きないからである。

然るに、従来周知の電気スタンドは机の上面を
照らす目的で製作されている。即ち蛍光灯管（光
源）の周囲から照射される光の内、下向き以外の
光を反射光として机の上面を照らす反射機能を具
えた傘と称するカバーを取付けているため、周囲
を照らすことはできず、天井灯が必要になる。

そこで、上記周知の電気スタンドからカバーを
取り外して該電気スタンドにより机の上面のみな
らず周囲に必要な照明を確保しようとすると、蛍
光灯管から照射される光が分散されてしまつて机
の上面に対して必要な照度が得られなくなるばか
りか、蛍光灯管から照射される光が直射光となつ
て使用者の目を直撃する結果になり、使用者の目
に悪い等の不都合が生じるものである。

本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされたも
のであり、その解決しようとする技術的課題は、
机に設置して使用するスタンドタイプの照明装置
に於いて、使用者の目の健康を害する直射光の直
撃を防ぎながら周囲を照らし且つ机の上面には十
分な照度が得られ、しかも使用者の体格に合わせ
た直射光の直撃防止並びに照明の方向性を自由に
調整することができる様にすることにある。

上記課題を達成するために本発明が講じる技術
的手段は、透明筒形状に形成した鞘管内に樋形状
に形成した２つのハーフミラーを各々その凸面を
対向させて設置すると共に、該２つのハーフミラ
ーの間に蛍光灯管を設置し、且つ上記鞘管の両端
に蛍光灯管を接続支持すると共に鞘管を回転自在
に支持するソケツトを着脱自在に取付け、このソ
ケツトをスタンドアームに取付けた支持コンセン
トに係合接続せしめて鞘管及び蛍光灯管をスタン
ドアームに取付ける様にしたことである。

以下、本発明の実施の一例を図面に基づいて説
明する。

鞘管１は蛍光灯管３を保護支持するもので、透
明な合成樹脂又はガラス材により円形または多角
形の中空筒形状に形成してなり、内部に樋形状に
形成した２つのハーフミラー２，２を設置すると
共に、蛍光灯管３を設置し、両端をソケツト４で
回転自在に支持せしめ、このソケツト４を介して
スタンドアーム５に固着した支持コンセント６に
着脱自在に係合接続せしめてセツトする。

ハーフミラー２は、透明板の表面にアルミ箔を
貼着または蒸着した半透過性の反射板であり、こ
れを鞘管１と同じ長さの樋形状に成形してなり、
鞘管１内にその凸面２′を互いに対向させて設置
する。即ち、２つのハーフミラー２を使用状態に
おいて前後に配置し凸面２′を互いに対向させて
鞘管１内に固定設置するものである。

蛍光灯管３は、対向した２つのハーフミラー２
の間に鞘管１の同芯位置に鞘管１又はハーフミラ
ー２に取付けた支持具７に着脱自在に嵌挿支持さ
せて設置すると共に、その両端の口金ピン９を鞘
管１の両端に着脱自在に取付けるソケツト４の受
け口８に接続する。

ソケツト４は、鞘管１の端部に被せる様に取付
けて該端部を回転自在に被嵌支持させるキヤツプ
状に形成し、その被嵌凹部１５の底面中央に蛍光
灯管３の口金ピン９を電源と接続する受け口８を
設けると共に、その裏面には支持ソケツト６に着
脱自在に係合接続する係合突起１０を設け且つそ
の係合突起１０に支持ソケツト６の受け口１３に
接続する口金ピン（接続素子）１１を設けてな
る。

支持コンセント６は、ソケツト４の外径と略同
径な円盤状に形成し、ソケツト４の係合突起１０
と適合する係合凹溝１２を形成すると共に、その
係合凹溝１２内に係合突起１０に設けた口金ピン
１１を電源と接続する受け口１３を設けてなり、
机Ａに取付立設するスタンドアーム５に係合凹溝
１２が対向する様に取付けて該アーム５の内部に
配線した電源コード１４と接続する。

而して、以上の如き構成した本実施例の照明装
置、所謂電気スタンドによれば、鞘管１又はハー
フミラー２に取付けた支持具７に蛍光灯管３を嵌
挿支持させることによつて、該蛍光灯管３を鞘管
１内に設置した２つのハーフミラー２内に位置さ
せて鞘管１に設置させ（第２図参照）、鞘管１の
両端にソケツト４を回転自在に夫々取付けて蛍光
灯管３の口金ピン９をソケツト４の受け口８に接
続する。

そして、鞘管１の両端に取付けたソケツト４の
係合突起１０をスタンドアーム５に取付けた支持
コンセント６の係合凹溝１２に差し込み係合させ
てソケツト４の口金ピン１１を支持コンセント６
の受け口１３に接続すると共に、ソケツト４を介
して支持コンセント６間に鞘管１及び蛍光灯管３
を横架支持させてスタンドアーム５に取付ける。

従つて、蛍光灯管３はソケツト４にて支持コン
セント６の電源に接続され、蛍光灯管３から照射
される光はハーフミラー２を透過するか、反射さ
れて上下方向を照らすことになる。即ち直接使用
者の目に入る光イは全てハーフミラー２を透過し
て減光され、使用者の目に刺激を与えることがな
く、またハーフミラー２を透過せずに上下方向に
出る直射光はハーフミラー２で反射された反射光
ロと相俟つて机Ａの上面を十分な照度にて照らす
と共に天井面Ｂで反射される間接光となつて周囲
を照らす（第２図参照）。

一方、蛍光灯管３を内部に設置する鞘管１はソ
ケツト４によつて回動自在に支持されて両側の支
持コンセント６にてスタンドアーム５に取付けて
なるから、使用者は鞘管１を自由に回転させてハ
ーフミラー２を透過する光イの方向を体格に合わ
せて調整することができると共に直射光並びに反
射光ロによる照明範囲を調整することができる
（第３図参照）。

そして、蛍光灯管３が切れた際には支持コンセ
ント６からソケツト４を取り外し、ソケツト４を
鞘管１から取り外して該鞘管１内から蛍光灯管３
を引き抜くといつた簡単な操作にて取り換えるこ
とができる。

本発明の照明装置は叙上の如く構成してなるか
ら、下記の作用効果を奏する。

樋形状に形成し凸面を対向させて設置した２
つのハーフミラーの間に蛍光灯管を遊挿位置さ
せて該蛍光灯管を内部に設置してなる鞘管の両
端に、この鞘管を回転自在に支持するソケツト
を取付け、このソケツトをスタンドアームに固
着した支持コンセントに係合接続せしめること
によつて鞘管をスタンドアームに取付ける様に
してなるから、鞘管を自由に回転させてハーフ
ミラーを透過して減光される光イの方向及びハ
ーフミラーを透過しない直射光並びに反射光ロ
の方向を調整することが出来る。従つて、使用
者は自分の体格（目の高さ等）に合わせてハー
フミラーを透過してくる光イの方向を調整して
直射光による直撃を防ぐことができると共に、
ハーフミラーを透過しない直射光並びに反射光
ロによつて机の上面を十分な照度に照らし且つ
周囲を照らすことができ、しかもその照明範囲
を変えることが出来る。

蛍光灯管を内部に遊挿設置した鞘管の両端
を、その両端に着脱自在に取付けたソケツトを
スタンドアームに固着した支持コンセントに係
合接続せしめて支持させてなるから、蛍光灯管
が切れた際には支持コンセントからソケツトを
取り外し、ソケツトを鞘管から取り外すといつ
た簡単な操作にて蛍光灯管を取り換えることが
出来る。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明照明装置の実施の一例を示し、第
１図は分解斜視図、第２図は断面図、第３図は鞘
管を回転させた状態の断面図、第４図は設置状態
を示す側面図である。 図中、１は鞘管、２はハーフミラー、３は蛍光
灯管、４はソケツト、５はスタンドアーム、６は
支持コンセント、である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 透明筒形状に形成した鞘管内に樋形状に形成
   した２つのハーフミラーを各々その凸面を対向さ
   せて設置すると共に、該２つのハーフミラーの間
   に蛍光灯管を設置し、且つ上記鞘管の両端に蛍光
   灯管を接続支持すると共に鞘管を回転自在に支持
   するソケツトを着脱自在に取付け、このソケツト
   をスタンドアームに取付けた支持コンセントに係
   合接続せしめて鞘管及び蛍光灯管をスタンドアー
   ムに取付ける様にしたことを特徴とする照明装
   置。