JPH0142197Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、例えばバーコードマークを読み取る
ために使用するパターン読取装置に関するもので
ある。

［従来の技術］ バーコードマークは例えば商品等に添付されて
いて、太さ・間隔が異なる多数本のバーが平行に
並べてあり、そこに数値情報が含まれているもの
であるが、読み取る場合にはバーとほぼ直交する
所定方向から読み取らなければならない。従つ
て、商品などに付されたマークを読み取るために
は、読取装置をその方向に移動するか、或いは商
品を所定方向に移動させて走査しなければならな
い。また、移動を行わずに多方向からの読み取り
を可能とする装置も知られているが、可動部を要
したり構造が複雑であつたりして高価となる欠点
がある。

［考案の目的］ 本考案の目的は、上述の欠点を解消し、簡便な
構成により多数方向から例えばバーコードなどの
パターンを読み取り得るパターン読取装置を提供
することにある。

［考案の概要］ 上述の目的を達成するための本考案の要旨は、
被検物上に焦点を有する共通の対物レンズの後方
に、結像レンズと該結像レンズによる像を受光す
る一次元光電受光素子とから成る複数組の受光手
段を設け、前記各光電受光素子を相互に前記被検
物上の異なる方向のパターンを受光するように配
置したことを特徴とするパターン読取装置であ
る。

［考案の実施例］ 本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。

第１図は筐体を取り除いた配置図、第２図は側
面図、第３図はセンサユニツトの側面図である。
ここで、１は対物レンズであり、この対物レンズ
１の出射側には、例えば５個のセンサユニツト２
が放射状に等角度に配置されている。これらのセ
ンサユニツト２は結像レンズ３と、細幅の偏向ミ
ラー４と、一次元光電受光素子であるラインセン
サアレイ５から構成されている。

対物レンズ１は読み取るべきバーコード面Ｆ上
に焦点を有し、その出射側においては平行光束を
形成するようになつており、各センサユニツト２
の結像レンズ３には同じパターンの平行光束が入
射し、偏向ミラー４により所定方向の像のみを選
択し、ラインセンサアレイ５に投影するようにさ
れている。

バーコードＢを読み取るためには、読取装置と
バーコードＢの相対位置を動かすことなく、相対
的な距離が一致したときに一瞬にして読み取るこ
とができる。即ち、センサユニツト２は等角度に
配置されているために、第４図に示すように同時
に５つの方向Ｌ１〜Ｌ５からバーコードマークＢ
を読み取ることができる。そして、少なくともそ
の内の１組は正規な読み取り、つまり読取開始用
ガイドバーSBと読取終了用ガイドバーEBを読み
取ることができ、第４図の場合で云えばＬ１の方
向に向けられたラインセンサアレイ５により読み
取りがなされる。なお、各ラインセンサアレイ５
からは出力が個々に得られるが、これらの出力を
マイクロプロセツサ等で確認し、読取開始用ガイ
ドバーSB及び読取終了用ガイドバーEBを含む情
報を出力しているラインセンサアレイ５からの信
号を読み取るべき本来の信号とすればよい。

各センサユニツト２は１個のユニツトとして例
えばモールデイングされており、組立に際しても
各センサユニツト２を対物レンズ１の出射面に配
置すればよいようになつている。また、スペース
の関係によつては偏向ミラー４を例えば各センサ
ユニツトに対し共通の多面プリズムとしたり、或
いはこれらの光偏向部材を用いずに、結像レンズ
３から直接ラインセンサアレイ５に入射するよう
にしてもよい。更に、対物レンズ１からは平行光
束が得られるので、対物レンズ１とセンサユニツ
ト２との間を分離してその距離を可変し得るよう
にすることも可能である。また、センサユニツト
２の数は読み取るべきパターンの種類、大きさ等
によつて適宜変更できるし、読み取るべき対象は
バーコードマークに限らず、その他の物体形状等
を含むパターンであつてもよい。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案に係るパターン読取
装置は、可動部のない簡素な構成により、読み取
るべきパターンを複数の走査方向から読み取るよ
うにしたので、操作が容易となりかつ構造が簡便
なためにコストも安価となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るパターン読取装置の一実施
例を示し、第１図は配置図、第２図は側面図、第
３図はセンサユニツトの側面図、第４図はバーコ
ードマークを読み取る場合の説明図である。 符号１は対物レンズ、２はセンサユニツト、３
は結像レンズ、４は偏向ミラー、５はラインセン
サアレイである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 被検物上に焦点を有する共通の対物レンズの
   後方に、結像レンズと該結像レンズによる像を
   受光する一次元光電受光素子とから成る複数組
   の受光手段を設け、前記各光電受光素子を相互
   に前記被検物上の異なる方向のパターンを受光
   するように配置したことを特徴とするパターン
   読取装置。 ２ 前記結像レンズと一次元光電受光素子との間
   に光偏向部材を配置した実用新案登録請求の範
   囲第１項に記載のパターン読取装置。 ３ 前記対物レンズと各センサ間の距離を可変と
   した実用新案登録請求の範囲第１項に記載のパ
   ターン読取装置。