JPH0142046Y2 - - Google Patents

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JPH0142046Y2
JPH0142046Y2 JP5519783U JP5519783U JPH0142046Y2 JP H0142046 Y2 JPH0142046 Y2 JP H0142046Y2 JP 5519783 U JP5519783 U JP 5519783U JP 5519783 U JP5519783 U JP 5519783U JP H0142046 Y2 JPH0142046 Y2 JP H0142046Y2
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JP
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temperature
radiant
airflow
hollow body
temperature sensor
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JP5519783U
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JPS59161072U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〈従来分野〉 本考案は、輻射熱吸収性を有する中空体の内部
に温度検知素子を配置してなる輻射温度センサを
用いて気流速度を測定する風速計に関する。
〈従来技術〉 従来、このような輻射温度センサでは、気流の
影響により輻射温度値が変化するので、次式に示
すように気流に対する輻射温度値の補正を行うよ
うにしている。
m.r.t.=tg+2.35√(tg−ta)k ここで、m.r.t.は、平均輻射温度(℃)、tgは輻
射温度センサの温度検知素子の出力に基づく温度
指示値(℃)、taは乾球温度(℃)、vは気流速度
(m/sec)、kは1〔(m/sec)-Y2〕、である。し
たがつて、前記式から明らかなように輻射温度を
実測するには、気流速度vを求めるための高価な
風速計が別途に必要となる。なお、前記式は、
ASHARE:Handbook of Fundamentalsの第
130頁においても示されている。ところが、風速
計を別途に設けることは高価であることに加え
て、気流速度vが非常に低い場合はこの気流に応
答して正確に気流速度を検知することができる風
速計を得ることは難しく、したがつて正確な輻射
温度を測定することは必ずしも容易ではなかつ
た。
〈目的〉 本考案は、コストが安くて済み、しかも正確に
気流速度が検知できるようにすることを目的とす
る。
〈構成〉 本考案は、このような目的を達成するため、輻
射熱吸収性を有する中空体の内部に温度検知素子
を配置し、この中空体の外周囲を所要の空間を介
して赤外線が透過可能な材料でできた気流遮断カ
バーで覆うとともに、この気流遮断カバーに通気
孔を複数個形成してなる第1輻射温度センサと、
輻射熱吸収性を有する中空体の内部に温度検知素
子を配置してなる第2輻射温度センサとを備え、
両輻射温度センサの各温度検知素子の温度検知出
力より求むる風速によつて生ずる温度差に基づい
て気流速度を演算する手段を設け、第1輻射温度
センサが気流遮断カバーにより気流の影響がない
状態での第1輻射温度を出力し、第2輻射温度セ
ンサが気流の影響を受けた状態での第2輻射温度
を出力し、両出力の差を前記演算手段で演算する
ことにより気流速度を測定するようにしている。
〈実施例〉 以下、本考案を図面に示す各実施例に基づいて
詳細に説明する。
第1図は、この実施例の全体の構成を示す図で
ある。この実施例の風速計1は、次式に基づいて
気流速度vを求めるものである。
v=〔m.r.t.−tg/2.35(tg−ta)k〕2 ただし、m.r.t.,tg,ta,kは前述と同様の記
号である。この実施例の風速計1は、前記平均輻
射温度m.r.t.、即ち、気流の影響を受けない第1
輻射温度m.r.t.を得るための第1輻射温度センサ
2を備える。この第1輻射温度センサ2は、Cu
等の輻射熱吸収性を有する薄板でできた球状の中
空体3をつや消しした黒塗りとし、この中空体3
の内部に温度検知素子としての第1T形熱電対4
を配置し、この中空体3の外周囲を中空体3が熱
膨張可能な若干の空間6を介して赤外線が透過可
能な材料、例えばガラス、アクリル板でできた気
流遮断カバー7で覆うとともにこの気流遮断カバ
ー7に空間6の空気が自然対流できるように複数
の、例えば上下に通気孔8,8を形成してなるも
のである。また、この風速計1は、気流の影響を
受けた第2輻射温度tgを得るための第2輻射温度
センサ9を備える。この第2輻射温度センサ9
は、前記中空体3と同様の球状の中空体10を備
え、この中空体10の内部に温度検知素子として
の第2、第3T形熱電対11,12を配置してな
るものである。第1、第2T形熱電対4,11の
各一方のリード線12′,13が共通に接続され、
第1T形熱電対4の他方のリード線14は、第1
差動増幅器15の入力部に、また第2T形熱電対
11の他方のリード線16は接地される。第3T
形熱電対12の一方のリード線17は第2差動増
幅器18の入力部に接続され、他方のリード線1
9は乾球温度taを検知する第4T形熱電対20の
一方のリード線21に接続される。第4T形熱電
対20の他方のリード線22は、接地される。第
1、第2差動増幅器15,18の各出力部は、演
算手段23内の割算器24に接続される。
このような構成の風速計の作動について説明す
る。輻射温度が第1、第2輻射温度センサ2,9
により検知される。第1輻射温度センサ2では、
気流遮断カバー7により気流がゼロのときの第1
輻射温度m.r.t.が、また、第2輻射温度センサ9
では、気流速度vに対応した第2輻射温度tgが、
それぞれ検知される。両輻射温度m.r.t.、tgの差
は、第1T形熱電対4の一方のリード線14を介
して第1差動増幅器15に与えられる。また、輻
射温度tgと、乾球温度taとの差は、第3T形熱電
対12の他方のリード線17を介して第2差動増
幅器18に与えられる。したがつて、演算手段2
3の割算器24では、両差動増幅器15,18の
出力、即ち、m.r.t.−tg,tg−taを割算した出力
を他の処理回路(図示せず)に与える。こうし
て、結局、気流速度vを求める前記式において、
前記処理回路により割算出力を2.35で更に割算す
るとともに、その結果値を2乗することにより、
当該気流速度vを求めることができる。
第2図は他の実施例の全体の構成を示す図であ
り、第1図と対応する部分には同一の符号が付さ
れる。この実施例の風速計1′において注目すべ
きは、第1輻射温度センサ2の中空体3の内部に
は、第1サーミスタ25が、第2輻射温度センサ
9の中空体10の内部には、第2サーミスタ26
がそれぞれ、配置されていることである。27
は、第3サーミスタである。各サーミスタ25,
26,27の一方のリード線28,29,30
は、電源31,32,33に接続され、他方のリ
ード線34,35,36は抵抗37,38,39
を介して接地される。各サーミスタ25,26,
27で検知される温度出力の内、第1差動増幅器
15には、第1、第2輻射温度m.r.t.,tgの出力
が与えられ、第2差動増幅器18には、第2輻射
温度tgと、乾球温度taの出力が与えられる。した
がつて、第1差動増幅器15からは、第1、第2
輻射温度m.r.t.,tgの温度差(m.r.t.−tg)の出力
が、また第2差動増幅器18からは第2輻射温度
tgと乾球温度taの温度差(tg−ta)の出力がそれ
ぞれ導出される。演算手段23は、第1図に関連
して述べた演算動作を行つて、両温度差から気流
速度vを求める。
第3図は、更に他の実施例の全体の構成を示す
図であり、第1図、第2図と対応する部分には同
一の符号が付される。この実施例の風速計1″に
おいて注目すべきは、第2図と同様に各輻射温度
センサ2,9の温度検知素子としてサーミスタを
用いているが、第2輻射温度センサ9の方には、
第2サーミスタ26の他に更に、第4サーミスタ
26′を設けていることである。そして、この実
施例では、第1サーミスタ25のリード線34
と、第2サーミスタ26のリード線29とを接続
し、第2サーミスタ26の他方のリード線35を
接地する。また、第4サーミスタ26′の一方の
リード線40を電源32′に接続するとともに、
他方のリード線41と、第3サーミスタ27の一
方のリード線30とを接続している。更に、第3
サーミスタ27の他方のリード線36を接地して
いる。このような構成において更に、第1、第2
サーミスタ25,26の互いに接続されたリード
線34,29を第1差動増幅器15に、また、第
4、第3サーミスタ26′,27の互いに接続さ
れたリード線41,30を第2差動増幅器18に
それぞれ接続している。したがつて、この実施例
の風速計1″も、第1図、第2図と同様にして第
1、第2差動増幅器15,18の出力に基づいて
気流速度vを求めることができることになる。
〈効果〉 以上のように、本考案によれば、上述の構成を
有するので、第1、第2輻射温度センサの出力に
基づいて演算手段で気流速度を求めることがで
き、したがつて、輻射温度を求める場合の気流速
度測定には簡単な構成のものにより該測定が可能
となるとともに、気流速度が低くても応答性良く
該気流速度を正確に求めて、より正確に輻射温度
を測定することに寄与できること大である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の各実施例の全体
の構成を示す図である。 1,1′,1″……風速計、2……第1輻射温度
センサ、3,10……中空体、4,11,12,
20……T形熱電対、7……気流遮断カバー、8
……通気孔、9……第2輻射温度センサ、23…
…演算手段、25,26,26′,27……サー
ミスタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 輻射熱吸収性を有する中空体3の内部に温度検
    知素子4…を配置し、この中空体3の外周囲を所
    要の空間6を介して赤外線が透過可能な材料でで
    きた気流遮断カバー7で覆うとともに、この気流
    遮断カバー7に通気孔8を複数個形成してなる第
    1輻射温度センサ2と、輻射熱吸収性を有する中
    空体10の内部に温度検知素子を配置してなる第
    2輻射温度センサ9とを備え、両輻射温度センサ
    2,9の各温度検知素子の温度検知出力より求む
    る風速によつて生ずる温度差に基づいて気流速度
    を演算する手段23を設けてなる風速計。
JP5519783U 1983-04-12 1983-04-12 風速計 Granted JPS59161072U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5519783U JPS59161072U (ja) 1983-04-12 1983-04-12 風速計

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JP5519783U JPS59161072U (ja) 1983-04-12 1983-04-12 風速計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59161072U JPS59161072U (ja) 1984-10-29
JPH0142046Y2 true JPH0142046Y2 (ja) 1989-12-11

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ID=30185521

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JP5519783U Granted JPS59161072U (ja) 1983-04-12 1983-04-12 風速計

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JPS59161072U (ja) 1984-10-29

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