JPH0142031Y2 - - Google Patents

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JPH0142031Y2
JPH0142031Y2 JP1981085679U JP8567981U JPH0142031Y2 JP H0142031 Y2 JPH0142031 Y2 JP H0142031Y2 JP 1981085679 U JP1981085679 U JP 1981085679U JP 8567981 U JP8567981 U JP 8567981U JP H0142031 Y2 JPH0142031 Y2 JP H0142031Y2
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locking
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気泳動分析用のカセツト(薄膜支持
枠体)に関し、より詳細には、電気泳動分析工程
を全自動的に行うためのカセツトに関する。
本考案でいう電気泳動分析とは、血清蛋白等の
分析試料を一定のPH緩衝液を含む支持薄膜上に置
き、その両端に直流電圧をかけると分析試料中の
成分の泳動速度の差によつて泳動パターンができ
るので、その泳動パターンを測定することによつ
て、分析試料中の各成分の量を分析する方法であ
る。
従来、電気泳動分析を自動的に行なう方法とし
ては、セルロース、アセテート等の長い帯状薄膜
を使用し、該帯状薄膜を一定速度で移送しながら
緩衝液で湿潤させ、湿潤させた薄膜上に分析試料
を塗布し、その後電気泳動槽内を通過させて泳動
パターンを形成させ、染色工程、脱色工程を経て
乾燥させたものを濃度測定器等にかけて泳動パタ
ーンを測定分析する方法が採用されている。
しかしながら、この様な長い帯状薄膜を使用す
る方法は、帯状薄膜自体が極めて弱い湿潤状態に
ある薄膜であること、さらに湿潤、乾燥を行なう
ので膜の伸び縮みが起き、その伸縮の度合いも一
様でないこと等の理由により、帯状薄膜の移送を
円滑にかつ一定の速度で行なうことは極めて困難
であり、そのための機構も複雑であつて故障も多
い。
また、帯状薄膜が破損しやすく、膜の破損、切
断等による装置の停止、さらには貴重な患者血清
を失う等の損害も極めて大きい。
さらに、帯状薄膜には明確な識別符号を付けに
くいので、検体誤認の危険性もある。
本考案は以上のような問題点に鑑みなされたも
のであつて、ある一定の長さに切断されたセルロ
ースアセテート等の薄膜を、剛性の上下枠体の間
に挾持固定してカセツト化し、該カセツトに明確
な識別符号を付することによつて、薄膜の伸縮に
よる破損を防止すると共に次工程への自動移送の
際のハンドリングを容易にし、検体誤認の危険性
を防止すると共に電気泳動分析作業の能率化を図
り、さらに、カセツト化した際の上下の枠体の位
置決め及びはずれ防止が確実に行え、かつ、処理
後、処理中における処理液の流動・流出を良くし
ようとするものである。
以下に本考案の一実施例を図面に基いて詳細に
説明する。
第1図は本考案によるカセツトの斜視図であつ
て、該カセツトは上下2枚のプラスチツク材等の
剛性を有する材料からなる枠体1aおよび1bか
ら構成されており、この上下2枚の枠体1a,1
b間にセルロースアセテート等の薄膜2が挾持固
定されている。上枠体1aの一方の隅角部には切
欠き部3が設けられており、カセツトを多数重ね
て自動ハンドリング装置に供給する際、間違つた
方向にカセツトが整列されるのを防止する。4
は、カセツトを自動ハンドリング装置にて各工程
に移送する際、各工程の所定の位置にカセツトを
配置するための位置決め用の凹部である。該凹部
4の形状は丸でも方形でもよく、さらには下まで
貫通して穿孔となつていてもよい。5は、可視
光、赤外光、遠赤外光等を利用した光検知装置に
よつてカセツトの識別符号ないしは番号を読取
り、カセツトを識別し確認するための穿孔であつ
て、ある一線上に規則正しく配列されている。カ
セツトには一般に符号と番号が付けられており、
番号を表わすには通常2進法が採用され、前記穿
孔5の数は、そのカセツトの符号、番号により決
定される。カセツトを作製する材質としては、プ
ラスチツク材等の剛性を有する合成樹脂が好まし
い。
第2図は前記上枠体1aの正面図であつて、第
3図は同枠体の側面図である。
第2図における穿孔5の配列および数は、図示
されたカセツトの番号が19であることを表わして
おり、前記穿孔5の側脇には作業者が一目で確認
できるように19という数字が刻印されている。6
は前記下枠体1bを上枠体1aに装着し固定する
ための係止ピンであつて、上枠体1aの下枠体1
bを装着する部分の四隅に埋込んである。7は係
合穴であつて、下枠体1bに設けられた係合ピン
をこの穴に合わせて上枠体1aと下枠体1bとを
定位置で装着させるためのものである。また、前
記係止ピン6および係合穴7は、前記セルロース
アセテート等の薄膜2をカセツトにしつかり固定
する役目をも果している。
第4図は前記下枠体1bの正面図であつて、第
5図は同枠体の側面図である。
8は、前記係止ピン6によつて下枠体1bを上
枠体1aに装着固定するための係止穴である。9
は、上枠体1aと下枠体1bとを定位置で装着さ
せ、かつ前記薄膜2をカセツトにしつかり固定す
るための係合ピンである。尚、これとは逆に係止
ピン6を下枠体に、また係止孔8を上枠体に設け
るようにしてもよく、更にこれら係止ピンおよび
係合孔に替えてアリ溝形状に上・下枠体の突合せ
端部を形成し、これにより係止するようにしても
よい。
上枠体1aの係止ピン6……及び係合孔7……
と、下枠体1bの対応する係止孔8……及び係止
ピン9……とが係合すると、上下の枠体1a,1
bが、第1図で示すように確実に位置決め・位置
合わせされて、不用意にはずれたりすることな
く、一体的に固定される。これによつて、薄膜2
がカセツト化される。
本実施例においては、上下枠体1aおよび1b
は切離してあるが、その側縁部をヒンジ、蝶番等
で連結して展開自在に一体化されていてもよい。
また、前記枠体の少なくとも一方、例えば上枠
体1aの薄膜2と接する部分には、第6図(上枠
体1aの背面図)ないし第7図(同枠体の側面
図)に示す様に、薄膜2上に貯溜する処理液を流
出させるための溝部もしくは凹凸部10が設けら
れていた方が、カセツトを処理液、例えば緩衝液
や染色液、脱色液等で処理する際に、処理液の薄
膜2上への流動を円滑に行なえ、かつ処理後の処
理液を薄膜2上から流出させる手間がはぶけるの
で、電気泳動分析作業の能率化を図ることができ
る。溝部もしくは凹凸部10の形状は、図示した
様にストレート状であつても、また傾斜していて
も、さらに又平面上に多数の円錐状、三角錐状あ
るいは四角錐状の凸部を設けたものであつてもよ
く、何等制限されない。
以上説明したような本考案によるカセツトを使
用して全自動電気泳動分析を行なつたところ、移
送による薄膜の破損をほぼ完全に防止でき、薄膜
の移送の際のハンドリングが確実かつ容易に行な
えるようになり、カセツトの識別確認が容易で、
ひいては検体の識別確認が容易になつたので、電
気泳動分析工程の全自動化のプログラミングも簡
単に行なえるようになつた。
また、薄膜のカセツト化にあたり、上下の枠体
を確実容易に位置決めし、はずれなどを生じるこ
となくしつかりと固定できる。さらに、処理液の
薄膜上への流動・カセツトからの流出処理も円滑
に行えるので、処理中又は処理後における処理液
の処理が手間を要さずに迅速に能率的に行える。
さらには、分析後の検体の保存も便利になつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるカセツトの全体斜視図、
第2図および第3図は、上枠体1aの正面図およ
び側面図、第4図および第5図は、下枠体1bの
正面図および側面図、第6図および第7図は、上
枠体1aの他の態様を示す背面図および側面図で
あつて、1aは上枠体、1bは下枠体、2は薄
膜、3は切欠き部、4は自動ハンドリング位置決
め用の凹部、5は識別符号読取り用の穿孔部、1
0は処理液を流出させるための溝部を夫々示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 薄膜を挟持固定するための上下2枚の剛性を有
    するプラスチツク等からなる枠体から構成され、
    前記枠体は少なくとも四隅の一個所に逆差し防止
    用の切欠き部を有し、かつ識別符号読取り用の穿
    孔と自動ハンドリング位置決め用の凹部もしくは
    穿孔部を有するとともに、前記上下の枠体の一方
    と他方の夫々に複数の係止ピンと係止穴とを相対
    応して係合可能に設け、前記枠体の少なくとも一
    方の薄膜と接する部分には、薄膜上に貯溜する処
    理液を流出させるための溝部もしくは凹凸部が形
    成されていることを特徴とする電気泳動分析用カ
    セツト。
JP1981085679U 1981-06-11 1981-06-11 Expired JPH0142031Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS57198057U JPS57198057U (ja) 1982-12-16
JPH0142031Y2 true JPH0142031Y2 (ja) 1989-12-11

Family

ID=29880952

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JPS5354312U (ja) * 1976-10-13 1978-05-10
JPS5655859A (en) * 1979-10-15 1981-05-16 Fujitsu General Ltd Device and method for giving code number to supporting body

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JPS594275Y2 (ja) * 1977-09-24 1984-02-07 オリンパス光学工業株式会社 電気泳動用支持体

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