JPH0138551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯用デジタル時計に係り、殊に時
刻表示板を有する本体と、上蓋ケース、下蓋ケー
スとよりなる携帯時においては各ケースを閉じて
平面的に携帯し、使用時において上蓋および下蓋
を開くとバネの作用によつて本体が起立して立体
的に組立てられ時刻表示板が見易く表現される携
帯用デジタル時計の構造に関する。

従来この種の携帯用デジタル時計においてはそ
のスイツチが本体の表面にボタンの型で設けてあ
り、これを操作することにより時刻表示の修正、
アラームの設定、アラームの停止、およびライト
の点滅を行つていた。しかし暗闇の中でのこの操
作、例えば起床時においてアラームの停止を行う
場合操作ボタンを探すのに手間がかかる欠点があ
つた。

本考案は、このような欠点を解消するために考
案したものであつて、アラームの停止およびライ
トの点灯のスイツチを前記操作ボタンとは別に本
体の上部に設けることによつて軽く上蓋ケースの
上側を触れるのみで鳴り続けていたアラームが停
止し同時にライトが点灯して時刻が確認できるよ
うにしたものである。

添付図面により本考案を説明すると、第１図は
本考案の携帯用デジタル時計の使用時の正面図を
示し、第２図は断面図を示すものである。１は時
刻表示板２が設けてある本体であつて、３は下蓋
ケース、４は上蓋ケースである。この本体１は携
帯時においては両ケースを閉じることによつて平
面的に畳むことができ携帯に便利なように構成さ
れ、枕元におく際のような使用時においては上蓋
４、下蓋３を開くことによつて本体１はバネ７の
作用によつて図示の如く立体的に組立てられる。
上蓋ケース４および下蓋ケース３は共に周囲縁部
を円弧状に屈曲成形して箱体を構成し、この両ケ
ースの一辺を蝶着して開閉自在に形成する。そし
て両ケース内に収納されている時計本体１は裏面
に設けてあるバネ７の作用によつて常時跳上げら
れて起立するように構成されているが、携帯時に
あつて上蓋ケース４と下蓋ケース３を閉じた状態
を持続するために正面接合部に係止用の凹凸部を
設けて嵌合係止させる。

したがつて使用に際してこの嵌合部の係止を解
除する場合には指先で正面部を押すことによつて
前記凹凸部の嵌合が解け、バネ７の作用により本
体１が起き上り上蓋ケース４が開くものである。

５は本体上側に突出している接点ボタン、６は
スイツチを示すものであるが、この回路図は便宜
上省略している。図中符号８は時刻修正、アラー
ムセツト用の操作ボタンを示している。

本考案は以上のような構造であるから、夜中闇
の中で目覚し用のアラームが鳴つた際に単に上蓋
ケース４の上縁を軽く矢印Ａのように触れるだけ
で接点ボタン５が押されスイツチ６が作用してア
ラームが止まりライト（図示していない）が点灯
して時刻を確認できるもので、従来の携帯用時計
に比較して使用時の操作、特に暗闇でのボタン操
作が省けて使用を簡便にしたという実用上の効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の携帯用デジタル時計の使用時
の正面図を示し、第２図は同断面図を示すもので
ある。 １……本体、２……時刻表示板、３…下蓋ケー
ス、４……上蓋ケース、５……接点ボタン、６…
…スイツチ、７……本体開閉用のバネ、８……操
作ボタン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周縁部を円弧状に屈曲成形した上蓋ケース４お
   よび下蓋ケース３の一辺を蝶着して開閉自在と
   し、該ケース内に時計本体１を収納し、時計本体
   １の前記両ケース蝶着部の反対側の裏面に本体跳
   上げ用のバネ７を配し、上蓋ケース４と下蓋ケー
   ス３の正面接合部に係止用の凹凸嵌合部を設ける
   と共に、時計本体上側の上蓋ケース４との重合部
   にアラーム停止用およびライト点灯用のスイツチ
   操作用接点ボタンを突出させて設けたことを特徴
   とした携帯用デジタル時計。