JPH0137965Y2 - - Google Patents

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JPH0137965Y2
JPH0137965Y2 JP2151883U JP2151883U JPH0137965Y2 JP H0137965 Y2 JPH0137965 Y2 JP H0137965Y2 JP 2151883 U JP2151883 U JP 2151883U JP 2151883 U JP2151883 U JP 2151883U JP H0137965 Y2 JPH0137965 Y2 JP H0137965Y2
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pressure
pressure control
control valve
brake
rear wheel
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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両のブレーキ装置に関するもので
ある。
車両のブレーキ装置において、車両の最高速度
や重量に対して常に十分なブレーキ力を得ると共
に、ブレーキペダル踏力を小さくして運転者の疲
労を軽減させるために、ブレーキペダルとマスタ
ーシリンダとの間に、ペダル踏力を増幅する倍力
装置を配設したものがある。従来より一般に採用
されている倍力装置では、ペダル踏力に対して増
幅される倍力装置の出力は一定の関係にあり、従
つてブレーキ力も一定である。しかし、特にトラ
ツク等の商用車では、車両重量は最大積車時と空
車時とでは大きく変化するので、同一の減速度を
得るためには、重量の増減に応じてペダル踏力を
変化させる必要がある。もし、車両重量が大きい
場合でも十分なブレーキ力が得られるように、倍
力装置の出力を設定しておくと、重量が軽い場合
には、小さいペダル踏力で車輪がロツクしてしま
い、制動安定性を損なう危険がある。また、ペダ
ル踏力とその反力は比例しているので、車両重量
が大きい場合には、大きな反力を受けることとな
り、運転者の疲労度が増す。
また、ブレーキ装置において、制動時、荷重移
動により、前輪よりも先に後輪がロツクするのを
防止するために、後輪ブレーキに連結されたブレ
ーキ回路内に圧力制御弁を設け、後輪ブレーキ力
が或る所定の値を超えると、その上昇率を前輪ブ
レーキ力の上昇率よりも低下させるようにするこ
とは既に周知である。従来より一般に採用されて
いる圧力制御弁は、後輪ブレーキ力の上昇率が低
下し始める遷移点が固定された構造である。しか
し、車両重量に拘わらず、後輪のロツクを起すこ
となく常に高い制動効率を維持するためには、車
両重量に応じて前後輪ブレーキ力配分を変化させ
ることが必要である。
本考案は、上記に鑑みてなされたものであつ
て、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを作動させる
ブレーキ流体圧を発生する流体圧発生装置と、上
記流体圧発生装置と上記前輪及び後輪ブレーキと
の間に設けられ、車両重量に応じて異なるブレー
キ流体圧を同前輪及び後輪ブレーキに供給する複
数の特性が異なる圧力制御回路を有する第1固定
圧力制御弁装置と、上記固定圧力制御弁装置と後
輪ブレーキとの間に設けられ、少なくとも同後輪
ブレーキ内の圧力に応動して、同圧力が所定の圧
力値を超えると上記後輪ブレーキに供給されるブ
レーキ流体圧を低下させる複数の特性が異なる圧
力制御弁を有する第2固定圧力制御弁装置と、コ
ントローラからの車両重量に応じた指令に基づい
て作動され、上記複数の圧力制御回路のうち1つ
の車両重量に適応した特性の圧力制御回路を上記
流体圧発生装置に連通させる第1切換手段と、コ
ントローラからの車両重量に応じた指令に基づい
て作動され、上記複数の圧力制御弁のうち1つの
車両重量に適応した特性の圧力制御弁を上記第1
固定圧力制御弁装置に連通させる第2切換手段と
を具備してなることを特徴とするブレーキ装置を
要旨とするものである。
上記構成によれば、いくつかの車両重量ランク
に適応して、ブレーキ力及び後輪のブレーキ力の
上昇率が低下し始める遷移点が変化されることと
なり、従つて、車両重量が変化しても、一定のペ
ダル踏力で一定の減速度を得ることができると共
に、重量が軽い場合でも小さいペダル踏力で後輪
がロツクすることを防止でき、制動安定性及び高
い制動効率を常に維持できるのである。
以下、本考案の実施例について添付図面を参照
して詳細に説明する。
第1図には、本考案によるエアサーボブレーキ
装置の概要がブロツク図で示されており、エアポ
ンプのような空気圧源1によつて発生された圧縮
空気は、アキユムレータ2に貯えられると共に、
空気圧式の倍力装置3に供給される。倍力装置3
に供給された圧縮空気は、制動時、ペダル4から
の踏力に応じて倍力装置3を駆動し、同装置から
の増幅された出力によりマスターシリンダ5を作
動させる。マスターシリンダ5によつて発生され
たブレーキ油圧は、第1固定圧力制御弁装置6に
より車両重量に応じて圧力を制御され、この制御
されたブレーキ油圧は、前輪ブレーキ7に直接供
給されると共に、第2固定圧力制御弁装置8によ
り車両重量に応じて更に圧力を制御された後、後
輪ブレーキ9に供給される。車両重量センサ10
によつて検出された重量信号はコントローラ11
に入力される。第1固定圧力制御弁装置6は、本
実施例では3つの特性が異なる圧力制御回路を含
み、又、第2固定圧力制御弁装置8は、本実施例
では3つの特性が異なる圧力制御弁を含んでお
り、コントローラ11は、上記重量信号に基づい
て、車両重量に適応したいずれか1つの圧力制御
回路及びいずれかの1つの圧力制御弁を作動させ
る。
次に、各構成部品について詳細に説明する。
第2図において、倍力装置3は、ハウジング3
0内に摺動自在に嵌装されて圧力室31と大気開
放室32とを限界すると共に、両室31と32間
を連通する円筒孔33を具えたピストン34と、
孔33内に摺動自在に嵌装され、ペダル4と連動
するロツド35に連結されているレギユレータ3
6と、ハウジング30とピストン34との間に介
装され、同ピストンを右方に付勢してハウジング
30に当接させるスプリング37と、孔33の底
壁とレギユレータ36との間に介装されて同レギ
ユレータを右方へ付勢し、シール38を座39に
着座せしめるスプリング40及び41を有してお
り、スプリング41はスプリング40よりも自然
長が短い。レギユレータ36は、入口42を介し
て空気圧源1に連結された入口室43、圧力室3
1及び大気開放室32間の連通を制御するもので
あり、レギユレータ36内には、ダイヤフラム4
4によつて限界されたパイロツト室45と、同パ
イロツト室を孔33に連通するノズル46と、入
口室43に連通し得ると共に、パイロツト通路4
7を介してパイロツト室45に連通している通路
48と、同通路に連通し得ると共に、圧力室31
に連通している通路49と、ダイヤフラム44に
よつて限界され、通路49に連通し得ると共に、
排気通路50を介して大気開放室32に連通して
いる排気室51と、通路48と49間の連通を制
御すると共に、通路49と排気室51との連通を
制御する弁部材52と、同弁部材をダイヤフラム
44に向けて付勢するスプリング53とが設けら
れている。ピストン34には、ノズル46に対向
してパツド54が取付けられ、その反対側ではマ
スターシリンダ5に連結されるロツド55が突設
されている。
第3図において、第1固定圧力制御弁装置6
は、車両重量に応じてマスターシリンダ5からの
ブレーキ油圧を制御するものであり、マスターシ
リンダ5に連結された入口60からの油圧を調整
して、前輪ブレーキ7及び第2固定圧力制御弁装
置8に連結された出口61へ供給するハウジング
62内に設けられた圧力制御弁63を具えた第1
の圧力制御回路と、圧力制御弁63とは異なる特
性で出口61へ調整された油圧を供給する圧力制
御弁64を具えた第2の圧力制御回路と、入口6
0からの油圧を出口61へ直接供給するハウジン
グ62内に形成された連通路65から成る第3の
圧力制御回路と、入口60からの油圧の供給をい
ずれか1つの圧力制御回路へ選択的に切換える例
えば電磁式の2つの切換弁66及び67とから成
つている。
切換弁66は、入口60の油圧を連通路65へ
供給するA位置と、同油圧を切換弁67へ供給す
るB位置との間で切換わり、また、切換弁67
は、供給された油圧を圧力制御弁64へ供給する
C位置と、同油圧を圧力制御弁63へ供給するD
位置との間で切換わる。各切換弁の切換作動はコ
ントローラ11によつて制御される。
各圧力制御弁の基本的な構造及び作動は実質的
に同一であるので、圧力制御弁63についてのみ
説明し、他の圧力制御弁64の対応する構成部品
には同一符号に「′」を付しその説明を省略する。
圧力制御弁63は、ハウジング62に設けられ
た段付孔68内に摺動自在に配設されて入口圧力
室69と出口圧力室70とを限界すると共に、孔
68の段部に取付けられた環状シール71と協働
して両圧力室69と70間の連通を制御するピス
トン状の弁部材72と、孔68の壁と弁部材72
との間に介装され、同弁部材を第3図に示す開位
置へ右方に付勢するスプリング73とを有してい
る。弁部材72には、小さい受圧面積に作用する
入口圧力室69内の入口圧力による開方向への右
方の付勢力と、大きい受圧面積に作用する出口圧
力室70内の出口圧力による閉方向への左方の付
勢力とが働いており、又、スプリング73は、弁
部材72を開位置に位置決めする程度の極めて弱
い力を有しているだけであるので、出口圧力は弁
部材72の両受圧面積間の比に対応して入口圧力
よりも小さい値に保たれる。更に、圧力制御弁6
3の弁部材72の軸径は圧力制御弁64の弁部材
72′の軸径よりも大きいので、圧力制御弁63
では、圧力制御弁64に比べ、受圧面積比が大き
く、従つて出口圧力は小さいものとなる。
第4図において、第2固定圧力制御弁8は、第
1固定圧力制御弁装置6からの調整された油圧と
後輪ブレーキ9への油圧とに応じ且つ車両重量に
応じて、後輪ブレーキ油圧を制御するものであ
り、後輪ブレーキ9に連結された出口81へ調整
された油圧を供給する3つの圧力制御弁82,8
2′及び82″と、第1固定圧力制御弁装置6の出
口61に連結された入口80からの油圧の供給を
いずれか1つの圧力制御弁へ選択的に切換える例
えば電磁式の2つの切換弁83及び84とから成
つている。
切換弁83は、入口80の油圧を圧力制御弁8
2″へ供給するA位置と、同油圧を切換弁84へ
供給するB位置との間で切換わり、また切換弁8
4は、供給された油圧を圧力制御弁82′へ供給
するC位置と、同油圧を圧力制御弁82へ供給す
るD位置との間で切換わる。各切換弁の切換作動
はコントローラ11によつて制御される。
各圧力制御弁の基本的な構造及び作動は実質的
に同一であるので、圧力制御弁82についてのみ
説明し、他の2つの圧力制御弁82′及び82″の
対応する構成部品には同一符号にそれぞれ「′」
及び「″」を付しその説明を省略する。
圧力制御弁82には、ハウジング85に設けら
れた段付孔86内に摺動自在に配設されて入口圧
力室87と出口圧力室88とを限界すると共に、
孔86の段部89に取付けられた環状シール90
と協働して両圧力室87と88間の連通を制御す
るピストン状の弁部材91と、孔86の壁と弁部
材91のランド92との間に介装されて、弁部材
を第4図に示す開位置へ右方に付勢するスプリン
グ93とを有している。この開位置において、弁
部材91の小径の右端部94はシール90から離
れていると共に、ランド92はシール90上に円
周方向に間隔を離れて設けられている複数の突起
95に当接し、更にシール90の環状リツプ96
は孔86の内面に圧接しており、従つて、入口圧
力室87は、ランド92の外周に設けられた複数
の溝97及びシール90と弁部材91との間の隙
間を介して、出口圧力室88に連通している。シ
ール90には、その底部及び外周部に、制動解除
時入口圧力室88から入口圧力室87へ油を連通
させる溝98が設けられている。
上述したブレーキ装置の作動を、先づその基本
的作動について説明する。
ペダル4に踏力が加わつていない時には、倍力
装置3は第2図に示す制動解除位置にあるので、
空気圧源1からの圧縮空気は、シール38によつ
て閉塞された入口室43に供給されるだけであ
り、一方、パイロツト室45と排気室51は大気
開放室32を介して大気に開放されている。
制動時ペダル4に踏力を加えると、ロツド35
を介してレギユレータ36が、先づスプリング4
0を圧縮しながら、ピストン34に対して移動
し、シール38が座39から離れて、入口室43
内の圧縮空気が通路48に流入する。この空気の
一部がパイロツト通路47を経てパイロツト室4
5に流入し、更にノズル46を通つて大気開放室
32から大気へ流出する。更に踏力が加わると、
自然長の短かいスプリング41も圧縮され、レギ
ユレータ36とピストン34との相対移動が増大
してノズル46がパツド54に接近するので、ノ
ズル背圧即ちパイロツト室45内の圧力が上昇す
る。この結果、ダイヤフラム44及び弁部材52
が右方に押されて通路48と通路49とが連通さ
れ、圧縮空気が圧力室31に流入して同室内の圧
力が上昇し始め、ピストン34がスプリング37
の力に抗して左方に移動して、マスターシリンダ
5を作動させる出力をロツド55を介して伝達す
る。同時に、圧力室31内の圧力はダイヤフラム
44に作用しており、パイロツト室45内の圧力
による力とバランスするまで上昇すると、スプリ
ング53により弁部材52が閉位置へ移動され
る。
このように、ピストン34に対するレギユレー
タ36の変位量に応じて、ノズル背圧が決まり、
従つて圧力室31内の圧力及びマスターシリンダ
5に伝達される出力が決まることとなる。
マスターシリンダ5の作動によつて発生された
ブレーキ油圧は、車両重量に応じて、後述するよ
うに、連通路65を経て、あるいは圧力制御弁6
3又は64によつて調圧された後、前輪ブレーキ
7に直接供給されると共に、第2固定圧力制御弁
装置8の入口圧力室87に供給される。弁部材9
1は通常第4図に示す開位置にするので、油圧は
シール90と弁部材91との間の隙間を介して出
口圧力室88に連通し後輪ブレーキ9に供給さ
れ、等しい前輪ブレーキ力と後輪ブレーキ力が得
られる。
弁部材91には、その右端部94の大きい受圧
面積に作用する出口圧力室88内の出口圧力によ
る左方への付勢力と、ランド92の左周縁部の小
さい受圧面積に作用する入口圧力室87内の入口
圧力及びスプリング93の力による右方への付勢
力が働いている。従つて、油圧の上昇に伴い入口
圧力及び出口圧力が等しく上昇して、上記両付勢
力が釣合う値(以下遷移点という)を超えると、
左方への付勢力が右方への付勢力よりも大きくな
り、弁部材91は左方へ移動されて、右端部94
がシール90に接近し、入口圧力室87と出口圧
力室88との連通が制限される。上記遷移点以降
では、出口圧力は弁部材91の両受圧面積間の比
に対応して入口圧力よりも小さい値に保たれる。
その結果、遷移点以降では、後輪ブレーキ力の上
昇率は前輪ブレーキ力の上昇率よりも低く保た
れ、後輪のロツクが防止されるのである。
制動解除時ペダル4の踏力を解除すると、スプ
リング40と41によりレギユレータ36が押し
戻され、これに伴いノズル46とパツド54との
間隙が大きくなつてパイロツト室45内の圧力が
低下する。その結果、ダイヤフラム44が左方へ
移動されて弁部材52から離れ、圧力室31内の
空気圧は通路49、排気室51及び排気通路50
を経て大気開放室32から大気に排出されて低下
し、スプリング37によりピストン34が押し戻
され、マスターシリンダ5への出力が解除され
る。
同時に、マスターシリンダ5からの油圧が低下
することにより、第1固定圧力制御弁装置6を介
して前輪ブレーキ7及び第2固定圧力制御弁装置
8に供給されている油圧も低下する。入口圧力室
87内の入口圧力が低下することにより、左方へ
の付勢力が増大し、弁部材91の右端部94がシ
ール90に係合せしめられて両圧力室87と88
間の連通が遮断されるが、入口圧力よりも高い出
口圧力は、溝98を介してリツプ96に作用して
同リツプを孔86の面から離隔させるので、後輪
ブレーキ9内の油圧は出口圧力室88、シールの
リツプ96と孔86との間の隙間及び入口圧力室
87を介してマスターシリンダ5へ排出される。
出口圧力の低下により、右方への付勢力が左方へ
の付勢力よりも大きくなると、弁部材91が第4
図に示す開位置へ再び移動され、後輪ブレーキ9
内の油圧はシール90と弁部材91との間の隙間
を介してマスターシリンダ5へ排出される。
上記の作動は、車両重量が或る一定の状態の時
のものであるが、重量が変化した場合、その変化
に対応して、マスターシリンダ5からのブレーキ
油圧を制御すれば、重量の変化に拘わらず、所望
の制動減速度を得ることができる。また、第2固
定圧力制御弁装置8においては、上記出口圧力は
入口圧力に対し両受圧面積間の一定の比であり、
また受圧面積は定数であることから、出口圧力と
スプリング93の力とは比例しており、スプリン
グの力の増減に応じて出口圧力も増減するので、
車両重量の変化に対応してスプリングの力を変化
させれば、後輪ブレーキ力の遷移点も変化し、所
望の前後輪ブレーキ力配分を得ることができる。
このため、車両重量センサ10により車両重量
Wが検出され、この重量Wに相当する重量信号が
コントローラ11に入力される。コントローラ1
1は、重量信号から、予め設定された本実施例で
は3つの車両重量ランク、例えば空車時のランク
W1,1/2積車時のランクW2及び最大積車時のラ
ンクW3のいずれかを判別し、この重量ランクに
適応した上記第1固定圧力制御弁装置6の圧力制
御回路及び第2固定圧力制御弁装置8の圧力制御
弁82,82′又は82″を作動させるように、切
換弁66と67及び切換弁83と84の切換制御
を行うのである。また、圧力制御弁82,82′
及び82″のスプリング93,93′及び93″の
セツト力F1,F2,及びF3は、上記重量ランク
W1,W2及びW3にそれぞれ適応した前後輪ブレ
ーキ力配分を得るように異なつており、F1〈F2
〈F3となるように設定されている。
この制御態様について説明すると、第1固定圧
力制御弁装置6では、コントローラ11は、重量
ランクW1を検出すると、切換弁66をB位置へ
切換作動させると共に、切換弁67をD位置へ切
換作動させる。この結果、入口60の油圧が大き
い受圧面積比を有する圧力制御弁63に供給さ
れ、弁部材72はシール71と協働して、上記比
に対応して出口圧力を入口圧力よりも低下させ所
定の低い値に設定する。コントローラ11は、重
量ランクW2を検出すると、切換弁66をB位置
に保つ一方、切換弁67をC位置へ切換作動させ
る。この結果、入口60の油圧が圧力制御弁63
の受圧面積比よりも小さい比を有する圧力制御弁
64に供給され、弁部材72′はシール71′と協
働して、上記比に対応して出口圧力を入口圧力よ
りも低下させ、所定の中間値に設定する。更に、
コントローラ11は、重量ランクW3を検出する
と、切換弁66をA位置へ切換作動させ、入口6
0の油圧が連通路65に供給されるので、出口6
1にはこの油圧が直接供給されることとなる。こ
のように、車両重量ランクに適応して調整された
マスターシリンダ5からの油圧が、後輪ブレーキ
7及び第2固定圧力制御弁装置8に供給される。
ところで、ペダル4を踏んだときの反力は、上
述したように、スプリング40,40の反力によ
り決まるが、このスプリング力はピストン34に
対するレギユレータ36の変位量により決まる。
即ち、同一の変位置なら、ペダル4の踏力は同一
であり、倍力装置3の出力も同一である。又、倍
力装置3はマスターシリンダ5に機械的に連結さ
れているので、倍力装置の出力とマスターシリン
ダのブレーキ油圧とは比例している。
結果として、車両の重量ランクに対応して、固
定圧力制御弁装置6の圧力制御回路が選択的に作
動されることにより、同一のペダル踏力でも、マ
スターシリンダ5によつて発生された油圧を変化
させることできるのである。
このようにして得られるペダル踏力に対するブ
レーキ力の特性が第5図に示されている。
次に、第2固定圧力制御弁装置8では、コント
ローラ11は、重量ランクW1を検出すると、切
換弁83をB位置へ切換作動させると共に、切換
弁84をD位置へ切換作動させる。この結果、入
口80の油圧が、圧力制御弁82及び出口81を
介して後輪ブレーキ9に供給されるが、この弁は
小さいスプリングセツト力F1を有しているので、
上述した態様で作動することによつて、遷移点に
おける出口圧力を所定の低い値に設定する。コン
トローラ11は、重量ランクW2を検出すると、
切換弁83をB位置に保つ一方、切換弁84をC
位置へ切換作動させる。この結果、入口80の油
圧が、セツト力F1よりも大きいスプリングセツ
ト力F2を有する圧力制御弁82′に供給され、こ
の弁は上述したと同様の態様で作動して、遷移点
における出口圧力を所定の中間値に設定する。更
に、コントローラ11は、重量ランクW3を検出
すると、切換弁83をA位置へ切換作動させる。
この結果、入口80の油圧が、セツト力F2より
もさらに大きいスプリングセツト力F3を有する
圧力制御弁82″に供給され、この弁も上述した
と同様の態様で作動して、遷移点における出口圧
力を所定の大きい値に設定する。
この第2固定圧力制御弁装置8の作動は第1固
定圧力制御弁装置6の作動と同期して行われてい
る。結果として、同一のペダル踏力でも、車両の
重量ランクに対応して、マスターシリンダ5のブ
レーキ油圧が変化されて前輪ブレーキ7に直接供
給され、第5図に示すような前輪ブレーキ力の特
性が得られると共に、後輪ブレーキ9には、車両
の重量ランクに対応して、このブレーキ油圧が異
なつた圧力値以上で低下された後に供給され、第
6図の実線で示すような前後輪ブレーキ力の配分
特性が得られるのである。
従つて、本考案によれば、車両重量が変化して
も、一定のペダル踏力で一定の減速度を得ること
ができると共に、重量が軽い場合でも小さいペダ
ル踏力で後輪がロツクすることを防止でき、制動
安定性及び高い制動効率を常に維持できるもので
ある。
なお、第6図において、鎖線は、車両重量が変
化しても前輪ブレーキ力即ちマスターシリンダの
ブレーキ油圧が変化しない場合における、第2固
定圧力制御弁装置による前後輪ブレーキ力配分特
性を表わし、破線は理想ブレーキ力配分特性を表
わしている。
本考案の好適な実施例について図示し説明した
が、本考案はこれにのみ限定されるものではな
く、幾多の変化変形が可能である。
例えば、上記実施例では、各圧力制御弁の弁部
材91,91′,92″の受圧面積比を一定にし、
且つスプリング93,93′,93″のセツト力
F1,F2,F3を変えることにより、後輪ブレーキ
力の遷移点を変化させる一方、遷移点以降の後輪
ブレーキ力の上昇率を一定に保つているが、各圧
力制御弁の上記受圧面積比をも変えて、遷移点以
降の後輪ブレーキ力の上昇率を変化させるように
してもよく、場合によつてはより有益となる。ま
た、各圧力制御弁のスプリング93,93′,9
3″のセツト力を一定にし、且つ弁部材91,9
1′,91″の受圧面積比を変えることにより、後
輪ブレーキ力の遷移点及び遷移点以降の後輪ブレ
ーキ力の上昇率を同時に変化させることができ
る。
また、上記実施例では、車両重量を3つの重量
ランクに分けて、3つの圧力制御回路及び3つの
圧力制御弁82,82′,82″を設けたが、この
数は任意であつてよく、数が多い方が、車両重量
に応じてより細かいブレーキ油圧制御及びブレー
キ力配分制御が得られる。
更に、各圧力制御弁の弁部材91,91′,9
1″は、上記実施例のように入口圧力室及び出口
圧力室内の圧力のみに応動する代りに、出口圧力
室内の圧力のみに応動するものであつてもよい。
この場合には、弁部材は、その受圧面積に作用す
る出口圧力による付勢力が、スプリング93,9
3′,93″の力による付勢力と釣合うことによ
り、出口圧力を制御する構造である。
更にまた、倍力装置は、上記実施例のような空
気圧式のものの代りに、一般に使用されている真
空式のものであつてもよい。
本考案は、上述したエアサーボブレーキ装置だ
けでなく、油圧式の倍力装置を備えた油圧サーボ
ブレーキ装置、倍力装置を備えていない油圧ブレ
ーキ装置、あるいはエアブレーキ装置にも適用す
ることができる。エアブレーキ装置の場合には、
両固定圧力制御弁装置は、流体圧発生装置即ちエ
アタンクからの空気圧を制御するブレーキバルブ
と、後輪ブレーキを作動させるブレーキチヤンバ
との間のブレーキ回路内に設ければよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すエアサーボブレ
ーキ装置の概要を示すブロツク図、第2図は第1
図の倍力装置を示す詳細断面図、第3図は第1図
の第1固定圧力制御弁装置の詳細断面図、第4図
は第1図の第2固定圧力制御弁装置の詳細断面
図、第5図はペダル踏力に対するブレーキ力の特
性図、第6図は後前輪ブレーキ力の配分特性図で
ある。 1……空気圧源、2……アキユムレータ、3…
…倍力装置、4……ペダル、5……マスターシリ
ンダ、6……第1固定圧力制御弁装置、7……前
輪ブレーキ、8……第2固定圧力制御弁装置、9
……後輪ブレーキ、10……車両重量センサ、1
1……コントローラ、63,64,82,82′,
82″……圧力制御弁、65……連通路、66,
67,83,84……切換弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを作動させるブ
    レーキ流体圧を発生する流体圧発生装置と、上記
    流体圧発生装置と上記前輪及び後輪ブレーキとの
    間に設けられ、車両重量に応じて異なるブレーキ
    流体圧を同前輪及び後輪ブレーキに供給する複数
    の特性が異なる圧力制御回路を有する第1固定圧
    力制御弁装置と、上記固定圧力制御弁装置と後輪
    ブレーキとの間に設けられ、少なくとも同後輪ブ
    レーキ内の圧力に応動して、同圧力が所定の圧力
    値を超えると上記後輪ブレーキに供給されるブレ
    ーキ流体圧を低下させる複数の特性が異なる圧力
    制御弁を有する第2固定圧力制御弁装置と、コン
    トローラからの車両重量に応じた指令に基づいて
    作動され、上記複数の圧力制御回路のうち1つの
    車両重量に適応した特性の圧力制御回路を上記流
    体圧発生装置に連通させる第1切換手段と、コン
    トローラからの車両重量に応じた指令に基づいて
    作動され、上記複数の圧力制御弁のうち1つの車
    両重量に適応した特性の圧力制御弁を上記第1固
    定圧力制御弁装置に連通させる第2切換手段とを
    具備してなることを特徴とするブレーキ装置。
JP2151883U 1982-08-14 1983-02-18 ブレ−キ装置 Granted JPS59128454U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2151883U JPS59128454U (ja) 1983-02-18 1983-02-18 ブレ−キ装置
DE19833329305 DE3329305A1 (de) 1982-08-14 1983-08-12 Bremssystem fuer fahrzeuge
DE3347944A DE3347944C2 (de) 1982-08-14 1983-08-12 Bremssystem für Fahrzeuge
US06/536,270 US4565067A (en) 1982-09-30 1983-09-26 Brake system for vehicles

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JP2151883U JPS59128454U (ja) 1983-02-18 1983-02-18 ブレ−キ装置

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JPS59128454U JPS59128454U (ja) 1984-08-29
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