JPH0136953Y2 - - Google Patents

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JPH0136953Y2
JPH0136953Y2 JP9259186U JP9259186U JPH0136953Y2 JP H0136953 Y2 JPH0136953 Y2 JP H0136953Y2 JP 9259186 U JP9259186 U JP 9259186U JP 9259186 U JP9259186 U JP 9259186U JP H0136953 Y2 JPH0136953 Y2 JP H0136953Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、濡れ状態にある布地中の水分を効率
よく脱水できるとともに優れた省エネルギ効果を
発揮し、しかも構造簡素にして安価に提供され、
その保守も容易である、布地用の真空式脱水装置
に関する。
(考案の背景) 例えばウオータジエツトルームによつて製織さ
れた濡れ状態にある布地を乾燥させる従来方式の
一例としては、第6図に示すごとく、ストツカ3
7に蓄えられているクロスロール36の布地Cを
案内ローラ43に案内させて乾燥機39の導入口
44に導き、該乾燥機39内で加熱空気を吹付け
つつ乾燥させ、乾燥機39の導出口45から出た
乾燥状態にある布地を巻取りローラ46によつて
巻取つていた。
ところで、ウオータジエツトルームによつて製
織された布地C中の水分残量は通常20〜50%(布
地重量に対する重量%、以下同様)程度である
が、ストツカに蓄えられているクロスロール36
の布地C中の水分量は、重力の作用を受けて布地
中の水分が時間の経過とともに下降することか
ら、該クロスロールの下端部分において最も大と
なり、その量は100%にも達する。このようなこ
とから、クロスロールの布地中には通常10〜100
%の水分が含まれている。かかる多量の水分を含
む布地をそのまま乾燥機内に導入すると、布地の
乾燥(布地中の水分残量が例えば0〜4%程度で
ある乾燥状態とすること)のためには非常に多く
の熱量が必要となり、エネルギ消費量が大となる
問題があつた他、所要の乾燥状態を得るには乾燥
機内における布地の走行速度を低く抑える必要が
あり、生産性を向上させるにも一定の限界があつ
た。さらには、同一のクロスロールにおいても、
布地中の水分量に前記したごとくバラツキがある
ことから、布地の乾燥が不均一なものとなりやす
いとともに乾燥布地に際付きが生ずる等の問題も
あつた。
本考案は、乾燥機に導入される走行布地に含ま
れている水分を残量8〜10%程度にまで効率よく
除去可能とする布地用の脱水装置の提供を目的と
するものであり、ウオータジエツトルームによつ
て織製された布地等、濡れ状態にある布地を乾燥
機により乾燥させるに際し、該乾燥の補助として
用いられ、前記した各種問題点を一挙に解決せん
とするものである。
(構成) 本考案の布地用の真空式脱水装置(以下脱水装
置という)1は、板状をなす除湿用のフイルタ部
材6によつて上の空室部9と下の空室部10とに
2分割された除湿用の空室2と、脱水させるべき
布地Cを挟むごとく開口部29,30が対向する
吹付管31と吸引管32とを具える脱水部3と、
送風装置5とを具え;送風装置5の吸引部61を
上の空室部9に連設するとともにその吐出部63
を吹付管31に連設し、又前記吸引管32を下の
空室部10に連設し、さらに、下の空室部10内
に排出される排気流の上側部及び両側部を覆うご
とく凝結用覆体60を設けてなることを特徴とす
る。
(作用) 然して送風装置5を稼動させると、脱水させる
べき濡れ状態にある布地Cは吸引管32の開口部
30に吸着されつつ移行し、その際、吹付管31
の開口部29から噴出して布地に吹付けられる加
温空気(送風装置5の稼動に伴う空気の断熱圧縮
によつて発生する熱エネルギにより加温された空
気)が、吸引管32の吸引作用により布地Cを通
して積極的に吸引され、その結果、布地のすきま
(布目)はもちろんのこと各糸を形成する繊維あ
るいはフイラメント間をも加温空気が通過するこ
ととなり、布地Cに含まれている水分が細かい水
滴(該水滴中には布地中に含まれていた糊剤や油
剤等も混入している)となつて空気とともに吸引
管32内に効率よく吸引され、該湿度の高い湿り
空気が下の空室部10内に排出される。なお、空
気の保有する熱エネルギは、布地に含まれている
水分の蒸発促進に寄与する。
下の空室部10内においては、排気流が凝結用
覆体60によつて覆われるため、該凝結用覆体6
0内においては、空気の淀み部が生じて排気流が
渦を巻く等乱流現象が生ずる。これにより、微小
水滴相互が結合成長して凝結用覆体60の内面部
に凝結、付着し、これがさらに大きな水滴に成長
して滴下することとなり、排気流中の水分は該凝
結用覆体60によつて一次的に除去される(排気
流中の水分の多くの部分が除去される)。なお前
記乱流現象によつても凝結、滴下しない霧状の浮
遊水(糊剤や油剤等を含む)は、送風装置5の吸
引作用により下の空室部10内の空気がフイルタ
部材6を通して上の空室部9内に吸引されること
から、第3図に矢印で示すように空気とともに上
昇する。このような霧状の水分を含む空気は、フ
イルタ部材6を小さな風速で透過するため、その
中に含まれている水分の多くが該フイルタ部材6
によつて除去され、それと合わせて糊剤や油剤等
も除去される。なお、フイルタ部材6によつて捕
集された糊剤や油剤等は水分とともに次第に下降
して該フイルタ部材6の下面部に集まり、第3図
に示すごとく順次滴下するため、排気流中の水分
はフイルタ部材6によつて二次的に除去されるこ
ととなる。このようなことから湿度の低い(約10
〜60%程度)清浄な空気が送風装置5内に取込ま
れて吹付管31に圧送されることとなり、以上述
べたサイクルを繰り返して、布地中の水分は、水
分残量8〜10%程度にまで順次除去されうるので
ある。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1〜8図において本考案の脱水装置1は、除
湿用の空室2と脱水部3と送風装置5とを具え、
該送風装置5の稼動により、濡れ状態にある布地
C中の水分を効率よく脱水する。
以下これを具体的に説明する。
空室2は、例えば第2〜3図に示すごとく、直
方体状をなす箱体として形成されており、その上
側寄り部分において、支持台7に支持された除湿
用のフイルタ部材6によつて仕切られ、上の空室
部9と下の空室部10とに2分割されている。該
フイルタ部材6は、例えば、繊維状物を絡ませて
なる比較的厚肉の矩形板状に形成され、透過する
空気に含まれている水分を効率よく除去しうるも
のであり、水分とあわせて、該水分中に混入して
いた糊剤や油剤等をも効率よく捕集する。なお該
板状フイルタ部材6の面積、厚さ等は、補集され
た水分や糊剤等の除去されるべきものが、フイル
タ部材6を透過する空気流の流速の影響をほとん
ど受けることなく下降しうるように、設定されて
いる。なおかかる糊剤や油剤等は、布地C中に含
まれていたものである。
前記支持台7は、第2図に示すごとく、板状フ
イルタ部材6の縁部分11を挿入するための挿入
溝12を固定板15に設けてなる支持材16を、
左右の側壁内面部17,19及び後の側壁内面部
20に、その固定板15を固着することによつて
コ字状をなすごとく取付け、かつ下の突条片14
の下面部に支持用網体21を固着してなる。又空
室2の前側壁22の上側寄り部分には、支持台7
に支持されているフイルタ部材6を出し入れする
ための、あるいは空室2内部を点検するための窓
部23が設けられており、該窓部23は蓋体25
によつて封止可能とされている。このように、封
止可能な窓部23を設けてフイルタ部材6を出し
入れ可能としたのは、該フイルタ部材6が、糊剤
等水分以外のものをも捕集して徐々に目詰まりす
るため、その洗浄等の必要があるからである。又
第2〜3図に示すごとく、下の空室部10の下側
部分は、滴下水を貯留する貯水部26となり、そ
の底部分には、貯留水を濾過するシート状フイル
タで覆われた排水管27が配設され、該排水管2
7には、空室2内の圧力の変化によつて自動開閉
する(送風装置5の稼動時における減圧下では弁
体が吸引されて閉じた状態となり、その停止時に
おける常圧下では水圧によつて弁体が押し開かれ
た状態となる)逆止弁(図示せず)が付設されて
いる。
脱水部3は、第1図、第4図、第7図に示すご
とく、脱水させるべき布地Cを挟むごとく開口部
29,30が対向する吹付管31と吸引管32と
からなる。該吹付管31は、例えば金属製あるい
は合成樹脂製の円筒状パイプとして形成され、そ
の両端部分を除いた他の部分に、途切れ部33を
有してスリツト状孔部29aとしての吹付用開口
部29を設けてなる(第4図参照)。一方吸引管
32は、例えばステンレス製の円筒パイプとして
形成され、その両端部分を除いた他の部分の全長
に亘つて、スリツト状溝30aとしての吸引用開
口部30が設けられている(第4図参照)。なお
該スリツト状溝30a部分の強度向上を図るた
め、第4〜5図に示すごとく、スリツト状溝30
aの底部分を連結する継ぎ部35が所要間隔で設
けられている。このようにスリツト状溝30aの
底部分のみを継ぎ部35によつて連結することと
しているのは、布地Cをその幅方向全体に亘つて
脱水する必要があることから、吸引用開口部30
が途切れないようにするためである。なお第5図
において示す矢印は、継ぎ部35部分における吸
引空気の流れ状態を示す。このような構成を有す
る脱水部3は、本実施例においては、第1図、第
6図に示すごとく、クロスロール36のストツカ
37と布地乾燥機39との間に設置される布地案
内台40に付設されている。該案内台40は、第
1図に示すごとく、踏台部41の乾燥機39側の
長手一側部両側に支柱42,42を対向して立設
するとともに、該支柱42,42間等に適宜布地
案内ローラ43…を軸承してなり、第6図にその
概略を示すごとく、ストツカ37に蓄えられてい
るクロスロール36の布地Cは、各案内ローラ4
3…に案内されて乾燥機39の導入口44に導か
れ、乾燥状態で導出口45からでて巻取りローラ
46に巻取られる。吹付管31及び吸引管32
は、その開口部29,30が布地Cを挟んで対向
するよう、その両端部において、支柱42,42
の対向部位に固定された折曲溝形形状をなす固定
部材47の上のフランジに固定されている(第1
図参照)。なお第4図、第7図に示すごとく、吸
引管32の開口部30部分は、布地Cの略全幅に
亘つて該布地Cと当接した状態となり、一方吹付
管31は布地Cから稍離れた状態でその開口部2
9が吸引管32の開口部30と対向するように設
定されている。特に本実施例においては、第6〜
7図に示すごとく、吸引管32と同様な構成を有
する補助吸引管50が、前記吹付管31の稍下側
において、その開口部51部分が布地Cと接触す
るよう、その両端部分において、前記固定部材4
7の下のフランジに固定されている。なおこのよ
うに補助吸引管50を配設したのは、該補助吸引
管50と前記吸引管32との協働によつて、布地
Cの表裏を一層効率よく脱水させるためである。
このように構成された吸引管32と補助吸引管
50とは、第1〜2図に示すごとく、連結管53
を介して、下の空室部10の側壁55を貫通する
円筒状管体56の外開口部に連設されている。本
実施例においては、該管体56のうち、下の空室
部10内に存する部分59は、第8図に示すごと
く、その下側約4割程度の部分が切除されてお
り、該部分59は、下の空室部10内に排出され
る排気流の上側部及び両側部を覆う下方開放の凝
結用覆体60とされ、前記フイルタ部材6の稍下
方略中央部に位置する。このように構成された凝
結用覆体60は、前記「作用の項」で述べたごと
く、下の空室部10内に排出される排気流に乱流
現象を起こさせ、該排気流中に含まれている微小
水滴を効果的に凝結、滴下させる。
前記送風装置5は、第1〜3図に示すごとく、
例えば空室2の上面部に設置され、その吸引部6
1は連結管62を介して上の空室部9に連設され
るとともに、その吐出部63は連結管65を介し
て前記吹付管31に連設されている。
又本実施例においては、第1図、第3図に示す
ごとく、上の空室部9の真空度を表示する圧力計
66と、下の空室部10の真空度を表示する圧力
計67とが並べて設けられている。該圧力計6
6,67は、例えば、上の空室部9における真空
度が下の空室部10における真空度よりも一定限
度を越えて低くなつたときをフイルタ部材6の洗
浄時期とする、等のために利用される。
さらに又本実施例においては、送風装置5への
送電のON,OFFと同調させ、送風装置5のOFF
と同時に吸引管32による吸引を遮断する吸引遮
断バルブ(仕切弁等)が、例えば吸引管32から
下の空室部10に至る部分の適部位(例えば第3
図において符号68で示す部位)に設けられてい
る。
然して本実施例に係る脱水装置1において、そ
の送風装置5を稼動させると、加温空気が吹付管
31の開口部29から布地C面に向けて吹付けら
れ(第7図参照)、該吹付けられた加温空気は布
地Cを通して積極的に吸引され、それに伴い布地
Cに含まれている水分は効率よく除去され、湿度
の高い湿り空気が下の空室部10内に排出される
こととなる。そして該湿り空気中の水分は凝結用
覆体60によつて一次的に除去され、フイルタ部
材6によつて二次的に除去される。なお、以上述
べた作用の詳細は、前記「作用の項」において説
明したとおりである。
特に本実施例においては送風装置5の稼動、停
止に応じて自動開閉する逆止弁が貯水部26に設
けられているため、貯留水69の排水制御が自動
化される。又空室2に窓部23が設けられている
ため、フイルタ部材6の洗浄、交換等の必要が生
じたばあいには、該窓部23を通してフイルタ部
材6を出し入れすることができるとともに、該窓
部23において空室2内を点検しうる。さらに
又、本実施例においては、前記のごとく吸引遮断
バルブ68が設けられていることから、送風装置
5の送電OFF(所定長さの布地を脱水した後にお
ける送電のOFF)後における羽根車の惰性によ
る回転によつても、吸引遮断バルブ68によつて
吸引管32による吸引を遮断しうるため、走行布
地の停止によつて布地の張力が緩んだとしても、
布地(特に薄手布地)Cが開口部30に食込み損
傷されるのを、容易にしかも確実に防止できる。
第9図は、凝結用覆体60の他の例を示すもの
であり、径の異なる下方開口の半割円筒状をなす
内側覆片70と外側覆片71とを組み合わせてな
る。凝結用覆体60をこのように構成するばあい
には、内側覆片70によつて凝結、滴下せしめら
れなかつた浮遊水の一部を外側覆片71によつて
再び凝結、滴下させることが可能となり、その結
果フイルタ部材6には、水分量が一層少なくなつ
た湿り空気のみが透過することとなり、該フイル
タ部材6の負担を減じ、その洗浄頻度を低くす
る。第9図において矢印は、内側覆片70あるい
は外側覆片71から出る空気流の状態を示すもの
である。なお第9図においては、内側覆片70を
前記実施例で示した凝結用覆体と同様に構成し、
外側覆片71の基端部を空室側壁55に取付けて
いるが、内、外の覆片70,71をともに空室側
壁55に取付けることとしてもよく、又内、外の
覆片70,71は下方開口のコ字状等をなすよう
にも構成されうる。さらに、覆片の組み合わせ個
数は、必要に応じ、3個以上とされることもあ
る。
第10図は、凝結用覆体60のその他の例を示
すものであり、該凝結用覆体60は、両側端部が
空室2の対向側壁に当接状態で固定される傾斜板
72とその両側の空室壁部73,73とによつて
排気流の上側部及び両側部を覆うごとく形成され
た覆体部74の単数あるいは複数(第10図にお
いては複数)によつて構成されている。なお第1
0図において矢印は空気流を示す。
第11図は、吸引管32の他の例を示すもので
あり、該吸引管32は、角筒状をなしかつその一
面部には多数の通気小孔が穿設されており、布地
Cは、通気小孔穿設面74に接触しつつ移行す
る。
(考案の効果) 上述したごとく本考案の脱水装置は、凝結用覆
体とフイルタ部材とを内蔵する除湿用空室と、吹
付管と吸引管とからなる脱水部と、送風装置とを
具える構成を有するため、以下のごとき優れた効
果を奏する。
送風装置の稼動により、脱水させるべき布地
中の水分が脱水部により効率よく脱水され、そ
の際、吹付管から吹出る空気の保有する熱エネ
ルギが布地中の水分の蒸発促進に寄与して脱水
が一層効率化され、該脱水された水分は、空室
内において、凝結用覆体により一次的に除去さ
れるとともにフイルタ部材によつて二次的に除
去される。
このようなことから、本考案の脱水装置は、
例えばウオータジエツトルームによつて織製さ
れた布地を乾燥機で乾燥させるに際し、該乾燥
の前段階において乾燥の補助として用いられる
ことにより、クロスロールの布地中に含まれて
いる10〜100%の水分を8〜10%程度にまで効
率よく除去することが可能である。従つて、乾
燥機において除去すべき水分量を大幅に減少さ
せうることとなり、乾燥機に加えるべき熱エネ
ルギを減少させることができて、布地乾燥に伴
うコスト低減を期しうる。又乾燥させるべき布
地の走行速度を高速化でき乾燥機の生産性向上
に寄与する。さらに、走行布地中の水分量にバ
ラツキがあつても、本考案に係る脱水装置の作
動により、乾燥機内に導入される布地中の水分
量が略均一なものとなされるため、均一な乾燥
状態の乾燥布地が得られる。その上、布地中の
水分が除去されると同時に該布地中に含まれて
いる糊剤や油剤等も除去されるため、際付き等
のない品質の優れた乾燥布地が得られる。
本考案の脱水装置は真空式であるため、その
構造が簡素であり、しかも少ないエネルギで多
量の水分を布地から脱水できる。又空室内にお
いては、凝結用覆体によつて一次的に水分を除
去(水分のみならず、水分に混入している糊剤
等も除去される)した後、フイルタ部材によつ
て二次的に除湿することとしているため、フイ
ルタ部材の負担が軽くなる。しかも、フイルタ
部材は空室を上下に仕切るよう配置されている
ため、フイルタ部材によつて捕集された糊剤等
も水分とともに下降し滴下する。このようなこ
とから、フイルタ部材は目詰まりしにくく、従
つてその洗浄あるいは交換の頻度を非常に低い
ものとする。
以上要するに、本考案の脱水装置は、脱水すべ
き布地中の水分を効率よく除去できるとともに優
れた省エネルギ効果を発揮し、しかも構造簡素に
して安価に提供され、その保守も容易である等、
実用的にも経済的にも利点の多いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図は空室内部の構造と送風装置とを示す斜視図、
第3図は空室内部の構造を示す断面図、第4図は
脱水部を示す斜視図、第5図は吸引管の継ぎ部を
示す断面図、第6〜7図は脱水部の作用を説明す
る説明図、第8図は凝結用覆体を示す斜視図、第
9図は凝結用覆体の他の例を示す斜視図、第10
図は凝結用覆体のその他の例を示す断面図、第1
1図は吸引管の他の例を示す部分斜視図である。 1……脱水装置、2……空室、3……脱水部、
5……送風装置、6……フイルタ部材、9……上
の空室部、10……下の空室部、29……吹付管
の開口部、30……吸引管の開口部、31……吹
付管、32……吸引管、60……凝結用覆体、6
1……送風装置の吸引部、63……送風装置の吐
出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板状をなす除湿用のフイルタ部材6によつて上
    の空室部9と下の空室部10とに2分割された除
    湿用の空室2と、脱水させるべき布地Cを挟むご
    とく開口部29,30が対向する吹付管31と吸
    引管32とを具える脱水部3と、送風装置5とを
    具え;送風装置5の吸引部61を上の空室部9に
    連設するとともにその吐出部63を吹付管31に
    連設し、又前記吸引管32を下の空室部10に連
    設し、さらに、下の空室部10内に排出される排
    気流の上側部及び両側部を覆うごとく凝結用覆体
    60を設けてなることを特徴とする布地用の真空
    式脱水装置。
JP9259186U 1986-06-17 1986-06-17 Expired JPH0136953Y2 (ja)

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