JPH01321116A - シェービングカッタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は歯車の仕上加工に用いられるシェービングカッ
タ、特にプランジカットシェービングに好適なシェービ
ングカッタに関する。

（従来の技術） 現在、一般に使われているプランジシェービング加工方
法は、第３図に示すように被削歯車軸（１３−Ｂ）とシ
ェービングカッタ軸（Ａ−Ａ）とを故意に交差させて噛
み合せかつ被削歯車２の歯３ａにシェービングカッタ１
の歯２を機械的′に相互の軸間路Ｎ（１）を近接させる
方向に押し込みなから、相互に軸方向に送りを与えるこ
となく連続的回転を行わしめることにより相互歯面間に
第２図に示すＶ、量の横すべりを生じさせ、歯車の左右
歯面を同時に削り仕上げる。なおりｃはカンタ歯面の円
周方向速度ベクトル、■、は被削歯車、■８はカッタ、
被削歯車の普通速度ベクトル、■。

はｖｃとｖｇとの差異によって発生する横すべり速度ベ
クトルを示す。この横すべり力を利用して切削作用を得
るために第４図に示すようにカッタの各歯面７ａ、７ｂ
には多くのセレーション４を設け、多くのセレーション
切刃５を形成させている。

一方、被削歯車軸（Ｂ　−Ｂ）にカッタ軸を約４゜〜１
５°の間で歯車諸元に適合させて交差させるため、殆ど
のカッタはハスバ歯車状（ねじれた角を有する歯車形状
）となる。

を 従って、第７図に示すようなカッタ軸（Ａ　−Ａ）対し
て直角なセレーション４ａをもつシェービングカッタを
くし形バイト６ａを用いて形成したり、あるいは第７図
のように歯すじ（Ｃ−Ｃ）に直角なセレーション４ｂを
くし形バイト６ｂを用いて形成したシェービングカッタ
が用いられている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、第６図に示すカンタ軸に対して直角なセレーシ
ョンをもつカッタでは切刃５のすくい角α１．β１が左
右歯面７ａ、７ｂで正負全く逆となるため被削歯車の仕
上面粗さが左右の歯面で不均一となる。

一方、第７図に示すようなカンタの歯すじ（Ｃ−Ｃ）に
直角なセレーションもつカンタでは、第６図でのα、と
β、が等しくなり確かに歯車歯面の切削代や面粗さの左
右対称度は高（なるが、絶対的な切れ味が劣る。つまり
、シェービング加工は歯車−回転当たりの切込み量は一
般の切削加工に比し極めて小さく　（２〜１０μ程度）
、切刃の高い食付き性が求められる。そのために切刃に
正のす（い角を備えている方がシェービングカッタとし
て有利であり、前述の歯すじに直角なセレーションをも
うたものではすくい角がゼロのため、すくい角は切れ味
に寄与しない。その結果として仕上げ用工具でありなが
ら、歯形、ピッチ円の振れ等が前加工（荒加工）精度に
倣い易く、必ずしも本案の使命を果たしていない。

（課題を解決するための手段） 本発明は、ハスバ歯車状本体の各歯の左右歯面に多数の
セレーション切刃を有するシェービングカッタにおいて
、各セレーション切刃に各歯の歯すじに関し線対称に正
のすくい面と負のすくい面を設けて、切れ味に優る正の
すくい角をもつ切刃で左右均等に精度良く粗加工を分担
させ、更に負のすくい角切刃はプランジシェービングに
特有な逆回転時におけるバニッシュ効果を利用して左右
歯面を均等に仕上げるようにし、被切削歯車の精度の高
いシェービング加工を実現したものである。

（作　用） 被削歯車とシェービングカッタを噛み合せて両者を回転
させて相互に径方向に送りを与え切削を開始すると、歯
車歯面の取り代（仕上代）の殆んどはプランジ送り（切
り込み）の間で完了し、しかもシェービングカッタの回
転方向はその間一方向に固定される。そのため被削歯車
歯面に対するシェービングカッタ切刃の横すべり方向ｖ
Ａも第２図に示すように一方向に限られており、その際
の切削を課さられる左右刃面の切刃の正のすくい角（α
）により切削がなされる。一方、仕上げ段階ではシェー
ビングカッタは逆回転するので作用切刃は両歯面共に負
のすくい角（β）となり、切削面はシェービング加工の
バニッシュ効果により左右均等によりきれいに仕上げら
れる。

（実施例） 次に、本発明の実施例を図面について説明する。

第１図に示すようにハスバ歯車状本体ｌには通常のハス
バ歯車と同様に多数の歯３を有し、該歯には第６図と同
様に左右の歯面７ａ、７ｂにセレーション４が削設され
るが、セレーション４により形成される各切刃５は、第
２図に示すように切削方向Ｍに対し正のすくい角（α）
を有すると共に、切刃の反切削方向Ｎには負のすくい角
（β）が作用するよう左右歯面上の切刃５は歯すじ（Ｃ
′−〇　）に関し線対称に形成される。

第２図のように被削歯車軸（Ｂ−Ｂ）とカッタ軸（Ａ−
Ａ）とを所定の角度交差させて噛み合わせて、従来のプ
ランジシェービング方法と同様に両者のいずれか一方を
回転させると共に、第３図に示すように両者の軸間距離
＜１＞を近接する方向に送りを与える。

いま、モジュール２．５、圧力角２０°、歯数１８、ね
じれ角３１°右、歯幅２６ｍの被削歯車を歯数８９、ね
じれ角１６°左、歯幅３４鶴のシェービングカッタを用
いて回転数１７ＯＲＰＭ（右回転開始）、送り０．６　
ｍ／ｗｉｎで切削を行ったところ、イ）歯車の面粗さ 第８図（ａ）の如〈従来カッタでは１．６〜１．９μＲ
Ｚの面輪度に対し本発明カッタは１．０から１．１μＲ
Ｚと向上していた。

口）歯車の歯形 歯車左右の金歯の歯形測定結果は第８図（ｂｌの通りで
あった。従来カンタでは１個の歯車において僅かの歯形
のバラツキを呈しているが本発明カッタでは均一な歯形
となっている。

ハ）歯車の歯みぞの振れ 第８図（Ｃ）の如く加工前と加工後の差異をみると従来
カッタ１４μに対し本発明に係るカッタは３６μであり
、圧倒的に修正能力が高い。

（効　果） 本発明は、左右セレーション切刃に歯すじに対して線対
称に正のすくい角（α）と負のすくい角（β）を設けた
ので、切削効率が大となる。しかもセレーション切刃は
左右刃面が均一に作用するので精度の高い加工が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部拡大正面図、第２図は第
３図Ｐ−Ｐ線から視た本発明の切削状態の部分の説明図
、第３図は同じく切削状態の全体正面図、第４図は従来
のカッターの歯の部分斜視図、第５図は従来品の切削状
態を示す第２図相当図、第６図、第７図は従来のカッタ
ーの製作状態概略図、第８ａ図はギヤ歯面粗さの比較図
、第８ｂ図はギヤ歯形の比較図、第８Ｃ図は歯みぞ振れ
の比較図である。 １・・・ハスバ歯車状力フタ本体、２・・・被削歯車、
３・・・カッタ歯、４．４ａ、４ｂ・・・セレーション
、５・・・セレーション切刃、Ｃ−Ｃ・・・歯すじ、α
・・・正のすくい角、β・・・負のすくい角。 代理人　弁理士　　河　内　潤　二 ￥、６　口　　　　　　　　　￥、７　図手続補正書 昭和６３年　８月１象日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハスバ歯車状本体の各歯の左右歯面に多数のセレ
   ーション切刃を有するシェービングカッタにおいて、各
   セレーション切刃に各歯の歯すじに関し線対称に正のす
   くい角と負のすくい角を設けたことを特徴とするシェー
   ビングカッタ。