JPH01320448A - 高温加圧用発泡、消泡試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、石油精製および石油化学プラント等における
高温かつ加圧条件下での非水系の発泡状態をモニターす
る場合、あるいは発泡を抑制するために使用する消泡剤
を実験室で選定する場合などに使用するための高温加圧
用発泡、消泡試験装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、高温かつ加圧条件下での非水系の発泡状態をモニ
ターしたり、あるいは消泡剤を選定するための実験室規
模の試験装置はなく、実装置において製品に不純分が認
められないか、あるいはキャリオーバーをしていないか
などの実際の現象により判断しており、最悪の場合には
プラントを停止しなければならないという問題がある。

一方、実験室的に評価する場合には、発泡状態や消泡効
果を見るために、耐熱性のガラス容器を使用して、大気
圧下でテストを実施している。このため、実験室で最適
と思われる消泡剤を選定しても実装置で効果を示さない
ことが多い、また。

加圧下での評価は鋼製あるいはステンレス製オートクレ
ーブを使用して評価するため、試験液の発泡状態や消泡
剤の消泡効果を肉眼により観察できないという問題があ
る。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の目的は、上記問題点を解決するため、実装置の
条件に近い高温かつ高圧の条件で実験室的に発泡または
消泡試験を行なうことができ、かつその状態が肉眼で確
認できる高温加圧用発泡。

消泡試験装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、加熱手段および圧力調節手段を有する透明ガ
ラス製オートクレーブと、このオートクレーブ内に不活
性ガスを供給する手段とから成ることを特徴とする。高
温加圧用発泡、消泡試験装置である。

本発明で使用される加熱手段としては、例えばガスバー
ナー、電気ヒーター等で直接加熱するもの、および油浴
等をガスバーナー、電気ヒーター等で加熱するものなど
、一般に使用されている加熱手段が利用できる。

圧力調節手段としては、加熱、不活性ガスの導入などに
より上昇した圧力を調節することのできるものであれば
よく、例えばバルブ、電磁弁等があげられる。

透明ガラス製オートクレーブとしては、透明なガラス製
で、試験温度例えば温度１００〜３００℃、圧力２〜１
０ｋｇ／ａＪＧに耐えられるものであればよく、材質、
肉厚、形状等は特に制限されない。

不活性ガス供給手段としては、多孔質板を用いた散気装
置などがあり、オートクレーブの底部に設置されて、パ
イプ等により不活性ガスを供給するものが好ましい。供
給する不活性ガスとしては、例えば窒素等の一般に使用
されているもので、被試験液に対して不活性なガスであ
ればよい。

本発明で対象となる試験液は制限はないが、非水系の溶
液が適している。このような非水系のものとしては、石
油精製および石油化学プラント等で扱われるものがあげ
られ、例えばアスファルトなどの重質油等があげられる
。

〔作　用〕

本発明の高温加圧用発泡、消泡試験装置においては、試
験液および消泡剤等の必要な薬剤などを透明ガラス製オ
ートクレーブに入れ、加熱手段および圧力調節手段によ
り実装置の条件と同様の条件に設定して、不活性ガス供
給手段から不活性ガスを供給すると、試験液の発泡状態
または消泡状態がオートクレーブの壁を通して肉眼で観
察され、これにより目的とする発泡性および消泡効果な
どを実験室的に確認することができる。

〔実施例〕

以下、図面の実施例により本発明を説明する。

第１図は本発明の実施例を示す構成図である。

１は波付透明ガラス製オートクレーブで、主筒１ａの側
面より枝管１ｂが突出し、主筒１ａの底部１ｃに多孔板
製の散気装置２が装着されている。散気装置２からパイ
プ３が蓋４を通って外部に伸び、流量計５および調圧弁
６が設けられており、これらにより流量等を調節してガ
ラス製オートクレーブ１内に不活性ガスを導入し、通気
するようになっている。

蓋４には熱電対７、バルブ８、圧力計９および安全弁ｌ
Ｏが取付けられ、枝管１ｂにはバルブ１１が取付けられ
ており、安全弁１０およびバルブ１１からパイプ１２．
１３を通してオートクレーブ１内のガス等が系外に排出
されるようになっている。オートクレーブ１内の圧力は
バルブ８および１１により調節されるようになっている
。オートクレーブ１は下部を加熱するため、恒温槽（油
浴）１４に浸漬されている。

以上の構成において、まずガラス製オートクレーブ１に
試験対象となる非水系の溶液を入れ、恒温槽１４で所定
温度〜まで加熱する。次に試験液の発泡性を見る場合に
はそのままで、消泡剤の効果を見る場合には消泡剤を入
れ、蓋４をした後、バルブ８および１１を調整して、所
定圧力に設定し、Ｎ２ガス等の不活性ガスをパイプ３に
導入し、流量計５でコントロールしながら０．１〜１０
００■Ω／■ｉｎの流速で散気装置２から散気する。そ
して散気袋Ｗ２より不活性ガスの散気が始まった時にス
トップウォッチを押し、所定時間ごとに発泡状態を肉眼
観察し、発泡量を読みとる。

上記の操作により、薬剤無添加の場合は試験液の発泡性
を判定し、また薬剤添加した場合は消泡剤の消泡効果を
判定する。こうして実験室において実装置に近い温度お
よび圧力で、発泡または消泡試験を行うことができ、試
験液の発泡状態および消泡剤の投入効果を肉眼により確
認することができる。

このため実装置における運転条件や供給される原料油な
どの変化により発泡状態が変化する場合の発泡性の有無
を判断する場合、ならびに最適な消泡剤およびその注入
量を決定する場合等において、事前に実験室で試験して
、発泡性および消泡剤の投入効果が確認でき、これによ
り実装置の製品への不純分の混入によるプラントの停止
などが軽減できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、透明ガラス製オートクレーブ内に不活
性ガス供給手段を設けたので、実験室において、実装置
に近い条件で高温加圧下の発泡または消泡試験を行うこ
とができ、発泡または消泡状態を肉眼により観察するこ
とが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す構成図であり、１はガラ
ス製オートクレーブ、２は散気装置、４は蓋、５は流量
計、６は調圧弁、７は熱電対、８．１１はバルブ、９は
圧力計、１０は安全弁、１４は恒温槽である。 代理人　弁理士　柳　原　　　成

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）加熱手段および圧力調節手段を有する透明ガラス
   製オートクレーブと、このオートクレーブ内に不活性ガ
   スを供給する手段とから成ることを特徴とする高温加圧
   用発泡、消泡試験装置。