JPH013198A - インターリューキン−2の精製方法 - Google Patents

インターリューキン−2の精製方法

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JPH013198A
JPH013198A JP63-121679A JP12167988A JPH013198A JP H013198 A JPH013198 A JP H013198A JP 12167988 A JP12167988 A JP 12167988A JP H013198 A JPH013198 A JP H013198A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はインターリューキン−2の精製方法に関する。
インターリューキン−2の可溶性レセプターは組換えD
NA技術を用いて生産され、固体担体に固定化した。こ
のようにして得られた固定化レセプターを用いて生物活
性があシ、凝集していない高度精製インターリューキン
=2を調製した。
近年、重要な生物活性分子が天然から単離され、或いは
組換えDNA技術により生産されてきている。
これらの分子の多くは特異的な細胞レセプターと結合す
るポリペプチド或いはタンパク質である。
これらのポリペプチドやタンパク質を精製するために調
製用電気泳動、デル濾過クロマトグラフィー、塩または
有機溶媒分画、イオン交換クロマトグラフィー等の従来
からよく知られる方法が用いられてきた。これらの従来
の技術を使用する際の問題は、それらの方法が一般に目
的のタンパク質に特異的でない点である。その結果、実
質的に純粋なタンパク質を得るには通常これらの方法の
多数を組合せて使用しなければならない。分析のだめの
試料の損失および各精製ステップでの回収が完全でない
ことより、このような何段口もの精製工程では全体の収
量が低下することが多い。
さらに最近では、精製しようとするタンパク質に特異的
なポリクローナル或いはモノクローナル抗体を含有する
抗体アフィニティーカラムを使用することにより結果は
改良されてきた。例えば、Kung 、米国特許/I6
4,476,049、は組換えヒト免反インターフェロ
ンを精製するためにヒト免疫インターフイロンのカルボ
キシル末端に特異的な固定化モノクローナル抗体を使用
した。抗体アフイニテイ力ラムを使用することにより精
製度の高い、均質タンパク質調製物さえ得ることが出来
るが、このようにして精製したタンパク質は完全な元来
の生物活性を保有してないかも知れない。
Pe5tka 、米国特許44,625,621、は重
要な生物活性を有するポリペプチドおよびタンパク質の
多くは凝集性を有し、二量体、二量体およびそれ以上の
多量体を形成することを明かにしている。
そのような凝集が起るとポリペプチドまたはタンパク質
は生物活性が低下するか、完全に活性を失なう。さらに
そのような凝集物質は、それを治療に用いた場合、患者
が抗体を形成するなどの悪い副作用を起す可能性がある
。抗体アフィニティーカラムはポリペプチドおよびタン
パク質の凝集体と非凝集体(単量体)とを必ずしも区別
しない。
目的のポリペプチドおよびタンパク質が凝集する可能性
は、天然で生産されている時には起ることのないような
条件下および濃度で組換え技術によって宿主細胞中に生
産され、細胞抽出物から単離される場合に特に高くなる
。そのような条件下で分子間S−S結合、他の共有結合
、或いは非共有結合を介して凝集しやすくなる。
全てではないにしても、大部分の生物活性ポリペプチド
およびタンパク質は特異的な細胞レセプターと結合して
作用するため、最近そのようなレセプターの性状研究が
多く成されてきた。最近ではそれらレセプター分子を研
究するために組換えDNA技術を利用してそれらの分子
を生産する方法が用いられている。インターリューキン
−2のレセプターをコードする遺伝子がこの方法でクロ
ーン化され、発現された。
インターリューキン−2は抗原性または分裂誘導により
ある補のT−リンパ細胞が分泌するホルモン様タンパク
性生育因子である。IL−2の作用は、活性化された、
休眠状態でないリンパ細胞の膜に存在する特異的な高親
和性レセプターにIL−2タンパク質が結合することに
より仲介さ才りる。
Millerら[J、 Immunol、 154巻、
4212−4217頁(i985年)〕およびShim
izuら[Nucleic Ac1ds Red、 1
5巻、1505−1516頁(i985年)〕はマウス
IL−2レセプターをコードするネズミmRNAからの
cDNAをクローン化し、発現した。Leonardら
[Nature 511巻、626−651頁(i98
4年)〕およびN1kaid。
ら[Nature 511巻、661〜665頁(i9
84年)〕はヒトIL−2レセプターをコードするc 
DNAのクローニングおよび発現を報告している。
これらの研究は全て、IL−2レセプターをコードする
挿入配列を有するシラスミドでCO8細胞をトランスフ
ェクトしている。そしてトランスフェクトした細胞を特
異抗体またはIL−2結合により細胞膜中でのIL−2
レセプターの発現を確認している。これらの研究ではレ
セプター分子が培養液中に分泌している示唆はなかった
さらに最近、Treigerら(J、 Immunol
、 166巻、4099〜4105頁(i986年)〕
は分泌型ヒ)IL−2レセプターの発現を開示した。
この分泌型レセプターはjL−2レセノターのc DN
A全長を含有するプラスミドを制限エンドヌクレアーゼ
Nae Iで切断して得られた。これにより完全なレセ
プター分子中の細胞質内部分および膜内部分と思われる
大部分が欠失した。得られる修飾c DNAを改良型マ
ウスL細胞にトランスフェクトシ、発現させた。このよ
うにして生産されたポリペプチドは「アンカー」成分が
欠損しているために培地中に分泌された。
本発明は固体担体に固定化した可溶性IL−2レセプタ
ー分子より成るIL−2レセプタ一−アフイニテイ吸着
物およびその調製方法を提供する。
さらに本発明はそのようにして得られた吸着体を用いて
IL−2を精製する方法に関する。その精製方法は化学
合成されたもの、或いは天然から得られたもの、または
組換えDNA発現系により得られたものなど、如何なる
由来の工L−2に対してもその精製に応用される。
本発明の具体態様では、ヒトまたは動物細胞により生産
されたIL−2を含有する溶液或いは調整液中のIL−
2を次のような方法で精製する。
(a)  該溶液または調整液を固体(不溶性)担体に
固定化した可溶性I L−2レセノタ一分子を含有し、
該固定化レセプター分子がIL−2と特異的に結合でき
るようなレセプターーアフイニテイ吸盾体と接触させて
IL−2を特異的に吸着体と結合させ、 (b)  吸着体を洗滌して非結合混在物を除去し、(
c)  洗滌吸着体からIL−2を遊離させ、(d)’
  遊ix L −2からレセプターーアフイニテイ吸
着体を分離する。
本発明のもう一つの実施態様としては、バクテリア発現
系を用いて生産した組換えIL−2を次のような方法で
精製する。
(a)IL−2の発現を指示することの出来るベクター
により形質転換したバクテリアの培養細胞を破砕して細
胞溶菌物を作製し、 (b)  溶菌物から不溶性画分を単離し、(c)  
溶菌物から単離した不溶性画分をおよそ4Mから7Mの
グアニジン塩酸の溶液で抽出してIL−2含有抽出物を
得、 (d)IL−2含有抽出物をグアニジン塩酸非含有溶液
でおよそ10倍から1,000倍に希釈し、(e)IL
−2含有の希釈抽出物を固体(不溶性)担体に固定化し
た可溶性IL−2レセプター分子を含み、該固定化レセ
プター分子がIL−2と特異的に結合することの出来る
ようなレセプターーアフイニテイ吸着体と接触させ、I
L−2を吸着体に特異的に結合させ、 (f)  吸着体を洗滌して非結合の混在物質を除去し
、 (g)  洗滌吸着体よ、?IL−2を遊離して(h)
  遊離したIL−2よりレセプターーアフイニテイ吸
着体を分離する。
ステツプ(d)に於ける希釈の程度はおよそ10倍から
1000倍の範囲にあるが、およそ30倍から50倍の
希釈が望ましい。
また、本発明の別の具体態様では、バクテリアの発現系
により生産した組換えIL−2を上記と同じように精製
するが、ステップ(c)の抽出の前に細胞由来の混在物
質を抽出する前抽出ステップを行なう。前抽出のステッ
プは、溶菌物から単離した不溶性画分を (i)緩衝塩溶液、および (in  1−75 Mから2Mのグアニジン塩酸溶液
で抽出することより成る。
さらに本発明の他の具体態様では、バクテリアの発現系
で生産した組換えIL−2を上述のように精製するが、
ステップ(d)の希釈の次に希釈抽出液をおよそ4時間
から6日間以上の期間静置する。
好ましくは、希釈抽出液をおよそ1日から6日間静置す
る。
本発明は以下の詳細なる説明および次の図面を参考にさ
らに容易に理解できよう。
第1図はIL−2レセプターーアフイニテイークロマト
グラフイーの原理を図示したものである。
IL−2はステップIでIL−2レセゾタ一分子(IL
−2R)を固定したマトリックスM(cルビーズ)に特
異的に吸着される。混在するタンパク質PはステップH
の洗滌で除去され、IL−2はマトリックスから遊離さ
れ(ステップW)で再生ビーズと精製IL−2を得る。
第2図はW、 coliで生産し、レセプターーアフイ
ニテイークロマトグラフイーで精製した組換えヒトIL
−2のセファデックス■G−50カラムの浴出プロフィ
ルを示す。横軸:分画(F);縦m:280 nmにお
ける吸収(A280)。
第6図は動物細胞で生産され、レセプター−アフイニテ
イークロマトグラフィーにより精製した組換エヒトIL
−2のセファデックJKI o −50カラムの溶出プ
ロフィルを示す。横軸二分画(F);縦軸: 280 
nmにおける吸収(Al e o )。
第4図はE、coliで生産され、抗体アフィニティー
クロマトグラフィーにより精製した組換えヒトIL−2
のセファデックス■G−50カラムの溶出プロフィルを
示す。横軸二分画(F、);縦軸=280nmに於ける
吸収(A2110)。
第5図は非還元状態下における5DS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動分析の結果を示す。試料は:標準分子
量マーカー混合物(S);組換えE。
coli抽出物(i列) ; F、 coli抽出物の
レセプター−アフイニテイ力ラムの非吸着区分(2列)
:E、 coli抽出物からレセプターーアフイニテイ
カラム精製した組換え工t、−2(6列):組換えIL
−2を生産するトランスフェクトした動物細胞からの調
整液(4列):および調整液からのレセノターーアフイ
ニテイ精製した組換えIL−2(5列)。ゲルの右端に
示した数字はマーカータンパク質の分子量をキロダルト
ン(=1000ダルトン)で表わしたものである。
第6図は、還元下(R)および非還元下(NR)に於け
る5DS−ポリアクリルアミドデル電気泳動分析の結果
を示す。試料は:標準分子量マーカータンパク質混合物
(S) ; [des−Ala’−8er”5] −I
L−2を含むR,Co11抽出物(i列);アフイニテ
イ精製した[ des−Ala’−8er125) −
1L −2(2列):[Lye20)−I L −2を
含むF、、 coli抽出物(6列);アフイニテイ精
製したCLy日2°)−IL−2(4列):野生型組換
えヒ)IL−2を含むP、coli抽出物(5列):お
よびアフイニテイ精製した野生型組換えヒ)IL−2(
6列)である。ゲルの左端の数字はマーカータンパク質
の分子量をキロダルト/(= 1,000ダルトン)で
表わしたものである。
本発明は第1図に図示した方法のレセプター−アフイニ
テイークロマトグラフィーを使用することにより優れた
精製を達成できる。この方法ではバクテリアの抽出物ま
たはIL−2を含む溶液または調整培地をIL−2の精
製した可溶性レセプターを固定化した不溶性担体と接触
させる。)fルビーズに結合したI L−2H分子を矢
印で示す。
抽出物、溶液または培地中のIL−2のみが固定化レセ
プターと特異的な高い親和性を有するため、IL−2の
みがビーズと結合(またはビーズに吸着)する。その結
果、そのように高い親和性を持たない混在タンパク質は
全て結合しないで残り、容易に洗滌除去できる。次にビ
ーズに特異的に結合したIL−2は適当な方法で遊離さ
れ、再生ビーズと精jJ I L −2が得られる。
本発明の方法により精製され得るIL−2は種種の方法
で入手できる。例えば、ヒトIL−2の報告されている
アミノ酸〜配列CTaniguchi  ら、Natu
re 302巻、505−610頁(i985年)〕に
基づいて液相或いは固相法にょシ化学的に合成すること
が出来る。不ズミIn、−2のアミノ酸へ配列はYok
otaら、Proc、 Nat:1. Acad、8c
iUSA 82巻、68〜72頁(i985年)によ)
報告されている。IL−2はまたIn、−2遺伝子の既
知配列に基づく組換えDNA技術を用いてバクテリア或
いは動物細胞の発現系により生産される。
組換えIL−2を生産する形質転換したバクテリアは通
常、本技術で知られる方法を使用して破砕しなければな
らない。そのための方法の例としては、音波処理、フレ
ンチプレスまたは他の物理的方法による細胞破砕、浸透
圧処理、或いは凍結−融解のくシ返えしなどがある。
リンパ細胞またけT細胞株も工L−2の材料となる。例
えば、G11llら、J、F、xp、 Med−152
巻、1709〜1719頁(i980年)は培養したマ
ウス、ラッテ或いはヒトリンパ細胞、または白血病ネズ
ミ或いはヒトT細胞株により調整培地中にIL−2が生
産されることを記載している。
このような培養細胞は通常、植物性血球凝集素(フイト
ヘムアグルチニン)またはコンカナバリンAによj5I
L−2生産が誘導されている。本発明によるレセプター
−アフイニテイー吸着体は多量の培地からIL−2を選
択的に除去することが出来るため、このような調整培地
に対して特に有効である。
本発明のIL−2レセプターは可溶性であってIL−2
に特異的であるものならどんなレセプターでもよい。好
ましい実施態様では、Treigerら、前述が記載す
るヒトIL−2レセプターの「アンカー欠失」修飾物が
使用される。この分子はカルボキシル末端の28個のア
ミノ酸残基が欠失しているために可溶性である。それに
よJIL−2R生産細胞の膜への分子の保持が阻止され
る。ヒトIL−2Hの全遺伝子がクローン化され、配列
決定されているので[Cosmanら、Nature 
612巻;768〜771頁(i984年)]、それよ
りアミノ酸残基が少ない、或いは多い変異種で目的の性
状を有するものをよく知られる有機合成法、或いは組換
えDNA技術により容易に生産できる。
マウスのIL−2レセプターの配列データも知られてい
るのでCm1lQrら、前述〕、ヒトレセプターと同様
にこれらのレセプターの可溶型も調製することができる
ネズミとヒトI L−2Hのアミノ酸醜配列の間には6
1%の相同性がある( Millerら、前述〕。
この事はこれらの種から得られるIL−2およびIL−
2レセプターは交叉反応性を示す可能性を示唆している
。事実、ネズミ組換えIL−2はと)IL−2Hレセゾ
タ一−アフイニテイー吸着体に結合し、従ってこの吸着
体を利用して精製することが出来る。
本発明で使用されるレセプターは好ましくは以下の性状
を有する: 1、 精製、好ましくは均質までの精製ができるように
可溶性であること、 2、それらをコーVする遺伝子のクローニングおよび高
レベルの発現が可能で、かなジの量が入手できること、
および 6.適当な固体担体に固定化されても、IL−2を認識
し、高い親和性で結合すること。
使用できる固体担体の例としては、アガロースデル;架
橋化アガロ〜スゲル:均質孔径のガラスピーズ、好まし
くは非特異的なタンパク質の吸着を阻止するためにグリ
セロールおよびグリセロール様構造で被覆したもの;セ
ルロース粒子:ポリアクリルアミドゲルのビーズおよび
セファデックス■のような架橋デキストランなどがある
が、これらに限定されるものではない。以下に記載する
ように、修飾ポリヒ「ロキシシリカ担体が好ましい。
本発明による可溶性1:L−2レセプターは固体担体と
直接結合することが出来るが、また公知の種々のリンカ
−分子の一つを介して担体に結合することも出来る。使
用できるリンカ−分子の例は、例えばLoweら、In
t、 J、 Biocbpm、 15巻、66〜40頁
(i981年)により記載されている。
IL−2レセプターを不溶性担体に共有結合するだめの
試薬の選択は使用する担体の性状に依る。
アガロース或いはセルロースのような炭化水素では、水
性アルカリ中での臭化シアンとの反応を用いて活性化担
体を得、それにタンパク質またはポリペプチドを直ぐに
結合する。臭化シアンで活性化したアガロースは市販さ
れている。この目的にビスオキシラン類およびエピハロ
ヒドリン類も使用することが出来る( Porathら
、J 、 Chromatogr。
30巻:167〜177頁(i971年):NiN18
hikaら、J、 5olid−phaEle Bio
chem、 7巻:55N49頁(i976年)〕。
ポリアクリルアミドデル誘導体はヒドラジンでの処理に
より調製することが出来、それに続いて各種アシル化剤
およびアルキル化剤を用いてさらに化学変換する( I
nmanら、Biochemistry 8巻:407
4−4082頁C1969年)〕。
孔径調整ガラスピーズはγ−アミノプロピルトリエトキ
シシランで処理してタンパク質の非特異吸着を起すシラ
ノール基を変換する。γ−アミノプロピル基はIL−2
レセプターが結合できる結合部位を提供する。グリセロ
ール−またはグリコール相被覆ガラスピーズの誘導体は
過沃素酸ナトリウムによる処理で得られる( 5and
ersonら、Immunochem−8巻:166〜
168頁(i971年)〕。
結合反応に関する一般総説はWe l i kyら、I
mmunochem−2巻;296〜622頁(i96
5年)およびGuilford 、 Chem、 8o
c、 Rev、 2巻:249〜270頁(i97,5
年)を参照のこと。
本発明によるIL−2レセプター−アフイニテイー吸着
体は以下に記載するように、カラムクロマトグラフィー
手法またはバッチ法に使用できる。
バッチ法は、吸着体での流速が遅い時、カラム操作でつ
まるような時、或いはIL−2結合を完全にするために
長時間の接触が必要な時などに使用するのが好ましい。
バッチ操作では、固定化IL−2RをIL−2含有抽出
物、溶液または調整培地中に振とう或いは攪拌しながら
必要な時聞けん濁するだけでよい。
その後、吸着体を濾過、沈降、または吸着体を沈めてか
ら液体層を傾斜または吸引することにょ)分離する。次
に吸着体を洗滌してから結合しているIL−2を遊離で
きる。
「ティーバッグ」バッチと呼ばれるバッチ法の変法も使
用できる。この方法ではIL−2レセプター−アフィニ
ティー吸着体を繊維または他の材料で出来ている多孔質
の袋の中に入れる。次にバッグをIL−2含有抽出物、
溶液、或いは調整培地に入れて適当な時間浸し、その後
、ティーバッグのように取シ出す。本性の利点は吸着体
の分離が容易で操作が簡単なことである。
IL−2がIL−2レセプター−アフィニティー吸着体
と結合し、吸着体を洗滌して混在物質を除去した後はI
L−2を遊離させねばならない。
好ましい実施態様では、0.2Nの酢酸および0.2M
 Na(jを含有する低…の遊離溶液を用いる。−般に
、…、イオン強度或いは溶媒組成(例えば水親和性有機
溶媒やカオトロピック剤を添加することによる)を変化
させることによりIL−2を吸着体から遊離することが
出来る。そのような変化はIL−2と固定化IL−2R
の間の相互作用の強度を低下させて結合IL−2を遊離
(溶出)させるものと思われる。しかし、遊離の条件が
IL−2の不可逆的変性を起す程に厳しくならないよう
に注意しなければならない。また、遊離条件が不可逆的
にIL−2Rを変性させることがなく、従って吸着体が
くり返えし使用できることが望ましい。
例 特に記載をしない限シ、タンパク質の定量はLowry
らの方法、J、 Biol、 Chem、 196巻:
265−275頁(i951年)、に従い、ウシ血清ア
ルブミンを標準として用いた。この方法で得られた値を
アミノ酸分析定量により確認した。
アミノ酸分析は、Panら、Methods of P
roteinMicrocharacterizati
on (5hivelyら編集)、The Human
a press Lnc、、 = ニーシャーシー州り
リフトン:105頁(i986年)に記載される方法に
より、試料を4%チオグリコール酸含有の6N塩酸中に
て110℃、20〜24時間真空下で加水分解した後に
行なった。プロリンおよびシスティン値は過ギ酸酸化の
後に定量した。ドデシル硫酸ナトリウム(Sn2)ポリ
アクリルアミドデル電気泳動け12%のゲル中でLae
mmli 、Nature227巻;680/−685
頁(i970年)にょシ記載されるように行なった。
IL−2の生物活性はG11lisら、J、 Immu
nol。
120巻;2027〜2062頁(i978年)の方法
の比色定量改良法を用いて測定した。この活性測定では
、生育がIL−2に依存しているネズミ細胞傷害リンパ
様細胞株であるCTLL細胞[G11lisら、J、 
Fxp、 Med、 146巻;468〜482頁(i
977年)〕を標的細胞として使用した。CTLL細胞
はAmerican Tgpe Cu1tureCol
lection 、 12501Parklawn D
、rive。
Rockville、 Maryland 20852
、U、S、A、 (c’TLL−2、ATCCTIB 
214 )、或いはImmunex Corp、。
5eattle、 Washington、 U、S、
A、より入手可能である。細胞は5%(v/v)ウシ胎
児血清(Gibco)、25 mM HFPE5緩イ荀
液、50μg/mlデンタマイシン(Schering
 / Plough Inc、、 Bloomfiel
d、NewJersey、 U、S、A、)および20
0年位/−の粗ヒトI L−2を添加したRRMI−1
640培地(Gibc。
Laboratories、Grand  l5lan
d、New York、U、S、A、)中で維持した。
また標的細胞としてヒトPHA−芽球を使用することも
出来る。ヒトPHA−芽球はヒト末梢血液リンパ球をマ
イト−ジエンであるファイトヘムアグルチニン(PHA
)で少なくとも5日間誘導することにより得られる。
アッセイの際には、IL−2含有培地よりCTLL細胞
をベックマン遠心機J−6B型にて500/g10分間
遠心分離して集め、ML−2非含有HB101培地(H
ana Biologicalθ、 Berkeley
Ca1ifornia、 U、S、A、)で2回洗滌す
る。細胞を50μg / mlのデンタマイシン含有の
HB101培地に再けん濁し、細胞濃度を2 X 10
5個/dに調整する。測定試料を半面積マイクロタイタ
ー希釈して終容量0.1コとした。次の穴はQ、Q5+
++/のHBlolに試料0.05−を#加えて2倍希
釈とし、次々に最後の穴まで倍々希釈液を作製した。I
L−2を含有しない0.05dの培地のみの穴が陰性対
照となる。全てのウェル(穴)に細胞けん濁液を0.0
5m1添加し、プレートをプラコノアッセイは誘導細胞
でのグルコース代謝ノ最終産物として生成する乳酸(L
A)の比色定量に基づいている。このLAの比色定量に
使用する試薬はSigma Chemical Co、
+米国ミズーリー州セントルイス、から入手した。溶液
Aは0.6M−グリシン、80 mMヒドラジン緩衝液
、p)] 9.2、中に1−6m9/m1cr)β−ニ
コチンアミドアデニンジヌクレオチドおよび0.06%
(w/v )のゼラチンを含有する。溶液Bは水を溶剤
として166年位/ mlの乳酸デヒドロゲナーゼ、o
、5η/ mlのp−沃素ニトロテトラゾリウムバイオ
レットおよび0.05η/ rnlの7エナジンメタス
ルホン酸を含有する。
シん酸緩衝塩溶液で希釈したLA標準溶液をアッセイの
陽性対照とした。0.55 N塩酸溶液を用いて反応を
停止した。各ウェル中に0−05mA!の耐液Aを含有
する96−穴マイクロタイタープレート(DYnate
ch )を反応プレートとして使用し、生物活性アッセ
イ用プレートの対応するウェルから得られる0、015
m1の試料が含有するLA量を測定した。
反応プレートの各ウェルに0.05m1の溶液Bを添加
することにより反応を開始した。テトラゾリウム色素の
還元に十分な時間の後に、各ウェルに0.05 ml 
HCJ溶液を添加して反応を停止した。反応プレートの
各ウェルの55 On、mに於ける吸光度をマイクロプ
レート分光光度計(Artekモデル200)で測定し
た。
IL−2活性の1単位はアッセイでの最大値の手分を示
すZL−2の量と定義する。、TL−2の濃度は50%
を示すウェルの希釈の逆数として計算する。Natio
nal Iu日titute日of HealthのB
iological Re5ponse modifr
eis局(BRMP)のヒ) 工L −2(Jurka
t)対照試薬を標準として使用した。
IL−2レセプター測定はRub i nら、J、 I
mmu−nol、 155巻;5172〜5177頁(
i985年)の二重エピトーゾFLISA法を用いて行
なった。
IL−2レセプター活性の単位はRub、in ら、J
Immunol、 155巻;”4172〜6177頁
(i985年)、により定義されるとおシで、こ\に引
用文献として採用される。
糖鎖非結合の組換えヒ)、IL−2は形質転換1−だF
、、 coliにより、また糖鎖結合の組換えヒトIL
−2はトランスフェクトした動物細胞により当技術で知
られる方法[: Taniguchi  ら、Natu
re302巻;305−510頁(i985年):ヨー
ロッパ特許出願、公開番号A91539、公開8198
5年1D月19日:これらを引用文献として採用する〕
を用いて生成する。バクテリア細胞および動物細胞調整
培地の溶解物からのIL−2は以下に記載するようにし
て精製した。
好ましい実施態様では、組換えIL−2はTanigu
chiらのDNA配列(Nature 302巻:30
5〜310頁(i986年):り1用文献として採用〕
に基づく合成オリゴヌクレオチドを用いてヒトエL−2
QコードするcDNAを単離してE。
coli中で生成する。次にCDNAクローンを用いて
発現プラスミドpR0256/ I L −2/Δte
tを構築する。本プラスミドおよびその構築に関する詳
細は引用文献として採用するJuら、J、 Biol。
C’hem、 262巻;5726勺5751N(i9
87年)に記載されている。プラスミドを保有する形質
転換株は標準条件下で培養した。
他の好ましい実施態様では、ヒ)IL−2遺伝子でトラ
ンスフェクトしたジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損のチャ
イニーズハムスターオバリー細胞株(’ CHO/ d
hfr−)を用いて組換えIL−2を生産した。遺伝子
は真核細胞発現ベクターpEC12MI(本シラスミV
を保有すルF、、 coli MC1061CD状態で
1986年5月7日にAmerican  TypeC
ulture Co11ectionにブタペスト条約
に基づいて寄託され、寄託番号はATcc/16671
o9である)。このようにして得られるベクター1)B
C12/ R8V / 工L −2/ dhfrをCH
D a胞にトランスフェクトし、IL−2遺伝子は日本
特許出願鷹174578/87.1987年12月6日
に公開(公開番号278994/87)されたようにし
て発現した。本特許は引用文献として採用。
3、組換え可溶性IL−2レセプターの生産と精ヒ)I
L−2レセプターの分泌型は本技術で知られる方法を用
いて動物細胞中で生産させた。
Treigerら、J、 Immunol−156巻;
4099N4105(i9B6年)を参照のこと。本文
献は引用文献として採用。細胞培養からの培地を集め、
それから分泌型IL−2レセプターを精製した。
好ましい実施態様では、Tre igerら〔上述〕に
より記載されるプラスミドp I L2R,5を制限酵
素Nae Iで切断して全816 bpのIL−2Rコ
一ド配列に5′側に24 bpそして6′に69 bp
の非翻訳配列が結合して含有する8 79 bpのIL
−2R遺遺伝子片を切シ出した。I L −2RcDN
AをフレナラDNAポリメラーゼを用いて平滑末端とし
、上述の発現ベクターpBC72MHの平滑末端Hin
d IIIおよびBam Hiの間にT4リガーゼを用
いて挿入した。このようにして得られた正しい方向に目
的のI L −2RcDNAの挿入を有する発現ベクタ
ーをpBC12/IL−2Rと命名した。
ベクターpBC12/IL−2RをI L−2R遺伝子
の特有なNae r部位およびベクターの特有Sma 
I部位で切断し、全ての6種の読みワクで終止コドンを
含む14bpのオリゴヌクレオチド(5’ −TTAA
G’rTAACTTAA−+’ )を挿入してベクター
pB012 / I L −2RNaeを得た。ベクタ
ーpBCl 2/ I L −2RNaeはカルボキシ
ル末端の28アミノ酸残基を欠き(Treigerら、
前述、の遺伝子と類似)、ロイシンおよびセリンのコド
ン(5′−TTAAGT−5’ )が付加した短かいI
L−2Rをコードする。
シラスミドpBC12/ I L −2RNaeを用い
てCul 1 e nの方法1: Ce1l 46巻;
976−982頁(i986年)〕により CHO/ 
dhff−細胞をトランスフェクトした。そのようなト
ランスフェクトした細胞の培養物で調整された培地中に
組換えIL−2Rが生成された。
トランスフェクトしたC’HO細胞からの調整培地をミ
リボーアPa1licon■システム中にて10.00
0ダルトン以上の分子量の分子を保持するPTGCカセ
ットを用いてダイアフィルトレージョンにより10倍に
濃縮した。濃縮上澄液(i,200−)をポリヒドロキ
シNu Ge1−AF■担体(5eparationI
ndu8trieS、 Metuchen 、米国=ニ
ーシャーシー州)に結合度4.7η/ u/ )F″ル
で共有結合した糖鎖非結合の成熟組換えヒ)IL−2を
含有するIL−27フイニテイーカラム(4,4×6.
5cIn)にのせた。ポリヒドロキシNu Ge1−A
 4は次の式の6−C6−C2,6−ジヒドロキシ)ゾ
ロポキシ〕プロピル基を有するポリマーシリカの修飾物
である。
H 固体担体物質は先ず過沃素酸で酸化した。次にIL−2
を固体担体物質にRoyら、J、 Chromatog
r306巻:225〜228頁(i984年)によりd
己載されるようにシアノポロヒドリドナトリウムの存在
下で還元アミン化により結合した。
非吸着性混在物質はシん酸緩衝塩溶液(PBS)による
洗滌にて除去し、特異結合したIL−2RはPBS中6
MのKSCNで遊離した。アフィニティーカラム溶出物
をPBSに対して透析後、4.4 X 20.5cIn
DFAF−シリカカラム(Nu Gel p−DF 2
00■、5eparation Industries
 )にのせた。IL−2RはカラムよりPBS中0.2
 M Ma C!で溶出した。強力に結合した主要混在
物は続(l M NaCj溶出ステップで溶出した。 
   − 精製したIL−2Rは還元下および非還元条件下でのS
DSポリアクリルアミドデル電気泳動による分析で、単
量体および還元性二量体の混合物であることがわかった
。IL−2Hのこれら二つの型はPBSを溶出液とした
5ephacryl■S−200(Pharmacia
 Fine ChemicalB、 Piscataw
ay、NewJersey、 U、S、A、)によるゲ
ル濾過で相互に分離された。′eIt製I L−2Rの
単量体は比活性が6.5×108単位/■タンパクであ
った。
4、IL−2レセノターの固定化 精製した単量体IL−2RをNu Gel p−AF■
ポリ−N−ヒドロキシスクシンイミド(pNH8;50
0A、40〜30 μm ; 5eparation 
Indu8−tries )。Nu Gel p−AF
■ポリ−N−ヒドロキシスクシンイミドは な式の、5−(2−[[2−[(2,5−ジオキソ−1
−ピロリジニル)オキシ〕−2−オキンエチル〕アミン
〕エトキシ〕プロピル基を有する修飾ポリマーシリカで
ある。
次の操作を用いた。20グラムの乾燥PNH8(膨潤デ
ルの28ゴに相当)を500d容の粗ガラス濾過器にと
り、28m1の冷水で6回手早く洗う。
洗滌したデルの全量を0.1MNaCl含有の0.1M
)ん酸カリ、p)17.0、中2.1■/dのIL−2
R溶液を28−入れた100m1の栓つき三角フラスコ
に移す。混合物を4℃で16時間静かに振とうし、その
後反応液を濾過して未結合のIL−2Rを集める。デル
を281J容のpBsで2回洗滌する。
濾液と洗液を合わせて2リツトルのpBsに対して4℃
で一晩透析する。
洗滌後直ちにゲルを28rILlの100 mMエタノ
ールアミン−塩酸、PI−17,0と合わせて1時間振
とうしてもし残存していたら未反応のNH3−エステル
基を中和する。IL−2Rデルは28 rnl容のpB
sで5回洗滌してから0.1%のアジドナトリウム含有
の同じ緩衝液中にて4℃で保存する。
透析液の容量を秤量し、タンパク量を280 nmの分
光光度的に、この波長に於ける吸光度1.65が1m9
/mI!のIL−2R溶液として測定した。最初に使用
L&IL−2R(58,81n9)と透析液中に回収サ
レタ未結合IL−2R(29,4m9)の差からの計算
で、IL−2Hの結合割合が1.05〜タンパク/d膨
ホ1デルとわかった。
5、  E、coliからの組換えIL−2の精製と)
IL−2遺伝子を含むプラスミドで形質転換したE、 
coliの細胞を、5mMエチレンジアミンテトラ酢酸
(EDTA )を含有する3 0 mM トリス−塩酸
、pH8,0、に均質にけん濁し〔緩衝液A、 4IR
t1g細胞〕、2N8℃で攪拌した。けん濁液をGau
linホモジナイデ−(APV Gaulin 、 E
verett。
米国マサチュセツッ州)を7.000 psi (およ
そ4.8 x 107パスカル)の圧力下、ホモジナイ
ず−の出口の温度を二重コイルで2〜8℃に維持して2
〜6回通過させた。
溶菌物を5oroall RC−5β遠心分離機でGS
Aローター(DuPont、米国プラウエア州つイルミ
ングトン)を用いて24,000 X gにて1時間遠
心分離した。可溶性タンパク質を含む上澄液を捨てた。
ペレットを緩衝液A(細胞1.li’当た〕4a)にけ
ん濁し、4℃にて30〜30分間攪拌した。
上述の遠心分離のステップの後、上澄液を捨てた。
ペレットを1.75 Mグアニジン・塩酸にけん濁しく
411J/、l、前述のように30分から1時間混合し
た。上澄液を捨て、ペレットを7Mグアニジン・塩酸に
けん濁しく4#IA、#a胞)、1時間攪拌した。抽出
物を上述のように遠心分離し、得られた上澄液をPBS
で4o倍に希釈して4℃で24時間靜靜置た。溶液を静
置している間に凝集粒子が生成してきた。希釈上澄液を
注意深く傾斜して沈降凝集粒子から除去してからMil
lipore −Pelljconシステムを用いて2
0倍に濃縮した。
IL−2レセノターーアフイニテイーカラムは上述の固
定化IL−2Rrルを2個のアダプターをもつAmjc
onG−16X250カラムに充填して調製した。カラ
ムはPBSで平衡した。次に1゜gのE、 co1i細
胞由来の濃縮抽出物13011Lgをカラムにのせた。
カラムは流速が41Ll/分で行なった。溶出液はKi
ppen Zonenレコーダーに接続したG11so
n 11 B  UV検出器(G11son Medi
calElectronics 、 Inc、、米国ウ
ィスコンシン州ミドルタウン)で追跡した。
カラムはその5倍容量のPBS 、或いは溶出液の28
0 nmにおける吸収がベースラインに戻るまで洗滌し
た。次にカラムに結合したI L = 2を0.2M食
塩含有の0.2N酢酸の1〜2倍容でカラムから溶出し
た。集めた工L−2分画をYM5メンブレンを用いた攪
拌Amjcon @縮器で濃縮した。
精製工程の各分画でのIL−2活性およびタンパク量を
測定した。その結果を第1表に示す。
第1表 g、co’ljからの組換えIL−2の精製分画容量 
タンパク 活性 回収 比活性抽出物 130 80.
0  416  100   0.52溶出i  17
0  61.4  250   30   0.41第
1表で最初の抽出物をカラムに吸着しなかった物質(溶
出液)およびカラムに特異的に吸着して酢酸で溶出し7
’(IL−2と比較した。第1表のデーターはバクテリ
アの溶菌物の不溶画分のグアニシン・塩酸抽出物中のI
L−2活性のおよそ46%のみがカラムに特異的に結合
し、カラムにかけた残シはカラムを直接通過したことを
示している。溶出液のポリアクリルアミドデル電気泳動
分析(第5図、2列目)の結果、そこに含まれているI
L−2は凝集した高分子体であることがわかった。しか
し、前述のように希釈抽出液を24時間でなく数日間静
置すると、単量体重L−2の割合が増加した。このよう
に処理した抽出物をIL−2レセプターーアフイニテイ
ーカラムにかけると、IL−2の全活性の90%以上が
特異的にカラムに結合した。
調整細胞培養培地6リツトルを上述のIL−2レセプタ
ー−アフイニテイーカラムにかけ、E。
coliからの組換えIL−2で記載したように動物細
胞IL−2を精製した。
精製工程の各分画に於けるIL−2活性およびタンパク
量を測定し、第2表に示す。
Z 精製IL−2の分析 アフィニティー分画で得られた組換えIL−2の重合の
程度を調べるために、動物およびバクテリアの組換えI
L−2をスーパーファインの5ephadex” G 
−50のrル濾過にかけた。
Pharmacia K 26 / 40カラムにベツ
ド長さ35σに充填した。カラムを200 mM Na
C1および5F++9 / d マ:トール(iC1A
mericas 、 Inc−米国デラウエア州、ウイ
ルミングトン)含有の53mM酢酸ナトリウムで平衡化
した。
カラムにのせる前にアフィニティー分画(容量:14〜
16IILl)を6−に濃縮した。カラムは上述の平衡
化緩衝液を用い、流速0.5 Ill / minで流
した。10分毎の分画をLKB Ultra Rac 
= 700−0フラクシヨンコレクター(LKB −P
rodukter 、スウェーデンBrommer )
にて集めた。溶出液はKippen Zonen記録計
に接続した()ilson ModellllB  U
V検出器を用いて280 nmで追跡した。その結果を
第2図(E、coliからの組換えIL−2)および第
3図(動物細胞からの組換えIL−2)に示す。
第2図および第6図から、組換えIL−2の大部分はお
よそ分画86付近のピークに集中していることがわかる
。この溶出プロフィルの位置は予想される単量体の位置
である。いずれの図でも高分子量物質(および分画57
のピーク)は非常に少量しか認められなかった。従って
、組換えヒトIL−2は、バクテリアの発現系で生成し
たものでも動物細胞の系からのものでも、IL−2レセ
プターーアフイニテイーカラムから溶出されると本質的
に集合せずに単量体として得られる。これと大きく異な
って、バクテリアで生成した組換えIL−2を免疫アフ
ィニティーカラムで精製すると、高度に凝集した分子を
含んでいる。
ヒ)IL−2のN−末端12個のアミノ酸残基に相当す
るアミノ酸内配列を有するドデカペプチドに対して生成
した5B1と命名するネズミのモノクローナル抗体を、
Chizzoni teが欧州特許出願番号42389
71.1987年9月30日公開、に記載する方法に従
って調製した。本特許は引用文献として採用する。モノ
クローナル抗体5B1はEALB / C−qウスの腹
水液より、S taehelinら、 J、 Bjol
、Chem、 256巻; 9750−9754頁(i
981年)、により記載されているように、硫酸アンモ
ニウム沈澱および続いて陰イオン交換クロマトグラフィ
ーによ)精製した。
精製した抗体はIL−2Hの結合で既に記載したと同様
に、1aのrル当11.8〜の抗体量でNugel P
−ApI !J −N−ヒドロキシスクシンイミドに固
定した。本抗体アフィニティー吸着体を充填した3、2
X13cmのカラムを用いて、IL−2のレセプター−
アフイニテイーカラムでの精製で記載したプロトコール
に従い、E、coljで発現した組換えヒ)IL−2を
精製した。
本カラムで精製した組換えIL−2を上述のように5e
phaae7 G −5Qのrル濾過にかけた。第4図
に示すように、免疫アフィニティーで精製したIL−2
の多くは(ビーク1)高分子量の凝集数量体として溶出
した。凝集していない単量体IL−2はビーク2である
IL−2レセプター−アフイニテイーカラムと特異的に
結合し、後にカラムから溶出した物質が本当にIL−2
であることを確認するため、アフィニティー分画からの
試料をアミノ酸分析にかけた。その結果は第6表に示す
第6表 IL−2の由来 アスパラギン酸   12.6  11.7   12
スレオニン     12.5  12.3  13セ
リン      7.2  7.3   8グルタミン
酸    18.5  17.2   18プロリン 
      5.1   3.9    5グリシン 
     2.3  3.0   2アラニン    
  5.5  4.7   5システイン     3
.0  3.4   3バリン      4.0  
3.7   4メチオニン     4.5  3.9
   4イソロイシン    8.ロ  8.190イ
シン      22.1  23.4   22チロ
シン      3.0  3.7   3フエニルア
ラニン  6.9  6.5   6ヒスチジン   
  3.1  3.1   3リジン       1
0.3  11.3   11アルヤニン     4
.0  4.2   4トリプトフアン    0.9
   1.3    1合計  133 133 13
3 *2回の分析の平均値 第6表に示すように、精製した組換えI L −28の
アミノ酸組成は両者共、IL−2で予想される値と近似
していた。
レセプター−アフイニテイーで精製した組換えIL−2
8の純度の確認のため、5DS−ポリアクリルアミドデ
ル電気泳動分析を行ない、第5図に示す。分析は非還元
条件下(即ち、β−メルカプトエタノール非存在下)で
行なった。タンパクのバンドを検出するためにrルをク
マシーゾルーで染色した。
第5図で列Sは、ホスフオリラーゼB (94Kd)、
ウシ血清アルブミン(67Kd)、卵アルブミン(43
Ka ) 、カルボニックアンヒドラーゼ(30Kd)
、大豆トリプシンインヒビター(21xd)およびリゾ
チーム(i4,3xa )を含む分子量マーカータンパ
ク質の混合物である。列1−5はそれぞれ20μyのタ
ンパク量のIL−2を生成している組換えL coli
からの全抽出物; E、coli抽出物のレセプター−
アフイニテイーカラムによる精製の溶出液; E、co
li抽出物からのレセプター−アフイニテイー力うム精
製組換えI L −2;組換えIL−2を生成している
トランスフェクトした動物細胞からの調整培地および調
整培地からレセプター−アフイニテイーカラムで精製し
た組換えIL−2である。マーカータンパク質の分子量
をキロダルトン(=1,000ダルトン)でrルの右側
に示しである。
第5図より、レセプター−アフイニテイー精製ステップ
を用いるだけでバクテリアの粗抽出物中の組換えIL−
2はデル上で主要バンドと移動度のより小さい薄いバン
ド(列6)とに精製されることがわかる。第5図は甘だ
、同じアフィニティー精製ステラfを使用することによ
)動物細胞調整培地中の組換えIL−2は主要バンドと
、デル上で移動度がより大きい薄いバンド(列5)とに
精製されることを示している。ウェスタンプロット分析
の結果、列6および列5に観察されるバンドは全てIL
−2を含有していることがわかった。
ウェスタンプロット分析はBurnette (Ana
l。
Biochem、 112巻;195〜203頁(i9
81年)〕およびTov’bj nら[Proc、 N
at、’1.Acad。
Scj、 USA 76巻;4350〜4354頁(i
979年)〕により記載されるように行なった。使用し
た抗体は欧州特許出願、公開査号A 238971に記
載されているモノクローナル抗体13A6お!ヒ17A
1 (グリコジル化および非グリコジル化IL−2の両
方に特異性含有す)、および5B1(非グリコジル化I
L−2のみに特異性)である。
Juら〔前述〕により記載されているように、部位特異
変異処理および組換えDNA法を用いて組換えヒ) I
L−2のアナログ類をコードするプラスミドを調製し、
E、coliで発現させた。アナログの一つは、アミノ
末端のアラニンを欠失し、125位のシスティン残基が
セリンにより置換されていた( (dos−Atal−
8et”’:)−IL−2)。他のアナログは、20査
目のアスパラヤン酸残基がリジンで置換した( [Ly
s20)−■L−2)。以下に記載するように精製した
後の組換え[des−Atal−8er↓25〕−およ
び[Lys”0)−IL−2の生物活性の比活性はそれ
ぞれ1.7 X 107および2.2 X 10’単位
/ηタンパクであった。
[des−Ata’−8er”5〕−IL−2および[
Lys”〕−IL−2を前記IL−2レセプター−アフ
イニテイーカラムで精製し、アフィニティー分画を前と
同じようにして5DS−ポリアクリルアミドデル電気泳
動で分析した。結果は第6図に示す。第6図で各列は、
分子量マーカータンパク質の混合物(列S〕、[:de
s−Atal−8er”)−IL−2を含有するE、c
olj抽出物(列1)、アフィニティー−吸着体で精製
した[des−Ata”−8erま25)−IL−2(
列2 )、 (Ly s 20 〕−IL−2を含有す
るE、 coli抽出物(列6)、アフィニティー吸着
体で精製した(Lys”)−IL−2(列4)、野生型
組換えヒ)IL−2を含有するE、 coli抽出物(
列5)、およびアフィニティー吸着体で精製した野生型
組換えヒ)IL−2(列6)を示す。
IL−2を含有する試料は示すように還元下および非還
元下の条件で分析(β−メルカプトエタノールによる還
元の有無)した。
第6図が示すように、本発明によるIL−2レセプター
−アフイニテイー吸着体は野生型のIL−2およびIL
−2の変異種の精製に使用できる。
これらのIL−2変異種はアミノ酸の欠失および/また
は置換で野生型と異なり、生物活性も本質的に異なるこ
ともある。これらの全てのIL−2でアフィニティーに
より精製した物質は本質的に凝集していない単量体で高
活性である。
本技術分野の熟練者に明かなように、本発明の精神およ
び範囲から逸脱することなく、本発明の修飾および変化
を行なうことが出来る。本明細書に記載する具体的態様
は例示のためのみであシ、本発明は併記する特許請求の
範囲によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はIL−2レセプター−アフイニテイークロマト
グラフィーの原理を図示したものである。 第2図はLcoliで生産してレセプターアフィニティ
ークロマトグラフィーで精製した組換えヒ)IL−2の
rル濾過カラム溶出プロフィルを示すグラフである。 第6図は動物細胞で生産してレセプターアフィニティー
クロマトグラフィーで精製した組換えヒトIL−2のr
ル濾過カラム溶出プロフィルを示すグラフである。 第4図はE、coliで生産して抗体アフイニテイ−ク
ロマトグラフイーで精製した組換えヒトIL−2のrル
濾過カラム溶出プロフィルを示すグラフである。 第5図は粒子の構造を示す写真であって、E。 coliおよび動物細胞により生産された組換えIL−
2の精製過程の試料の5DS−ポリアクリルアミドデル
電気泳動分析の結果を示すクロマトグラムである。 第6図は粒子の構造を示す写真であって、組換えヒトI
L−2アナログのレセプターアフィニティーカラムクロ
マトグラフィーによる精製前後の試料のSDSポリアク
リルアミドデル電気泳動(還元および非還元下)分析の
結果を示すクロマトグラムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)可溶性IL−2レセプター分子を固体担体に固定し
    たものより成り、その固定化IL−2レセプター分子が
    IL−2と特異的に結合することが出来るようなIL−
    2レセプター−アフイニテイー吸着体。 2)可溶性IL−2レセプター分子を固体担体に固定化
    することを特徴とする特許請求の範囲第1)項に記載の
    IL−2レセプター−アフイニテイー吸着体の調製方法
    。 3)以下より成り、ヒトまたは動物細胞により生産され
    たIL−2を含有する溶液、或いは調整培地中からのI
    L−2の精製方法。 (a)可溶性IL−2レセプター分子を固体担体に固定
    化して成り、該固定化IL−2レセプター分子がIL−
    2と特異的に結合できるレセプター−アフイニテイー吸
    着体を該溶液または調整培地に接触させ、IL−2を特
    異的に吸着体に結合させ、 (b)吸着体を洗滌して非結合の混在物質を除去し、 (c)洗滌した吸着体よりIL−2を遊離させ、(d)
    遊離IL−2をレセプター−アフイニテイー吸着と分離
    する。 4)以下より成り、細菌発現系により生産した組換えI
    L−2の精製方法。 (a)IL−2の発現を指示することの出来るベクター
    により形質転換した培養バクタリア細胞を破砕して細胞
    溶菌物を得、 (b)溶菌物より不溶性区分を単離し、 (c)溶菌物より得た不溶区分を4から7Mのグアニジ
    ン塩酸溶液で抽出してIL−2含有抽出物を得、 (d)IL−2含有抽出物をグアニジン塩酸非含有溶液
    にて10から1000倍に希釈し、 (e)可溶性IL−2レセプター分子を固体担体に固定
    化して成り、該固定化IL−2レセプター分子が特異的
    にIL−2と結合することの出来るレセプター−アフイ
    ニテイー吸着体を希釈IL−2含有抽出物に接触させて
    IL−2を特異的に吸着体に結合させ、 (f)吸着体を洗滌して非結合の混在物質を除去し、 (g)洗滌吸着体よりIL−2を脱着し、 (h)遊離IL−2よりレセプター−アフイニテイー吸
    着体を分離する。 5)ステップ(c)で抽出物をおよそ30から50倍に
    希釈する特許請求の範囲第4)項記載の方法。 6)抽出ステップ(c)に於いて、その前に混在する細
    胞由来物質を (i)緩衝塩溶液;および (ii)およそ1.75から2Mのグアニジン塩酸溶液 にて溶菌物から得た単離不溶性区分を抽出することによ
    り予備抽出するステップを行なう特許請求の範囲第4)
    項または5)項記載の方法。 7)ステップ(d)で得られる希釈抽出物をおよそ4時
    間から3日間以上の期間静置する特許請求の範囲4)か
    ら6)項のいずれかに記載の方法。 8)ステツプ(d)で得られる希釈抽出物をおよそ1か
    らおよそ3日間の期間静置する特許請求の範囲第4)か
    ら6)項のいずれかに記載の方法。 9)IL−2の精製のためへの特許請求の範囲第1)項
    に記載のIL−2レセプター−アフイニテイー吸着体の
    使用。 10)特許請求の範囲第2)項に記載の方法により調製
    したIL−2レセプター−アフイニテイー吸着体。
JP63-121679A 1987-05-19 1988-05-18 インターリューキン−2の精製方法 Pending JPH013198A (ja)

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JPS643198A JPS643198A (en) 1989-01-06
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