JPH01314660A - 急速排気弁及びこの弁を備えたブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 れる急速排気弁に関するものである。

ブレーキ作動中車両の車輪のロックを防止するためのシ
ステムに共通の特徴は、車輪がロックする傾向が検出さ
れた時に対応するブレーギンリングの圧力を低減させる
ことである。

このようなシステムの有効性は、対応する制御信号に応
じてブレーキシリンダの実際の圧力が低減される速度に
依存することは明らかである。

圧縮空気を用いる装置においては、ブレーキンリングか
ら離れた回路の地点に配設された排気弁が開放された場
合、特に回路の導管内での損失水頭のため、このシリン
ダでは圧力の低減が比較的緩やかに行われる結果となる
。

この不具合を解消するため、急速排気弁が市販されてお
り、この弁の原理は次のとおりである。

ハウジングは圧力源に連結される入口と、ブレーキシリ
ンダに連結される出口とを有し、排気通路は幾つかの位
置を占める弾性ダイヤフラムを収容する。入口及び出口
での相対的な圧力が略零の場合、ダイヤフラムの弾性に
より、ダイヤフラムはその周辺に配設された吸気弁座と
、ダイヤ７ラムの反対側でその中央区域に配設された排
気弁座とに対して係合保持される。

従って、入口と出口及び排気通路は互いに隔離される。

入口の圧力が出口の圧力よりも高い場合、ダイヤフラム
は吸気弁座から離隔して圧縮空気を出口そしてブレーキ
シリンダに導く。逆に、入口の圧力が出口の圧力よりも
低くなった場合、ダイヤフラムは吸気弁座に対して係合
状態に戻るが、３一 排気弁座から離隔して出口を排気通路に連通させ急速な
排気を確保する。

この装置の欠点は、急速な排気を行わせるため、′　ダ
イヤフラムの一面に作用する出口の圧力から生起される
力がダイヤフラムの反対側の面に作用する入口の圧力か
ら生起される力とダイヤフラムの固有の弾性から生起さ
れる力との合力を超えなけばならず、更に、出口の圧力
が排気通路に対向しないダイヤフラムの部分のみに作用
するのに対し、入口の圧力がダイヤフラムの反対側の面
全体に作用することである。この結果、入口の圧力が出
口の圧力よりも相当大きい量だけ低下した後にのみ急速
な排気が行われることとなる。入口の圧力と出口の圧力
との間で２０％の差がしばしば必要となる。

この装置の他の欠点は、出口の方向がダイヤフラムに関
して周辺方向であり、ダイヤフラムが必要な可撓性を有
するために十分大きい径のものでなければならず、従っ
て排気弁座と出口との間に相当長い流路を生じさせるこ
とである。このため、急速排気中に除去さるべき空気量
が比例して増加する。更に除去さるべき空気量をさらに
増加させるのを阻止するために急速排気弁がブレーキシ
リンダに直に装着される場合、この装置の構造は好まし
くない大型の幾何学的構造を招くこととなる。

本発明の目的は、入口と出口との間での既存のものより
も小さい圧力差で作動できるとともに、急速排気中に除
去さるべき空気量を最小限に減少できるようにした急速
排気弁を提供することにある。

このため、本発明は、入口、出口及び排気通路を備えた
ハウジングと、排気通路を閉じる休止位置と出口を排気
通路に連通させる作動位置との間でハウジング内を移動
可能であり、出口の圧力が入口の圧力よりも高い時に休
止位置から作動位置へ移動する部材と、入口の圧力が出
口の圧力よりも高い時には入口と出口を互いに連通させ
るが、入口の圧力が出口の圧力に等しいかあるい□はこ
の圧力よりも低い時には該連通を遮断する手段とを包含
する急速排気弁において、移動可能な部材は一方の面全
体で入口の圧力を受けるとともに他方の面全体で出口の
圧力を受けるシリンダ内を移動可能なピストンであり、
このピストンは出口の圧力を受（Ｊる而の端縁に環状リ
ブを有し、環状リブは該リブの外側に配設された排気通
路を閉鎖するカスケノトと協働することを特徴とする急
速排気弁を提供している。

振動や衝撃を受けない静止した設置状態で（Ｊ、ピスト
ンを適切な方法で配置することにより、ピストンの重量
は該ピストンをカスケソトに対して保合保持するに十分
となり得る。一般に、車両に載置した場合には、ピスト
ンは、出口の圧力か所定の量よりも小さい量だけ入口の
圧力よりも高い間は環状リブをガスケットに対して係合
保持するスプリングによって負荷されていることか好ま
しい。

従って、急速な排気を開始させるためには、入口の圧力
と出口の圧力との間の差はフレーギノリング内のピスト
ンの摩擦力及び必要ならばスプリングの力に打ち勝つに
必要な力よりも大きいだけてよい。このことは上述した
従来の装置を大幅に改善したことを表している。

タイヤフラムがピストンあるいはピストンとスプリング
との組立体に置換されているので、良好な可撓性を確保
するためにタイヤフラムに必要な径に比へてピストンの
径を減少させることが可能となり、性能を低下させる原
因である無効な容積を減少させることが可能である。

本発明の好ましい実施例によると、入口と出口を互いに
連通させたり該連通を遮断する手段は、ビス［・ンを貫
通ずるオリフィスと、このオリフィスを閉鎖できスプリ
ングによって負荷されたシールとから成り、該スプリン
グは、出口の圧力が所定の量よりも小さい量だけ入口の
圧力よりも低い時にこのソールを閉位置に保つ。」−記
オリフイスと上記シールはピストンに軸方向に配設され
ることが有益である。

本発明はまた、圧縮空気源と、圧縮空気回路によってこ
の圧縮空気源に連結された少なくとも１つのブレーギン
リングと、この圧縮空気回路内の圧力を増減させる制御
装置と、上記ブレーギンリングと制御装置との間で」二
記圧縮空気回路に配設された急速排気弁とを包含するブ
レーキ装置において、急速排気弁は」二連した型の急速
排気弁であり、ブレ−ギンリングに直に装着されること
を特徴とするブレーキ装置を提供している。

以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細
に説明する。

第１図は前輪用と後輪用との２つのブレーキ回路に圧縮
空気を供給する圧縮空気ポンプ１を包含するブレーキ装
置を示しており、各ブレーキ回路はポンプｌから始まっ
て、圧縮空気タンク２、制御弁３及び電気的に制御され
るブレーキ圧力モノ。

レータ５を備え、２つの制御弁３は１つの共通の操作ペ
ダル４によって制御され、各ブレーキ回路はモノユレー
タ５の出口側で左車輪と右車輪のブレーキに圧力をそれ
ぞれ供給する２つのブランチに分（Ｊられる。各ブレー
ギンリンタロは急速排気弁７によってブレーキ回路に連
結される。また図示のように、２つのブレーキ回路の一
方には、荷重に応じて制動を補正する装置８が制御弁３
とブレーキ圧カモシュレータ５との間に配設される。

第２図は鎖線で部分的に表わされたプレーキンリンダ６
に直に連結された急速排気弁７を示している。

急速排気弁７は中央部分に円筒状空所」１を有するハウ
ジング１０を包含する。円筒状空所１１は一方の側で圧
力供給源に連結するための入口１２を形成する軸方向端
部片に結合される。ハウジングの空所１１は他方の側で
拡大され、ハウジング１０の溝１５内に入り込む弾性リ
ング１４によって定位置に保持されたカバー１３を収容
する。

カバー１３はプレーキノリンダ６に直に螺合した状態で
示す出口１６を形成する軸方向端部片を有する。カバー
１３はハウジング１０の内部に対向する面において弾性
材料で作られたリンク状のカスケノト１７を有する。カ
バー１３は更に、ガスケット１７に関して半径方向外側
に配置されハウジングＩＯの空所を大気に連通させるよ
うにカバーを貫通ずる排気通路１８を有し、１つの通路
１８のみが図示されている。カバー１３に支持された保
護カバー１９は排気通路１８内への塵埃の侵入を防止す
るが、これら通路１８から大気に向かう圧縮空気の流出
を妨げることはない。

ハウジングの円筒状空所１１の内部は、空所１１の壁と
の密封を確保する環状ガスケット２１を備えたピストン
２０を収容する。カバー１３に対向するピストン２０の
面は、ピストンの周辺に径方向に配設され密封用ガスケ
ット１７に保合できる環状リブ２２を有する。圧縮状態
で働くコイルスプリング２３は円筒状空所１１の底部と
ピストン２０に当接し、このピストンをカバーに向けて
押圧してリブ２２をガスケット１７に対し係合保持する
。

ピストン２０はその中央部分にシール２５によって閉鎖
されるオリフィス２４を有する。このシール２５はカバ
ー１３に対向するピストンの側に配設され、スプリング
２６と協働して閉位置に向けて押圧される。このスプリ
ング２６はピストン２０と一体の突出部２８に固着され
ている保持部材２７に当接する。

上述した装置の機能は次のとおりである。

入口１２及び出口１６に圧力（勿論、大気圧に対する相
対的な圧力である）が存在しない場合、スプリング２３
がリブ２２をカスケラト１７に対して係合保持するとと
もに、スプリング２６がシール２５を閉位置に保つ。従
って、ブレーキ回路及びブレーキシリンダは互いに対し
てまた大気から隔離される。

ブレーキ作動のためブレーキ回路即ち入口１２内の圧力
が上昇したとすると、圧力はスプリング２３の力に付加
してリブ２２をガスケット１７に対して係合保持するが
、圧力はシール２５にも作用してスプリング２６の力に
打ち勝ち圧縮空気をブレーキシリング６へ流通させる。

次に、圧縮空気の供給が中断されたとすると、シール２
５は閉位置に戻り、出口１６に対向するピストン２０の
面に作用する圧力がスプリング２３の力に打ち勝ちリブ
２２をガスケット１７から離隔させて急速開放を生じさ
せ、空気は排気通路１８を経て逃げるとともにダイヤフ
ラム１９を持ち上げることとなる。

このように、入口の圧力上昇中急速排気弁を作ｌＩ− 動させるのに必要な圧力差はスプリング２６の力によっ
て制御されるのに対し、急速排気を制御するのに必要な
反対方向の圧力差はスプリング２３の力とガスケット２
１の摩擦によって制御される。従って、両スプリングの
力を非常に小さい値にすることが可能であり、その限界
は、急速排気弁が振動衝撃を受けた場合におけるピスト
ン及びシールの質量によって設定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による急速排気弁を備えた車両のブレー
キ装置の概略図、第２図は本発明による急速排気弁の軸
方向断面図である。 １・・圧縮空気ポンプ、２・・圧縮空気タンク、３・・
制御弁、５・・ブレーキ圧カモシュレータ、６・・ブレ
ーキシリンダ、７・・急速排気弁、ｌＯｌ・ハウジング
、１１・・円筒状空所、１２・・入口、１３・・カバー
、１６・・出口、１７．２１・・ガスケット、１８・・
排気通路、２０・・ピストン、２２・・リブ、２３．２
６・・スプリング、２４・・オリフィス、２５・・シー
ル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　入口（１２）、出口（１６）及び排気通路（１８）
   を備えたハウジング（１０）と、排気通路を閉じる休止
   位置と出口を排気通路に連通させる作動位置との間でハ
   ウジング内を移動可能であり、出口の圧力が入口の圧力
   よりも高い時に休止位置から作動位置へ移動する部材と
   、入口の圧力が出口の圧力よりも高い時には入口と出口
   を互いに連通させるが、入口の圧力が出口の圧力に等し
   いかあるいはこの圧力よりも低い時には該連通を遮断す
   る手段とを包含する急速排気弁において、移動可能な部
   材は一方の面全体で入口の圧力を受けるとともに他方の
   面全体で出口の圧力を受けるシリンダ（１１）内を移動
   可能なピストン（２０）であり、このピストンは出口の
   圧力を受ける面の端縁に環状リブ（２２）を有し、環状
   リブは該リブの外側に配設された排気通路（１８）を閉
   鎖するガスケット（１７）と協働することを特徴とする
   急速排気弁。 ２　ピストンは、出口の圧力が所定の量よりも小さい量
   だけ入口の圧力よりも高い間は環状リブをガスケットに
   対して係合保持するスプリング（２３）によって負荷さ
   れることを特徴とする請求項１記載の急速排気弁。 ３　入口と出口を互いに連通させたり該連通を遮断する
   手段は、ピストンを貫通するオリフィス（２４）と、こ
   のオリフィスを閉鎖できスプリング（２６）によって負
   荷されたシール（２５）とから成り、該スプリングは、
   出口の圧力が所定の量よりも小さい量だけ入口の圧力よ
   りも低い時にこのシールを閉位置に保つことを特徴とす
   る請求項１又は２記載の急速排気弁。 ４　上記オリフィス（２４）と上記シール（２５）はピ
   ストンに軸方向に配設されることを特徴とする請求項３
   記載の急速排気弁。 ５　圧縮空気源（１、２）と、圧縮空気回路によってこ
   の圧縮空気源に連結された少なくとも１つのブレーキシ
   リンダ（６）と、この圧縮空気回路内の圧力を増減させ
   る制御装置（３、５）と、上記ブレーキシリンダ（６）
   と制御装置との間で上記圧縮空気回路に配設された急速
   排気弁（７）とを包含するブレーキ装置において、急速
   排気弁（７）は請求項１ないし４のいずれか１項に記載
   された急速排気弁であり、ブレーキシリンダ（６）に直
   に装着されることを特徴とするブレーキ装置。