JPH01313486A - β―アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカ―バメート誘導体、その製造方法およびそれを含有する殺菌剤 - Google Patents

β―アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカ―バメート誘導体、その製造方法およびそれを含有する殺菌剤

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JPH01313486A
JPH01313486A JP1101857A JP10185789A JPH01313486A JP H01313486 A JPH01313486 A JP H01313486A JP 1101857 A JP1101857 A JP 1101857A JP 10185789 A JP10185789 A JP 10185789A JP H01313486 A JPH01313486 A JP H01313486A
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dithiocarbamate
alkoxycarbonylethyltin
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JP1101857A
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Youn Soo Sohn
孫蓮秀
Ok-Sang Jung
鄭玉相
Jin-Hui Kang
姜眞姫
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Korea Advanced Institute of Science and Technology KAIST
Korea Institute of Science and Technology KIST
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Korea Advanced Institute of Science and Technology KAIST
Korea Institute of Science and Technology KIST
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、β−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカ
ーバメート誘導体、その製造方法およびそれを含有する
殺菌剤に関する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題) −Mに、ジチオカルバミン酸のマンガン、亜鉛または鉄
などの遷移金属塩は、多様な用途を有する既知の化合物
である。例えば、水酸化ナトリウムの存在下でジメチル
アミンを二硫化炭素と反応させてジメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウムを製造したのち、塩化亜鉛と反応させ
て得られる(下記反応式参照)ジメチルジチオカルバミ
ン酸亜鉛塩は、農業用殺菌剤および天然ゴム、SBR,
NBR,EPDMなどの合成ゴムの加硫促進剤として広
く利用されている。
また、米国特許第3.082,229号には、エチレン
ビス(ジチオカルバミン酸)の二価の金属塩からなる殺
菌剤(下記式参照)が提案されている。式中のMは銅、
鉄、マンガンまたは亜鉛である。
一方、米国特許第3.869.486号によれば、エチ
レンビス(ジチオカルバミン酸ナトリウム塩)を酢酸で
中和したのち、塩化マンガンと反応させて得られる殺菌
剤として有用なエチレンビス(ジチオカルバミン酸マン
ガン塩)(下記式参照)が提案されている。
そのほかにも有機錫化合物、例えばジプチル錫フタレー
ト、ジプチル錫マレート、オクチル錫化合物などが、耐
熱性および耐候性を改善するためのポリ塩化ビニル用安
定剤として使用されている(ラバダイジェスト社線、ゴ
ム、プラスチック配合薬品、226頁)。
上記のとおり、各種ジチオカーバメートは野菜および果
樹に有用な殺菌剤として広く使用されており、有機錫化
合物はポリ塩化ビニル用安定剤としてイ吏用されている
しかし、全ての抗菌活性物質は長期間散布すると、これ
に対し耐性を示す新しい菌種が生まれてその殺菌効果が
徐々に低減すると共に、マンガン、亜鉛、鉄および銅な
どの重金属塩による環境汚染が甚だしくなるという問題
点がある。そこで本発明は、従来の殺菌剤が有する問題
点を補完解決し、かつ、殺菌力が強力でありながら環境
汚染を惹起しないような殺菌剤およびポリ塩化ビニル用
安定剤として有用なβ−アルコキシカルボニルエチル錫
ジチオカーバメート誘導体およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するだめの手段) 本発明は、β−アルコキシカルボニルエチル錫誘導体が
哨乳動物に対する毒性が低いとともに、ポリ塩化ビニル
用安定剤の中間体として有用な化合物であること(po
lybedron 5.863 (1986) :Or
ganotin  Compounds:New Ch
em &  Appln、、AC5157゜chap 
9.1976 ) 、さらに有機錫化合物は時間が経過
するとともに環境汚染に関係のない無害な二酸化錫化合
物に分解すること(J、 Organomet。
C:hem、Library 16 Chap 10.
1985) 、に着目して本発明を完成したものである
本発明は、一般式(I)。
記 [式中、Rは低級アルキル基を表し、xlは式(IT)
: \ (ここでR1およびR2は水素原子または低級アルキル
基を表す)または式(III):を有する基を表し、X
2はハロゲン原子を表す。
nは1または2てあり、mは1.2または3であり、℃
はxlが式(II )のとき4−(m+n)(ただし、
m+nは4以下である)であり、また℃はxlが式(I
II)のとき3−(m+n)(ただし、mは1である)
である] で示されるβ−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカ
ーバメート誘導体に関する。
また、本発明は一般式(IV): (式中、R,X2およびnは前記と同し意味を表す)で
示されるアルコキシカルボニルエチル錫ハライドと、 一般式(V)゛ / 一般式(V[): (式中、R1およびR2は前記と同し意味を表し、Mは
アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す)で示さ
れるジチオカーバメートを、反応させることを特徴とす
る式(I)で示されるβ−アルコキシカルボニルエチル
錫ジチオカーバメート誘導体の製造方法に関する。
さらにまた本発明は、一般式(I)で示される化合物を
含有する殺菌剤に関する。前記R”、R2およびRが表
す低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基
、プロピル基が挙げられる。また、x2が表すハロゲン
原子としては、例えば塩素原子または臭素原子が挙げら
れる。
一般式(IV )で示されるアルコキシカルボニルエチ
ル錫ハライドは、J、chem、Soc、、cc、80
3(1976)に記載の方法により、例えばメチルアク
リレートまたはエチルアクリレートを出発物質として金
属錫または塩化第一錫を塩化水素の存在下で反応(下記
反応式参照)させることにより製造することができる。
2RO−C−CI(=CH2+ 5nC12+ 2HC
1−−U 一般式(IV)で示されるアルコキシカルボニルエチル
錫クロリドとしては、アルコキシカルボニルエチル錫ト
リクロリドまたはビス(アルコキシカルボニルエチル)
錫ジクロリドが挙げられる。
−6式(V)で示されるジチオカルバミン酸金属塩は、
J、Am、 chem、Soc、 、54.1163 
(1932]および米国特許第2.504.404号に
記載された方法により製造したもの、または市販のもの
を使用することができる。
このような−数式(IV)および(V)で示される化合
物は好ましくはアルコール中で反応させる。
アルコールとしてはメタノール、エタノール、またはメ
タノールとエタノールの混合物が好ましいが、これらの
なかでも−数式(I)で示される化合物の収率が最も高
いことからエタノールが特に好ましい。
この反応は、例えば−数式(IV)で示される化合物0
.05〜0.5モルを溶解させたアルコール溶液に、理
論量の一般式(V)で示される化合物のアルコール溶液
を滴下して好ましくは撹拌しながら行う。この反応操作
は一般式(V)で示される化合物のアルコール溶液に、
−数式(rV)で示される化合物のアルコール溶液を滴
下する方法でもよい。
反応温度は一20〜80°Cが好ましく、15〜30℃
がさらに好ましい。
反応終了後、減圧下で溶媒を除去して白色または黄色の
一般式(I)で示される化合物の粗製品を得ることがで
きる。
この反応において副産物として生成する金属ハロゲン化
物、例えばハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化カリウム
、ハロゲン化アンモニウム等を除去するために、生成物
を蒸留水および石油エーテル(1: 2)の混合溶媒中
で再結晶させることにより、より純度の高い一般式(I
)で示される化合物を得ることができる。なお、−数式
(IV)で示される化合物としてメトキシカルボニルエ
チル錦クロリドを用い、アルコールとしてエタノールを
用い、反応温度を60〜70℃、好ましくは65℃に維
持すると、°メチルエステル基にエステル交換反応が起
こり最終的にβ−エトキシカルボニルエチル錫ジチオカ
ーバメートを得ることができる。
次に、本発明の理解を一層容易ならしめるために、メト
キシカルボニルエチル錫トリクロリド(−数式(IV)
の化合物)とジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム(
−数式(V)の化合物)を反応させて、β−メトキシカ
ルボニルエチル錫ジクロロジメチルジチオカーバメート
(−数式(I)の化合物)を得る反応を下記式に示す6
CHζ 本発明のβ−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカー
バメート誘導体は、殺菌剤として有用である。
β−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカーバメート
誘導体を植物用殺菌剤として使用する場合は、例えば担
体、界面活性剤、分散剤または補助剤を配合して常法に
より、例えば粉剤、水和剤、乳剤、微粒剤、粒剤なとの
剤型に製剤した前記カーバメート誘導体を、対象となる
植物体の茎葉の部分に散布する方法で適用することがで
きる。殺菌剤としての前記カーバメート誘導体の有効成
分量は、対象となる植物体および病原菌の種類、被害の
程度等により異なるが、例えばリンゴ斑点落葉病菌に適
用する場合は、有効成分として0.1〜0.2%の薬液
濃度で用いる。
下記表に本発明のβ−メトキシカルボニルエチル錫クロ
ロエチレンビス(ジチオカーバメ−1〜)の各植物病菌
に対する抗菌活性試験の結果を示す。試験方法は、植物
病理実験法[日本植物防疫協会線、683頁、東京(1
962)]に準して行った。なお、比較例品として公知
の農園芸用殺菌剤であるエチレンビス(ジチオカルバミ
ン酸マンガン・亜鉛塩)を用いて同し試験を行った。
本発明のβ−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカー
バメート誘導体はその他にもポリ塩化ビニル樹脂用安定
剤としても有用である。
(実施例) 以下、本発明による実施例を示し、詳細に説明するが、
本発明は特許請求の範囲をはずれない限り、次の□実施
例に限定されるものでないことばもちろんである。
実施例1 S 11]1 I β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3.12
g (10mmoりをエタノール80 m 12に溶解
させたのち、これにエタノール80+nJ2に溶解させ
たエチレンビス(ジチオカルバミン酸ナトリウム塩)(
3,64g、lommo氾)溶液を、20±2°Cて2
0分間にわたり滴下して反応させた。
反応溶液を1時間余り撹拌したのち、反応溶液が60m
I2になるまで減圧下で溶媒を蒸発させ、その後濾過し
た。次に蒸留水で3回洗浄したのち乾燥して上記式で示
される薄い黄色を帯びた固体のメトキシカルボニルエチ
ル錫クロロエチレンビス(ジチオカーバメ−1−)4.
30g (収率95%)を得た。
融点:185°C 水素核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6)、 δ(
ppm、;  1.9(t、2H1,2,6(t、2H
)、3.3fS、3旧 、3.6S、4H)、10.9
 (S、 2H)赤外線スペクトル(KBr)ニジ(C
=0)=1711cm−’、 v (C−N) = 1
527cm−’実施例2 β−メトキシカルボニル錫トリクプロド3、 12 g
 (10mmoff)をエタノール50mJ2に溶解さ
せたのち、これに蒸留水50mj2に溶解させたエチレ
ンビス(ジチオカルバミン酸ナトリウム)(3,64g
、lOmmoI2)溶液を、25°Cで20分間にわた
り滴下したのち、1時間余り撹拌して反応させた。次に
この溶液を激しく撹拌しながら蒸留水100mJ2を添
加したのち濾過した。
濾過物を乾燥させて実施例1の化合物と同様な化合物4
.2og(収率93%)を得た。
実施例3 チルジチオカーバメートの1造 β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3.12
g (10mmo氾)をエタノール80 m I2に溶
解させたのち、これにエタノール80mβに溶解させた
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム塩(1,7g、
10mmoβ)溶液を、23±2℃で10分間にわたり
滴下して反応させた。次に、反応溶液を1時間余り撹拌
したのち、減圧下で溶媒を除去した。得られた固形物を
クロロホルム−石油エーテル混合溶媒中で再結晶して白
色の結晶性固体である上記式で示されるB−メトキシカ
ルボニルエチル錫ジクロロジメチルジチオカーバメート
3.60g (収率91%)を得た。
融点:166±1°C 水素核磁気共鳴スペクトル(CDCβ3)、δtppm
l: 1’、9ft、2H)、3.0ft、2H)、3
.5(S、6H1,4,0(S、 3H)、 赤外線スペクトル(’KBr)ニジ(c=o)=165
2cm−’、 v (C・=N) = 15421cm
−’実施例4 β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3、 1
2g (10mmoI2)とジメチルジチオカルバミン
酸ナトリウム塩3.’58g (20mmoI;!、)
を用い、実施例3と同様にして薄い黄色の結晶性固体で
あるβ−メトキシカルボニルエチル錫クロロビス(ジメ
チルジチオカーバメート)4.20g(収率90%)を
得た。
融点=119±0,5℃ 水素核磁気共鳴スペクトル(CDCI231.  δ(
ppml : 2.3 ft、 2H1,2,7ft、
 2H1,3,4(S、 12H) 、3.70(S、
 3H1赤外線スペクトル(KBr): v (C=0
)=1724cm−’、v (C−N)=1556cm
−’ 実施例5 β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3.12
g (10mmo氾)とジメチルジチオカルバミン酸ナ
トリウム塩5. 37g (30mmoI2)を用い、
実施例3と同様にして橙色の結晶性固体であるβ−メト
キシカルボニルエチル錫トリス(ジメチルジチオカーバ
メート) 5g (収率91%)を得た。
融点:169±0.5℃ 水素核磁気共鳴スペクトル(CDCI2.1.δipp
m): 2.6(m、2H)、2.8(m、2H)、3
.4(S、18H1,3,7(8,3旧赤外線スペクト
ル(KBr): v (C=0)=1727cm−’、
v CC・−・N)=1517cm−’ 実施例6 チルジチオカーバメートの1造 β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3、 1
2g (10mmoI2)とジエチルジチオカルバミン
酸ナトリウム塩2. 25g (10mmoI2)を用
い、実施例3と同様にして反応させて得たものをエタノ
ール中で再結晶して白色の結晶性固体であるβ−メトキ
シカルボニルエチル錫ジクロロジエチルジチオカーバメ
ート3.8g (収率90%)を得た。
融点:80.5±0.5°C 水素核磁気共鳴スペクトル(CD(123)、 δ(p
pml :1.4(t、6H1,1,0ft、2H)、
2.9(t、2H)、3.9(q。
4H1、4,0(S、 3H1 赤外線スペクトル(KBr)ニジ(C=O)=1653
cm−’、 v (C−N) = 1512cm−’実
施例7 β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3、 1
2 g (10mmo、e)とジエチルジチオカルバミ
ン酸ナトリウム塩4.50g (20mmoβ)を用い
、実施例3と同様にして反応させて薄い黄色の結晶性固
体であるβ−メトキシ力ルボニルエチル錫クロロビス(
ジメチルジチオカーバメート)5.5g (収率87%
)を得た。
融点・85.5±0.5°C 水素核磁気共鳴スペクトル(CDCff3)、 δFp
pml;  1.3(t、2H1,2,1(t、2H)
、2.8(t、、2H)、3.7Is、 3H)、3.
8(q、8H) 赤外線スペクトル(KBr)ニジ(C=0)=1730
cm−’、 v (C−N) =1511cm−’実施
例8 β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3.12
gとジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム塩6.75
gを用い、実施例3と同様にして反応させて朱色の結晶
性固体であるβ−メトキシカルボニルエチル錫トリス(
ジエチルジチオカーバメート)5.54(収率87%)
を得た。
融点:109±1°C 水素核磁気共鳴スペクトル(CDCβ3)、δ(ppm
l ; 1.3 (t、 18H1,2,5ft、2H
) 、 2.9 (t、2H1,3,7(S。
3H1,3,O(q、 12H1 赤外線スペクトル(KBr)ニジ(C=O)=1736
cm−’、 v (C−−N) = 1495cm−’
実施例9 ンビス ジチオカーバメート の製造 I ビス(β−メトキシカルボニルエチル)錫ジクロリド3
. 64g (10mmof2)をエタノール100m
I2に溶解させたのち、これにエタノール100mj2
に溶解させたエチレンビス(ジチオカルバミン酸ナトリ
ウム塩)(3,64g)溶液を、室温で20分間にわた
り滴下して反応させた。次に、反応溶液を1時間余り撹
拌したのち、減圧下(10〜20mmHg)で反応溶液
が80m℃になるまで溶媒を蒸発させ、濾過した。?濾
過物を蒸留水で3回洗浄し、乾燥して不溶性の白色固体
であるビス(β−メトキシカルボニルエチル)錫エチレ
ンビス(ジチオカーバメート)4.4g(収率88%)
を得た。
融点・141±1°C 赤外線スペクトル(KBr)  ・ν(C=O)=17
11cm−’、 v (C−N) = 1507cm−
’実施例10 チルジチオカーバメートの1造 ≧ β−メトキシカルボニルエチル錫トリクロリド3、 1
2 g (l Ommoff)をエタノール80m℃に
溶解させたのち、これにエタノール8゜mJ2に溶解さ
せたジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム塩(1,7
9g、10mmo!2.)溶液を、室温で10分間にわ
たり滴下して反応させた。次に、反応溶液を63〜64
°Cに維持しながら3時間撹拌した。その後、減圧下で
溶媒を除去して得られた固形物をクロロホルム−石油エ
ーテル混合溶媒中で再結晶して白色の結晶性固体である
β−エトキシカルボニルエチル錫ジクロロジメチルジチ
オカーバメート3.4g (収率80%)を得た。
融点:122±1°C 水素核磁気共鳴スペクトル(CDCI2a)、δ(pp
ml: 1.4[t、3H)、1.9ft、2H)、2
.9ft、2H1,3,4(S。
6H1,4,4(q、2H) 赤外線スペクトル(KBr)ニジ(C=O)=1647
cm−’、v (C−N) = 1538cm−’[発
明の効果] 本発明のβ−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカー
バメート誘導体は、優れた殺菌作用を有する。
また、本発明の製造方法によれば、高収率で高純度のβ
−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカーバメート誘
導体を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、Rは低級アルキル基を表し、X^1は式(II)
    : ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ここでR^1およびR^2は水素原子または低級アル
    キル基を表す)または式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) を有する基を表し、X^2はハロゲン原子を表す。 nは1または2であり、mは1、2または3であり、l
    はX^1が式(II)のとき4−(m+n)(ただし、m
    +nは4以下である)であり、またlはX^1が式(I
    II)のとき3−(m+n)(ただし、mは1である)で
    ある] で示されるβ−アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカ
    ーバメート誘導体。
  2. (2)一般式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R、X^2およびnは請求項1と同じ意味を表
    す)で示されるアルコキシカルボニルエチル錫ハライド
    と、 一般式(V): ▲数式、化学式、表等があります▼(V)または 一般式(VI): ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) (式中、R^1およびR^2は請求項1と同じ意味を表
    し、Mはアルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す
    )で示されるジチオカーバメートを反応させることを特
    徴とする請求項1記載の式( I )で示されるβ−アル
    コキシカルボニルエチル錫ジチオカーバメート誘導体の
    製造方法。
  3. (3)請求項1記載の式( I )で示されるβ−アルコ
    キシカルボニルエチル錫ジチオカーバメート誘導体を含
    有することを特徴とする殺菌剤。
JP1101857A 1988-05-14 1989-04-24 β―アルコキシカルボニルエチル錫ジチオカ―バメート誘導体、その製造方法およびそれを含有する殺菌剤 Pending JPH01313486A (ja)

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