JPH013132A - 5−アルキリデンノルボルネンの製造方法 - Google Patents

5−アルキリデンノルボルネンの製造方法

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JPH013132A
JPH013132A JP62-156097A JP15609787A JPH013132A JP H013132 A JPH013132 A JP H013132A JP 15609787 A JP15609787 A JP 15609787A JP H013132 A JPH013132 A JP H013132A
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JP
Japan
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alkenylnorbornene
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JP62-156097A
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Inventor
康夫 原
大芦 隆二
義隆 川原
幹夫 竹内
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ジェイエスアール株式会社
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Publication of JPH013132A publication Critical patent/JPH013132A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業」二の利用分野〉 本発明は比較的工業的に入手し易い原料を用いて、5−
アルケニルノルボルネンを異性化して、5−アルキリデ
ンノルボルネンを容易にかつ効率的に製造する方法に関
する。5−アルキリデンノルボルネンはエチレン−プロ
ピレン共重合ゴムの第3成分などに使用され、工業的に
重要な化合物である。
〈従来の技術〉 5−アルキリデンノルボルネンの代表例である5−エチ
リデンノルボルネン(以下ENBと略称する)を製造す
る方法としては、1,2−ブタジェンとシクロペンタジ
ェンとのディールス・アルダ−反応によって直接製造す
る方法(特公昭49−39255号)が反応的には最も
シンプルであるが、原料の1,2−ブタジェンの確保が
難しく、工業的には、1,3−ブタジェンとシクロペン
タジェンとをディールス・アルダ−反応によって5−ビ
ニルノルボルネン(以下rVNBJと略記する)とし、
次いでこのVNBを異性化してENBとする方法が一般
的である。
VNBを異性化する方法については種々提案されている
が、一般にVNBを酸性試薬又はアルカリ金属又は塩基
性試薬と極性有機溶剤との混和物等と接触反応させるこ
とによって、VNBをENBに異性化している。しかし
、酸性試薬を用いた場合には、出発原料のジオレフィン
類が重合してしまうために、ENBを高収率で得ること
ができない。また、アルカリ金属を用いた場合には、(
1)アルカリ金属を担体に担持させてVNBと接触させ
る方法(特公昭49−35264号、特公昭57−43
055号など)、(2)アルカリ金属を極性有機溶剤に
溶解した混和物をVNBと接触させる方法(特公昭45
−41380号など)が−船釣であるが、いずれの場合
も金属カリウム、金属ナトリウムあるいは金属リチウム
などのアルカリ金属を直接使用するため、取扱い上非常
に困難が伴う。
更に、塩基性試薬と極性有機溶剤との混合物を用いる方
法としては、VNBを、(1)アルカリ金属アミドと窒
素塩基との混和物(特公昭45−24138号など)あ
るいは、(2)アルカリ金属水素化物とジメチルスルホ
キシド(特公昭48−24388号)又は脂肪族アミン
類(特公昭50−35072号)との混和物と接触させ
る方法などが提案されている。しかしながら、ナトリウ
ムアミド等のアルカリ金属アミド類は高価で工業的に使
用するには問題があり、またアルカリ金属水素化物を使
用する場合には、ジメチルスルホキシドあるいは脂肪族
アミン類と反応した際発熱して水素を発生させるという
欠点を有するばかりでなく、使用する極性有機溶剤の量
が多く反応器が大きくなってしまう欠点がある。
これらの他に、カリウム第三級ブトキシドとジメチルス
ルホキシドとの混和物を用いる方法(特公昭45−24
138号)も提案されているが、この方法では混和物の
異性化活性があまり高くないため、VNBのENBへの
高転化率を得るためには、大量のカリウム第三級ブトキ
シド及びジメチルスルホキシドを必要とし、反応に長時
間を要する欠点を有している。更に、この系において使
用するカリウム第三級ブトキシドは、非常に高価であり
かつ工業的に入手することが困難であるという問題も有
する。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、前記従来の技術における問題点を解決す
べく鋭意検討した結果、有機リチウム化合物ならびに分
子内の窒素原子が少なくとも1つの水素原子と結合して
いる脂肪族アミン化合物、アンモニアおよびヒドラジン
化合物から選ばれた少なくとも1種の存在下で5−アル
ケニルノルボルネンを異性化させることにより効率的に
5−アルキリデンノルボルネンを製造できることを見出
し、本発明に到達したものである。
本発明において使用される有機リチウム化合物としては
、メチルリチウム、エチルリチウム、ブチルリチウム、
アミルリチウム、ヘキシルリチウム、2−エチルヘキシ
ルリチウム、フェニルリチラム、トリルリチウム、キシ
リルリチウム、α−ナフチルリチウム、メチレンジリチ
ウム、テトラメチレンジリチウム、1,4−ジリチウム
ベンゼン、1,5−ジリチウムナフタレン等があげられ
る。
本発明において、これら有機リチウム化合物を使用する
にあたっては、1種類のみを使用してもよく、また必要
に応じて2種類以上を組合せて使用してもよい。
また、本発明において使用するこれら有機リチウム化合
物の量は、5−アルケニルノルボルネン1モルに対して
好ましくは0.1ミリモルから100ミリモル、更に好
ましくは0.5ミリモルから50ミリモルである。使用
意が少なすぎる場合には、異性化速度が遅くなり、一方
、多すぎる場合には、経済的に不利となるばかりでなく
、重合等の副反応が促進され、効率良く目的とする5−
アルキリデンノルボルネンを製造する事が困難となる。
また本発明に使用される分子内の窒素原子が少なくとも
1つの水素原子と結合している脂肪族アミン化合物の例
としては、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピル
アミン、jso−プロピルアミン、η−ブチルアミン、
1so−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン、ラウリル
アミン等の飽和脂肪族系第一級アミン、ジメチルアミン
、ジエチルアミン、ジブチルアミン等の飽和脂肪族系第
二級アミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等の飽和脂肪族系ジアミン
あるいはこれらジアミン類の窒素原子に結合した水素原
子の一部をアルキル置換したジアルキルジアミン、1−
リアルキルジアミン、ジエチ1ノン1〜リアミン、トリ
エチルテ1〜ラミン等の飽和脂肪族系ポリアミンあるい
はこれらポリアミンの窒素原子上に結合した水素原子の
一部をアルキル置換にアルキルポリアミン、ピペリジン
、ピロリジン等の環式アミンおよびこれらの類似化合物
があげられる。
また、ヒドラジン化合物の例としては、ヒドラジン、モ
ノアルキルヒドラジン、ジアルキルヒドラジン、1−リ
アルキルヒドラジンがあげられる。
なお、本発明において上記化合物を使用するにあたって
は、1種類のみを使用してもよく、また必要に応じて2
種類以上を組合せて使用してもよい。
また、上記脂肪族アミン、アンモニアおよびヒドラジン
化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物の使用量は
、反応に使用する有機リチウム化合物1モルに対して、
好ましくは1モルから1000モル、更に好ましくは1
0モルから100モルである。]モル以下の場合には、
5−アルケニルノルボルネンの5−アルキリデンノルボ
ルネンへの異性化速度が遅くなり、一方、1000モル
以」1使用すると、経済的に不利になるばかりでなく、
これら化合物中に微量含まれる水分の影響で有機リチウ
ム化合物が分解し、異性化反応が進行しなくなってしま
うことがある。
本発明の方法によって製造される5−アルキリデンノル
ボルネン類および原料の5−アルケニルノルボルネン類
の代表的な化合物の例をあげると次の通りである。
〈5−アルケニルノルボルネン類〉〈5−アルキリデン
カWルネン類〉5−ビニルノルボルネン   →5−エ
チリデンノルボルネン5−プロペニル刀4ルネン →5
−プロピリデンカげルネン5−ブテニルノルボルネン 
 →5−ブチリデンノルボルネン5−デセニルノルボル
ネン  →5−デセニリデン力L/7fCルネンなお、
本発明の方法は上記化合物の例に限定されるものではな
い。
本発明の方法を実施するにあたっては、有機リチウム化
合物と分子内の窒素原子が少なくとも1つの水素原子と
結合している脂肪族アミン化合物、アンモニアおよびヒ
ドラジン化合物から選ばれる少なくとも1種に異性化せ
んとする5−アルケニルノルボルネンを添加することに
より容易に異性化を遂行することができるが、これら反
応剤の添加順序は必ずしもこれに限定されるものではな
い。
また本発明の方法を実施するにあたって、その反応温度
については、特に限定されるものではないが、実用的に
は10〜250℃が好ましく、更に好ましくは50〜1
80℃である。反応温度が一8= 低すぎる場合には、5−アルケニルノルボルネンから5
−アルキリデンノルボルネンへの異性化速度が遅く効率
が悪くなる。一方、反応温度が高すぎると重合等の副反
応が多くなり、目的とする5−アルキリデンノルボルネ
ンの収率選択率が悪くなる。
更に、本発明の方法を実施するにあたって、必要に応じ
て溶媒を使用する事は特に制限されるものではない。か
かる溶媒としては、5−アルケニルノルボルネン、5−
アルキリデンノルボルネン、有機リチウム化合物あるい
は前記脂肪族アミン化合物、アンモニアおよびヒドラジ
ン化合物と反応しない溶媒、例えば炭素数5〜10の飽
和炭化水素などを溶媒として使用することができる。
本発明における反応方式についても特に限定されるもの
ではなく、連続式あるいは回分式いずれの方式において
も実施することができる。
〈実施例〉 以下本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下の説明において記述する5−アルキリデンの
収率及び選択率は、ガスクロマトグラフィー分析を行な
い以下の式を用いて計算した。
くガスクロマトグラフィー条件〉 キャピラリーカラム   DEG370m (理論段数
10万段)カラム温度       70℃ インジェクション温度  200℃ 検出器        FID 内部標準物質      ノルマルトリデカン実施例1
〜10・比較例1〜3 100mQのガラス製三ツロフラスコに還流管および温
度計をセットしたものを反応容器として使用した。この
反応容器に30gの5−アルケニルノルボルネンと所定
量の有機リチウム化合物および分子内の窒素原子が少な
くとも1つ水素原子と結合している脂肪族アミン化合物
とを窒素気流下で入れ、所定の温度に保ちながらマグネ
チックスターラーで3時間攪拌することによって異性化
反応を行なった。
結果を別表にまとめて記した。
実施例−11 100mQのステンレス製オートクレーブに50gの5
−ビニルノルボルネンと0.13 gのn−ブチルリチ
ウムおよび1.1gのアンモニアを窒素下で入れ、10
0℃で3時間攪拌しながら反応した。
5−エチリデンノルボルネンが収率88.0%、選択率
100%で得られた。
実施例−12 実施例−11のアンモニアを2.0gのヒドラジンに代
えた以外は実施例−11と同様にして反応を行なった。
5−エチリデンノルボルネンが収率89.3%、選択率
100%で得られた。
11開昭f;4−3132(5) 〈発明の効果〉 本発明の方法によれば、比較的工業的に入手し易い原料
を用いて、5−アルケニルノルボルネンを異性化して5
−アルキリデンノルボルネンを容易にかつ効率的に製造
する事ができる。また、プロセス的には、異性化反応後
、蒸留等の手段により分離した有機リチウム化合物およ
び脂肪族アミン化合物、アンモニアおよびヒドラジン化
合物等を再度、異性化反応に使用する事も可能であり、
5−アルキリデンノルボルネンの製造コストを低く抑え
る事ができる。
特許出願人 日本合成ゴム株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)5−アルケニルノルボルネンを異性化して5−ア
    ルキリデンノルボルネンを製造する方法において、有機
    リチウム化合物ならびに分子内の窒素原子が少なくとも
    1つの水素原子と結合している脂肪族アミン化合物、ア
    ンモニアおよびヒドラジン化合物から選ばれる少なくと
    も1種の存在下で異性化反応を行なうことを特徴とする
    5−アルキリデンノルボルネンの製造方法。
  2. (2)異性化反応を使用する有機リチウム化合物の量が
    、5−アルケニルノルボルネン1モルに対して0.1〜
    100ミリモルであり、かつ上記脂肪族アミン化合物、
    アンモニアおよびヒドラジン化合物から選ばれる少なく
    とも1種の量が、有機リチウム化合物1モルに対して1
    〜1000モルである特許請求の範囲第(1)項記載の
    5−アルキリデンノルボルネンの製造方法。
JP62-156097A 1987-06-23 1987-06-23 5−アルキリデンノルボルネンの製造方法 Pending JPH013132A (ja)

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JP62-156097A JPH013132A (ja) 1987-06-23 5−アルキリデンノルボルネンの製造方法
KR1019880007286A KR890000384A (ko) 1987-06-23 1988-06-17 5-알킬리덴 노르보르넨의 제조방법
US07/208,667 US4861931A (en) 1987-06-23 1988-06-20 Process for producing 5-alkylidenenorbornene

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JP62-156097A JPH013132A (ja) 1987-06-23 5−アルキリデンノルボルネンの製造方法

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JPS643132A JPS643132A (en) 1989-01-06
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