JPH01313011A - 敷物用マット - Google Patents

敷物用マット

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JPH01313011A
JPH01313011A JP14534188A JP14534188A JPH01313011A JP H01313011 A JPH01313011 A JP H01313011A JP 14534188 A JP14534188 A JP 14534188A JP 14534188 A JP14534188 A JP 14534188A JP H01313011 A JPH01313011 A JP H01313011A
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JP
Japan
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monofilament
monofilaments
mat
rug
synthetic resin
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Application number
JP14534188A
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English (en)
Inventor
Osamu Tsubaki
椿 修
Yoshinori Domoto
堂本 由修
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Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、とくに床マット、玄関マット、自動車マット
、靴拭きマットおよび足拭きマットなどの用途に適した
敷物用マットに関するものであり、ざらに詳しくは、耐
摩耗性、弾性、耐久性、生産性および塵埃捕集力がすぐ
れると共に、外観的に新規な形態を有する敷物用マット
に関するものである。
(従来の技術) 従来から、たとえば玄関マットなどの敷物用マットとし
ては、下記したような種々のマット状繊維構造物が知ら
れている。
A、金物スプリングを交叉させたもの。    ′B、
上記Aにブラシを組合せた形態のもの。
C,ゴムやプラスチックからなる成形マットで、表面に
凹凸、突起および溝などを形成したもの。
D、ゴムやプラスチックを成形してなる小片ブロック体
を連結したもの。
E、細長いブラシ状物を配列したもの。
F、やや太めの繊維を束ねてタフトしたもの。
G、2重織りにした織物の中央をカットし、立毛してカ
ーペット状にしたもの。
H0上記Gの裏面にゴムやプラスチックなどを裏打ちし
たもの。
そして、上述した敷物用マットを実用する際には、履物
の底についた砂埃や泥などが持ち込まれ、なおかつこれ
らの履物でこすられ、摩耗されるために、すぐれた耐摩
耗性、弾性、耐久性および塵埃捕集力などの性能が要求
されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の敷物用マットは、上記要
求性能をすべて満足するものではない。
すなわち、前記AおよびBの敷物用マットは、金属を使
用していることから耐摩耗性、弾性および耐久性が不十
分であり、しかも重く錆びやすいという問題を有してい
る。
また、前記CおよびDの敷物用マットは、耐久性または
塵埃捕集力のいずれかに乏しく、しかも高価な金型を必
要とし、生産効率も劣るといういう問題がある。
さらに、前記EおよびFの敷物用マットは、塵埃捕集力
および耐久性が劣り、しかも形態が制約されるため、多
目的な用途に合致し得ないという問題があった。
さらにまた、前記GおよびHの敷物用マットは、感触が
すぐれる半面、耐摩耗性、塵埃捕集力および耐久性がい
ずれも不十分であるため、この種の用途には対応しきれ
ないという問題があった。
前記GおよびHの敷物用マットの欠点を改良するために
は、植毛する繊維に捲縮を与えて性能をざらに高めるこ
とが考えられるが、通常のタフトヤラッセル編みによる
植毛においては、あらかじめ顕在化し複雑な捲縮形態を
与えた繊維が植毛工程の張力によって伸びたり、または
縮んだりして、捲縮が不均衡となるばかりか、繊維の捲
縮部分が装置の針やガイドなどに引掛り、糸切れや目外
れを多発して場合によっては植毛不能になるという欠点
があった。
また、とくに複数の繊維を引き揃えてなる集束糸を植毛
する場合には、上記捲縮による悪影響が多発しやすいた
め、繊維にあらかじめ撚りを加えてから一体化集束する
か、または繊維を糊付けしてから一体化した後、糊を除
去するという面倒な作業を必要とすることになる。
さらに、加熱した集束糸を植毛した俊、繊維のループを
カットして複雑な捲縮形態にする方法もあるが、この方
法では繊維に対し一層強い撚りをかけておく必要がある
ため、集束糸が強いトルクを内在し、植毛時にトルクで
ひねりを生じ、スナールやからみを発生して植毛不能を
起こすという問題がある。
したがって、捲縮した集束糸には二重織りをかけて撚り
バランスをとるか、一方向の撚りと共に強い熱処理をか
【プて撚りトルクを無くすという面倒な前工程を必要と
していたが、いずれにしても捲縮繊維を植毛したマット
状物は、繊維本来の柔軟さが消えて硬いものとなるばか
りか、植毛後の捲縮形態が単一状態に近くなり、繊維同
志が複雑に絡みあって、耐摩耗性、弾性、耐久性および
塵埃捕集力などを均衡して満足するという性能を十分に
発揮するものではなかった。
そこで本発明者らは、耐摩耗性、弾性、耐久性、生産性
および塵埃捕集力が均衡にすぐれると共に、外観的に新
規な形態を有し、とくに床用マットなどの垂直方向に力
が付加される用途に好適な敷物用マットの取得を目的と
して鋭意検討した結果、潜在捲縮性を有する合成繊維モ
ノフィラメントを基布に植毛したマット状物に対し、植
毛後に捲縮を顕在化させる加熱処理を施すことにより、
複雑な二〜三次元の捲縮形態が達成でき、塵埃捕集力が
さらにすぐれると共に、へたりに対する耐久性も向上し
て、多用途に適用可能な敷物用マットが、すぐれた生産
性のもとに得られることを見出し、本発明に到達した。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、基布に対し、潜在捲縮性を有する合
成樹脂モノフィラメントを植毛してなるマット状物にお
いて、植毛後の前記合成樹脂モノフィラメントに加熱処
理による捲縮が付与されていることを特徴とする敷物用
マットを、その要旨とするものである。
本発明の敷物用マットは、その用途に合致した太さ(繊
度)、腰および性能を有し、かつ潜在捲縮性を有するす
る合成樹脂モノフィラメントの1本、または複数本を引
き揃え、場合によってはこれに撚りを加えて一体化させ
た集合体を、所望の密度およびパイル高さとなるように
、基布に対し好ましくはループ状に突出させて植毛した
後、これを捲縮発現温度雰囲気中で必要時間加熱処理す
ることにより、前記潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフ
ィラメントの捲縮を顕在化させてなり、ざらに好ましく
は捲縮した前記モノフィラメントの表面に、ゴムラテッ
クスまたはゴム溶液を塗布、付着させることにより、ゴ
ム層を形成してなるマット状物を、その基本要件とする
ものである。
本発明で用いる潜在捲縮性を有する合成繊維モノフィラ
メントとしては、(イ)非対称熱処理を付与されたモノ
フィラメントまたはく口)バイメタル構造の複合モノフ
ィラメントが挙げられ、これは通常の状態では直線状で
一般のモノフィラメントと全く変らないか、またはわず
かに直線性を失った状態を呈し、基布に対する植毛工程
ではなんらの支障を起こざないものでおる。
ここで、(イ)非対称熱処理を付与されたモノフィラメ
ントとは、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン
、ポリハロゲン化ビニルおよびポリハロゲン化ビニリデ
ンなどの熱可塑性樹脂を通常の方法により溶融押出紡糸
し、さらに必要に応じて延伸、熱固定してなるものを、
高熱物体に対し断面の一部分のみが接触するように走行
させることにより、接触部分のみが加熱され、他の部分
は十分加熱されないように、部分熱処理したもの2 で
あり、弛緩状態で加熱処理することにより単純なコイル
形状ないし複雑な三次元捲縮を発現可能な性能を有する
ものである。
fKお、(イ)非対称熱処理を付与されたモノフィラメ
ントを製造する際の高熱物体としては固定型または回転
型のいずれかで、丸棒および熱板などの形状のものが使
用でき、非対称熱処理温度、接触時間およびモノフィラ
メントの張力なども任意に設定可能であるが、場合によ
っては非対称熱処理をモノフィラメントの延伸と組合せ
て行なうことも可能である。
また、(ロ)バイメタル構造の複合モノフィラメントと
は、好ましくは同種に属するポリマであって、分子量が
なるべく大きく異なる2種のポリマを、通常の複合紡糸
法により断面が対称または非対称となるように接合せし
めたものであり、上記(イ)非対称熱処理を付与された
モノフィラメントと同様に、弛緩状態で加熱処理するこ
とにより単純なコイル形状ないし複雑な三次元捲縮を発
現可能な性能を有するものである。
この(ロ)バイメタル構造の複合モノフィラメントを構
成するポリマとしては、分子量が異なる同種のポリマ以
外にも、たとえばナイロン6、ナイロン66、およびナ
イロン610などの同族であって、なるべく熱収縮挙動
に差があるナイロン同志を組合せたものなども使用する
ことができる。
上述した潜在捲縮性を有する合成繊維モノフィラメント
は、その繊度が50〜5000デニール(d)、とくに
200〜2000デニールの範囲にあることが望ましく
、モノフィラメントの繊度が50デニ一ル未満ではパイ
ルの腰が弱く、塵埃捕集力が不十分となり、また500
0デニールを越えるとパイルが硬くなりすぎて、複雑な
捲縮状態が得られず、マットの弾力性が失われるばかり
か、植毛が困難となるため好ましくない。
また、合成樹脂モノフィラメントの断面形状は、円形以
外にも扁平、三角形、四角形、7字型、星型などの異形
断面が採用可能であり、とくに異形断面にした場合には
、ざらにその表面にゴム層を設ける場合のゴム層の接着
力が向上し、敷物用セットの耐久性が一層改良されると
いう効果が得られる。
ここで、合成樹脂モノフィラメントはその複数本を撚合
せた集束糸として植毛に供されることが好ましい。
上記モノフィラメントを基布に対し直線状またはループ
状に突出させて植毛するには、パイル織物別、タフト機
、パイルニット機およびニードルパンチング機などの通
常の植毛機を使用することができ、得られる植毛基布に
おいては、合成繊維モノフィラメントは立っていても、
寝ていても、またランダムな高さおよび方向に傾いてい
ても良い。
なお、合成繊維モノフィラメントをループ状に突出させ
ておけば、次いでゴム被覆層を形成する際に、ゴムラテ
ックスやゴム溶液が前記ループによりモノフィラメント
表面に均等配分され、かつ隣接するループ同志がある空
間を保って接合されるため、ループの耐摩耗性、弾性お
よび耐久性がざらに向上し、しかも−層すぐれた塵埃捕
集力が発揮されることになる。
ここで、上述した潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフィ
ラメントを植毛するために用いる基布としては、天然繊
維、レーヨンなどの再生繊維、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステルなどの合成繊維などを用いた平織
物およびフラットヤーン織物などが挙げられる。
基布に対し潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフィラメン
トを直線状またはループ状に突出させる植毛作業は、糸
切れや目外れなどの不具合を生ずることなく、すぐれた
生産性のもとで行なうことができる。
このようにして得られた植毛基布は、次いでモノフィラ
メントに潜在している捲縮性を顕在化するために、加熱
温度雰囲気中に必要時間放置することからなる加熱処理
に供される。
植毛された合成繊維モノフィラメントは一端が固定され
て他端が開放状態にあるか、または二端が固定され他端
がループ状に開放した状態にあるため、加熱処理の熱を
受けることによって、自己の持つ断面方向の収縮差を発
現し、高収縮側が内側に、また低収縮側が外側となるカ
ーブないし曲がりを生じて、三次元的な複雑な捲縮状態
を形成することになる。
したがって、本発明においては基布から突出させた直線
状ないしループ状のモノフィラメントの突出長さをでき
るだCプ大きくとるか、ないしは複数本のモノフィラメ
ントを引き揃えて植毛させることにより、モノフィラメ
ントの収縮の自由度が増して、−層複錐な捲縮が生じ、
よりすぐれたマット性能を達成することが可能である。
なお、植毛布の加熱処理の雰囲気としては、乾熱(熱風
)、温水、熱水、蒸気(吹付け、蒸気釜)などが挙げら
れ、目的とする捲縮の程度に応じて適宜選択することが
できる。
また、植毛基布はロープ状にして加熱処理に供すること
もできるが、耳の部分を把持して拡げた状態またはロー
ラー上で拡反した状態で加熱処理に供するのが、ムラの
ない捲縮が取得できる点で好ましい。
さらに、加熱処理により捲縮を発現させた後、回転ロー
ルブラシなど表面をこするか、またはローラーもみ機な
どにかけてもむことにより、モノフィラメントが重なり
合った部分をほぐしてランダム化を促進し、パイルの捲
縮状態を一層複雑にすることができる。
このように、潜在捲縮性を有する合成繊維モノフィラメ
ントを植毛し、次いで加熱処理することにより捲縮を顕
在化せしめてなる植毛基布は、必要に応じてたとえばさ
らに熱プレスをかけ、表面をフラット化するなどのff
i理をした後、そのまま敷物用マットとしての実用に供
することができるが、この植毛基布の少なくとも合成樹
脂モノフイラメント表面にゴム層を形成ことによって、
捲縮した合成樹脂モノフィラメントの強度とゴム層の弾
性を相乗的に発揮せしめ、耐摩耗性、弾性、耐久性およ
び塵埃捕集力などの性能をより一層高めることができる
植毛基布の少なくとも捲縮モノフィラメントの表面にゴ
ム層を形成する方法としては、ゴム状弾性重合体のラテ
ックスまたは溶液を植毛基布表面にスプレーガンなとで
噴霧するかまたはフローコート、コーチングなとで塗装
した後乾燥する方法および植毛基布を前記ゴムラテック
スまたは溶液に浸漬した後乾燥する方法などが挙げられ
、ゴムラテックスまたは溶液の性状に合せて選択するこ
とができる。
このゴム層を形成するゴム状弾性重合体としては、天然
ゴムまたはポリイソプレン、ポリブタジェン、ブタジェ
ン−スチレン共重合体、ブタジェン−アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロプレン、イソブチレン−イソプレ
ン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、クロロス
ルホン化ポリエチレン、エピクロルヒドリン−エチレン
オキシド共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエ
ステル共重合体、ポリウレタン、ポリシロキサンおよび
6フツ化プロピレン−フッ化ビニリデン共重合体などの
合成ゴムを適当な乳化剤により水に分散せしめたゴムラ
テックスまたは適当な溶剤に溶解せしめたゴム溶液が挙
げられる。
被覆されたゴム層の厚みは50〜1000μ、とくに1
00〜300μの範囲が好ましく、50μ以下では目的
とする効果が不十分であり、1oooμ以上ではゴム層
が厚すぎて、全体がゴム板状となり、塵埃捕集力が低下
するため好ましくない。
なお、ゴム層を形成する合成繊維モノフィラメントの表
面を、予めレゾルシン−ホルマリンラテックスなどによ
りプライマ加工しておくと、モノフィラメント表面とゴ
ム層との接着力が強化され、層間剥離が防止されて、ざ
らに耐久性を向上することができる。
このようにしてゴム層形成処理をしてなる本発明の敷物
用マットは、基布に対して直線状またはループ状に植毛
され、かつ捲縮された合成樹脂モノフィラメントの表面
にゴム層が形成されており、このゴム層は隣接するモノ
フィラメントループを結合すると共に、場合によっては
基布にまで浸透するため、全体として適度な弾性を有し
、植毛されたモノフィラメントループの耐摩耗性および
形態保持性もきわめてすぐれている。
したがって、上記敷物用マットにおいては、合成樹脂モ
ノフィラメントの強度とゴム層の弾性が相乗的に発揮さ
れ、耐摩耗性、弾性、耐久性および塵埃捕集力が均衡に
すぐれたものとなる。
本発明の敷物用マットは、所望の大きざに裁断して、そ
のまま十分実用に供し得るが、たとえばさらに熱プレス
をかけ、表面をフラット化するか、あるいは好みのエン
ボス加工を施すことにより、内部構造の緻密化、表面1
?!F抵抗の減少、表面強力の強化、デザインの付与お
よび形態耐久性の付与などを図れば、さらに好ましい効
果を期待することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明の効果をさらに説明する
(実施例1) 相対粘度3.4のナイロン6を、常法にしたがって溶融
紡糸、延伸する工程において、口金から紡糸し、冷却し
た債、ただちに2.5倍の延伸をかけ、その直後に34
0〜350℃に加熱した直径100mの熱ピンにモノフ
ィラメントの接触角が150度になるように接触させる
ことにより、モノフィラメントの片面のみを約100m
/分の速度で熱処理し、さらに常温の水で冷却した後巻
き取った。
なお、熱ピン近辺のモノフィラメントの張力は、はとん
どゼロかないしはややたるませ気味とした。
このようにして得られた非対称熱処理モノフィラメント
の直径は0.25m(500デニール)であり、わずか
に直線性を失っていた。
このモノフィラメントを6水束束して巻き取り、これを
432本ビーミングして、6ゲージのパイルラッセル機
にセットした。
基布のパイル組織糸として高熱に耐え、しかも締まりの
よいテトロン紡績糸を用い、上記モノフィラメント集束
糸を全編立幅72インチ(182゜9 cm >として
挿入組織でパイル状に約7m突出するように編立てした
編立ては通常糸と同様に125ル一プ/分で行なったが
、モノフィラメントのからみなどのトラブルもなく、打
ち込み密度3コース/ctnで、生産性よく良好な植毛
基布が仕上った。
次いでこの植毛基布をシワを生じないように拡反しなが
ら、98°Cの熱湯中に、各部分が5分間滞留するよう
に連続加熱処理し、植毛したモノフィラメントの捲縮を
顕在化せしめた。
この結果、7mのパイル高さは5#に低下したが、植毛
直後のモノフィラメントの弧状のループの中に、ざらに
もうひとつの小さな半円形の孤が発生し、ループ全体が
複雑で密度の高いパイル面を形成した。
また植毛基布の生地全体は、加熱処理を受【プたために
、長さが約10%、幅が約3%収縮した。
そして、パイルモノフィラメントのみの目付けは520
g/mとなった。
この植毛基布の表面を剛毛ブラシで上下、左右に強くこ
すり、合糸されたパイルモノフィラメントを分散させた
結果、表面が良好なマット状に仕上った。
この顕在化した捲縮および分散化したパイルを有する植
毛基布に対し、クロロプレンラテックス(固形分:47
%、日本ラテックス社製)に茶色系顔料を4%添加した
着色ラテックスを、表面に1400g/m、裏面に13
007/mの付Wffiとなるように吹ぎつけ、膜とな
った部分をブローワーで吹いて破ることににす、パイル
糸のモノフィラメント表面およびパイル基根部を付着せ
しめた。
次いで、上記ラテックス加工後の植毛基布を150℃の
乾熱熱風炉内に15分滞留させて、連続加硫処理し、マ
ット厚みニアmm、重社:約2400g/rdのマット
状物を(A>を得た。
このマット状物を(A>の風合は、全体の硬さが若干増
加したものの、圧縮回復性が良好で、着色され、弾力性
にすぐれたものであった。
また、ラテックス処理による耐久性向上効果を把握する
ために、植毛基布の表面パイル側に対するラテックス吹
きつけを省略する以外は上記と同様にして、マット状物
(B>を得た。
これらマット状物(A>および(B)の評価結果を別表
に示す。
(実施例2) 相対粘度:2.4のナイロン6および相対粘度;3.8
のナイロン6のチップを別個に溶融し、隣接した半円形
断面の一対の紡出孔を持ち、夫々別個の溶融ポリマ部分
につながる流路を持った複合紡糸口金および紡糸装置を
用いて、上記相対粘度の異なった2種のナイロン6を口
金直下でバイメタルとなるように貼り合せた複合形態で
紡糸し、紡出後冷却して、直ちに3.5倍に延伸、巻き
取ることにより、直径:0.25履(500デニール)
で、わずかに直線性を失った程度の性能を有する複合モ
ノフィラメントを得た。
この複合モノフィラメントを用いて、上記実施例1と同
様の方法でパイルラッセル機で編立て、連続加熱工程を
通過させた結果、上記マット状物(A>と同様な捲縮ル
ープ形状を有するマット状物(C)が得られた。
また、上記マット状物(C)の製造において、編立中機
上で7sループの中央をカットし、直毛状のマツ]・地
となし、これを上記マット状物(C)と同様に連続加熱
処理することにより、マット状物(D>を得た。
なお、このマット状物(D)において、パイルのカット
は機上で行なったが、モノフィラメントにトルクも発生
せず、通常の直毛糸と同様に通過することができ、加熱
処理ではパイルカットにより先端が開放されているため
か、捲縮の発現が良好であった。
これらマット状物(C)および(D)の評価結果を別表
に併せて示す。
(比較例1)   − 常法により3.5倍に延伸して製造した直径:0.25
#(500デニール)ナイロン6モノフィラメントを、
上記マット状物(A>と同様の条件で基布に植毛し、熱
処理したところ、はとんど捲縮のないモノフィラメント
がパイル状に植毛されたマット状物(E)が得られた。
このマット状物(E)の評価結果を別表に示したように
劣るものであった。
(比較例2) 上記比較例で用いたナイロン6モノフィラメントを6水
染束し、これをギヤー型捲縮機に供して三角連続型の捲
縮にか(プた。
すなわち、予め収束糸を140℃の熱風炉に2分間通過
させた後、140℃に加熱されている一対のV噛み合せ
ローラーギア間で4M高さにV型置形し、ただちに水冷
して3繭高さのギアー捲縮集束糸を得た。
この捲縮集束糸を、上記マット状物(A>と同様に基布
に対しパイル状に植毛しようとしたが、捲縮が強固なた
めに隣県と絡んで離れず、先端のガイドニードルまでの
間にある光分はガイドを通過しない糸が多発するばかり
か、停v1調整中のゆるみでさらに絡み、これらがガイ
ド上で破断して、破断した糸がさらに絡んだため、遂に
植毛を中止せざるを得ないという不具合に陥った。
この対策として、集束糸にゆるい撚り(60T/m)を
かけたものを使用してみたが、糸のトルクが強いためか
、上記と同様に糸の絡みが激しく、植毛の続行が不可能
であった。
この結果から、予め捲縮を与えたモノフィラメントを基
布にループ状に植毛することは困難であることが判る。
上記実施例1.2および比較例1で得られた5種のマッ
ト状物について、JIS  L1021−1979の規
定に準じて圧縮弾性率および圧縮による厚み減少率を評
価した結果を次表に示す。
ただし、次表の測定結果において、 丁0;試料に40Q/crAのWJ車を30秒間加えた
時の厚み(m) T1;試料に1に’J/ciの荷重を1分間加えた時の
厚み(s) T2:TOの試料に再度40Q/CrAの荷重を30秒
間加えた時の厚み(Mn) T3:試料にJIS  L1021−19791B法(
スライド法)の繰り返し荷重を 2000回かけた後、再度40 Q / cutの荷重
を30秒間加えた時の厚み(S) であり、圧縮弾性率、圧縮による厚み減少率および動的
荷重による厚み減少率は次式により惇出した。
圧縮弾性率=(丁2−TI >/ (To −Tt )
X100(%) 圧縮による厚み減少率= (To −T2 )/T。
X100(%) 動的荷重による厚み減少率= (To −T3 ) /
ToX100(%) 表−1の結果から明らかなように、本発明の敷物用マッ
トA、B、C,Dは、圧縮弾性率が高く、その圧縮回復
性がきわめてすぐれており、敷物用マットとしてのすぐ
れた性能を有している。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の敷物用マットは、すぐれ
た生産性のもとに得られ1、これに垂直方向からの力を
繰返し付加してもへたつが生じにくく、耐久性がきわめ
てすぐれているため、とくに床マット、玄関マット、靴
拭きマットおよび足拭きマットなどの垂直方向からの力
が付加されるマット用途に好適である。
そして、本発明の敷物用マットは、適度な内部空間を有
し、表層から下層へかけての流通性がよく、しかもゴム
層により耐摩耗性が高められているため、たとえば多数
の人が出入する玄関マットに使用した場合に、靴裏の肋
埃を表層から下層に容易に落し込むことができ、しかも
塵埃の再付着がないことからすぐれた塵取捕集力を発揮
する。
さらにまた、本発明の敷物用マットは、モノフィラメン
トの捲縮度合、植毛条件、タフトおよびパンチングの条
件、モノフィラメントおよびゴム層の成分およびゴム成
分の付ffff1などの条件を適宜選択変更することに
より、その用途目的に合致した性能を自在に作り得る多
様性を有しており、また従来にない新規な外観を持つた
め、低コストで容易に製造可能なばかりか、その商品価
値もきわめて高いという利点を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)基布に対し、潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフ
    ィラメントを植毛してなるマット状物において、植毛後
    の前記合成樹脂モノフィラメントに加熱処理による捲縮
    が付与されていることを特徴とする敷物用マット。 (2)潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフィラメントが
    、基布に対しループ状に突出して植毛されていることを
    特徴とする請求項(1)に記載の敷物用マット。 (3)潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフィラメントが
    、非対称熱処理を付与されたモノフィラメントであるこ
    とを特徴とする請求項(1)または(2)に記載の敷物
    用マット。(4)潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフィ
    ラメントが、バイメタル構造の複合モノフィラメントで
    あることを特徴とする請求項(1)、(2)または(3
    )に記載の敷物用マット。 (5)潜在捲縮性を有する合成樹脂モノフィラメントの
    繊度が、50〜5000dの範囲にあることを特徴とす
    る請求項(1)、(2)、(3)または(4)に記載の
    敷物用マット。 (6)植毛後捲縮が付与された合成繊維モノフィラメン
    トの表面に、ゴム層が被覆されていることを特徴とする
    請求項(1)、(2)、(3)、(4)または(5)に
    記載の敷物用マット。 (7)被覆されたゴム層の厚みが50〜1000μの範
    囲にあることを特徴とする請求項(6)に記載の敷物用
    マット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220892A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Dynic Corp プリント用カーペット
WO2023040052A1 (zh) * 2021-09-17 2023-03-23 昆山怡家居纺织有限公司 一种地毯垫

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JP2008220892A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Dynic Corp プリント用カーペット
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