JPH01311987A - 船外機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業−■−の利用分野］ 本発明は、船外機に関する。

［従来の技術］ 船外機は、船体に固定されるクランプブラケ。

トにスイベルブラケットを傾動可能に支持し、このスイ
ベルブラケットに推進ユニットを支持している。

また、船外機には、クランプブラケットに一端を連結さ
れるとともにスイベルブラケットに他端を連結されるチ
ルトシリンダ装置を備えるとともに、クランプブラケッ
トにダウン位置規制ピンを備えてなるものがある。チル
トシリンダ装置は。

後進推力に対しては伸びることなくスイベルブラケット
を支え、後ｄ推力より大きな水中障害物の衝突荷重に対
しては伸びてスイベルブラケットを跳ね上げ可能とする
。ダウン位ｄ規制ビンは、スイベルブラケットの前縁部
な引合状態で支持することにより、前進推力に対してス
イベルブラケットを支える。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の船外機にあっては、軽量小型化等
の要請によりクランプブラケットの寸法を一定の範囲内
に納める条件下で、チルトシリンダ装置の中心軸線をス
イベルブラケットの傾動中心軸に対し、ダウン位置規制
ピンより内方に配置している。

ところで、チルトシリンダ装置に作用する水中障害物の
衝突荷重は、ダウン位置規制ピンに作用する前進推力よ
り大きい、ところが、従来の船外機にあっては、このよ
うにより大きな衝突荷重が作用するチルトシリンダ装置
を、上述の如く、クランプブラケットにおけるダウン位
置規制ピンよりも傾動中心軸に近い側にて該クランプブ
ラケットに連結している。しがたって、水中障害物との
衝突時に、チルトシリンダ装置およびその支持部材に生
ずる応力は衝突荷重を伝達するレバー比の関係から過大
となり、それらの部材をより堅固に設計する必要がある
。

また、上記船外機にあっては、チルトシリンダ装置を整
備等のために取付け、取外しする時、クランプブラケッ
トとの連結ピンがダウン位置規制ピンにじめまされ、こ
の連結ピンを外方から容易に着脱できず１作業性が悪い
。

未発明は、水中障害物との衝突時にチルトシリンダ装置
の伸び動作により推進ユニットを跳ね上げ可能とする状
ｙＥ下で、チルトシリンダ装置およびその支持部材を軽
量小型化するとともに、チルトシリンダ装置の着脱性を
向上することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 未発［！１１は、船体に固定されるクランプブラケット
と、クランプブラケ７）に傾動可能に支持される状態で
推進ユニットを支持するスイベルブラケットと、クラン
プブラケットに一端を連結されるとともにスイベルブラ
ケットに他端を連結され、後進推力に対しては伸びるこ
となくスイベルブラケットを支え、後進推力より大きな
水中障害物の衝突荷重に対しては伸びてスイベルブラケ
ットを跳ね上げ可能とするチルトシリンダ装置と、クラ
ンプブラケットに設けられ、スイベルブラケットの前縁
部を衝合状態で支持することにより、前進推力に対して
スイベルブラケットを支えるタウン位置規制部材とを有
してなる船外機において、チルトシリンダ装置の中心軸
線がスイベルブラケットの傾動中心軸に対し、ダウン位
置規制部材より外方に配置されてなるようにしたもので
ある。

［作用］ 本発明の船外機にあっては、水中障害物との比較的大き
な衝突荷重がチルトシリンダ装置を介してクランプブラ
ケットに伝えられるとともに、比較的小さな前進推力が
タウン位置規制ピンを介してクランプブラケットに伝え
られる。したがって、大きな衝突荷重が作用するチルト
シリンダ装置を、前述の如く、クランプブラケットにお
けるタウン位置規制ピンの位置よりも傾動中心軸から遠
い側にて該クランプブラケットに連結した。したがって
、水中障害物との衝突時に、チルトシリンダ装置および
その支持部材に生ずる応力は衝突荷重を伝達するレバー
比の関係から前述した従来構造に比して軽減され、チル
トシリンダ装置およびその支持部材を軽量小型化できる
。

また、上記船外機にあっては、チルトシリンダ装置を整
備等のために取付け、取外しする時、クランプブラケッ
トとの連結ピンがダウン位置規制ピンにじゃまされず、
この連結ピンを外方から容易に着脱でき、作業性が良好
となる。

［実施例］ 第１図は本発明が適用された船外機を示す側面図、第２
図はチルト装置を示す要部を破断した側面図、第３図（
Ａ）、（Ｂ）はチルトシリンダ装との作動を示す側面図
である。

船外機１０は、第１図に示す如く、船体１１にクランプ
ブラケット１２を固定し、クランプブラケット１２にチ
ルト軸１３を介してアップ／ダウン可能にスイベルブラ
ケッ）１４を支持し、スイベルブラケッ）１４に転舵軸
１５、上下のマウン）１６Ａ、１６Ｂを介して推進ユニ
ット１７を転舵可能に支持している。ここで、船外機ｌ
Ｏは、スイベルブラケット１４を後方に長く延在させて
いる。

推進ユニット１７はエンジン１８を北部に備え、エンジ
ン１８の出力をドライブ軸１９、前後進切換装置２０を
介してプロペラ軸２１に伝え、プロペラ２１Ａを前進回
転もしくは後進回転させる。なお、推進ユニット１７は
ドライブ軸１９に連動する木ポンプ２２を備え、水取入
口２３から吸込んだ木をエンジン１８に冷却水として供
給できる。

船外機１０は、クランプブラケット１２とスイベルブラ
ケット１４との間にチルトシリンダ装置２４を設けてい
る。チルトシリンダ装置２４は、第２図、第３図（Ａ）
、（Ｂ）に示す如く、シリツタ２５．ピストンロッド２
６、ピストン２７、第１．！！止ｊｔ２８、第２逆比弁
２９．開閉弁３０を有して構成される。なお、第２図は
チルトダウン完了状態を示し、第３図（Ａ）はチルトア
ップ完了時に開閉弁３０が自動的に閉弁される状態を示
し、第３図（Ｂ）はチルトダウン中間状態を示している
。

シリンダ２５はスイへルブラケラ）１４に連結され１作
動油３１Ａおよびアシストガス３１Ｂを収容する。ｌｏ
ｔは連結ピンである。

ピストンロッド２６はクランプブラケット１２に連結さ
れる。１０２は連結ピンである。

ピストン２７はピストンロッド２６に設けられてシリン
ダ２５に嵌合し、シリンダ２５の内部を第１室３２Ａと
第２室３２Ｂに区画する。

第１逆ＩＦ弁２８はピストン２７に形成されて両室３２
Ａ、３２Ｂを連絡する通路に設けられ、ピストンロッド
２６にシリンダ２５への進入方向の外力が作用すること
により圧縮される第１室３２Ａの圧力が推進ユニット１
７の自重により発生する圧力よりわずかに低い圧力以上
になる時のみ開く、第１逆止弁２８は鉛直下方か、少な
くともシリンダ２５中心線を通る水平線を線素として形
成される斜面の下方に配置される。

第２．！Ｉ！市弁２９はピストン２７に形成されて両室
３２Ａ、３２Ｂを連絡する他の通路に設けられ、第１逆
（［弁２８と逆に、流木衝突による推進ユニッ）１７の
跳ね上がり時等に第２室３２Ｂの圧力が後進航行により
発生する圧力より少し高い圧力以上に上昇した時のみ開
く。すなわち、チルトシリンダ装置２４は、後進推力に
対しては伸びることなくスイベルブラケット１４を支え
、後進推力より大きな水中障害物の衝突荷重に対しては
伸びてスイベルブラケッ）１４を跳ね上げ可能とする。

なお、流木衝突時、第２逆止弁２９を高速で通過する作
動油３ＬＡによりアシストガス３１Ｂが気泡状に油中に
巻き込まれること、シリンダ２５が水モに近い傾きとな
るためアシストガス３１Ｂがピストンに触れるか近づく
ことの２つの原因により流木衝突後アシストガス３１Ｂ
が第１逆ＩＬ弁２８を通って第２室３２Ｂに移動する可
能性がある。しかし木実施例では第１逆止弁２８の位置
を上述するよう配置したので、アシストガス３１Ｂが第
２室３２Ｂに移動することも、移動した時発生する前後
進切換による推進ユニット１７の踊りも防止できる。

開閉ｊｆ　３０はピストン２７をバイパスして第１室３
２Ａと第２室３２Ｂとを連絡する連絡路３３に設けられ
、連絡路３３を開閉する。

なお、連絡路３３の第１室３２Ａへの開口は、最大膨張
時のアシストガス３１Ｂが到達することのない位置に設
定される（第３図（Ａ）参照）。

船外４１１０は、推進ユニット１７のチルトダウン完了
時に推進ユニット１７のよりダウン方向への移動を制限
するため、スイベルブラケット１４の前縁部１４Ａを、
クランプブラケット１２に千鳥状に設けた複数の孔１２
Ａのいずれかに装着したダウン位置規制ピン３４に衝合
せしめる。これにより、タウン位置規制ピン３４は、前
進推力に対してスイベルプラケッ）１４を支える。

また、船外機１０は、推進ユニッ）１７のチルトアップ
完了時に推進ユニッ）１７が自重によりチルトダウン状
態に移行することを防止し、推進ユニット１７のダウン
方向への移動を規制するため、クランプブラケット１２
に設けた長孔３５とスイベルブラケット１４に設けた長
孔３６との交差点に係入せしめられるアンプ位行規Ｍノ
ピン３７を、長孔３５の係止面３５Ａに衝合せしめる。

さらに、船外機１０は、チルトシリンダ装置２４の開閉
弁３０を閉じ、かつアップ位置規制ピン３７を長孔３５
の係止面３５Ａに着脱する以下の如くのリンク機構を、
クランプブラケット１２とスイベルブラケッ）１４との
間に設けている。

すなわち、ｆｊ１１２図において、４１はチルトロック
アーム、４２は第１弾発体、４３は第２弾発体、４４は
開閉レバー、４５は連結リンク、４６は手動レバー、４
７は第３弾発体である。

チルトロックアーム４１はスイベルブラケット１４の回
動中心であるチルト軸１３に回動自在に支持される。

第１Ｉ７１１発体４２はスイベルプラケッ）１４とチル
トロックアーム４１との間に介装され、チルトアップ端
でチルトロックアーム４１をロック位ｌに設定し、この
チルトロックアーム４１によりアップ位置規制ピン３７
を長孔３５の係止面３５Ａとの衝合位置（規制作業位置
）に設定する。

第２弾発体４３はアップ位置規制ピン３７とチルトロッ
クアーム４１との間に介装され、チルトロックアーム４
１が手動レバー４６によりロック解除位置に設定される
時、アップ位置規制ピン３７を長孔３５の係ＩＦ面３５
Ａとの非衝合位置（規制作業解除位置）の側に弾発する
。

開閉レバー４４はチルトシリンダ装置２４の開閉弁３０
を開閉駆動する。

連結リンク４５はチルトロックアーム４１のスロッ）４
１Ａに一端を係入されるとともに開閉レバー４４に他端
をピン結合され、■ロック位置に設定されるチルトロッ
クアーム４１により開閉レバー４４を閉弁位置に設定し
、（ｂ）チルトロックアーム４１がロック位置以外の位
置にある状態でチルトＴ：Ｉ−／クアーム４１と開閉レ
バー４４とをそれぞれ独立に作動可能とする。

手動レバー４６はスイベルブラケット１４に回動自在に
設けられ、チルトロックアーム４１に引合して、このチ
ルトロックアーム４１をロック解除位置に設定可能とす
る。

第３弾発体４７はチルト軸１３と手動レバー４６との間
に介装され１手動レバー４６をチルトロックアーム４１
との非衝合位置の側に弾発する。

しかして、この船外＋１１０にあっては、前述したチル
トシリンダ装置２４の中心軸線を、スイベルブラケット
１４の傾動中心軸であるチルト軸１３に対し、ダウン位
置規制ピン３４より外方に配置している。

次に、１一記実施例の作用について説明する。

上記船外機１０にあっては、水中障害物との比較的大き
な衝突荷重がチルトシリンダ装置２４を介してクランプ
ブラケット１２に伝えられるとともに、比較的小さな前
進推力がダウン位置規制ピン３４を介してクランプブラ
ケッ）１２に伝えられる。しかして、大きな衝突荷重が
作用するチルトシリング装２１２４を、前述の如く、ク
ランプブラケット１２におけるダウン位置規制ビン３４
の位置よりも傾動中心軸（チルト軸１３）から遠い側に
て該クランブブラケッ）１２に連結した。したがって、
水中障害物との衝突時に、チルトシリンダ装置２４およ
びその支持部材に生ずる応力は衝突荷重を伝達するレバ
ー比の関係から＠述した従来構造に比して軽減され、チ
ルトシリンダ装置２４およびその支持部材を軽量小型化
できる。

また、上記船外機１０にあっては、チルトシリンダ装置
２４を整備等のために取付け、取外しする時、クランプ
ブラケット１２との連結ピン１０２がダウン位置規制ピ
ン３４にじ委まされず、この連結ピン１０２を外方から
容易に着脱でき、作業性が良好となる。

なお、本発明は、ガスアシスト方式のチルトシリンダ装
置を備える船外機に限らず、単に作動油を封入されたチ
ルトシリンダ装置、油圧ポンプにより圧送される作動油
を供給可能とされるチルトシリンダ装置等、各種チルト
シリンダ装置を備える船外機に適用できる。

［発明の効果］ 以ｌ―のように本発明によれば、水中障害物との衝突時
にチルトシリンダ装置の伸び動作により推ｌ狂ユニント
を跳ね上げ可能とする状！島下で、チルトシリンダ装置
およびその支持部材を軽量小型化するとともに、チルト
シリンダ装置の着脱性を向ヒすることがでＳる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用された船外機を示す側面図、第２
図はチルト装置を示す要部を破断した側面図、第３図（
Ａ）、（Ｂ）はチルトシリンダ装置の作動を示す側面図
である。 １０・・・船外機。 １１・・・船体、 １２・・・クランプブラケット。 １３・・・チルト軸（傾動中心軸）、 １４・・・スイベルブラケット、 １７・・・推進ユニー７ト。 ２４・・・チルトシリンダ装置、 ３４・・・ダウン位置規制ピン。 代理人　弁理士　　塩　川　修　治 第３図（Ａ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）船体に固定されるクランプブラケットと、クラン
   プブラケットに傾動可能に支持される状態で推進ユニッ
   トを支持するスイベルブラケットと、クランプブラケッ
   トに一端を連結されるとともにスイベルブラケットに他
   端を連結され、後進推力に対しては伸びることなくスイ
   ベルブラケットを支え、後進推力より大きな水中障害物
   の衝突荷重に対しては伸びてスイベルブラケットを跳ね
   上げ可能とするチルトシリンダ装置と、クランプブラケ
   ットに設けられ、スイベルブラケットの前縁部を衝合状
   態で支持することにより、前進推力に対してスイベルブ
   ラケットを支えるダウン位置規制部材とを有してなる船
   外機において、チルトシリンダ装置の中心軸線がスイベ
   ルブラケツトの傾動中心軸に対し、ダウン位置規制部材
   より外方に配置されてなることを特徴とする船外機。