JPH0131047Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は袋本体内に収納した仕切兼用の中袋の
開閉を袋本体を開口したのちこれを行うという面
倒な二段作業によることなく袋本体の外方より直
接これを為し得ると共に袋本体の下辺を袋本体内
に捲込して押入することによつて同部に形成可能
とした隠し入れ部の開口と上記の中袋の開口とを
一本のスライドフアスナーによつて閉塞する構成
をとることによつて両者に別々のスライダーを取
付けるという二重手間を回避するようにした新規
な手提袋を提供することを目的とするものであつ
て、底辺および両方側辺を閉塞し上辺を開放し且
つ前後両面版の上辺に一対の提手を延設した布等
柔軟材料製の手提袋本体と、上下両辺および一方
側辺を閉塞し他方側辺を開放した布等柔軟材料製
の中袋体と、手提袋本体の前後両面版に於ける中
間高さの横線上の外側に取付けた相互に噛合する
スライドフアスナーとより構成され、上記の手提
袋本体の一方側辺に於て上記の横線より上方の個
所に縦長の開口を設け、この開口の両側全縁に上
記の中袋体の開口全縁を止着して同開口を中袋体
の出入口とすると共に中袋体の下辺を後面版の上
記横線上個所の内面にまた同中袋体の閉塞側辺を
手提袋本体の他方側辺に夫々止着し、更にスライ
ドフアスナーの一方端を延長してこの延長部を上
記の出入口の両側口縁に連続開閉操作可能に止着
したことを要旨とするものである。

尚、図示せる実施例は防水加工を施した布地を
以て底辺および両方側辺を閉塞し上辺を開放し且
つ前後両面板の上辺に一対の提手１，１′を延設
した手提袋本体２と、上下両辺および一方側辺を
閉塞し他方側辺を開放した中袋体３とを各々構成
し、手提袋本体２の前後両面版４，４′に於ける
中間高さの横線上の外側に相互に噛合するスライ
ドフアスナー５，５′を取付け、上記の手提袋本
体２の一方側辺に於て上記の横線より上方の個所
に縦長の開口６を設け且つこの開口６の両側全縁
に上記の中袋体３の開口全縁を止着して同開口６
を中袋体３の出入口７とすると共に中袋体３の下
辺８を後面版４の上記横線上個所の内面にまた同
中袋体３の閉塞側辺９を手提袋本体２の他方側辺
に夫々止着し、更にスライドフアスナー５，５′
の一方端を延長して当該延長部１１，１１′を上
記の出入口７の両側口縁に連続開閉操作可能に止
着し、更に中袋体３の上辺中央個所と手提袋本体
２の後面版４′の上辺中央個所とを短い吊紐１２
で吊ると共に当該吊紐１２の上端を延長して止環
１３を構成し、この止環１３を前面版４の外側に
設けたボタン１４に引掛けて手提袋本体２の収納
物出入口１５を閉じるようにしたものである。
尚、図中１６，１６′はゴム紐１７入り部を示す。

本考案は叙上の通りであるのでスライドフアス
ナーの延長部を開閉して中袋体内に外から収納物
を出入したり、手提袋本体のスライドフアスナー
取付部より下方の部分を上方の部分内に押し込ん
でスライドフアスナーを閉じることによつて折畳
傘等の隠し入れ部の形成と小型化とを行つたり、
スライドフアスナーを開いて下方部分を外に出す
ことによつて大型としたり、中袋体を手提袋本体
内の中仕切として使つたり、隠し入れ部を潰して
同様に中仕切として使つたりすることができるは
勿論であるが、特に本考案に於ては上下両辺およ
び一方側辺を閉塞し他方側辺を開放した布等柔軟
材料製の中袋体を手提袋本体内に収納すると共に
手提袋本体の一方側辺に於て上記の横線より上方
の個所に縦長の開口を設け、この開口の両側全縁
に上記の中袋体の開口全縁を止着して同開口を中
袋体の出入口とすると共に中袋体の下辺を後面版
の上記横線上個所の内面にまた同中袋体の閉塞側
辺を手提袋本体の他方側辺に夫々止着したので袋
本体内に収納した仕切兼用の中袋の開閉を袋本体
を開口したのちこれを行うという面倒な二段作業
によることなく袋本体の外方より直接これを為し
得ることとなり、また手提袋本体の前後両面版に
於ける中間高さの横線上の外側に相互に噛合する
スライドフアスナーを取付け、このスライドフア
スナーの一方端を延長し、この延長部を上記の中
袋体の出入口の両側部に縫着するようにしたので
隠し入れ部の開口と中袋の開口に別々のスライダ
ーを取付けるという二重手間を回避することがで
きるものであつて、これらによつて本考案の前記
の目的を充分に達成することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案手提袋の実施例を示すものであつ
て、第１図は前方より見た斜視図、第２図は後方
より見た斜視図、第３図は第１図Ａ−Ａ線に沿う
断面略図、第４図は第１図A′−A′線に沿う断面
略図、第５図は第１図A″−A″線に沿う断面略図、
第６図は大型とした状態を示すものであつて第１
図Ａ−Ａ線に相当する個所の断面略図、第７図は
隠し入れ部を中仕切とした状態を示すものであつ
て第１図Ａ−Ａ線に相当する個所の断面略図であ
る。 １，１′……提手、２……手提袋本体、３……
中袋体、４，４′……前後両面版、５，５′……ス
ライドフアスナー、６……開口、７……出入口、
８……下辺、９……閉塞側辺、１１，１１′……
延長部、１２……吊紐、１３……止環、１４……
ボタン、１５……出入口、１６，１６′……ゴム
紐入り部、１７……ゴム紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底辺および両方側辺を閉塞し上辺を開放し且つ
   前後両面版の上辺に一対の提手を延設した布等柔
   軟材料製の手提袋本体と、上下両辺および一方側
   辺を閉塞し他方側辺を開放した布等柔軟材料製の
   中袋体と、手提袋本体の前後両面版に於ける中間
   高さの横線上の外側に取付けた相互に噛合するス
   ライドフアスナーとより構成され、上記の手提袋
   本体の一方側辺に於て上記の横線より上方の個所
   に縦長の開口を設け、この開口の両側全縁に上記
   の中袋体の開口全縁を止着して同開口を中袋体の
   出入口とすると共に中袋体の下辺を後面版の上記
   横線上個所の内面にまた同中袋体の閉塞側辺を手
   提袋本体の他方側辺に夫々止着し、更にスライド
   フアスナーの一方端を延長してこの延長部を上記
   の出入口の両側口縁に連続開閉操作可能に止着し
   たことを特徴とする手提袋。