JPH01308987A - 疑似残響発生回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は疑似音響発生回路に関し、特に船舶に搭載され
測距等を行う水中音響装置に対して実施する性能試験に
利用する試験信号の１つとしての疑似残響信号を発生す
る疑似残響発生回路に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の疑似残響発生回路としては、正弦波を所
定の変調形式でパルス変調した送信信号をそのまま疑似
残響信号として利用する方法や、第４図に示すように、
白色雑音発生器４の出力する白色雑音４０１を複数個の
設定された周波数帯域を付与する狭帯域のバンドパスフ
ィルタとしてのバンドパスフィルタ５−１．５−２．・
・・・・・５−Ｎに通し、これらバンドパスフィルタの
出力を加算器６により加算した信号を疑似残響信号６０
１として利用していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

実際の残響信号は、パルス変調した送信信号を水中へ放
射すると、水中浮遊物からの反射波とともに水中の伝搬
特性の不連続性にもとづく反射波も伴なった特徴的な周
波数スペクトラムを有している。

例えば、単一の送信周波数で送信したときには、その送
信パルス幅をＴ（ｓｅｃ）とすると、送信周波数を中心
にほぼ±１／Ｔ（Ｈｚ）の周波数スペクトラムを含む特
性を有している。

従って、前述した従来の単一の送信信号を疑似残響信号
とする方法は、周波数スペクトラムが単一であり、その
疑似性が十分でないという欠点を有していた。

また、第４図の如く白色雑音と複数の狭帯域バンドパス
フィルタを用いる方法は、設定する周波数スペクトラム
が固定となっているので、送信周波数及び送信パルス幅
に対応して周波数スペクトラムを変えることができず、
さらにハードウェアの規模が大きくなることが避けられ
ないという欠点がある。

本発明の目的は上述した欠点を除去し、簡素な構成で疑
似性の高い疑似残響信号を発生する疑似残響発生回路を
提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の疑似残響発生回路は、設定された周波数の正弦
波を発振する発振回路と、周波数スペクトラムを任意に
変えることができる雑音信号を発生する雑音発生回路と
、前記発振回路の出力と雑音発生回路の出力とを乗算し
て疑似残響信号として出力する乗算回路とを備えて構成
される。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例のブロック図である。

第１図に示す実施例は、外部から供給する設定信号に対
応した正弦波信号を出力する発振回路１と、疑似ランダ
ムパルスを出力する雑音発生回路２と、乗算回路３を備
えて構成される。

次に第１図の実施例の動作について説明する。

発振周波数設定ディジタル信号１１１を発振回路１に供
給すると、その設定周波数に従った正弦波信号２１１を
出力し、この信号は乗算回路３に入力される。

雑音発生回路２は、シフトレジスタを用いたＭ系列疑似
ランダムパルス発生回路やローパスフィルタ等を備えて
構成され、この雑音発生回路２に、Ｍ系列疑似ランダム
パルス発生回路を駆動するシフトクロック信号３１１を
入力することにより疑似ランダムパルスが得られる。こ
の信号の周波数スペクトルはシフトクロック信号３１１
の周波数の関数になっており、シフトクロック信号３１
１の繰返し周波数を変えることにより出力の周波数スペ
クトルの拡がりを変えることができる。この疑似ランダ
ムパルスを用いて雑音信号４１１を得ている。この信号
は、乗算回路３に入力される。

第２図及び第３図にＭ系列疑似ランダムパルスのタイム
チャートと周波数スペクトラムの一例を示す。

乗算回路３は、正弦波信号２１１と雑音信号４１１を乗
算することにより、正弦波信号２１１を雑音信号４１１
で振幅変調し疑似残響信号５１１を出力する。

疑似残響信号５１１の周波数スペクトラムは、正弦波信
号２１１の周波数スペクトラムを中心として＋および−
の領域に雑音信号４１１の周波数スペクトラムの拡がり
を持つ信号となる。

こうして、簡単な構成により疑似度の高い疑似残響信号
が得られる。

なお、第１図に示す実施例では、発振回路１と雑音発生
回路２をディジタル的に制御しているが、発振周波数お
よび雑音の周波数スペクトラムを任意に制御できるもの
であればアナログ的に処理することも可能である。

さらに、疑似残響信号の出力レベルを時定数回路を通し
て減衰させることにより、より疑似性の高いものとする
ことも容易に実施することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、任意の正弦波を出力する
発振回路の発振周波数と、雑音信号を出力する雑音発生
回路の出力の周波数スペクトルを任意に変え、これらの
出力を乗算することにより、疑似残響信号の周波数スペ
クトラムの拡がりを任意に設定でき、簡素な構成で疑似
性を著しく高めた疑似残響信号を容易に得ることができ
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図は第１
図の実施例における雑音発生回路で発生するＭ系列疑似
ランダムパルスの一例を示すタイムチャート、第３図は
第１図の実施例における雑音発生回路２で発生するＭ系
列疑似ランダムパルスの周波数スペクトラムの一例を示
す特性図、第４図は従来の疑似残響発生回路の一例を示
すブロック図である。 １・・・発振回路、２・・・雑音発生回路、３・・・乗
算回路、４・・・白色雑音発生器、５−１〜５−Ｎ・・
・バンドパスフィルタ、６・・・加算器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 設定された周波数の正弦波を発振する発振回路と、周波
   数スペクトラムを任意に可変できる雑音信号を発生する
   雑音発生回路と、前記発振回路の出力と雑音発生回路の
   出力とを乗算して疑似残響信号として出力する乗算回路
   とを備えて成ることを特徴とする疑似残響発生回路。