JPH01308573A - 高所脱出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■　発明の目的 （１）産業上の利用分野 この発明は、災害の発生時に高層建造物より非常脱出す
る装置に関する。

（２）従来の技術 火・災の様な災害発生時にデパートや一般高層ビルに於
て非常脱出する手段としては、最上階にゴンドラ式脱出
機が設備されたり、或いは各階層に携帯式脱出機を設備
したりしているものである。

ゴンドラ式脱出機においては、旋回フレームの上面に傾
斜腕杆を突設し、巻上ウィンチより傾斜腕杆に沿って延
長したワイヤロープにゴンドラを取付け、該ゴンドラに
脱出者を移乗させて地上へ降すものである。携帯式脱出
機においては、内部にブレーキシューの様な制動手段を
設けた巻胴に巻付けしたワイヤーの拍手に脱出者がぶら
下りながら地上へ降下し、その後渦巻ばねの様な逆転機
構で巻胴を逆回転させながら地上へ垂下したワイヤーを
巻戻しているものである。

（３）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ゴンドラ式脱出機においては、１回の降
下で脱出する人数が数人に限られ、まだ降下中にゴンド
ラが揺動する危険性がある。また、携帯式脱出機におい
ては地上へ延長したワイヤーを巻戻すための渦巻ばねに
限度があり、高層ビルからの脱出には不適で、それ以上
になると機構も大型化して携帯に不便となり易く、まだ
、ワイヤーの拍手を把持しながら降下する場合も安全性
に難点があった。

本発明は、かかる上記従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は高層ビルからの非常脱出を安全に
、しかも敏速になし得る装置を提供することにある。

ＩＩ　　発明の構成 （１）問題点を解決するだめの手段 上記目的を達成するために本発明は、高層建造物の外壁
に設けたエレベータ式脱出装置であって、高層建造物の
１階から最上階までに設けられた耐火外壁と、該耐火外
壁の各階に設けられた開閉ドア付の脱出口と、該脱出口
の両側部に設置した昇降ケージ用Ｈ型ガイドレールと係
合する数組のガイドタイヤを装架すると共に上面に吊り
車を設け、脱出口と対向した背面や正面に開閉ドアーを
設けた昇降ケージと、耐火外壁に設置された重りケージ
用Ｈ型ガイドレールに係合するガイドタイヤを装架した
重りケージと、高層建造物の最上階に設置された機械室
の床板の突設部に併設された巻上機とシーブブロツクと
、前記機械室の床板より昇降ケージの吊り車に掛け廻し
た後に巻上機の巻胴に巻込みした巻上ワイヤーと、前記
巻上ワイヤーと１体で、シーブブロツクより重りケージ
に連結させた釣合いワイヤーと、前記機械室に設けた受
電盤や自家発電装置と昇降ケージの駆動制御手段とで構
成するものである。

（２）作用 通常状態においては、機械室内の受電盤の電源スィッチ
をＯＦＦとなして使用を停止しおくものである。室内に
火災が発生した時に受電盤の外部電源スィッチや、或い
は自家発電機のスイッチをＯＮとなして非常脱出装置の
制御回路に通電して使用するものである。そして、各階
層の脱出者が耐火外壁の開閉ドア付の脱出口の内面で脱
出用のボタンスイッチをＯＮとなすと、巻上機が巻上ワ
イヤーを巻胴に巻込みながら昇降ケージが上昇すると共
に、釣合いワイヤーが巻上機の巻胴より送り出されて重
りケージは逆に下降しながら昇降ケージとバランスされ
る。そして、脱出者が脱出ボタンをＯＮとなしだ各階層
の内置上階の脱出口の位置で昇降ケージは停止し、脱出
口の開閉ドアーと昇降ケージの背面の開閉ドアーとが同
時に自動開口して脱出者はケージ内に移乗し、昇降ケー
ジ内の下降ボタンスイッチをＯＮとなして脱出口やケー
ジの開閉ドアを閉鎖して下降するものである。

昇降ケージや重りケージはガイドタイヤをＨ型ガイドレ
ールに係合しながら安定した状態で上昇、下降誘導され
るものである。

（３）実施例 以下、添付図面により、本発明の最適の実施例を説明す
る。

第１図に示す様に、高層建造物１の外壁部に１階から最
上階まで耐火材でもって耐火外壁２を構築する。

前記耐火外壁２の各階層に開閉ドア３付の脱出口４を設
ける。

第１図、第２図、第３図に示す様に脱出口４０両側部に
おいて耐火外壁２に台形状の腕枠５を上下適当間隔をお
いて突設する。そして左側の各腕枠５と右側の各腕枠５
とに昇降ケージ用の左右Ｈ型ガイドレール６ａ、６ｂを
架設する。

前記昇降ケージ用の右Ｈ型ガイドレール６ｂの側方にお
いて耐火外壁２に同じく腕枠５を上下適当間隔をおいて
突設して重りケージ用Ｈ型ガイドレール６ｃを架設する
。

第４図、第５図、第６図に示す様に、昇降ケージ７は昇
降ケージ用左右Ｈ型ガイドレール６ａ。

６ｂの間隔に配置されている。前記昇降ケージ７は脱出
口４と対向する背面と正面とに開閉ドア８ａ、８ｂを設
けると共に左右側面に固定したベース枠９，９に軸受を
設けて上下１対の左ガイドタイヤ１０ａ、１０ａと右ガ
イドタイヤ１０ｂ、１０ｂとを軸支している。そして、
左ガイドタイヤ１０ａ、１０ａを左右ガイドタイヤ６ａ
の縦溝に、右ガイドタイヤ１０ｂ、１０ｂを右Ｈ型ガイ
ドレール６ｂの縦溝に係合させている。

また、昇降ケージ７の上面には吊り車１１が軸支されて
いる。

第７図、第８図、第９図に示す様に、重りケージ１２は
重りケージ用Ｈ型ガイドレール６ｃの前部に配置されて
いる。

前記重りケージ１２はＨ型ガイドレール６ｃとの対向面
に左右１対の軸受１３，１３を設け、該軸受１３．１３
内に左右ガイドタイヤ１０ｃ、１０ｄを軸支してＨ型ガ
イドレール６ｃの両側の縦溝に左右ガイドタイヤ１０ｃ
、１０ｄを係合させている。重りケージ１２は上面に蓋
１４を枢着している。該蓋１４を開口して内部に適量の
重４上や砂袋等を収容して昇降ケージ７と重量をバラン
スさせる。

第１図、第２図、第３図に示す様に、高層建造物１の最
上階において、耐火外壁２と対応した機械室１５が設置
されている。該機械室１５の先端は耐火外壁２より突出
され、該突出部の床板１６に巻胴１７付の巻上機１８と
シーブブロック１９とを左右対向に並設している。巻胴
１７に巻込みした巻上ワイヤー２０の１端を床板１６の
孔より垂下して昇降ケージ７の吊り車１１に掛廻し、該
巻上ワイヤー２０を床板１６の下面に係止する。

巻胴１７に巻込みした巻上ワイヤー２０の他端はシーブ
ブロック１９のシープに掛廻して床板１６の孔より釣合
いワイヤー２１として垂下し、該釣合いワイヤー２１の
下端に重りケージ１２を吊下する。

機械室１５内には受電盤、自家発電機２２、昇降ケージ
の駆動制御盤等を設置する。高層建造物１の内部で火災
が発生した場合には、機械室１５内の受電盤の外部電源
スィッチをＯＮとなし、外部電源が使用不能の場合には
自家発電機２２のスイッチをＯＮとなして制御回路に通
電して使用するものである。そして、各階層の脱出者は
内部の脱出用ボタンスイッチをＯＮとなして昇降ケージ
７を上昇停止させ、昇降ケージ７に内に移乗しながら各
階層の脱出者を収容して地上へ降下し、昇降ケニジ７の
正面の開閉ドア８ｂを開いて安全に脱出するものである
。

ＩＩＩ　　発明の効果 本発明は高層建造物の外壁を耐火外壁となしてエレベー
タ式の高所脱出装置を設置したものである。従って、火
災発生時に耐火外壁に火が周ることなく、各階の脱出者
を安全に地上へと誘導し得るものである。昇降ケージと
重りケージとは、ケージに軸支したガイドタイヤをＨ型
ガイドレールに嵌合させてガイドされるため、昇降時に
ケージが揺動することがない。また、昇降ケージは正面
と背面とに開閉ドアを設けているため、地上では正面の
開閉ドアを開口して直に脱出し得るものであり、建造物
内の各階層が延焼している場合でも安全に脱出をなし得
るものである。また、災害時以外において一般の搬送用
エレベータとして兼用してもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本発明になる非常脱出装置の実施例を示しており、 第１図は高層建造物に設置した非常脱出装置の正面図、
第２図はその左側面図、第３図はその右側面図、第４図
は昇降ケージの拡大背面図、第５図は′その拡大背面図
、第６図はその拡大側面図、第７図は重りケージの拡大
背面図、第８図はその拡大左側面図、第９図はその拡大
平面図である。 １高層建造物、４脱出口、６Ｈ型ガイドレール、７昇降
ケージ、８開閉ドア、１０ガイドタイヤ、１２重りケー
ジ、１５機械室、１８巻上機、１９シープブロツク

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　高層建造物の１階から最上階までに設けられた耐火
   外壁と、 前記耐火外壁の各階に設けた開閉ドア付の脱出口と、 前記脱出口の両側部に設置した昇降ケージ用Ｈ型ガイド
   レールと係合する数組のガイドタイヤを装架すると共に
   上面に吊り車を設け、脱出口と対向する背面や正面に開
   閉ドアーを設けた昇降ケージと、 耐火外壁に設置された重りケージ用Ｈ型ガイドレールに
   係合するガイドタイヤを装架した重りケージと、 高層建造物の最上階に設置された機械室の床板の突設部
   に併設された巻上機とシーブブロツクと、前記機械室の
   床板より昇降ケージの吊り車に掛け廻した後に巻上機の
   巻胴に巻込した巻上ワイヤーと、 前記巻上ワイヤーと１体で、シーブブロツクより重りケ
   ージに連結させた釣合いワイヤーと、前記機械室内に設
   けた受電盤や自家発電装置と昇降ケージの駆動制御手段
   と、 を備えたことを特徴とする高所脱出装置。