JPH01300467A - 磁気ディスク装置の磁気ヘッド移動機構およびパッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、磁気ディスク装置の磁気ヘッド移動機構およ
びパッドに関する。

「従来技術およびその問題点」 近年、電子カメラ、ワードプロセッサ等においては、種
々の情報を記録する記録媒体として、ミニ、マイクロ・
フロッピーディスク等と呼ばれているフレキシブル磁気
ディスクＣ以下「Ｅｎ気ディスク」という。）が多用さ
れている。この磁気ディスクに対する情報の書込み、読
み込み、消去は、磁気ディスク装置によって行われる。

磁気ディスク装置では、磁気ディスクを高速回転し、こ
の回転する磁気ディスクに磁気ヘッドを接触させて、所
定ステップで半径方向に移動し、同心円状の記録トラッ
クに対して、順次情報の書込み、読み込み、消去を行う
。

従来の磁気ディスク装置では、磁気ヘッドと磁気ディス
クとの接触圧、接触角度等、いわゆるヘッドタッチを良
好に保つために、磁気ヘッドとは反対側から磁気ディス
クに対して接触・離反するパッドを設けていた。従来の
パッドについて、マイクロ・フロッピーディスク用の磁
気ディスク装置を示した第５図〜第７図に基づいて説明
する。

図において、２０はフレキシブルなｔｎ気ディスク、３
１はスピンドルモータのスピンドルである。磁気ディス
ク２０は、周知の通り、方形のジャケット内に収納され
ていて、中心に、スピンドル３１に着脱するためのハブ
２２が固定されている。磁気ディスク２０は、ハブ２２
がスピンドル３１に嵌着されたローディング状態におい
て、スピンドル３１と一体に回動される。

ローディング状態の磁気ディスク２０に対して、磁気ヘ
ッド３２およびパッド５０がそれぞれ反対方向から接触
する。磁気ヘッド３２は、図示しない磁気ヘッド移動機
構に支持され、この駆動機構によって、磁気ディスク２
０に対して平行にかつ直線的に半径方向に移動される。

パッド５０は、パッド支持機構に支持されていて、磁気
ディスク２０に対して直交する方向から接離され、ロー
ディング状態において接触し、アンローディング状態に
おいて離反する。

このパッド５０の正面には、磁気ディスク２０と接触す
る平坦な接触面５２が形成されている。

接触面５２のほぼ中央には、半径方向に延びる径方向溝
５４が形成されている。この径方向溝５４は、外周の外
周押え面５２ａから内周方向縁部まで形成されている。

ローディング状態における磁気ヘッド３２およびパッド
５０と磁気ディスク２０との接触状態を、第５図および
第６図に基づいて説明する。

パッド５０は、上方から磁気ディスク２０に接近し、接
触面５２が、磁気ディスク２０の自然状態におけるディ
スク基準面りと一致、または僅かに越えた位置に保持さ
れている。一方磁気ヘッド３２は、下方から磁気ディス
ク２０に接近し、ギャップを有するヘッド面３２ａが、
上記ディスク基準面りと一致、ないし僅かに越えた状態
に保持されている。つまり、磁気ヘッド３２は、間に磁
気ディスク２０を挟んで径方向溝５４と噛み合った状態
にある。したがって磁気ディスク２０は、パッド５０の
接触面５２に接触して支持され、径方向溝５４内に入り
込む磁気ヘッド３２によって、径方向溝５４内に湾曲変
形されている。

情報の読み書きを行う際には、磁気ディスク２０は、パ
ッド５０および磁気ヘッド３２に対して微小浮上し、第
６図および第７図に示された変形状態で回転する。そし
て磁気ヘッド３２は、最外周トラック位置Ｐ１と最内周
トラック位置Ｐ２との間を、所定ステップで往復移動す
る。

情報の読み書きを行わない待機状態において、磁気ヘッ
ド３２は、最外周からハブ２２近傍間の任意の位置に保
持され、磁気ディスク２０は、スピンドルモーフが停止
しているので停止している。したがって、この待機状態
が長く続くと、磁気ディスク２０が塑性変形することが
ある。この塑性変形により、ヘッドタッチが悪化して読
取エラーを生したり、トラックが同心円ではなくなって
、情報の読み書きができなくなったりしてしまう。特に
、最外周では外周押え面５２ａに近く、最内周ではディ
スク固定位置（ハブ２２）に近いので、磁気ディスク２
０の変形が急激になり、塑性変形しやすいなど、ｉｉＲ
気ヘッド３２から受ける影響が大きい。

このような磁気ディスク２０の塑性変形を防止するため
に、従来、待機状態において磁気ヘッド３２を磁気ディ
スク２０から離反させたり、あるいは、パット５０を上
方に退避させる方法が採られている。

しかしながら、待機時に磁気ヘッド３２またはパッド５
０を磁気ディスク２０から離反させる機構は複雑なので
、６ｎ気デイスク装置の大型化、コストの上昇を招いて
しまうなどの問題があった。

「発明の目的」 本発明は、上記従来技術の課題に基づいてなされたもの
で、簡単な機構で待機状態における磁気ディスクの塑性
変形を防ぐことができる磁気ディスク装置の磁気ヘッド
移動機構およびパッドを提供することを目的とする。

「発明の概要」 本発明は、磁気ディスクに磁気ヘッドとは反対側から接
触するパッドの接触面を、半径方向外方には、上記最外
周トラックは越えるが上記待機位置は越えない位置まで
形成したことに特徴を有する。

この構成によれば、磁気ヘッドが待機位置にあっても、
その周辺は磁気ディスクを拘束する接触面が存在しない
ので、磁気ディスクの変形が緩やかになり、塑性変形す
る虞れがない。

また本発明は、磁気ヘッドを、磁気ディスクに接触させ
た状態で半径方向に往復移動させる６ｎ気デイスク装置
において、磁気ヘッドを、磁気ディスクの最外周トラッ
クよりも外方の待機位置まで移動可能に形成し、書込、
読取をしない待機時には、上記磁気ヘッドを上記外方の
待機位置まで移動させることに特徴を有する。

この構成により、待機時にはトラックのない待機位置で
待機するので、長時間の待機により磁気ディスクが塑性
変形しても、その塑性変形は、トラックにまで及ばない
。

「発明の実施例」 以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。

第１図は、本発明に係る実施例のパッドの拡大斜視図、
第２図は、同実施例のパッドを磁気ディスク装置に適用
した例における位置関係を示す底面図である。なお、磁
気ディスク等従来例と共通の部材には同一の符号を付し
である。

本発明に係るパッドｌＯは、正面形状が長方形に形成さ
れ、正面に、磁気ディスク２０に接触する接触面１２が
形成されている。この接触面１２は、パッド１０の正面
において、一方の側縁部および外周部に所定のＬ字形の
凹部１３を残して形成されている。そして接触面１２に
は、パッド１０の幅のほぼ中央となる位置に、半径方向
に延びる径方向溝１４が形成されている。

磁気ディスク２０の回転方向Ａに対して、径方向溝１４
より上流側の接触面１２は、上流に向かってディスク基
準面りから離反する方向に傾斜する傾斜面１２ａと、こ
の傾斜面１２ａの下流側に連なり、径方向溝１４の上流
側外縁部を形成する、磁気ディスク基準面りと平行な平
押え面１２ｂとからなる。

径方向溝１４よりも下流側の接触面１２は、径方向溝１
４内に向かって下降傾斜し、径方向溝１４の外縁部を形
成する傾斜面１２ｃと、この傾斜面１２ｃの下流側に連
なり、平押え面］、　２　ｂと同一平面上に位置する平
坦な平押え面１２ｄとが形成されている。

径方向溝１４の外周縁部には、平押え面１２ｂ、１２ｄ
からそれぞれ径方向溝１４内に向かって下降方向に傾斜
して延びる傾斜外周押え面１２ｅ、１２ｅが形成されて
いる。この外周押え面１２ｅは、傾斜面１２ｃよりも高
く形成されている。

また、外周傾斜押え面１２ｅ、１２ｅ間には、磁気ヘッ
ド３２の通過を許容するための空間部１４ａが形成され
ている。

磁気ヘッド３２は、従来の磁気ヘッドと同一構造であっ
て、ギャップを有するヘッド面３２ａが磁気ディスク２
０に接触し、磁気ヘッド移動機構によって半径方向に移
動される。

次に、本パッド１０を適用した磁気ディスク装置の構成
について、第３図および第４図を参照して説明する。

磁気ディスク装置のボディ　（図示せず）にはスピンド
ルモータ３０が固定され、その回動軸にスピンドル３１
が嵌着されている。磁気ディスク２０は、ハブ２２がそ
のスピンドル３１に着脱可能に嵌着され、嵌着されたロ
ーディング状態において回転駆動される。

磁気ヘッド３２は、磁気ヘッド移動機構３３に支持され
、半径方向に移動される。磁気ヘッド移動機構３３は、
リードスクリュー３４およびこのリードスクリュー３４
を回転させるステッピングモータ３５からなる。リード
スクリュー３４は、スピンドル３１よりも下方かつその
近くに配設され、回転自在にボディに支持されている。

このリードスクリュー３４には、回転を拘束して磁気へ
・ノド３２が虫累合されている。

リードスクリュー３４は、ボディに固定されたステッピ
ングモータ３５によって、所定の角度で段階的に回動さ
れる。つまり磁気ヘッド３２は、ステッピングモータ３
５によって、最外周トラックと最内周トラックとの間を
磁気ディスク２２の半径方向に段階的に移動される。こ
のリードスクリュー３４は、磁気ヘッド３２を、最外周
トラックよりも外方の待機位置まで移動させることがで
きる。

パッドｌＯは、従来と同様のパッド支持機構に保持され
、ローディング状態では磁気ディスク２０を保持する位
置に、アンローディング状態では磁気ディスク２０から
離反する位置に移動され１す る。

またスピンドルモータ３０は、スピンドルサーボ回路４
１およびスピンドルモータ駆動回路４２を介して、ステ
ッピングモータ３５は、ステッピングモータ駆動回路４
３を介してそれぞれシステムコントロール回路４０によ
って制御される。

キーボード等からの入力信号は、システムコントロール
回路４０、記録・再生回路４４および記録・再生アンプ
４５を介して磁気ヘッド３２に伝達され、また磁気ヘッ
ド３２で読取った信号は、記録・再生アンプ４５、記録
・再生回路４４、システムコントロール回路４０によっ
て所定の処理がなされる。

このパッド１０および磁気ヘッド３２と、磁気ディスク
２０との接触状態を、第３図に基づいて説明する。

磁気ヘッド３２は、スピンドル３１側から磁気ディスク
２０に接触する。そして磁気ヘッド３２は、ヘッド面３
２ａがディスク基準面りと一致ないし僅かに越える位置
に保持されている。そして磁気ヘッド３２は、上記状態
において、ディスク基準面りと平行に、磁気ディスク２
０の最内外周トラック間を移動される。さらに、待機状
態においては、最外周トラックよりもさらに外方にまで
移動される。第３図に、磁気ヘッド３２の移動軌跡を直
線して示し、最外周トラック位置をＰＬ、最内周トラッ
ク位置をＰ２、待機位置をＰ３て示した。

一部パッド１０は、磁気ヘッド３２とは反対側から磁気
ディスク２０に接近し、平押え面１２ｂおよび傾斜面１
２ｃが直線りと一致ないし僅かに越える位置に保持され
ている。したがって、磁気ディスク２０には、平押え面
１２ｂ、１２ｄが密接するが、傾斜面１２ａは接触しな
い。傾斜面１２ｃおよび最外周傾斜押え面１２ｅは、磁
気ヘッド３２の位置に応じ、その近傍の一部が接触する
。

また、図から明らかなように、外周傾斜押え面１２ｅは
、最外周トラック位置Ｐｉよりも外方に位置し、かつ待
機位置Ｐ３よりも内方に位置する。しかも外周傾斜押え
面１２ｅの先端の高さは、直線りとほぼ一致または上に
位置している。

したがってｕ生気ヘッド３２は、待機位置Ｐ３と最外周
トラック位置Ｐｌとの間を移動する際に、外周傾斜押え
面１２ｅ、１２ｅ間の空間１４ａ部を通過する。

上記の通り、待機状態における６Ｒ気ヘツド３２は、外
周傾斜押え面１２’ｅよりも外方の待機位置Ｐ３にて待
機する。この待機位置Ｐ３における磁気ディスク２０は
、内周側が傾斜面１２ｅによって支持されているが、こ
の支持点は、ディスク内周固定部から遠く離れており、
しかも外周、上流および下流側が自由状態にあるので、
変形の度合が緩やかになる。したがって、この待機状態
が長時間続いても、磁気ディスク２０が塑性変形するこ
とがない。

次に、磁気ディスク２０が回転しているときの状態を説
明する。スピンドルモータ３０によって磁気ディスク２
０が矢印爪方向に回転されると、矢印爪方向に空気流が
発生ずる。この空気流は、磁気ヘッド３２よりも上流側
では、傾斜面１．２　ａによって磁気ディスク２０を磁
気ヘッド３２側に付勢する正圧として働き、磁気ヘッド
３２よりも下流側でも、傾斜面１２ｃの作用によって正
圧として働く。よって、このような傾斜面１２ａ、１２
ｃの空力特性によって、一定のヘッドタッチが得られる
。

なお、径方向溝１４を、幅が外周から内周に向かって広
がる形状にしてもよい。

「発明の効果」 以上の説明の通り本発明に係る磁気ヘッド移動機構およ
びパッドによれば、待機時には磁気ヘッドが最外周トラ
ックよりも外方の待機位置において待機するので、磁気
ディスクのトラック部分が塑性変形する虞れがなく、し
かもその待機位置近傍では、磁気ディスクと接触するパ
ッドの接触面がないので、磁気ディスクの変形が緩やか
になり、塑性変形する虞れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るパッドの実施例の拡大斜視図、
第２区は、同実施例のパッドと磁気ディスクおよびスピ
ンドルとの位置関係を示す底面図、第３図は、同実施例
のパッド、磁気ヘッドおよび磁気ディスクの接触状態を
示す第２図のｌ１ｌ−ＩＩＩ切断線に沿う断面図、第４
図は、同パッドを適用した磁気ディスク装置の構成を示
すブロック図、第５図は、従来のパッド、磁気ディスク
等の位置関係を示す底面図、第６図は、第５図のＶｌ−
Ｖｌ切断線に沿う断面図、第７図は、第５図のｖｎ−Ｖ
ｌｌ切断線に沿う断面図である。 １０・・・パッド、１２・・・接触面、１２ａ・・・傾
斜面、１２ｂ・・・平押え面、１２ｃ・・・傾斜面、１
２ｄ・・・平押え面、１２ｅ・・・外周傾斜押え面、１
４・・・径方向溝、１４ａ・・空間、２０・・・ｉｉＲ
気ディスク、３０・・・スピンドルモータ、３１・・・
スピンドル、３２・・磁気ヘッド、３３・・・６Ｒ気ヘ
ッド移動機構、３４・・リードスクリュー、３５・・ス
テッピングモータ、３６・・・パッド支持機構、４０・
・・システムコントロール回路、Ｄ・・ディスク基準面
、Ｌ・・・直線（磁気ヘッド３２の移動軌跡）、Ｐｌ・
・・最外周トラック位置、Ｐ２・・・最内周トラック位
置、Ｐ３・・・磁気ヘッド待機位置 特許出願人　　旭光学工業株式会社 同代理人　　　　　三　浦　邦　夫 同　　　笹山善美

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気ヘッドを、磁気ディスクに接触させた状態で
   半径方向に往復動させるとともに、パッドを、磁気ヘッ
   ドとは反対側から磁気ディスクと接触状態に保持し、上
   記パッドの接触面の磁気ヘッドと対向する位置には、磁
   気ヘッドの移動方向に沿って半径方向に延びる径方向溝
   が形成されている磁気ディスク装置において、 上記磁気ヘッドを、磁気ディスクの最外周トラック位置
   よりも外方の待機位置まで移動可能に形成し、 上記パッドの接触面を、半径方向外方には、上記最外周
   トラックは越えるが上記待機位置は越えない位置まで形
   成したことを特徴とする磁気ディスク装置の磁気ヘッド
   移動機構およびパッド。
2. （２）最外周トラック位置と待機位置との間に位置する
   接触面が、径方向溝の両外縁部から径方向溝の中央に向
   かって下降傾斜して延びる外周傾斜押え面を有し、これ
   ら外周傾斜押え面の間で、磁気ヘッドと対向する位置に
   は、磁気ヘッドの通過を許容する空間部を有する請求項
   １記載の磁気ディスク装置のパッド。
3. （３）磁気ディスクの回転方向に対して、径方向溝より
   も下流側の接触面は、径方向溝の外縁部を形成する磁気
   ディスクと平行な平押え面と、この平押え面に連なり、
   磁気ディスクから離反する方向に延びる傾斜面とからな
   り、 上流側の接触面は、外周傾斜押え面より内周側から径方
   向溝内に下降傾斜して径方向溝の外縁部を形成する傾斜
   面と、この傾斜面に連なり、磁気ディスクと平行に下流
   方向に延びる平押え面とからなり、上記傾斜面は、外周
   方向傾斜面よりも低い請求項２記載の磁気ディスク装置
   のパッド。
4. （４）磁気ヘッドを、磁気ディスクに接触させた状態で
   半径方向に往復動させる磁気ディスク装置において、 磁気ヘッドを、磁気ディスクの最外周トラック位置より
   も外方の待機位置まで移動可能に形成し、書込、読取を
   しない待機時には、上記磁気ヘッドを上記外方の待機位
   置まで移動させることを特徴とする磁気ディスク装置の
   磁気ヘッド移動機構。