JPH0129881B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0129881B2
JPH0129881B2 JP55106303A JP10630380A JPH0129881B2 JP H0129881 B2 JPH0129881 B2 JP H0129881B2 JP 55106303 A JP55106303 A JP 55106303A JP 10630380 A JP10630380 A JP 10630380A JP H0129881 B2 JPH0129881 B2 JP H0129881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superabsorbent polymer
absorbent
layer
thermoplastic fibers
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55106303A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5735001A (en
Inventor
Kazunori Nishizawa
Osamu Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP10630380A priority Critical patent/JPS5735001A/ja
Publication of JPS5735001A publication Critical patent/JPS5735001A/ja
Publication of JPH0129881B2 publication Critical patent/JPH0129881B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はつかいすておむつ等の吸収性物品に関
するものである。さらに詳しくは、吸収材とし
て、従来より用いられている吸水紙又は綿状パル
プの液体保持力を高吸水性ポリマーで代替した吸
収性物品に関する。 つかいすておむつ等の吸収性物品の吸収材は最
近の技術進歩により、吸水紙から綿状パルプに置
き替えられてきたが、更に近年開発された高吸水
性ポリマーと綿状パルプの併用が研究されてい
る。吸水材の主体を高吸水性ポリマーに求める方
向も検討されているが、現在のところ実用化に到
つていない。 高吸水性ポリマー固定法については、現在種々
の提案がなされているが、いずれも根本的に綿状
パルプとの併用を目的としているため、固定構造
核心部分の水吸収能力(綿状パルプ吸水量を除い
た正味吸水量)はその平面面積当り、0.2c.c./cm2
以下である。具体的にいえば2枚の紙の間に高吸
水性ポリマーを固定したシートの場合、尿のかわ
りに生理食塩水を用いて吸収能をみるとき高吸水
性ポリマーとして架橋ポリアクリル酸ソーダで約
40c.c./gの吸収能を示し、高吸水性ポリマーの固
定量として通常約20〜40g/m2であるから、0.08
〜0.16c.c./cm2の吸収量である。これだけの吸水量
の場合にはサンドウイツチされた高吸水性ポリマ
ーの膨潤により2枚の紙がはがれることは少い
が、0.2c.c./cm2以上の吸水をすると、平均的に紙
と紙の間は、2mm以上の吸水層となり、上下紙は
完全にはく離する傾向を示す。このとき、上下紙
がはく離しないように完全に接着していると、高
吸水性ポリマーの吸水膨潤圧により紙が破られ膨
潤粒子が固定部より外部に出るか、又は高吸水性
ポリマーの膨潤が紙の抵抗により妨げられ十分な
吸水ができない欠点がある。 2枚の紙でサンドウイツチする公知の方法のも
う一つの欠点は、紙が部分的にはがれて吸水膨潤
した高吸水性ポリマーが2枚の紙間で自由に移動
できるため、着用中高吸水性ポリマー固定シート
端部からもれ出たり、又潤滑性を示すため、着用
者に不快感を与える。 高吸水性ポリマーを固定する他の公知の方法と
して、綿状パルプと高吸水性ポリマー粒子を混ぜ
てウエツブ化加圧成型する方法がある。この場合
綿状パルプ密度は0.1〜0.4g/cm3が普通である
が、綿状パルプ均一ウエツブ化の技術的限界か
ら、綿状パルプの積繊量は50〜200g/m2である。
この方式の場合、綿状パルプ保水量0.025〜0.1
c.c./cm2、高吸水性ポリマー保水量0.1〜0.16c.c./
cm2の比率となり、パルプ積繊量を増大せしめるこ
とにより全吸収量の増大は可能であるが、高吸水
性ポリマーの保水量を単独に増大せしめると、膨
潤ポリマー粒子が、パルプウエツブから排出さ
れ、潤滑性を示すようになる欠点がある。又、パ
ルプ繊維間の吸水空間に高吸水性ポリマーが入り
こむため効果的な吸水が行なわれない欠点も有す
る。 以上の如く、吸収性物品の吸収材主体を高吸水
性ポリマーに置くとき、すなわち高吸水性ポリマ
ー吸水膨潤体積が従来法より大なるとき生ずる欠
点(吸水阻害、潤滑感、構造体破壊、膨潤粒子の
放出等)を改良する必要がある。 高吸水性ポリマーの例として、アクリロニトリ
ルグラフト化デンプン加水分解物、ポリアクリロ
ニトリル誘導体、ポリアクリルアミド系、ポリア
クリル酸塩系、酢酸ビニル/アクリル酸メチルコ
ポリマーけん化物等が知られている。吸収性物品
の吸収材主体として高吸水性ポリマーを用いると
きの高吸水性ポリマー量は、高吸水性ポリマーの
吸水容量によつて異るので一様に表現できない
が、通常、尿吸収量50g/gとして60g/m2の高
吸水性ポリマーが必要である。このとき0.3c.c./
cm2の吸水量が期待でき、略3mmの膨潤層が形成さ
れる。 以上の諸点を考慮し鋭意研究の結果、二枚の可
撓性シートの間に熱可塑性繊維を含む層を介在さ
せ、その熱可塑性繊維を含む層中に高吸水性ポリ
マーを軽く捕捉せしめ、かつ、平面的にみて、二
枚の可撓性シートを局部的に接着せしめるときす
ぐれた高吸水性ポリマー固定構造が得られること
を見い出し本発明に到達した。 即ち、本発明は、少なくとも1つの吸収材とし
て高吸水性ポリマー固定層を含む吸収性物品にお
いて、高吸水性ポリマー固定層が、少なくとも1
枚が水分透過性である2枚の可撓性シートと、そ
の間に位置する熱可塑性繊維を含む層とからな
り、前記熱可塑性繊維を含む層には高吸水性ポリ
マーが配置されており、前記2枚の可撓性シート
が前記熱可塑性繊維を含む層の溶融により点状に
接着されており、かつ下記(イ)〜(ハ)の条件を備えて
いることを特徴とする吸収性物品を提供するもの
である。 (イ) 高吸水性ポリマー固定層の水吸収能力が0.2
c.c./cm2以上 (ロ) 2枚の可撓性シートの接着部の面積が全面積
の3〜25% (ハ) 熱可塑性繊維を含む層の重さが10〜30g/m2 本発明で用いられる高吸水性ポリマーは自重の
30倍以上の生理食塩水を吸収するものであり、前
述の公知の高吸水性ポリマーを使用することがで
きる。又、本発明で用いられる可撓性シートとし
ては通常吸水紙とよばれているもので十分である
が、最も好ましいのは、坪量15〜30g/m2で湿潤
強度を有する吸水紙である。又、本発明で用いら
れる熱可塑性繊維としては、熱可塑性で融点が
180℃以下の繊維が好ましく、ポリオレフイン複
合繊維、ポリプロピレン繊維が最も好ましい。ナ
イロン、ポリエステル等の融点の高い繊維も用い
ることができるが、加熱温度が180℃以上必要の
場合、高吸水性ポリマーが変質しやすいこと、接
着加工スピードが落ること、接着が不十分である
などの理由により好ましくない。熱可塑性繊維を
含む層の役割は、上下層の可撓性シートを熱溶融
により接着することだけではなく、上下層のシー
トとの間に前述の膨潤ポリマー粒子を保持できる
だけの空間をつくることである。従つて、上下層
のシートにはさまれる熱可塑性繊維を含む層は、
できるだけ低密度でなければ、膨潤ポリマー粒子
を保持できないので、好ましくは、10gr/m2以上
で30g/m2以下、最も好ましくは、15〜25g/m2
である。 用いられる繊維の50%以上は前述の熱可塑性繊
維の3〜6デニールの太さのものが好ましく、嵩
高さを出すため6デニール以上のポリエステル繊
維を混ぜることも可能である。 平面的に見た場合の接着部分は、高吸水性ポリ
マー固定層の機能を出すのに重要な因子であり、
接着部がたとえば格子状で平面面積の25%より多
くなると、次の如き欠点が生ずる。すなわち、接
着部を経ての尿の拡散が妨げられること及び尿吸
収保持能が0.2c.c./cm2以下で止まるか、固定層が
こわれ膨潤粒子が、外部へ出る。又、接着部が格
子状で平面々積の3%より少い場合には、接着部
を経ての尿の拡散が妨げられること及び膨潤ポリ
マーが接着部に囲われたエリア内で自由に動き得
るため、高吸水性ポリマー固定層の潤滑感が多く
なり、着用者に不快感を生ぜしめる。これらの欠
点を除くためには、接着部を連続せず点状とし、
接着部の面積が全面積の3〜25%になるように接
着することが必要であり、点状接着部に囲まれる
面積を1〜2cm2とすることにより上記割合の接着
が達成できる。点状接着部の面積は、直径2〜3
mmの円形に相当するのが接着力から好ましいが、
変形していてもかまわない。接着の方法は公知の
方法たとえば、加熱エンボス法、ピンソニツク法
などにより容易に実施できる。 次に図面により、本発明を更に詳細に説明す
る。 第1図は本発明の吸収性物品の一例を示すつか
いすておむつの断面図である。1は着用者の肌に
接する側の表面材であり、通常は、坪量20g/m2
前後の不織布が用いられる。2は、低密度繊維集
合体層であり、35g/cm2の加圧下で密度を測定す
るとき、0.045g/cm3以下が好ましい。3は通常
は吸水紙であり、坪量15〜30g/m2のものが一般
的であるが、用いなくてもよい。4は防漏層で通
常は低密度ポリエチレンフイルムのエンボス加工
品が用いられる。5が本発明にかかわる高吸水性
ポリマー固定層である。第2図は高吸水性ポリマ
ー固定層5の一例を示す断面図であり、第3図は
その固定層を斜上方から見た斜視図である。6,
7は上下層吸水紙であり、坪量15〜30g/m2で湿
潤強度を出すためポリアミド系薬剤を処理し、湿
潤時40g/25mm以上の強度を有するものが最も好
ましい。8は熱可塑性繊維を含む層で、例えばチ
ツソ(株)の“ES”繊維3デニール、ポリプロピレ
ン中空繊維“フローレ”6デニールを混綿し20
g/m2のウエブとしたものなどが用いられる。9
は、高吸水性ポリマー粒子である。粒子の大きさ
は100〜300μが最も好ましい。10は接着点であ
る。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 上下層の可撓性シートとして坪量30g/m2、湿
潤強度50g/25mmの吸水紙、熱可塑性繊維を含む
層としてチツソ(株)“ES”3デニール51mmと“フ
ローレ”6デニール64mmを1:1で混合しカード
機を通し20g/m2のウエブとしたものを用い、ウ
エブを下層吸水紙に乗せ上から高吸水性ポリマー
粒子として住友化学(株)“スミカゲルS−50”球状
ポリマーを50g/m2均一に散布し、上層吸水紙を
のせ熱エンボスロール間を通し、点状に接着して
吸収材を得た。点状面積は直径約2mmの円状で点
中心間の距離を10mm均一とした。(接着面積約3
%) 実施例 2 点状接着点中心間の距離を5mmとした以外は実
施例1と同様にして吸収材を得た。接着面積約12
% 実施例 3 点状接着点中心間の距離を、3.5mmとした以外
は実施例1と同様にして吸収材を得た。接着面積
約25% 比較例 1 接着部を格子状連続線とし接着線の太さを1
mm、間隔を10mmとした以外は実施例1と同様にし
て吸収材を得た。接着面積約20% 比較例 2 実施例1の繊維成分を全く用いずに上下紙の間
に同様に高吸水性ポリマー粒子を60gr/m2散布
し、全重量の15%の水を均一に散布し、加圧後乾
燥して吸収材を得た。 比較例 3 点状接着点中心間の距離を3.0mmとした以外は
実施例1と同様にして吸収材を得た。接着面積約
35% 実施例1〜3及び比較例1〜3で得た吸収材に
0.4c.c./cm2の生理食塩水を吸収させ、吸水後接着
性、潤滑性及び吸水速さを評価した。結果を表−
1に示す。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の吸収性物品の一例を示すつか
いすておむつの断面図、第2図は本発明の高吸水
性ポリマー固定層の断面図、第3図はその斜視図
である。 1……表面材、2……低密度繊維集合体層、3
……吸水紙、4……防漏層、5……高吸水性ポリ
マー固定層、6,7……吸水紙、8……熱可塑性
繊維を含む層、9……高吸水性ポリマー粒子、1
0……接着点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1つの吸収材として高吸水性ポリ
    マー固定層を含む吸収性物品において、高吸水性
    ポリマー固定層が、少なくとも1枚が水分透過性
    である2枚の可撓性シートと、その間に位置する
    熱可塑性繊維を含む層とからなり、前記熱可塑性
    繊維を含む層には高吸水性ポリマーが配置されて
    おり、前記2枚の可撓性シートが前記熱可塑性繊
    維を含む層の溶融により点状に接着されており、
    かつ下記(イ)〜(ハ)の条件を備えていることを特徴と
    する吸収性物品。 (イ) 高吸水性ポリマー固定層の水吸収能力が0.2
    c.c./cm2以上 (ロ) 2枚の可撓性シートの接着部の面積が全面積
    の3〜25% (ハ) 熱可塑性繊維を含む層の重さが10〜30g/m2 2 2枚の可撓性シートが吸水紙である特許請求
    の範囲第1項記載の吸収性物品。 3 熱可塑性繊維の融点が180℃以下である特許
    請求の範囲第1項記載の吸収性物品。 4 つかいすておむつである特許請求の範囲第1
    項記載の吸収性物品。
JP10630380A 1980-08-01 1980-08-01 Absorbing article Granted JPS5735001A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10630380A JPS5735001A (en) 1980-08-01 1980-08-01 Absorbing article

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10630380A JPS5735001A (en) 1980-08-01 1980-08-01 Absorbing article

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5735001A JPS5735001A (en) 1982-02-25
JPH0129881B2 true JPH0129881B2 (ja) 1989-06-14

Family

ID=14430241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10630380A Granted JPS5735001A (en) 1980-08-01 1980-08-01 Absorbing article

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5735001A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994005723A1 (en) * 1992-08-28 1994-03-17 Nippon Shokubai Co., Ltd. Water absorptive material, water absorptive article and their production method

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150944U (ja) * 1982-03-31 1983-10-08 株式会社啓文社製作所 育苗用下敷きシ−ト
JPS6160927U (ja) * 1984-09-26 1986-04-24
JP2872851B2 (ja) * 1991-01-25 1999-03-24 花王株式会社 吸収性物品
US20080021427A1 (en) * 2004-09-30 2008-01-24 Daio Paper Corporation Absorptive Article

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5558700U (ja) * 1978-10-12 1980-04-21

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994005723A1 (en) * 1992-08-28 1994-03-17 Nippon Shokubai Co., Ltd. Water absorptive material, water absorptive article and their production method

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5735001A (en) 1982-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4681577A (en) Disposable urinary and fecal waste containment product
EP0160572B1 (en) A stable disoposable absorbent structure
US4685914A (en) Disposable urinary pad
US5938650A (en) Absorbent core for absorbing body liquids and method
US5482761A (en) Layered, absorbent structure
EP0137644B1 (en) Corrugated web structure
KR100312852B1 (ko) 층상흡수구조물
EP0108637A2 (en) Superthin absorbent product
EP0829245A2 (en) Absorbent article
JPS621298B2 (ja)
RU2244535C2 (ru) Объединенный покрывающий и передаточный слой нетканого материала для абсорбирующего изделия (варианты) и абсорбирующее изделие (варианты)
JPS6129350A (ja) 超薄型吸収性材料
JPH0620475B2 (ja) 吸収性積層構造物
JPS61252301A (ja) 使い捨ておむつ
EP0139484A1 (en) Disposable sanitary napkin product in a flexible shell
NZ208707A (en) Disposable urinary pad having a liquid-impermeable shell
JP2015226582A (ja) 吸収性物品
JP3500330B2 (ja) 使い捨ての吸水性構造物
JPH0326611B2 (ja)
JPH0663075A (ja) 吸収性構造体及びその製造方法
JPS60198152A (ja) 衛生物品の吸収体
JPH0129881B2 (ja)
JP3427525B2 (ja) 吸収性物品
JPH10309298A (ja) 吸収性物品
JP4605971B2 (ja) 使い捨て着用物品