JPH01296927A

JPH01296927A - 水槽用落下水制御装置

Info

Publication number: JPH01296927A
Application number: JP12529888A
Authority: JP
Inventors: Terumi Nakano; 中野　照見
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-05-23
Filing date: 1988-05-23
Publication date: 1989-11-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分計）上下に設置した水槽の間に液体を循環させる場合におい
て、外部取り付けで落下液を制御する装置に関するもの
である。

（従来の技術）観賞用海水魚水槽や活魚水槽にはオーバーフロー式と呼
ばれ、水槽内に落下パイプを立てたものを使用する事が
殆であるが、製作にあっては傷の付きやすいアクリルを
材料とし、落下パイプの内側に給水パイプを通すなど形
が複雑な他、落下パイプは水槽の底板を貫通するなど、
高度な技術を必要とする為に専門家の手による注文生産
で作られており、価格的に高いものとなっている。

作用においては、上の水槽からオーバーフローした水が
空気を巻き込みながら下の水槽に落下する為に落下音が
大きく、水の飛散も多く、水草水槽には不向きである。

観賞面においては、水槽内の落下パイプは大気に開放さ
れたままの水を、空気と共に落下させる為に寸法を大き
くしなければならず、アクリルに付く傷と共に大きな障
害となっている。

（発明が解決しようとする課題）オーバーフロー式水槽の欠点を箇条書きにすると下記の
様になる。

（イ）落下パイプが観賞の邪魔になる。

（ロ）傷の付きやすいアクリルで作られている。

（う　ガラス水槽で作るには技術的にむずかしい。

に）注文生産の為に高価格であるっ（ホ）落下水に空気を巻き込むので水草水槽には不向き
である。

（へ）落下水に空気を巻き込むので運転音が大きい。

（ト）落下水に空気を巻き込むので水の飛散が多い。

本発明は以上の欠点を解決し、淡水、海水を問わない観
賞価値の高い水槽クステムを作る為のものである。

（課題を解決する為の手段）水位均衡枡（６）に連絡した流入水路（４）と空気抜き
口（２）を持った空気吸入路（３）とから成り、空気吸
入路（３）の空気入口の高さ位置と水位均衡枡（６）の
溢水板（５）の高さ位置とを同じ位とし、流入水路（４
）の流水出口はそれより少し低い位置とし、流水入口は
それより更に低い位置とした集水管（１）に、フロート
輪材きの水位調節弁（６）と吸盤（９）とを付属し、横
断面積が管（８）のそれより遥かに大きい落差発生箱（
ｌＯ）を管（８）で繋げる構造にしたものである。

（作用）上段の飼育水槽（７）の−角の枠に集水管（１）を嵌め
込み、下段の濾過槽■）の内側上部に落差発生箱■）を
押し付けて吸盤（９）で固定し、集水管（１）と落差発
生箱翰とを管（８）で繋ぎ、飼育水槽（７）には空気吸
入路（３）の空気入口に水が接する程度に水を張り、濾
過槽（２）には落差発生箱（ト）の上面が水面と同じに
なる位に水を張妙、集水管（１）の空気抜き口（２）よ
り細いホースと口などを利用し空気を吸い込み、流入水
路（４）と水位均衡枡（６）、そして落差発生箱（イ）
）に水を満して手作業での準備は終る。

次にポンプ（ＩＥりのスイッチを入れると、濾過槽（５
）の水位は降下し始め、一方、飼育水槽（７）の水位は
反対に上昇し始めるが、この時点で、落差発生箱（イ）
）内の水位は濾過槽（２）の水位と共に降下しようとす
る為、管（８）内の空気が負圧で膨張するが、管６）と
落差発生箱（１））との横断面積の大きな差により、落
差発生箱■）内の水位はほんの僅かの降下に止る。

一方、飼育水槽（７）側においては水位の上昇に伴い集
水管（１）の流入水路（４）内に正圧が発生し、水位均
衡枡（６）の水位は少し上昇して溢水板（５）より溢水
が少しづつ落差発生箱（Ｉｔ）へ落下し始める。

次に、時間の経過に伴って濾過槽戟）の水位は更に降下
し、その為に濾過槽（２）の水位と落差発生箱Ｃｌ０）
内の水位との間に落差が生じて管（８）内の負圧はより
強くなる。一方、流入水路（４）においては飼育水槽（
７）に−層の水位上昇が見られて更に正圧が強くなり、
管（８）内の強い空気の負圧と流入水路（４）の強い水
の正圧との相乗効果により、水位均衡枡（６）の水位が
一気に上昇して溢水板（５）より多量の水が溢れ、溢れ
た水が管（８）内の空気を下方へ押し出゛し、落差発生
箱（イ））から水位調節弁（９）を経て濾過槽（２）の
水中へと排出してサイフオン現象の発生となる。

次に、運転中の水位の安定には水位調節弁（６）がフロ
ー）　（１３）の動きにより自動的に機能するが、万が
一ポンプ（罰が停止して水位調節弁（９）が完全に閉止
できない時には、飼育水槽（７）の水位が低下して空気
が空気入口より空気吸入路（３）に入り、サイフオン現
象は消滅する。

次に、サイフオン現象の消滅時に水が抜けるのは空気吸
入路（３）と管（８）だけなので、ポンプ（］６）の機
能さえ回復されればサイフオン現象発生のところで述べ
た、ポンプ（２））運転後の一連の動きでサイフオン現
象の再発生となる。

（実施例）サイフオン現象の消滅は水の落下量がポンプの能力を上
まわる時や、ポンプの停止時などに見られ、一方、発生
はその後の運転再開時に見られるが、これは通常運転に
おいては起らないので、本発明は万が−の場合の安全装
置としての機能と水位調節装置としての機能を持ち合せ
、安全性においてはオーバーフロー式に匹敵する。

観賞面においては、サイフオン式は水の自重がポンプの
役割を果たすので、落下水用ホースの太さは給水用ホー
スの太さと同じで充分であり、その為に給水管と集水管
とを一体成形でき、ホースの繋ぎ口は接近した所にそれ
ぞれを成形し、ホースは落下水用と給水用とを平行に繋
ぐと、幅が数センチメートルで奥行きがその半分位の化
粧カバー内に納める事ができる。化粧カバーはホースの
他に照明用コード等の必要なものを納めるダクトの役割
も果たし、水槽の一番目立たない角にセットすれば、四
方から観賞する水槽においても観賞の邪魔にならない。

変化例においては、飼育水槽に対して濾過槽を小形にし
て水位変化量を大きく取れるようにし、サイフオン現象
発生までの時間を長く取れる場合は、空気の負圧だけで
も上段の飼育水槽からの水の落下が可能である。又、逆
に飼育水槽の方を濾過槽に対して小形にして水位変化量
を大きく取れるようにし、サイフオン現象発生までの時
間を長く取れる場合は、集水管の寸法をそれ様に設計す
る事で、水の正圧だけで下段の濾過槽へ水を落下させる
事ができる。

（発明の効果）本発明を利用する事で得られる効果を箇条書きにすると
次の様になる。

（イ）飼育水槽内に観賞に邪魔になるものが全て無くな
る。

（ロ）小形で化粧カバーと併用できるので美観を損ねな
い。

０う　落下水に空気を巻き込まないので運転音が静かで
ある。

に）落下水に空気を巻き込まないので水の飛散が無い。

（（ホ）落下水に空気を巻き込まないので水草水槽にも
向いている。

（へ）管径が細く流速が早いので管の頂上部に空気が溜
らない。

（ト）外部取り付けなので市販の規格水槽を使用でき、
水槽システムが安価にできる。

（イ）流量計など圧力損失を伴う装置を落下水ホース側
に取り付けれるので、ポンプの性能を全く損わないで流
量計測ができる。

以上の如く、本発明は水槽の材質を選ばない為最近市販
されているガラス製のインテリア水槽などに使用すると
極めて高い観賞価値と、下置き濾過槽による高効率濾過
とを両立した理想的な水槽システムを作れる。

【図面の簡単な説明】

図面は停止状態での本発明の設置状況を示す一部継断面
図である。（１）は集水管　　　　　（９）は吸盤（２）は空気抜
き口　　　叫は落差発生箱（３）は空気吸入路　　　（
６）は水位調節弁（４）は流入水路　　　　（５）は濾
過槽（５）は溢水板　　　　　（至）はフロート（６）
は水位均衡枡　　　（９）は給水管（７）は飼育水槽　
　　　（至）は給水用ホース（８）は管　　　　　　　
叫はポンプ

Claims

【特許請求の範囲】

１、水位均衡枡（６）に連絡した流入水路（４）と空気
吸入路（３）から構成された集水管（１）と、落差発生
箱（１０）とを管（８）で繋ぎ、サイフオン現象の発生
と消滅を水位安定に利用する事を特徴とした水槽用落下
水制御装置。