JPH01294601A - 有害動物忌避組成物 - Google Patents

有害動物忌避組成物

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JPH01294601A
JPH01294601A JP12476388A JP12476388A JPH01294601A JP H01294601 A JPH01294601 A JP H01294601A JP 12476388 A JP12476388 A JP 12476388A JP 12476388 A JP12476388 A JP 12476388A JP H01294601 A JPH01294601 A JP H01294601A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は犬、猫、ネズミ、ウサギ、イノシシ。
モグラ、シカ、イタチ、カラス、カチガラス、スズメ、
ハト、ムクトリ、ゴキブリ、シロアリ、アリ、イガ、ダ
ニ、イガイ、フナムシ、マイマイを始めムササビ、ヘビ
、力、ハエ、ウンカ、ヨコバイ、アブラムシ、シラミ、
ウミホタル、ナメクジ等の有害又は不快動物の忌避組成
物に関するものである。
〔従来の技術〕
農作物のネズミ、ノウサギ、イノシシ、スズメ。
カモなどの有害動物の忌避剤として、明治束より北海道
にて魚油及びナフタリンを混合したものが用いられたの
が、我が国における忌避剤の最初と言われている。その
後、クレオンート、シクロヘキシミド、β−ナフトール
、チニウラム、チオフェン類、レモングラス油、ジアリ
ルスルフイツト及び酸化鉄粉が用いられている。また力
、ダニ。
ノミなどの吸血性昆虫には、フタル酸ジメチル。
エチルヘキサンジオール、インダロン及びジエチルトル
アミドが用いられている。
一般に忌避剤は嗅覚による嗅覚忌避剤(olfact−
ory repellent)と、味覚による味覚忌避
剤(gus−tatory repHent)があり、
前者には精油(essen−tial oil)、植物
ゴム樹脂があり、後者には有機酸。
アルコール、アルカロイド、タンニン、配糖体等がある
生物界では、自己保存のため、外から攻撃する動物に対
し不快な臭気、味覚をもつものが普通である。これは特
に植物においてみられ、精油、アルカロイド及び配糖体
がこの意義を持ち、又動物間の種の保存にも蟻酸、酪酸
、サリチルアルデヒド、メルカプタン、アリル化合物等
がその働きをしている。
従来、有害動物忌避剤として用いられているものに、ゴ
キブリにモノテルペノイド(特開昭53−86021号
公報)、鳥に不飽和アルコール及びアルデヒド(特開昭
53−101531号公報)、犬、猫、鳥獣に高級ケト
ン及び青葉アルコール、桂皮アルデヒド、ケトン(特公
昭57−25521号公報) 、ネズミ。
ウサギにグアサジン(特開昭57−67507号公報)
、有害鳥獣にグアサジンとチニウラム(特開昭59−2
5306号公報)、吸血害虫に環状テレペンアルコール
(特開昭57−179101号公報)、鳥類にプロチオ
ホスとチュラム(特開昭59−10504号公報)、犬
猫にメントールとエチルトルアミド(特開昭60−14
2903 号公報)、鳥害にクレオソートとピリジン(
特開昭61−56110号公報) 、森林有害獣にチニ
ラムと動植物油(特開昭61−12005号公報)、犬
、猫等にレモングラス油等をエチレン酢酸ビニル共重合
ビーズに含浸したもの(特開昭61−172801号公
報)、犬、猫等にグリコールエーテル類(特開昭61−
194001号、特開昭61−267501号公報)、
ダニ。
ヘビ等にグリコールエーテル(特開昭61−28900
2号公報)、犬、猫等に高沸点ケトンアルコール、アル
デヒド類(特開昭61−289003号公報)、ネズミ
にシキミ酸とカラシ配糖体(特開昭61−291507
号公報)、ハエ、力にリモネン(特開昭62−409号
公報)、犬、猫にビス−(2−クロロイソプロピルエー
テル)(特開昭62−12702号公報)、モグラにシ
キミとカラシ配糖体(特開昭62−45508号公報)
、ハト、ハエ等にリモネン(特開昭62−164602
号公報)、フジッボ、イガイに多環式テルペノイド配糖
体(特開昭63−41495号公報)等がある。この外
ケミカルアブストラクトのデイセニアル インデックス
(口ecennial Index)第1巻(1907
年)よりコレクティブ インデックx (Collec
tive Index)第11巻(1986年)迄には
種々の動物忌避剤組成物が発表記載されているが、本発
明のテルペノイド化合物とその低重合又は低共重合物を
併用した有害動物忌避組成物の記載はない。ただ、ヨー
ロッパ特許第0173410号(5,March、 1
986)にジー1−P−メンテン(テルペンダイマー)
とその高重合物(テルペンポリマー)が他の忌避剤例え
ば2.2−ジクロロプロピオン酸の如き落葉剤の効力増
強剤として利用する開示はあるが、それぞれ単独では忌
避作用は殆どない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記従来の有害動物忌避剤より更に効果が高(
、かつ持続効果に優れ、人畜に低毒性でマイルドな匂い
を有し更に芳香さえも感するような忌避組成物を提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するためテルペノイド化
合物を徹底的に検討し、テルペノイド化合物モノマーと
その低重合或いは低共重合化合物(Oligomer 
or Oligo−copolymer)を併用するこ
とにより対処有害動物の範囲が広範で、人畜毒性が低く
、他の農薬剤と併用することが可能である極めて使用し
易い有害動物忌避剤を見出した。
本発明はテルペノイド化合物モノマーと、この低重合或
いは/及び低共重合化合物よりなる有害動物忌避組成物
である。
本発明に使用するテルペノイド化合物モノマーは、植物
の種々の部分の水蒸気蒸留によって得られる植物精油又
は樹脂ゴム質に含まれる一群の化合物である。その本質
はイソプレン2個又はそれ以上を含むもので炭素数10
個の物質(Csx2)をモノテルペノイド、炭素数15
個の物質(CsX3)の物質をセスキテルペノイド、炭
素数20個の物質(Csx4)の物質をジテルペノイド
、炭素数30個ノ物jt(C5X 6)をトリテルペノ
イドとして分類されているテルペノイド化合物を何れも
用いることができる。このテルペノイド化合物は植物の
芳香、精油成分であり、自然サイクルに全く影響の無い
物質である。又、現在生物活性天然物質のうち農薬機能
を有するものとして認められているもの、例えばシロバ
ナムショケギク(ピレトリン成分)、デリス(ロチノン
成分)、タバコ(ニコチン成分)、センダン(アブデイ
ラクチン)、アセビ(アセホトキシン成分)等も、本発
明テルペノイドの動物忌避機能を付与すれば人間に全く
毒性のない、所謂自然農薬又は天然防除剤と成り得るも
のである。
その殺虫機構として、直接殺虫力のみならず害虫等の変
態など特有の生育過程を阻害し以てその害虫相の絶滅を
はかるような、所謂昆虫生育制御剤(insect g
rowth regulater、 IGR)  とし
て有用なものも構成し得るのである。
かくして有機無機合成農薬の全く残留しない安全な天然
農作物を合理的に生産する為の資材となり得るので、そ
の意義は甚だ大なるものと云い得るのである。以下本発
明の素材についてのべる。
β−ミルセン(CIIIHI@)(成分No、 l) 
:ベイ油。
ホップ油等に含まれ、沸点166〜167℃で二重結合
3個をもち、時間の経過と共にジミルセン等のオリゴマ
ーを生じ易い。
アロオシメン(C+。H2S)(成分No、2) :や
まじそ科植物に含まれるα型オシメン(C+a)I+s
)2.6−シメチルー1.5.7−オクタトリエン又は
β型オシメン(C+口H,、)2.6−シメチルー2.
5.7−オクタトリエンの異性体である。2.6−シメ
チルー2: a、 6−オクタトリエンの構造を有し、
沸点81℃(12mm)で酸化され易く、かつ2〜3重
合体のオリゴマーを生じ易い。
シトラール(C+。H+gO)(成分No、3) :レ
モングラス油等に含まれ、沸点226℃でa、bの2型
がある。空気中で酸化され易く、強酸により重合する。
化学名は2.6−シメチルオクタジエンー2’、 6−
a l−8である。
リナロール(c、oH+go)(成分No、 4) ニ
オL/ンジ油、ラベンダー油中に含まれ、沸点198〜
200℃で光学異性体がありβ−ピネンより合成される
3、7−シメチルー1.6−オクタジエン−3−オール
が用いられている。
リモネン(C+oH+s)(成分No、 5) :かん
きつ類に多く含まれ、α−ピネンと共に植物に広く分布
している。d−,1−及びdl型があり、dl−リモネ
ンをジペンテンと言う。何れも沸点約176℃前後で比
較的安定で常圧蒸留できるが、空気中に放置すると酸化
される。また酸と処理すると容易にジペンテンになり硫
黄と加熱するとp−シメンに変化する。
また、鉱陵と冷時処理すると加水してテルピネオール及
び抱水テレピンを生ずる。
ジペンテン(C,6HI@)(成分No、 (i) :
リモネンノ光学的不活性体である。天然には種々の松か
らのテルペン油、シトロネラ油、レモングラス油、ショ
ウノウ油など多数の植物精油中に含まれ、沸点178℃
で熱により容易に重合される。
テルピネン(C+oHts)(成分No、7) :α、
β及びγ型があり、沸点約177℃、173℃及び18
3℃を有し、セイロンカルダモン油、コリアンダー油に
含まれる、レモンの様な臭いをもつ。
α型は、空気や光線で迅速に重合して、樹脂様になる。
β型は、合成によってのみ得られるが、各々の異性体は
分離が困難である。
テルピネオール(C+oH+5O)(成分No、 8)
 :単環モノテルペンアルコールでα、β及びT型があ
り、沸点約220℃、210℃(752+nmHg )
及び融点的69℃でカルダモン油、ネロリ油及び松精油
中にあり、ライラック様香気をもっている。
アネトール(C+oH+*O)(成分No、9):p−
プロベニルアニソールで沸点約81℃(2,3mmf1
g) 、 230℃(760mmHg)及び融点約21
℃の芳香性のあるものである。
ピネン(C,。HI6)(成分No、 10) :α、
β型があり、もっとも広く植物界に分布している。α−
ピネンは無色特有の臭いを有し、沸点約155℃で松科
(Pinaces)植物の樹脂及びウッドテレピン油中
に含まれ、特にパルプ工場より由来するサルフェートテ
レピンの主成分をなす。光学的異性体があるが、酸或い
は熱アルカリで容易に異性化し、また塩化アルミニウム
等を触媒とし一15℃にて環状構造を残したまま高重合
体となる。α−ピネンからは二量体(Dimer)のほ
か軟化点65〜97℃、分子量600〜70003〜4
量体、所謂オリゴマーが得られる。又ショウノウ、リウ
ノウ及びテルピネオール等有用なテルペノイド化合物が
誘導され、工業原料として重要な化合物である。
ノポール(CIIHr * O)  (成分NO,11
) : 6. 6−シメチルビシクロ[:3.1.11
ヘプト−2−エン−2−エタノールで沸点約230〜2
40℃でβ−ピネンとホルムアルデヒドの縮合にても得
られる双環テルペンアルコールである。
カンフエン(C,。H+e)(成分No、 12) :
松葉油等にある融点約50℃の弱いショウノウ様臭気を
もつ。
またαピネンより過剰の塩化水素でボルニルクロリドと
なり、更にアルカリ処理してカンフエンに誘導される。
種々のオリゴマー及びポリマーとなり、塗料、接着剤等
多方面に利用されている。
ノビルアセテート(C13H2102)(成分No、 
13) :ノポール(成分No、 11)の酢酸エステ
ルで沸点約250〜260℃で合成香料として利用され
る。又次のイソボルニルアセテートと共に本発明有害動
物忌避組成物の原料として用いると、人間に対し芳香を
感じさせるように矯香され、動物忌避力と共動して有効
に利用される。
インボルニルアセテ−h(C+zH2oO*)(成分N
o。
14):カンフエン(成分No、 12)を50%硫酸
と氷酢酸混合液で加熱して得られる沸点約224℃の芳
香性液体である。
テルペンノイド化合物モノマーは一般に芳香性のある沸
点200℃前後で本島単独で使用する場合は、使用当初
の短期間は有害動物に対し嗅覚又は味覚忌避成分として
有効なものもあるが、一般に屋外通風下では気温又は風
量等によりすぐ蒸散飛散して無効になる。本発明の組成
物は、上記テルペノイドモノマーにこれ等テルペノイド
モノマーと重量平均分子量1000以下の低重合或いは
/及び低共重合化合物(Oligomer & Coo
ligomer) が所謂保留剤(Retainnin
g Reagents)  として加えられているから
、長期間同一有効最適濃度で揮発拡散させ忌避機能を持
続出来る。これはあたかも人間が使用する化粧品の調香
方法に似ている。即ち一番速く揮発する成分子op n
ote と、中位の揮発成分m1ddle note及
び高沸点成分Ba5e noteをバランスさせ、長期
間にわたって一定基調の香気を保たせる方法と全く同一
技法である。また、一般にオリゴマーは重量平均分子量
10.000以下のものをさすが、本発明に使用するオ
リゴマーは重量平均分子量1000以下1重合度2〜7
量体の低分子量の方が好ましく、一般に液体又は高粘度
液体で通常の蒸溜により単離でき、それ単独でも忌避性
を有するものである。その平均分子量はラスト法や粘度
法等により測定出来るが、ゲルパーミエーションク0?
トゲラフ イーG L P (Gelpermeati
on Chro−matography)で測定出来、
又そのものを正確に分離分取出来るものである。一般に
テルペンオリゴマーはモノマー1部に活性白土又は酸性
白土1〜101FB及び適量の溶剤に溶解分散させ10
0〜150℃前後重合させるとよい。フリーデルタラフ
ト型触媒を用いるときは、この反応温度では分子量10
00以上の高分子重合体が出来易く、30℃前後で短時
間重合させるとよい。又高重合体を熱分解してもよいが
、加温強酸性カチオン交換樹脂粒子にモノマー加温溶液
を接触させても得ることが出来る。又連鎖移動定数の大
きい物質、例えばテローゲンの存在下でテロメリゼーシ
ョン(Telomerization)化してもオリゴ
マーは得られる。以下本発明に好適に使用されるオリゴ
マーを挙げる。
ピネンオリゴマー(成分No、 15) :β−ピネン
50%トルエン溶液にβ−ピネンの1%塩化アルミニウ
ムを加えて30〜35℃2時間攪拌し、濾過、水洗。
脱水後溶媒を分留除去して得られる2置体約20%。
3量体約70%、4量体以上の高重合体約10%の混合
物。
ジペンテンオリゴマー(成分Jio、16) :50%
ジペンテンのトルエン溶液にジペンテンの0.5%塩化
アルミニウムを加え30〜35℃2時間攪拌して得られ
る2量体約40%、3量体約50%、高重合体及びモノ
マー約10%の粘稠液。
カンフエンオリゴマー(成分No、 17) :約70
℃に保った強酸性カチオン型イオン交換樹脂粒子層の層
長30cmの管に、70℃°に加温したカンフエン液を
4i/分の速度で流下させ、冷アルカリ、水で洗い、分
留して沸点148〜151℃/4mmHgの留分を採取
して得られる2量体約95%、3量体約5%の組成をも
つもの。
アロオシメンオリゴマー(成分No、 18) :アロ
オシメン高分子重合体を熱分解し、210〜315℃の
留分を採取して得られる七ツマー約5%、2量体約70
%、3量体約25%よりなるもの。
ピネンジペンテンコオリゴマー(成分No、 19) 
:α−ピネン1部、β−ピネン1.5部及びジペンテン
2.5部の混合物に1重量%の塩化アルミニウムを加え
、30〜35℃で2時間攪拌して得られる80℃の粘度
約IQQcpsのコオリゴマー。
カンフエンノポールコオリゴマー(成分No、 20)
 :カンフエン1部及びノポールIBの50%溶液にテ
ルペンモノマーの5重量%の酸性白土を加え、120℃
、5時間攪拌し精留して得られる80℃で粘度165c
psのコオリゴマー。
ミルセンピネンコオリゴマー(成分No、21) :ミ
ルセン2mol、β−ピネン1molの50%トルエン
溶液に、テルペンモノマー05重量%の活性白土を加え
120℃、2時間攪拌して得られる80℃で粘度145
cpsのオリゴマー。
本発明有害動物忌避組成物は、以上成分No、 l〜N
o、14で例示されるテルペノイド化合物モノマーに成
分No、15〜No、21等で例示されるテルペンオリ
ゴマー或いは/及びコオリゴマーを併用してなるもので
あるが、オリゴマー等は、本記載例のものの外、忌避効
能と価格等を考慮して、最も合理的なものを得ることも
可能である。
本発明組成物は、上記の如く、テルペノイド化合物モノ
マーと、その低重合化合物及び/又は低共重合化合物を
有効成分とするものであるが、その有効成分の効果を補
強するため、高級ケトン。
サルフェートテルペン成分、ジアルキルトルアミド、ジ
アルキルフタレート、ポリブテン、ポリイソブチン、生
ゴム等の有害動物の忌避成分を加えてもよい。
本発明に併用可能な高級ケトンとしては、ノニルフェニ
ルケトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン等があり、外に青葉アルコール、青葉アルデヒド、
桂皮アルコール、桂皮アルデヒドも同一機能をもつもの
として利用しろる。
又、主に松科(Pinus elliottii Bn
glow材又はPinus palustris Mi
ll材)チップのセルロース製造時の蒸煮液より分離さ
れた油分、即ちサルフェートテルペンも経済的に有利に
利用出来るものである。この油はα−ピネン約60%、
β−ピネン15〜20%の外、前記各種テルペノイド、
フェランドレン、セドレン、ロンギホーレン、ボルネオ
ール。
p−サイメン、フェンコール、テルピネン−4−オール
、メチルカビコール等よりなる。
又、本発明組成物に使用出来るポリブテン、ポリイソブ
チン或いは生ゴムは組成物の粘着性を付与出来るもので
あれば、如何なる重合度のものからも選択出来、且つ、
ジアルキルトルアミド、ジアルキルフタレート等昆虫忌
避剤として特徴ある害虫忌避組成物となり得るものも本
発明の利点である。また、他の忌避成分であるチウラム
、クレオソート。シクロヘキシルイミド、アリル化合物
テトラヒドロカブサイシン、カブサイシン、セレン化合
物等も併用出来る。
更に、本発明の組成物には殺虫、殺菌、除草及び植物生
育調整剤等の農薬成分の1種又は2種以上を併用し、そ
れらの農薬成分又は医薬用殺虫成分が、本発明組成物の
有効成分であるテルペノイド化合物の高い溶解力と比較
的蒸発沸点の高い性質により残効性の高いものとなり有
効性が増強される。そして、殺虫、殺菌、除草、植物生
育調整剤1色素等所謂農藁成分の農薬生理活性効果と、
動物忌避作用が相乗され、非常に有用な組成物を与える
ことが出来る。
本発明の有害動物忌避組成物の剤型としては、粉剤1粒
剤、水和肩、液剤、乳剤、ペースト状。
ゲル剤、燻蒸剤及びエアゾールとして利用出来る。
又、忌避性とは、負の走行性による現象であるが、一定
濃度の閾値になると動物種により正の走行性即ち誘引剤
(Attractant )として働くこともある。
この点は充分子試験を行い目的を達するようにしなけれ
ばならない。又、本組成物は液状物を天然或いは合成樹
脂に含浸させたり、不織布テープに固定させたり、トリ
レンジイソシアネート、メチレンビス(4−フェニルイ
ソシアネート)、アクリルプレポリマー、ウレタンプレ
ポリマーで硬化させたり、ジベンジリデンソルビトール
、12−ヒドロキシステアリン酸、アミノ酸系ゲル化剤
又は官能性オリゴマー等でゲル賦型化することができる
。これ等は有害動物忌避剤として働くばかりでなく、人
間等に芳香さえ与えるような組成物ともなし得るもので
ある。
以下、本発明有害動物忌避組成物の実施例を挙げる。
〔実施例〕
実施例1.1’ffi剤 天然軽石(平均粒径1.5a+n+ ) 84部に下記
第1表の成分配合液15部を転勤吸油させ、1部の無機
硅酸微粉末を粉衣させ、忌避粒剤を得る。
第1表 実施例2.乳剤 下記第2表の成分配合液92部にポリオキシエチレン(
n =20 )ノニルフェニルエーテル5.6N。
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム2.4部を混合
溶解して忌避乳剤を得る。
第2表 実施例3.エアゾール剤 下記第3表の成分配合乳剤原液50%の水乳化液360
dに液化石油ガス90−を耐圧エアゾール容器に充填し
て、忌避エアゾールを得る。
第3表 実施例4.忌避テープ 下記第4表の成分配合液90部にポリメタアクリル50
%乳化重合液3部を加えて混合し、これにトリレンジイ
ソシアネー) (TDI)HfBを加えた液を厚さ1開
、巾5cmの不織布テープ(木綿30%。
ポリエステル20%、ナイロンIIi維50%)に忌避
剤相溶樹脂分として70%になる如く浸漬塗布後硬化さ
せ、忌避−プを得る。
第4表 実施例5.粘着乳剤 下記第5表の成分配合液50W1にポリブテン(平均分
子量的2350) 15L ポリオキシエチレン(n=
5>ラウリルエステル5部、アセトフェノン15部、キ
シレン15部を加えて、粘着乳剤を得る。
第5表 実施例6.ゲル剤 下記第6表の成分配合液90部に、ジベンジリデンソル
ビトール1部、ジメチルホルムアミド2部及び12−ヒ
ドロキシステアリン酸7部を、約65〜70℃に加温し
て溶かし放冷後忌避ゲルを得る。
第6表 実施例7.粉剤 下記第7表の成分配合液lO部部平平均粒度00ffl
μのパーライト微粉末10部及び平均粒度40 ffi
μのカオリン微粉末801Bを混合して、忌避粉剤を得
る。
第7表 実施例8.粘着ペースト剤 下記第8表の成分配合液50部にサルフェートテルペン
液(ピネン15%、ターピネオール14%、ジペンテン
11%、アネトール5%、フェランドレン4%、セドレ
ン2%、ボルネオール6%、P−サイメン3%、ロンギ
ホーレン4%、その他テルペン炭化水素36%) 15
1iFIS、生ゴム2B及びポリオキシエチレン(n=
5)ラウリルエーテル5部を加えて溶かし、これにポリ
アクリル系吸水樹脂微粉末3Bを懸濁させ水25部を入
れて粘着ペースト剤を得る。
第8表 実施例9.殺虫殺菌性動物忌避乳剤 下記第9表の成分配合液50部、農薬活性成分10部、
ジメチルスキルホキシト5部及び灯油20部を均一に溶
かし、ポリオキシエチレン(n=月)ノニルフェニルエ
ーテル12B、  ドデシルベンゼンスルホン酸カルシ
ウム31Bを加えて、殺虫殺菌性有害動物忌避組成乳剤
を得る。
第9表 尚、試料番号No、36は天然物防除剤、 No、37
.38は低毒性殺虫剤、 No、39 は持続性殺菌忌
避剤として利用出来る。
実施例10.有害動物忌避塗料 下記第10表の成分配合液30部、プロピオン酸ビニル
樹脂15部、生理活性剤5部、メチルイソブチルケトン
lO部、トルエン20R及びキシレン20Bを均一に溶
解して、有害動物忌避塗料を得る。
第10表 これ等は殺草性忌避剤として利用出来る。
本発明の有害動物忌避組成物の効果について、次の試験
例にて説明する。
試験例1.(犬) 試験方法:犬2匹(セパード系雑種1才半)を約16絶
食させ、市販の炊飯に供試試料を均一に散布付着させた
ものを摂食させ、経過時間と摂食残量を調査する。
市販炊飯的100gを直径25.2cm 、高さ7c+
nの円形ポリ容器に入れ、軽くほぐして均一にし、実施
例1の試料No、 l〜6の本発明の組成物を各々6.
5g均一に数粒する。各試料材料は、空容器、飯及び供
試試料の容量を予め量っておき、一定時間後供試版量の
残存率(忌避率相当)を算出した。但し、3日毎に無処
理テープ100gを投与し、試験番号区との比較を行っ
た。その結果を下記第11表で示す。
第11表 以上の表の如く、本発明組成物は犬に対し顕著な忌避効
果を示した。
試験例2.(猫) 試験方法:約2m”の金属製ケージにバーミューズ系猫
雑種2匹(約3才及び1.5才猫)を約16絶食させ、
市販キャッツフード(マグロ肉ボイル粗砕品)約95g
を直径25cm、高さ7 cmの円形ポリ容器に入れ、
実施例2の試料番号N017〜11の本発明の忌避組成
物及びNo、 12−1及びNo、 12−2の対照組
成物の8倍稀釈液7mj!を均一に滴下する。各容器中
のキャッツフードの残存率を一定時間毎に測定する。但
し、3日毎に無処理フード約95gを投与し、試料番号
区との比較をした。その結果を第12表で示す。
罵12表 以上の如く、対照のジー1−P−メンテン及びこれとポ
リ−1−P−メンテンの混合製剤の猫に対する忌避効果
は殆どない。
試験例3.(犬・猫等) 生ゴミ約1 kgを入れたポリエチレン袋(内容約Il
)に実施例3のエアゾール試料番号No、13〜17を
各袋別約5〇−噴霧塗布して、無処理袋と共に野犬、野
良猫の出没する塵填集積場に放置した所、無処理区は一
夜8時間で破袋されたが、No、13〜17のエアゾー
ル処理袋は5日間破袋されることなく残存し、その忌避
効果は著しいものがあった。
又、生ゴミ臭も殆どなくむしろ芳香さえ感するものであ
った。
試験例4.(イノシシ) イノシシが出没する楽園にて、−試験区4×10mの広
さにて、地上的30cmの高さに実施例4の忌避テープ
の試料番号No、18〜22の試料及び無処理テープを
張った。各区中央部にサツマイモ約2 kgを地表近く
に埋没させ、一定時間後各々の残量を秤量して、忌避率
を測定した。その結果を第13表に示す。
第13表 以上の如く、処理区内のサツマイモは喫食されることな
く殆ど全部残り、無処理テープ区に対し顕著な忌避効果
がみられた。
試験例5.(カモシカ) 日本カモシカ食害激発地区のひのき造林地にて、実施例
5の試料番号No、23〜25の効果につき、試験を行
った。
12月に、樹木1本当り水50倍稀釈液250−を地上
50〜100cmの樹幹に噴霧し、翌年6月(散布21
15後)に被害の程度を調査し、第14表の結果を得た
第14表 以上の如く、本発明組成物は、カモシカを忌避すること
により、被害を最小限にとどめることが出来た。
試験例6.(ノウサギ) 2年生ヒノキ苗植林4年の林業地に一区50本として、
ノウサギによる被害防止忌避試験を行った。
実施例2の試料番号N007〜11及び対照忌避乳剤N
o。
12−1及びNo、 12−2の50倍液を、1本につ
き約125−を地上的50cmを重点的に噴霧し、3.
6ケ月及び12ケ月後に食害による被害本数を測定し、
被害率をみて第15表の結果を得た。
第15表 以上の結果より、本発明組成物は、No、 12−1及
びNo、 12−2の対照品よりもノウサギの忌避力に
すぐれ、充分にその効果が期待出来るものと考えられる
試験例7.(ネズミ) 試験方法:波型金網蓋を有する’1270cm、横50
口。
高さ10cmのアルミケージに入れた生後5週間のマウ
ス10匹を供試した。約16絶食させ、市販のマウスフ
ード(径law、長さ3cm)約30gに実施例6のゲ
ル剤試料番号No、 26〜2B及びNo、 29のゲ
ルを各々約6gを塗布した。別に無処理フード30gと
共に波型金網凹部に設置して、一定時間毎の残存率を測
定した。尚、無処理餌約30gを3日毎に与え試験した
。その結果を第16表で示す。
第16表 以上の如く、本発明の組成物は、ネズミに対しNo、2
9の対照ゲル(ジー1−P−メンテンゲル)より明らか
に効果がすぐれている。
試験例9.(ヘビ) 体重的45gのニワトリ雛に実施例3のエアゾール試料
番号No、13〜15を各々約3g1ll霧する。この
処理検体10匹及び体長的80cmの銀ハブ2匹を、直
径1m、高さ20cn+のガラス円型容器に入れ、48
時間後その摂食忌避率を調査した。その結果を第17表
に示す。
第17表 以上の結果の如く、本発明組成物はヘビに対し、顕著な
忌避力を有する。
試験例10.(ハト) 試験方法:1mX3mX2mの金網等に成鳩2匹を入れ
、約18絶食させトウモロコシ細片40gを入れ給餌し
た。実施例7の試料番号No、 30〜32の粉剤10
gを各々混合した。各容器の一定時間毎の残量を秤量し
て、忌避率を算出した。但し、3日毎に無処理餌約40
g投与し、試料番号区と比較した。その結果を第18表
で示す。
第18表 以上の如く、本発明組成物は鳩に対し、顕著な忌避効果
を示す。
試験例11.(カラス) 試験方法:1mx3mX2mの金網を有するケージ内に
、生後1年のカラス3匹を供試した。約18絶食させ約
2画のトウモロコシ細粒に実施例2の試料番号N007
〜11及び対照No、 12−1の忌避組成物を4%に
なるように混合した餌料各40gを6cmX(jcmの
餌容器に入れて供試した。無処理60gと共にケージ内
に設置し、一定時間毎に残存率を測定した。尚3日毎に
無処理餌40gを投与し、試料番号区と比較した。その
結果を第19表に示す。
第19表 以上の結果より、本発明組成物はカラスに対し、対照N
o、12−1  (ジー1−P−メンテン乳剤)の効果
より、カラスに対し残効性の高い結果を得た。
試験例12.(ハト) ハトが常時飛来し、汚染する2X3mのベランダ及びそ
の手摺りに実施例8の粘着ペースト剤の試料番号No、
 33〜35020%水分散乳化液を塗布し、ベランダ
床上にトウモロコシ細粒100gを置いて経時的にその
餌の残耕を秤量し、忌避率(%)を測定し、第20表の
結果を得た。
第20表 以上の結果より、本発明組成物はハトに対し、忌避効果
が高いものと認められた。
試験例13.(ゴキブリ) 直径1m、高さ20cmの円型ガラス容器に底部20に
切稲藁を敷き、クロゴキブリ雌、雄成虫及び幼虫各10
匹を入れ、実施例2の試料番号No、7〜11010倍
水稀釈液2−を1010X12の濾紙中央部に滴下する
。風乾後3つの山があるよう波型に折りセルターとし、
試験ガラス容器に入れ、8時間、24時間、48時間後
に各セルターに集まっている固体数を測定し、第21表
の結果を得た。
第21表 以上の結果より、ゴキブリに対し強い忌避性を示した。
試験例14.(イエシロアリ) 2方征のアカマツ辺材(年輪数がIOM当り3〜5のも
の)を20ma+X20mX20印の大きさに調製して
試験片とした。実施例2の乳剤の試料番号901%水乳
化液に10分間浸漬させたのち、lO日間自然乾燥を行
って、処理試験片を得た。
次に、直径110mm、高さ150mm(容量1400
 d )のガラス容器に予め105℃で2時間乾熱殺菌
した石英砂400gを入れ、100W11の殺菌水を加
えたのち、処理試験片及び未処理試験片を設置し、これ
にイエシロアリ50匹(職蟻48匹及び兵蟻2匹)を投
入した。48時間後、処理試験片及び無処理試験片に集
まっているシロアリの数を計測したところ試験片には全
く集まらず、無処理片には42匹がみられ、明らかに忌
避効果を示した。
試験例15.(ダニ) 5CIIIX5CI11の濾紙に実施例9の殺虫性動物
忌避乳剤のNo、35〜38の100倍水稀釈液を5c
mx5cmの濾紙に0.125 d (50alt/r
n’)噴霧する。風乾後コナヒヨウヒダニ棲息塵0.1
gを間にはさんで2つ折りにして囲み、テープで気密に
する。24時間後開封し、ルーバで全棲息虫数及び死虫
数を調査して、第22表の結果を得た。
第22表 以上の結果より、本発明組成物は忌避殺虫力にすぐれて
いることが明らかになった。
試験例16.(ナメクジ、カタツムリ)直径20cmの
ガラス円型容器に、畑土壌を約2cm厚さに均一に敷き
、ナメクジ及びカタツムリを3四人れる。これに、実施
例9の殺虫性動物忌避乳剤の試料番号No、36〜38
の50倍水稀釈液に浸漬したキャベツ2cInx30f
lI切片及び無処理片を入れる。
24時間後各々の試験片重量を秤量して、残存率を忌避
率として調査した結果を第23表に示す。
第23表 以上の結果より、本発明組成物は、ナメクジ及びカタツ
ムリに強力な忌避力を有することが明らかである。
試験例17.(青カビ、イエバエ) 実施例9の殺菌性動物忌避乳剤の試料番号No。
39の200倍水乳化液を、5cmX5cmのベニア板
に0.125d (50mg/ゴ)噴霧して風乾する。
これを径20cm、高さ10cmのガラス容器に移し、
イエバエ雌成虫10匹を麻酔して入れ、3時間後に3分
間試験片及び無処理片にとまる延虫敗を調査したところ
、各々2反58匹であり忌避効果がみられた。この試験
片に青かび胞子懸濁液を0.2−噴霧し、30℃飽和温
度下で後培養したところ、無処理ベニア板片には一面に
青かびが発生したが、試験試料片には全く青かびの発生
はなかった。
試験例18.(イガイ、フナムシ) 目開き2011のナイロン漁網10cmX10cm試験
片を実施例10の有害動物忌避塗料試料番号局、40〜
42に10分間浸漬塗布する。風乾24時間後、無処理
網試験片と共に同一アングルに吊るし、海水面1m下の
海中に没し、イガイ、フナムシ及び海草による汚染度を
調査した。その結果を第24表に示す。
第24表 m:付着が認められないもの +:付着が5個体前後認められるもの +++:付着が全面に認められるもの 実施例19.(ハスモンヨトウ) 試験方法二ポット植えの夏ミカン(高さ30cm) 4
ポツトをターンテーブル上に置き、実施例9の殺虫性忌
避乳剤の試料番号No、35〜38の500倍水稀釈液
50−を噴霧する。風乾後処理菓3枚を直径10cm、
高さ4.5cmのポリエチレン製カップにとり、10頭
のハスモンヨトウ3令幼虫を放飼し24時間後の死亡率
を求めた。又、噴糧処理後野外放置して15日後に改め
て同一方法により試験を行い残効性を求め、第25表の
結果を得た。尚、対照としてNo。
36〜38組成中のテルペノ・イドの代わりにキシレン
を用いて調製した乳剤を各々No、36 (対照)〜3
8(対照)とした。
第25表 以上の結果より本発明殺虫忌避剤は残効性が大きな組成
物であることが明らかとなった。
〔発明の効果〕
本発明の有害動物忌避組成物は、その構成素材からみれ
ば、人畜毒性の少ない天然テルペノイドモノマーと天然
植物体内で自然代謝化成されるテルペノイドオリゴマー
或いはコオリゴマーよりなるもので、本質的に人畜に致
死など生命の根幹にかかわることは全くない。只、対象
動物に負の走行性を与える忌避現象機能のみで、自然界
の生物の共存をはかると云うものである。特に食糧生産
にかかわる資材として利用するときその無毒性及至低毒
性の意義は、重大なものである。
特許出願人   三笠化学工業 株式会社代 理 人 
  新 井   力(ほか2名)手続補正書 1、事件の表示 昭和63年特 許 願第124763号2、発明の名称 有害動物忌避組成物 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 4、代理人 明細書 6、補正の内容 明      細      書 1、発明の名称 有害動物忌避組成物 2、特許請求の範囲 1、テルペノイド化合物モノマーとこの低重合化合物及
び/又はこの低共重合化合物よりなることを特徴とする
有害動物忌避組成物。
2、テルペノイド化合物モノマーがβ−ミルセン、アロ
オシメン、シトラール、リナロール。
リモネン、ジペンテン、テルピネン、テルピネオール、
アネトール、ピネン、ノポール、カンファー。
ノビルアセテート及びイソボルニルアセテートである請
求項1記載の有害動物忌避組成物。
3、低重合化合物或いは低共重合化合物が重量平均分子
量1000以下のものである請求項1記載の有害動物忌
避組成物。
4、請求項1の忌避組成物に高級ケトン、サルフェート
テルペン成分(フェランドレン、セドレン、カレン、ロ
ンギホーレン、ボルネオール。
p−サイメン、フェンコール、テレピネン−4−オール
、メチルカビコール)、ジアルキルトルアミド、ジアル
キルフタレート、ポリブテン。
ポリイソブチン、生ゴム等の有害動物忌避成分の1種又
は2種以上を併用してなる有害動物忌避組成物。
5、請求項1の忌避組成物に殺虫、殺菌、除草及び植物
成育調整剤等の農薬成分の1種又は2種以上を併用して
なる有害動物忌避組成物。
3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は犬、猫、ネズミ、ウサギ、イノシシ。
モグラ、シカ、イタチ、カラス、カチガラス、スズメ、
ハト、ムクトリ、ゴキブリ、シロアリ、アリ、イガ、ダ
ニ、イガイ、フナムシ、マイマイを始めムササビ、ヘビ
、力、ハエ、ウンカ、ヨコバイ、アブラムシ、シラミ、
ウミホタル、ナメクジ等の有害又は不快動物の忌避組成
物に関するものである。
〔従来の技術〕
農作物のネズミ、ノウサギ、イノシシ、スズメ。
カモなどの有害動物の忌避剤として、明治束より北海道
にて魚油及びナフタリンを混合したものが用いられたの
が、我が国における忌避剤の最初と言われている。その
後、クレオソート。シクロヘキシミド、β−ナフトール
、チュウラム、チオフェン類、レモングラス油、ジアリ
ルスルフイツト及び酸化鉄粉が用いられている。また力
、ダニ。
ノミなどの吸血性昆虫には、フタル酸ジメチル。
エチルヘキサンジオール、インダロン及びジエチルトル
アミドが用いられている。
一般に忌避剤は嗅覚による嗅覚忌避剤(olfact−
ory repellent)と、味覚による味覚忌避
剤(gus−tatory repHent)があり、
前者には精油(essen−tial oil)、植物
ゴム樹脂があり、後者には有機酸。
アルコール、アルカロイド、タンニン、配糖体等がある
生物界では、自己保存のため、外から攻撃する動物に対
し不快な臭気、味覚をもつものが普通である。これは特
に植物においてみられ、精油、アルカロイド及び配糖体
がこの意義を持ち、又動物間の種の保存にも蟻酸、酪酸
、サリチルアルデヒド、メルカプタン、アリル化合物等
がその働きをしている。
従来、有害動物忌避剤として用いられているものに、ゴ
キブリにモノテルペノイド(特開昭53−86021号
公報) 、鳥に不飽和アルコール及びアルデヒド(特開
昭53−101531号公報)、犬、猫、鳥獣に高級ケ
トン及び青葉アルコール、桂皮アルデヒド、ケトン(特
公昭57−25521号公報)、ネズミ。
ウサギにグアサジン(特開昭57−67507号公報)
 、有害鳥獣にグアサジンとチ二つラム(特開昭59−
25306号公報)、吸血害虫に環状テレペンアルコー
ル(特開昭57−179101号公報)、鳥類にプロチ
オホスとチ二ラム(特開昭59−10504号公報) 
、犬。
猫にメントールとエチルトルアミド(特開昭60−14
2903号公報)、鳥害にクレオソートとピリジン(特
開昭61−56110号公報)、森林有害獣にチニラム
と動植物油(特開昭61−12005号公報)、犬、猫
等にレモングラス油等をエチレン酢酸ビニル共重合ビー
ズに含浸したもの(特開昭61−172801号公報)
、犬、猫等にグリコールエーテル類(特開昭6l−19
40(1号、特開昭61−267501号公報)、ダニ
ヘビ等にグリコールエーテル(特開昭61−28900
2号公報) 、犬、猫等に高沸点ケトン、アルコール、
アルデヒド類(特開昭61−289003号公報)、ネ
ズミにシキミ酸とカラシ配糖体(特開昭61−2915
07号公報)、ハエ、力にリモネン(特開昭62−40
9号公報)  、犬、 猫にビス−(2−クロロイソプ
ロピルエーテル) (特開昭62−12702号公報)
 、モグラにシキミとカラシ配糖体(特開昭62−45
508号公報)、ハト、ハエ等にリモネン(特開昭62
−164602号公報) 、フジッボ、イガイに多環式
テルペノイド配糖体(特開昭63−41495号公報)
等がある。この外ケミカルアブストラクトのディセニア
ル インデックx (Decenn ia I r n
dex)第1巻(1907年) よりコレクティブ イ
ンデックx (Collective Index)第
11巻(1986年)迄には種々の動物忌避剤組成物が
発表記載されているが、本発明のテルペノイド化合物と
その低重合物及び/又はその低共重合物を併用した有害
動物忌避組成物の記載はない。ただ、ヨーロッパ特許第
0173410号(5,March、 1986)にジ
ー1−P−メンテン(テルペンダイマー)トそノ高重合
物(テルペンポリマー)が他の忌避剤例えば2゜2−ジ
クロロプロピオン酸の如き落葉剤の効力増強剤として利
用する開示はあるが、それぞれ単独では忌避作用は殆ど
ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記従来の有害動物忌避剤より更に効果が高く
、かつ持続効果に優れ、人畜に低毒性でマイルドな匂い
を有し更に芳香さえも感するような忌避組成物を提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するためテルペノイド化
合物を徹底的に検討し、テルペノイド化合物モノマーと
この低重合化合物及び/又はこの低共重合化合物(Ol
igomer or Oligo−copolymer
)を併用することにより対象有害動物の範囲が広範で、
人畜毒性が低く、他の農薬剤と併用することが可能であ
る極めて使用し易い有害動物忌避剤を見出した。
本発明はテルペノイド化合物モノマーと、この低重合或
いは/及び低共重合化合物よりなる有害動物忌避組成物
である。
本発明に使用するテルペノイド化合物モノマーは、植物
の種々の部分の水蒸気蒸留によって得られる植物精油又
は樹脂ゴム質に含まれる一群の化合物である。その本質
はイソプレン2個又はそれ以上を含むもので炭素数10
儲の物質(C,X2)をモノテルペノイド、炭素数15
個の物質(C8X 3)の物質をセスキテルペノイド、
炭素数20個の物質(Csx4)の物質をジテルペノイ
ド、炭素数30個の物質(C,x5)をトリテルペノイ
ドとして分類されているテルペノイド化合物を何れも用
いることができる。このテルペノイド化合物は植物の芳
香、精油成分であり、自然サイクルに全く影響の無い物
質である。又、現在生物活性天然物質のうち農薬機能を
有するものとして認められているもの、例えばシロバナ
ムショヶギク(ピレトリン成分)、デリス(ロチノン成
分)、タバコ にコチン成分)、センダン(アザデイラ
クチン)、アセビ(アセホトキシン成分)等も、本発明
テルペノイドの動物忌避機能を付与すれば人間に毒性の
少ない、所謂自然農薬又は天然防除剤と成り得るもので
ある。
その殺虫機構として、直接殺虫力のみならず害虫等の変
態など特有の生育過程を阻害し以てその害虫相の絶滅を
はかるような、所謂昆虫生育制御剤(insect g
rowth regulater、IGR)  として
有用なものも構成し得るのである。
かくして有機無機合成農薬の全く残留しない安全な天然
農作物を合理的に生産する為の資材となり得るので、そ
の意義は甚だ大なるものと云い得るのである。以下本発
明の素材についてのべる。
β−ミルセン(C+oH+s)(成分No、 1) :
ペイ油。
ホップ油等に含まれ、沸点166〜167℃で二重結合
3個をもち、時間の経過と共にジミルセン等のオリゴマ
ーを生じ易い。
アロオ’yl ン(C+oH+*)(成分No、 2)
 :やまじそ科植物に含まれるα型オシメン(C,。H
,、)2.6−シメチルー1.5.7−オクタトリエン
又はβ型オシメン(C,。H,l)2.6−シメチルー
2.5.7−オクタトリエンの異性体である。2.6−
シメチルー2.4.6−オクタトリエンの構造を有し、
沸点81℃(12mm)で酸化され易く、かつ2〜3重
合体のオリゴマーを生じ易い。
シトラール(C,。HlIO)(成分No、 3) :
レモングラス油等に含まれ、沸点226℃でa、bの2
型がある。空気中で酸化され易く、強酸により重合する
化学名は3.7−シメチルオクタジエンー1−アールで
ある。
リナロール(C+oH+gO)(成分No、 4) ニ
オレンジ油、ラベンダー油中に含まれ、沸点198〜2
00℃で光学異性体がありβ−ピネンより合成される3
、7−シメチルー1.6−オクタレニン−3−オールが
用いられている。
リモネン(C+。Has)(成分No、 5) 二かん
きつ類に多く含まれ、α−ピネンと共に植物に広く分布
している。d−、Il−及びdl型があり、dl−リモ
ネンをジペンテンと言う。何れも沸点約176℃前後で
比較的安定で常圧蒸留できるが、空気中に放置すると酸
化される。また酸と処理すると容易にジペンテンになり
硫黄と加熱するとp−シメンに変化する。
また、鉱酸と冷時処理すると加水してテルピネオール及
び抱水テレピンを生ずる。
ジペンテン(C,。H1@)(成分No、 6) :リ
モネンの光学的不活性体である。天然には種々の松から
のテルペン油、シトロネラ油、レモングラス油、ショウ
ノウ油など多数の植物精油中に含まれ、沸点178℃で
熱により容易に重合される。
テルピネン(CI6HI@)(成分Jio、7):α、
β及びT型があり、沸点約177℃、173℃及び18
3℃を有し、セイロンカルダモン油、コリアンダー油に
含まれる、レモンのような臭いをもつ。
α型は、空気や光線で迅速に重合して、樹脂様になる。
β型は、合盛によってのみ得られるが、各々の異性体は
分離が困難である。
テルピネオール(CIIIHI@O)(成分No、 8
) :単環モノテルペンアルコールでα、β及びT型が
あり、沸点約220℃、210℃(752mmHg )
及び融点約69℃でカルダモン油、ネロリ油及び松精油
中にあり、ライラック様香気をもっている。
アネトール(C+oH+zO)(成分No、9):p−
プロペニルアニソールで沸点約81℃(2Jmm)Ig
)、 230℃(760mm)Ig)及び融点約21℃
の芳香性のあるものである。
ピネン(C,。H+@)(成分No、 10) :α、
β型があり、もっとも広く植物界に分布している。α−
ピネンは無色特有の臭いを有し、沸点約155℃で松科
(Pinaces)植物の樹脂及びウッドテレピン油中
に含まれ、特にパルプ工場より由来するサルフェートテ
レピンの主成分をなす。光学的異性体があるが、酸或い
は熱アルカリで容易に異性化し、また塩化アルミニウム
等を触媒とし一15℃にて環状構造を残したまま高重合
体となる。α−ピネンからは二量体([]imer) 
 のほか軟化点65〜97℃、分子量600〜7000
3〜4量体、所謂オリゴマーが得られる。又ショウノウ
、リウノウ及びテルピネオール等有用なテルペノイド化
合物が誘導され、工業原料として重要な化合物である。
ノポール(C1,H,IO>(成分No、11) : 
6. 6−シメチルビシクロ(3,1,1)ヘプト−2
−エン−2−エタノールでLa約230〜240℃でβ
−ピネンとホルムアルデヒドの縮合にても得られる双環
テルペンアルコールである。
カンフエン(C+。H,@)(成分No、12) :松
葉油等にある融点約50℃の弱いショウ/つ様臭気をも
つ。
またαピネンより過剰の塩化水素でボルニルクロリドと
なり、更にアルカリ処理してカンフエンに誘導される。
種々のオリゴマー及びポリマーとなり、塗料、接着剤等
多方面に利用されている。
ノビルアセテート(C13Hり+0i)(成分No、 
13) :ノポール(成分No、 11)の酢酸エステ
ルで沸点約250〜260℃で合成香料として利用され
る。又次のイソボルニルアセテートと共に本発明有害動
物忌避組成物の原料として用いると、人間に対し芳香を
感じさせるように項番され、動物忌避力と共動して有効
に利用される。
インボルニルアセテ−)(C+1H2oOa)(成分N
o。
14):カンフエン(成分No、 12)を50%硫酸
と氷酢酸混合液で加熱して得られる沸点約224℃の芳
香性液体である。
テルペノイド化合物モノマーは一般に芳香性のある沸点
200℃前後で本島単独で使用する場合は、使用当初の
短期間は有害動物に対し嗅覚又は味覚忌避成分として有
効なものもあるが、一般に屋外通風下では気温又は風量
等によりすぐ蒸散飛散して無効になる。本発明の組成物
は、上記テルペノイドモノマーにこれ等テルペノイドモ
ノマーの重量平均分子量1000以下の低重合或いは/
及び低共重合化合物(Oligomer & Cool
igomer) が所謂保留剤(Retainning
 Reagents)  として加えられているから、
長期間同一有効最適濃度で揮発拡散させ忌避機能を持続
出来る。これはあたかも人間が使用する化粧品の調香方
法に似ている。即ち一番速く揮発する成分子op no
te と、中位の揮発成分m1ddIe note及び
高沸点成分Ba5e noteをバランスさせ、長期間
にわたって一定基調の香気を保たせる方法と全(同一技
法である。また、一般にオリゴマーは重量平均分子量1
0.000以下のものをさすが、本発明に使用するオリ
ゴマーは重量平均分子量1000以下1重合度2〜7量
体の低分子量の方が好ましく、一般に液体又は高粘度液
体で通常の蒸溜により単離でき、それ単独でも忌避性を
有するものである。その平均分子量はラスト法や粘度法
等により測定出来るが、ゲルパーミェーションクロマト
グラフィー G L P  (Gelpermeati
on Chromatography) で測定出来、
又そのものを正確に分離分取出来るものである。一般に
テルペンオリゴマーはモノマー1部に活性白土又は酸性
白土1〜10部及び適量の溶剤に溶解分散させ100〜
150℃前後重合させるとよい。フリーデルクラフト型
触媒を用いるときは、この反応温度では分子量1000
以上の高分子重合体が出来易<、30℃前後で短時間重
合させるとよい。又高重合体を熱分解してもよいが、加
温強酸性カチオン交換樹脂粒子にモノマー加温溶液を接
触させても得ることが出来る。又連鎖移動定数の大きい
物質、例えばテローゲンの存在下でテロメリゼーシHン
(Telomerization)化してもオリゴマー
は得られる。以下本発明に好適に使用されるオリゴマー
を挙げる。
ピネンオリゴマー(成分No、 15) :β−ピネン
50%トルエン溶液にβ−ピネンの1%塩化アルミニウ
ムを加えて30〜35℃2時間攪拌し、濾過、水洗。
脱水後溶媒を分留除去して得られる2量体約20%。
3量体約70%、4量体以上の高重合体約10%の混合
物。
ジペンテンオリゴマー(成分No、 16) :50%
ジペンテンのトルエン溶液にジペンテンの0.5%塩化
アルミニウムを加え30〜35℃2時間攪拌して得られ
る2量体約40%、3量体約50%、高重合体及びモノ
マー約10%の粘稠液。
カンフエンオリゴマー(成分No、17) :約70℃
に保った強酸性カチオン型イオン交換樹脂粒子層の層長
30cmの管に、70℃に加温したカンフエン液を4−
7分の速度で流下させ、冷アルカリ、水で洗い、分留し
て沸点148〜151℃/4mmHgの留分を採取して
得られる2量体約95%、3量体約5%の組成をもつも
の。
アロオシメンオリゴマー(成分No、 18) :アロ
オシメン高分子重合体を熱分解し、210〜315℃の
留分を採取して得られるモノマー約5%、2量体約70
%、3量体約25%よりなるもの。
ピネンジペンテンコオリゴマー(成分No、 19) 
:α−ピネン1部、β−ピネン1.5B及びジペンテン
2.5部の混合物に1重量%の塩化アルミニウムを加え
、30〜35℃で2時間攪拌して得られる80℃の粘度
約IQQcpsのコオリゴマー。
カンフエンノポールコオリゴマー(成分No、 20)
 :カンフエン1部及び7ポ一ル1部の50%溶液にテ
ルペンモノマーの5重量%の酸性白土を加え、120t
、 5時間攪拌し精留して得られる80℃で粘度165
cpsのコオリゴマー。
ミルセンピネンコオリゴマー(成分No、 21) :
ミルセン2mol、β−ピネン1ωO1の50%トルエ
ン溶液に、テルペンモノマーの5重量%の活性白土を加
え120℃、2時間攪拌して得られる80℃で粘度14
5cpsのオリゴマー。
本発明有害動物忌避組成物は、以上成分No、l〜No
、14で例示されるテルペノイド化合物モノマーに成分
No、15〜No、21等で例示されるテルペンオリゴ
マー或いは/及びコオリゴマーを併用してなるものであ
るが、オリゴマー等は、本記載例のものの外、忌避効能
と価格等を考慮して、最も合理的なものを得ることも可
能である。
本発明組成物は、上記の如く、テルペノイド化合物モノ
マーと、その低重合化合物及び/又は低共重合化合物を
有効成分とするものであるが、その有効成分の効果を補
強するため、高級ケトン。
サルフェートテルペン成分、ジアルキルトルアミド、ジ
アルキルフタレート、ポリブテン、ポリイソブチン、生
ゴム等の有害動物の忌避成分を加えてもよい。
本発明に併用可能な高級ケトンとしては、ノニルフェニ
ルケトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン等があり、外に青葉アルコール、青葉アルデヒド、
桂皮アルコール、桂皮アルデヒドも同一機能をもつもの
として利用しつる。
又、主に松科(Pinus elliottii En
glow材又はPlnus palustris Mi
ll材)チップのセルロース製造時の蒸煮液より分離さ
れた油分、即ちサルフェートテルペンも経済的に有利に
利用出来るものである。この油はα−ピネン約60%、
β−ピネン15〜20%の外、前記各種テルペノイド、
フェランドレン、セドレン、ロンギホーレン、ボルネオ
ール。
p−サイメン、フェンコール、テルピネン−4−オール
、メチルカビコール等よりなる。
又、本発明組成物に使用出来るポリブテン、ポリイソブ
チン或いは生ゴムは組成物の粘着性を付与出来るもので
あれば、如何なる重合度のものからも選択出来、且つ、
ジアルキルトルアミド、ジアルキルフタレート等昆虫忌
避剤として特徴ある害虫忌避組成物となり得るものも本
発明の利点である。また、他の忌避成分であるアントラ
キノン。
ジヒドロアントラキノン、ジフェニルエーテル。
ゲラニオール、チウラム、クレオンート、シクロヘキシ
ルイミド、アリル化合物、テトラヒドロカブサイシン、
カブサイシン、セレン化合物等も併用出来る。
更に、本発明の組成物には殺虫忌避作用を有するフェン
チオン、フェニトpチオン或いはダイアジノン、ドリン
剤、カーバメート剤等の殺虫剤、殺菌、除草及び植物生
育調整剤等の農薬成分の1種又は2種以上を併用し、そ
れらの農薬成分又は医薬用殺虫成分が、本発明組成物の
有効成分であるテルペノイド化合物の高い溶解力と比較
的蒸発沸点の高い性質により残効性の高いものとなり有
効性が増強される。そして、殺虫、殺菌、除草。
植物生育調整剤9色素等所謂農薬成分の農薬生理活性効
果と、動物忌避作用が相乗され、非常に有用な組成物を
与えることが出来る。
本発明の有害動物忌避組成物の剤型としては、粉剤1粒
剤、水和剤、液剤、乳剤、ペースト状。
ゲル剤、燻蒸剤及びエアゾールとして利用出来る。
又、忌避性とは、負の走行性による現象であるが、一定
濃度の閾値になると動物種により正の走行性即ち誘引剤
(^ttractant )として働くこともある。
この点は充分子試験を行い目的を達するようにしなけれ
ばならない。又、本組成物は液状物を天然或いは合成樹
脂に含浸させたり、不織布テープに固定させたり、トリ
レンジイソシアネート、メチレンビス(4−フェニルイ
ソシアネート)、アクリルプレポリマー、ウレタンプレ
ポリマーで硬化させたり、ジベンジリデンソルビトール
、12−ヒドロキシステアリン酸、アミノ酸系ゲル化剤
、パラフィンワックス、合成樹脂又は官能性オリゴマー
等でゲル賦型化することができる。これ等は有害動物忌
避剤として働くばかりでなく、人間等に芳香さえ与える
ような組成物ともなし得るものである。
以下、本発明有害動物忌避組成物の実施例を挙げる。
〔実施例〕
実施例11粒剤 天然軽石(平均粒径1.釦m)84部に下記第1表の成
分配合液15部を転勤吸油させ、1部の無機硅酸微粉末
を粉衣させ、忌避粒剤を得る。
(以下、この頁余白) 第1表 実施例2.乳剤 下記第2表の成分配合液92部にポリオキシエチレン(
n±20)ノニルフェニルエーテル5.6Lドデシルベ
ンゼンスルホン酸カルシウム2.4ffflを混合溶解
して忌避乳剤を得る。
(以下、この頁余白) 第2表 実施例3.エアゾール剤 下記第3表の成分配合乳剤原液50%の水乳化液360
−に液化石油ガス90−を耐圧エアゾール容器に充填し
て、忌避エアゾールを得る。
(以下、この頁余白) 第3表 実施例4.忌避テープ 下記第4表の成分配合液90部にポリメタアクリル50
%乳化重合液3部を加えて混合し、これにトリレンジイ
ソシアネート(TDI)61を加えた液を厚さ1nff
l、 巾5ca+の不織布テープ(木綿30%。
ポリエステル20%、ナイロン繊!!50%)に忌避剤
相溶樹脂分として70%になる如く浸漬塗布後硬化させ
、忌避テープを得る。
(以下、この頁余白) 第4表 実施例5.粘着乳剤 下記第5表の成分配合液50部にポリブテン(平均分子
量約2350> 15部、ポリオキシエチレン(n=5
)ラウリルエステル5部、アセトフェノン15部、キシ
レン15部を加えて、粘着乳剤を得る。
第5表 実施例6、ゲル剤 下記第6表の成分配合液90部に、ジベンジリデンソル
ビトールIL ジメチルホルムアミド2部及び12−ヒ
ドロキシステアリン酸7部を、約65〜70℃に加温し
て溶かし放冷後忌避ゲルを得る。
第6表 実施例7.粉剤 下記第7表の成分配合液101.平均粒度100oμの
パーライト微粉末10部及び平均粒度40 ffiμの
カオリン微粉末80部を混合して、忌避粉剤を得る。
第7表 実施例8.粘着ペースト剤 下記第8表の成分配合液50Bにサルフェートテルペン
液(ピネン15%、ターピネオール14%、ジペンテン
11%、アネトール5%、フェランドレン4%、セドレ
ン2%、ボルネオール6%、P−サイメン3%、ロンギ
ホーレン4%、その他テルペン炭化水素36%)15部
、生ゴム2部及びポリオキシエチレン(n=5)ラウリ
ルエーテル5部を加えて溶かし、これにポリアクリル系
吸水樹脂微粉末3部を懸濁させ水25Bを入れて粘着ペ
ースト剤を得る。
第8表 実値例9.殺虫殺菌性動物忌避乳剤 下狛第9表の成分配合液50部、農薬活性成分10部、
ジメチルスキルホキシト51IS及び灯油201を均一
に溶かし、ポリオキシエチレン(n=11)ノニルフェ
ニルエーテル121S、  ドデシルベンゼンスルホン
酸カルシウム3部を加えて、殺虫殺菌性有害動物忌避組
成乳剤を得る。
第9表 尚、試料番号No、36は天然物防除剤、 No、37
.38は低毒性殺虫剤、No、39 は持続性殺菌忌避
剤として利用出来る。
実施例10.有害動物忌避塗料 下記第1O表の成分配合液30F!6.プロピオン酸ビ
ニル樹脂15部、生理活性剤5部、メチルインブチルケ
トン10部、トルエン20部及びキシレン20Bを均一
に溶解して、有害動物忌避塗料を得る。
第10表 これ等は殺虫性を有しかつ強力な忌避力を有する塗料組
成物である。。
実施例11.  鳥類忌避ゾル剤 下記第11表の成分配合液40部、殺虫成分5部。
パラフィンワックス4部を加温して均一にし、これをポ
リビニルアルコール1部を溶解した水溶液50部に攪拌
しながら加え、均一に分散させ鳥類忌これらは強力なハ
ト、カラス、スズメ等の忌避ゾル剤として利用できる。
実施例12.有害動物忌避剤含有合成樹脂体下記第12
表の成分配合液40部及び合成樹脂60部を混合加熱均
一にし、電線被覆体として射出成形又は加熱ロールして
シートとする。
第12表 これらはネズミ、ゴキブリ、アリ等有害動物の強力な忌
避力を有する組成物である。
実施例13.有害動物忌避ゲル剤 下記第13表の成分配合液75部にゲル化剤25部を加
え、加温して均一にし、度径約3CI+の広口100〜
500 dポリエチレン瓶に分注放冷してゲル剤を得る
第13表 これらは密閉系電信機器(接続端子函、電話機等)、コ
ンビニ−ター、食品自動販売機等に開放し設置するとき
、ハエ、ゴキブリ、アリ等の食害又は営巣を長期にわた
って防止することができる。
実施例140食害防止種子粉衣剤 下記第14表のテルペン成分液33部に無水珪酸17部
を加えて混合粉砕し、これに無水石膏25B、カオリン
25部を加え混合して粉衣剤を得る。
第14表 これらの粉衣剤はダイズ又はトウモロコシの種子の2%
を水を用いて粉衣すれば、発芽成育までスズメ、カラス
、ハト等の食害による欠株が完全に防止できる。
本発明の有害動物忌避組成物の効果について、次の試験
例にて説明する。
試験例1. (犬) 試験方法:犬2匹(セパード系雑種1才半)を約16絶
食させ、市販の炊飯に供試試料を均一に散布付着させた
ものを摂食させ、経過時間と摂食残量を調査する。
市販炊飯的100gを直径25.2cm 、高さ7cm
の円形ポリ容器に入れ、軽くほぐして均一にし、実施例
1の試料No、 l〜6の本発明の組成物を各々6.5
g均一に散粒する。各試料材料は、空容器、飯及び供試
試料の容量を予め量っておき、一定時間後供試販量の残
存率(忌避率相当)を算出した。但し、3日毎に無処理
炊飯的100gを投与し、試験番号図との比較を行った
。その結果を下記第15表で示す。
(以下、この頁余白) 第15表 以上の表の如く、本発明組成物は犬に対し顕著な忌避効
果を示した。
試験例2.(猫) 試験方法:約2 m’の金属製ケージにパーミューズ系
猫雑種2匹(約3才及び1.5才猫)を約16絶食させ
、市販キャッッフード(マグロ肉ボイル粗砕品)約95
gを直径250.高さ70の円形ポリ容器に入れ、実施
例2の試料番号N097〜11の本発明の忌避組成物及
びNo、 12−1及びNo、 12−2の対照組成物
の8倍稀釈液7ml!を均一に滴下する。各容器中のキ
ャッッフードの残存率を一定時間毎に測定する。但し、
3日毎に無処理フード約95gを投与し、試料番号区と
の比較をした。その結果を第16表で示す。
第16表 以上の如く、対照のジー1−P−メンテン及びこれとポ
リ−1−p−メンテンの混合製剤の猫に対する忌避効果
は殆どない。
試験例3.(犬・猫等) 生ゴミ約1 kgを入れたポリエチレン袋(内容的11
)に実施例3のエアゾール試料番号No、 13〜17
を各袋別約50−噴潜塗布して、無処理袋と共に野犬、
野良猫の出没する塵填集積場に放置した所、無処理区は
一夜8時間で破袋されたが、No、13〜17のエアゾ
ール処理袋は5日間破袋されることなく残存し、その忌
避効果は著しいものがあった。
又、生ゴミ臭も殆どなくむしろ芳香さえ感するものであ
った。
試験例4.(イノシシ) イノシシが出没する楽園にて、−試験区4×10mの広
さにて、地上的30cmの高さに実施例4の忌避テープ
の試料番号No、18〜22の試料及び無処理テープを
張った。各図中央部にサツマイモ約2 kgを地表近く
に埋没させ、一定時間後各々の残量を秤量して、忌避率
を測定した。その結果を第17表に示す。
(以下、この頁余白) 第17表 以上の如く、処理区内のサツマイモは喫食されることな
く殆ど全部残り、無処理テープ区に対し顕著な忌避効果
がみられた。
試験例5. (カモシカ) 日本カモシカ食害激発地区のひのき造林地にて、実施例
5の試料番号No、23〜25の効果につき、試験を行
った。
12月に、樹木1本当り水50倍稀釈液250−を地上
50〜100 (Jの樹幹に噴霧し、翌年6月(散布2
11日後)に被害の程度を調査し、第18表の結果を得
た。
第18表 以上の如く、本発明組成物は、カモシカを忌避すること
により、被害を最小限にとどめることが出来た。
試験例6.(ノウサギ) 2年生ヒノキ苗植林4年の林業地に一区50本として、
ノウサギによる被害防止忌避試験を行った。
実施例2の試料番号N097〜11及び対照忌避乳剤N
o。
12−1及びNo、 12−2の50倍液を、1本につ
き約125−を地上的50(Jを重点的に噴霧し、3.
6ケ月及び12ケ月後に食害による被害本数を測定し、
被害率をみて第19表の結果を得た。
第19表 以上の結果より、本発明組成物は、No、 12−1及
びNo、 12−2の対照品よりもノウサギの忌避力に
すぐれ、充分にその効果が期待出来るものと考えられる
試験例7. (ネズミ) 試験方法:波型金網蓋を有する1i170c+*、横5
01゜高さ10c+eのアルミケージに入れた生後5週
間のマウス10匹を供試した。約18絶食させ、市販の
マウスフード(径ICI、長さ3c11)約30gに実
施例6のゲル剤試料番号No、 26〜28及びNo、
 29のゲルを各々約6gを塗布した。別に無処理フー
ド30gと共に波型金網凹部に設置して、一定時間毎の
残存率を測定した。尚、無処理餌約30gを3日毎に与
え試験した。その結果を第20表で示す。
第20表 以上の如く、本発明の組成物は、ネズミに対しNo、 
29 の対照ゲル(ジー1−P−メンテンゲル)より明
らかに効果がすぐれている。
試験例9.(ヘビ) 体重約45gのニワトリ雛に実施例3のエアゾール試料
番号No、 13〜15を各々約3g噴霧する。この処
理検体10匹及び体長的80CIの銀ハブ2匹を、直径
1m、高さ20c+aのガラス円型容器に入れ、48時
間後その摂食忌避率を調査した。その結果を第21表に
示す。
第21表 以上の結果の如く、本発明組成物はヘビに対し、顕著な
忌避力を有する。
試験例10.(ハト) 試験方法: 1mX3mx2mの金網等に成鳩2匹を入
れ、約18絶食させトウモロコシ細片40gを入れ給餌
した。実施例7の試料番号No、30〜32の粉剤10
gを各々混合した。各容器の一定時間毎の残量を秤量し
て、忌避率を算出した。但し、3日毎に無処理餌約40
g投与し、試料番号区と比較した。その結果を第22表
で示す。
第22表 以上の如く、本発明組成物は鳩に対し、顕著な忌避効果
を示す。
試験例11.(カラス) 試験方法: 1mx3mx2mの金網を有するケージ内
に、生後1年のカラス3匹を供試した。約18絶食させ
約2II11のトウモロコシ細粒に実施例2の試料番号
N097〜11及び対照No、 12−1の忌避組成物
を4%になるように混合した餌料各40gを6CI X
 6 cmの餌容器に入れて供試した。無処理60gと
共にケージ内に設置し、一定時間毎に残存率を測定した
。尚3日毎に無処理餌40gを投与し、試料番号区と比
較した。その結果を第23表に示す。
第23表 以上の結果より、本発明組成物はカラスに対し、対照N
o、12−1  (ジー1−P−メンテン乳剤)の効果
より、カラスに対し残効性の高い結果を得た。
試験例12.(ハト) ハトが常時飛来し、汚染する2X3mのベランダ及びそ
の手摺りに実施例8の粘着ペースト剤の試料番号No、
33〜35の20%水分散乳化液を塗布し、ベランダ床
上にトウモロコシ細粒100gを置いて経時的にその餌
の残耕を秤量し、忌避率(%)を測定し、第24表の結
果を得た。
第24表 以上の結果より、本発明組成物はハトに対し、忌避効果
が高いものと認められた。
試験例13.(ゴキブリ) 直径1m、高さ20CIの円型ガラス容器に底部2国に
切稲藁を敷き、クロゴキブリ雌、雄成虫及び幼虫各10
匹を入れ、実施例2の試料番号NO37〜11010倍
水稀釈液2−を10X12c+*の濾紙中央部に滴下す
る。風乾後3つの山があるよう波型に折りセルターとし
、試験ガラス容器に入れ、8時間、24時間、48時間
後に各セルターに集まっている固体数を測定し、第25
表の結果を得た。
第25表 以上の結果より、ゴキブリに対し強い忌避性を示した。
試験例14.(イエシロアリ) 2方征のアカマツ辺材(年輪数が1011当り3〜5の
もの)を20 me X20 a X20 a (D大
きサニ調11して試験片とした。実施例2の乳剤の試料
番号9の1%水乳化液に10分間浸漬させたのち、10
日間自然乾燥を行って、処理試験片を得た。
次に、直径110 m 、高さ150m(容量1400
 m )のガラス容器に予め105 ℃で2時間乾熱殺
菌した石英砂400 gを入れ、100−の殺菌水を加
えたのち、処理試験片及び未処理試験片を設置し、これ
にイエシロアリ50匹(戦端48匹及び兵蟻2匹)を投
入した。48時間後、処理試験片及び無処理試験片に集
まっているシロアリの数を計測したところ試験片には全
く集まらず、無処理片には42匹がみられ、明らかに忌
避効果を示した。
試験例15.(ダニ) 5cmX5cmの濾紙に実施例9の殺虫性動物忌避乳剤
のNo、36〜38の100倍水稀釈液を5 as X
 5 asの濾紙に0.125 yd (50d/m’
)噴霧する。風乾後コナヒヨウヒダニ棲息塵0.1gを
間にはさんで2つ折りにして囲み、テープで気密にする
。24時時間開封し、ルーバで全棲息虫数及び死虫数を
調査して、第26表の結果を得た。
第26表 以上の結果より、本発明組成物は忌避殺虫力にすぐれて
いることが明らかになった。
試験例16.(ナメクジ、カタツムリ)直径20cmの
ガラス円型容器に、畑土壌を約20ffl厚さに均一に
敷き、ナメクジ及びカタツムリを3四人れる。これに、
実施例9の殺虫性動物忌避乳剤の試料番号No、 36
〜38の50倍水稀釈液に浸漬したキャベツ2cIlx
3cffi切片及び無処理片を入れる。
24時間後各々の試験片重量を秤量して、残存率を忌避
率として調査した結果を第27表に示す。
第27表 以上の結果より、本発明組成物は、ナメクジ及びカタツ
ムリに強力な忌避力を有することが明らかである。
試験例17.(青カビ、イエバエ) 実施例9の殺菌性動物忌避乳剤の試料番号No。
39の200倍水乳化液を、5 am X 5 cmの
ベニア板に0、125 rrdl (50rd / m
’ )噴霧して風乾する。これを径20cm、高さ10
cmのガラス容器に移し、イエバエ雌成虫10匹を麻酔
して入れ、3時間後に3分間試験片及び無処理片にとま
る延虫数を調査したところ、各々2反58匹であり忌避
効果がみられた。この試験片に青かび胞子懸濁液を0.
2rnl噴霧し、30℃飽和温度下で後培養したところ
、無処理ベニア板片には一面に青かびが発生したが、試
験試料片には全く青かびの発生はなかった。
試験例18.(ネズミ) 目開き2cmのナイロン1!110 cta X 10
 cm試験片を実施例10の有害動物忌避塗料試料番号
No、 40〜42に10分間浸漬塗布する。風乾24
時間後、直径約1.2CI、長さ3C1のネズミ用人工
餌料を包み、無処理網入り餌料と同時に生後6ケ月のラ
ッチ1匹に供試した。その結果を第28表に示す。
第28表 実施例19.(ハスモンヨトウ) 試験方法:ポット植えの夏ミカン(高さ300m) 4
ポツトをターンテーブル上に蓋き、実施例9の殺虫性忌
避乳剤の試料番号No、 36〜38の500倍水稀釈
液50−を噴霧する。風乾後処理葉3枚を直径10口、
高さ4.5cmのポリエチレン製カップにとり、10頭
のハスモンヨトウ3令幼虫を放飼し24時間後の死亡率
を求めた。又、噴霧処理後野外放置して15日後に改め
て同一方法により試験を行い残効性を求め、第29表の
結果を得た。尚、対照としてNo。
36〜38組成中のテルペノイドの代わりにキシレンを
用いて調製した乳剤を各々No、36 (対照)〜38
(対照)とした。
第29表 以上の結果より本発明殺虫忌避剤は残効性が大きな組成
物であることが明らかとなった。
〔発明の効果〕
本発明の有害動物忌避組成物は、その構成素材からみれ
ば、人畜毒性の少ない天然テルペノイドモノマーと天然
植物体内で自然代謝化成されるテルペノイドオリゴマー
或いはコオリゴマーよりなるもので、本質的に人畜に致
死など生命の根幹にかかわることは全くない。只、対象
動物に負の走行性を与える忌避現象機能のみで、自然界
の生物の共存をはかると云うものである。特に食糧生産
にかかわる資材として利用するときその無毒性及至低毒
性の意義は、重大なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、テルペノイド化合物モノマーとこの低重合及び低共
    重合化合物よりなることを特徴とする有害動物忌避組成
    物。 2、テルペノイド化合物モノマーがβ−ミルセン、アロ
    オシメン、シトラール、リナロール、リモネン、ジペン
    テン、テルピネン、テルピネオール、アネトール、ピネ
    ン、ノポール、カンファー、ノピルアセテート及びイソ
    ボルニルアセテートである請求項1記載の有害動物忌避
    組成物。 3、低重合或いは低共重合化合物が重量平均分子量10
    00以下のものである請求項1記載の有害 動物忌避組
    成物。 4、請求項1の忌避組成物に高級ケトン、サルフェート
    テルペン成分(フェランドレン、セドレン、カレン、ロ
    ンギホーレン、ボルネオール、p−サイメン、フェンコ
    ール、テレピネン−4−オール、メチルカビコール)、
    ジアルキルトルアミド、ジアルキルフタレート、ポリブ
    テン、ポリイソブテン、生ゴム等の有害動物忌避成分の
    1種または2種以上を併用してなる有害動物忌避組成物
    。 5、請求項1の忌避組成物に殺虫、殺菌、除草及び植物
    成育調整剤等の農薬成分の1種又は2種以上を併用して
    なる有害動物忌避組成物。
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