JPH0129181Y2 - - Google Patents

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JPH0129181Y2
JPH0129181Y2 JP1981007942U JP794281U JPH0129181Y2 JP H0129181 Y2 JPH0129181 Y2 JP H0129181Y2 JP 1981007942 U JP1981007942 U JP 1981007942U JP 794281 U JP794281 U JP 794281U JP H0129181 Y2 JPH0129181 Y2 JP H0129181Y2
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seal
oil
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power cylinder
piston
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【考案の詳細な説明】 本考案は動力操舵装置の圧力密封装置に関す
る。従来の動力舵取装置として、例えば第1図に
示すものがある。同図に於いて10はパワーシリ
ンダで、これの一端にバルブハウジング11が固
着され、このバルブハウジング11にパワーシリ
ンダに圧油を給排制御するサーボバルブ装置12
が収納されている。パワーシリンダ10にはピス
トン13が摺動可能に組付けられ、このピストン
13に依りパワーシリンダ10内を左室10aと
右室10bに区画している。ピストン13の外周
にはラツク14が設けられ、このラツク14にク
ロスシヤフト15に設けられたセクターギヤ16
が噛合している。クロスシヤフト15は所要の操
縦リンク機構を介して操向車輪に連結されてい
る。
上記サーボバルブ装置12はバルブハウジング
11に嵌挿された主バルブ部材17とこれの両側
に形成したバルブ室内に回転可能に収納された、
Aスプールバルブ18およびBスプールバルブ1
9とからなる。これらのスプールバルブ18,1
9には操舵軸20が一体に連結され、この操舵軸
20は図外の操舵輪に連結されている。主バルブ
部材17の一端にはねじ軸21が一体的に設けら
れており、このねじ軸21は上記パワーシリンダ
10内に突入され、かつボール22を介して上記
ピストン13に螺合されている。更に、上記ねじ
軸21は可捩性を有するトーシヨンバー23を介
して上記操舵軸20に連結されている。なお、2
5,26はバルブハウジング11に設けられた圧
油供給口および排出口である。27,28はパワ
ーシリンダ10およびバルブハウジング11に形
成された圧油の通路で、通路27はパワーシリン
ダ10の左室10aに開口され、通路28はパワ
ーシリンダ10の右室10bに開口され、操舵輪
操作に依るサーボバルブ装置12の作動に依つ
て、上記供給口25からの圧油を通路27,28
の一方に分配し、他方を排出口26に連通する。
かかる動力操舵装置に於いて、図外の操舵輪を
時計方向に回転させると、Aスプールバルブ18
の作動により供給口25からの圧油は通路27を
介してパワーシリンダの左室10aに供給され、
これに依りピストン13が右方に付勢され移動す
る。なお、このとき右室10bはBスプールバル
ブ19の作動により通路28を介して排出口26
に連通している。ピストン13にはラツク14が
設けられて、これがクロスシヤフト15のセクタ
ギヤ16に噛合しているので、クロスシヤフト1
5は時計方向の回転運動を助勢される。このクロ
スシヤフト15にはピツトマンアーム(図示しな
い)が接続されており、クロスシヤフト15の回
転がピツトマンアームに伝達され、これに連結さ
れる操縦リンク装置をして車輪の方向転換を行
う。次に、操舵輪を反時計方向に回転させると、
スプールバルブ18,19の作動により供給口2
5からの圧油は通路28を介してパワーシリンダ
10の右室10bに入り、一方、左室10aは通
路27を介して排出口26に連通され、ピストン
13は左方に移動する。これに依り、クロスシヤ
フト15、ピツトマンアームを介して車輪を左方
に方向転換する。この様に、操舵輪の回動操作に
より車輪の操縦操作を軽快に作動せしめうる。
ところで、かかる動力操舵装置では、左右両室
10a,10bに圧油を導びき、ピストン13を
右方または左方に移動せしめるため、このピスト
ン13とパワーシリンダ10との摺動面からの圧
油の漏洩を防止する必要がある。このため、上記
各摺接面間のA部にシール29が介在される。
第2図はそのシール29の取付構造を拡大して
示す。これはシール29がテフロンなどで形成さ
れ、その外周縁が面取りされ、ピストン13のリ
ング溝13a内にゴムなどのバツクアツプリング
30とともに収容されている。これに依れば、上
記スプールバルブ18,19の切換えで圧油が、
例えば左室10aに流れ始めると、この圧油の一
部がパワーシリンダ10の内周とピストン13の
外周との間の間隙を流れ、この流れによりシール
29は、第3図に示す様に右方へ移動し、リング
溝13aの右側面に圧接される。これと同時に上
記圧油の一部はリング溝13aの左側面とシール
29との間の間隙を通つてシールリング29の内
面に作用し、シール29の外面はバツクアツプリ
ング30の弾撥作用と相俟つてパワーシリンダ1
0の内周に圧接され、かくして左室10a内を封
止して油圧を高め、セクターギヤ16を有効に回
動させうる。次に、図外の操舵輪が逆方向に回動
され、上記スプールバルブ18,19が切換わ
り、圧油が右室10bに作用すると、シール29
は左方に移動し、前述したと同様に今度は右室1
0bを封止するのであるが、シール29の剛性が
高く、かつ高温で油圧が作用すると、シール29
の各圧接面の油が切れて、一時的に張り付き接着
状態が生じ、シール29の移動がスムースに行な
われない場合がある。このとき、右室10bに圧
油が流れ込むと、第4図に示す様に圧油はシール
29の面取り部に作用して、これをリング溝13
aに沿つて後退摺動することとなり、その後圧油
はシール29とパワーシリンダ10の内周面との
間隙Gを通つて左室10aに流れ込む。この結
果、右室10bには油圧が発生せず、動力舵取動
作が行えなくなる。
これに対して第5図に示す如く、シール31の
側面に、例えば90゜おきに左右交互に油路32を
放射方向に設け、これらの側面がリング溝13a
の側面に対して接着状態となつても、油圧がその
油路32に作用することに依り、シール31の移
動を円滑にし、上記接着を容易に解除して左右室
10a,10b相互間の油の漏れを確実に防止で
きるようにしたものが提案されている。しかし、
シール31はリング溝13aの各側面に高圧で接
触するため、動力操舵装置を長期に亘り使用して
いるとシール31の側面が摩耗して、上記油路3
2が無くなるばかりか、この油路32を通つて微
少ではあるが、油が高圧側から低圧側に移動する
という不具合がある。
本考案はかかる従来の諸問題点に着目して成さ
れたもので、シールを収容するリング溝両側面よ
り、ピストンとパワーシリンダとの間隙に連通す
る油路を設け、上記間隙を通じて高圧室の油圧が
シール側面に直接作用する様にして、シールのリ
ング溝側面に対する張り付きを防止し、シールの
リング溝側面およびパワーシリンダ内周面へのシ
ール移動・圧接を円滑かつ確実に行わしめるとと
もに、上記油路を短くして加工を容易にした動力
操舵装置の圧力密封装置を提供するものである。
以下に、本考案の実施例を図面について説明す
る。
第6図は第2図〜第4図に示すものと同様のシ
ール29およびバツクアツプリング30を収容す
るリング溝13aの両側面に、ピストン13の外
周とパワーシリンダ10の内周との間の間隙39
に臨んで連通する油路33,34を、1対または
円周方向に間隔をおいて複数対設けたものであ
る。この場合に、油路33,34への圧油の供給
を円滑にするため、リング溝13aの左右にリン
グ状にV字溝35,36が設けられる。
この様に、ピストン13に油路33,34を設
けたものでは、例えば左室10aに高圧油が送り
込まれた場合に、その圧油の一部がパワーシリン
ダ10とピストン13との間隙39およびV字溝
を介して一方の油路33に流れ込む。この油路に
入つた圧油はシール29の側面に当り、これをリ
ング溝13aの他の側面に押し当てて、他方の油
路34を塞ぐとともに、シール29の内周面にも
作用し、バツクアツプリング30の弾撥力とも相
俟つて、第7図に示す様に、シール29外周面を
パワーシリンダ10内周面に押し当てる。かくし
て、左室10a内の圧油が低圧側の右室10bに
漏れなくなり、所期の動力舵取動作が確実に行わ
れる。ここで、圧油の漏れを無視できるだけの油
量が充分に得られる場合には、上記油路33,3
4端を、第7図の点線で示す様にリング溝13a
のシール29下部に設けることもできる。
第8図は他の実施例を示す。これは第6図の油
路33,34がピストン13の肉厚内に穿設する
ことの面倒さを避けるもので、リング溝13aの
周縁に所望幅の円弧状の切欠いた油路37,38
を一個または複数個設けてなる。そしてこの油路
37,38の一方はパワーシリンダ10とピスト
ン13との間の間隙39に、他方はシール29の
側面に臨む様に設けられ、第7図について述べた
と同様の動作を行う。これに依れば、油路37,
38は1工程で得られ加工率が高くなる。
この様に、リング溝13aの側面に高圧室に通
じる油路を設けることに依り、リング溝13a側
面へのシールの張り付きを容易に解除し、このシ
ールのシール動作を確実に行わしめうる。かくし
て、従来に於ける如き圧油の自由通過に依る油圧
不発生やシールに設けた油路の摩滅などに移るシ
ールの不安定動作を有効に防止できる。
以上説明した様に、本考案によれば、パワーシ
リンダ内を摺動するピストンの外周にリング溝を
設け、このリング溝内にバツクアツプリングを介
してシールを収容するとともに、リング溝の両側
面より、ピストンの外周とパワーシリンダの内周
との間隙に通じる油路を設けたことに依り、上記
油路を通じリング溝内に圧油を供給し、バツクア
ツプリングの弾撥作用と相俟つてシールを低圧室
側に臨む他の油路およびシリンダ内面に確実に当
接せしめうる。かくして、シール動作の安定化に
依る動力操舵が誤動作なく、正確に実行され、装
置の信頼性が向上する等の用上の効果が得られ
る。更に上記油路は、リング溝の両側面より、ピ
ストンの外周とパワーシリンダの内周との間隙に
通じるように設けられているので、この油路は短
くてすむため、加工が容易であり、動力操舵装置
の如くピストンが軸方向に長い場合においては、
その効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は動力操舵装置の従来例を示す断面図、
第2図乃至第4図は従来例のシール取付構造の作
動前後に亘る状態を示す断面図、第5図はシール
取付構造の他の従来例を示す断面図、第6図およ
び第7図は本考案のシール取付構造の作動前後に
亘る状態を示す断面図、第8図は同じく他の実施
例を示す断面図である。 10……パワーシリンダ、13……ピストン、
13a……リング溝、29……シール、30……
バツクアツプリング、33,34……油路、3
7,38……油路、39……間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 作動油圧によりパワーシリンダ内を摺動するピ
    ストンの外周にリング溝を設け、このリング溝内
    にバツクアツプリングを介してシールを収容する
    とともに、上記リング溝の両側面より、上記ピス
    トンの外周と上記パワーシリンダの内周との間隙
    に通じる油路を設けてなる動力操舵装置の圧力密
    封装置。
JP1981007942U 1981-01-22 1981-01-22 Expired JPH0129181Y2 (ja)

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JP1981007942U JPH0129181Y2 (ja) 1981-01-22 1981-01-22

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JPS57121367U JPS57121367U (ja) 1982-07-28
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