JPH0128879B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、弾丸の尖頭部を形成し、弾体にねじ
込まれ、かつ信管要部を含むヘツドを有する弾頭
信管に係る。

通常、このような弾頭信管に対しては重い鋼製
ヘツドを用いるかまたは軽合金のヘツドを用い
る。鋼ヘツドの利点は、信管が破壊する前に目標
物中深く侵入できることである。軽合金ヘツドは
信管の重量を軽くする。

このような着発弾頭信管で、２つの信管体を有
し、その内の前の信管体が軽い材料例えばプラス
チツクから成り、その後の信管体が鋼から成るも
のは公知である。（米国特許明細書第4230042号参
照）。この信管はしたがつて割に重く、比較的軽
い信管の要望に副わない。

所謂切換信管は瞬間発火（瞬発）から遅れ発火
（遅発）に切換えることができる。瞬発用として、
弾丸の目標物への衝突により作動する撃針があ
る。瞬発は弾丸が目標物中深く侵入する以前に行
われる。遅発用として、弾丸の目標物への衝突後
に始めて発火を導入する装置がある。遅発は弾丸
が目標物中深く侵入したときに始めて行われれ
る。弾丸がコンクリート壁に侵入しなければなら
ないとき、信管要部を内蔵している遅れ装置が破
壊されたりまたは発火が余りに早すぎるなどの危
険が生ずる。

本発明の課題は、固い目標物例えばコンクリー
ト壁にできるだけ深く侵入できしかも確実に発火
し即ち例えば遅発の場合目標物への衝突の際の変
形によつて早期に破壊されないようになつている
軽い信管を提供することである。

この課題は本発明によつて、軽合金の信管ヘツ
ドの内部に鋼体を装入することによつて解決され
る。特に、鋼体は軽合金ヘツドの中にねじ込まれ
る。

次に図面を参照して本発明の実施例について詳
しく述べる。

図示されるように、軽合金のヘツド１１は弾体
１０の中にねじ込まれる。このヘツドの中に鋼体
１２と信管体１３とがねじ込まれる。信管体１３
は、増炸薬１４を含みつた炸薬１５中に入り込
み、この炸薬は弾体１０の内部にある。第１のね
じ１６は弾体１０とヘツド１１とを結合し、第２
のねじ１７は信管体１３とヘツド１１を結合す
る。ねじ１７は鋼体１２をヘツド１１の中に取り
つけるのにも役立つ。軽合金のヘツド１１の尖端
に作動体１８が配置され、作動体は撃針１９を動
かす。信管中に全く湿気が入らないように、作動
体１８は弾性のキヤツプ２０で被われる。信管を
瞬発から遅発に切換えるために切換装置２１が使
用され、この装置は遅発の場合撃針１９が作動体
１８の作動に際し動かされるのを防止する。

撃針１９は、図示されないがスライダ２２の中
にある雷管を突き通す。スライダ２２は担体２３
の中に摺動自在にある。担体２３は信管体１３の
中に固定されて孔２４を有し、スライダ２２が安
全位置から撃針作動位置に移されると直ぐに、撃
針１９が前記孔を通り抜けて雷管を突くことがで
きる。鋼体１２は、火薬部分を保護し、また、衝
突の際早期の破壊のないように遅れ装置をも保護
する。

上記の弾頭信管の作用は次のとおりである。

切換装置２１が瞬発になつている場合、弾丸が
目標物に衝突すると、作動体１８は内に押されて
撃針１９をスライダ２２中の雷管に突き当てる。
このスライダは弾丸の飛行中に摺動して撃針作動
位置にきている。したがつて弾丸は目標物中に侵
入できる以前に発火される。

然し切換装置２１が遅発に合わされている場
合、弾丸が目標物に衝突すると、作動体１８は、
確かに内に押されるが、撃針１９を雷管に突き当
てない。弾丸は、目標物に衝突後始めて遅れ装置
によつて発火される。この時間の経過に弾丸は目
標物例えばコンクリートの壁に深く侵入すること
ができる。この侵入の間、火薬部分と遅れ装置と
が作用不能になる程の変形をうけることは許され
ない。この変形は軽合金のヘツド１１中に装入さ
れた鋼体１２によつて防止される。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明による弾頭信管の縦断面図で
ある。 １０……弾体、１１……ヘツド、１２……鋼
体、１３……信管体、１９……撃針、２２……ス
ライダ、２３……担体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 弾丸の尖頭部を形成し、弾体１０にねじ込ま
   れ、かつ信管要部１９，２２，２５を含む、ヘツ
   ド１１を有する弾頭信管において、ヘツド１１が
   軽い材料から作られ、前記ヘツドの内部に鋼体が
   装入されて前記信管要部を保護していることを特
   徴とする弾頭信管。 ２ 鋼体１２が軽合金のヘツド１１の中にねじ込
   まれている特許請求範囲第１項記載の弾頭信管。