JPH0128625B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、配水管の洗浄方式、より詳細には、
マンシヨン、団地、ビル、その他における配水管
の洗浄方式に関する。

従来技術 現在、マンシヨン、ビル等の雑排水管の洗浄と
して、例えば、ウオータジエツト方式、スネーク
ワイヤー方式等種々の工法が実施されているが、
それぞれ各種の問題点がある。例えば、ウオータ
ジエツト方式は、雑排水管本管の排出口より洗浄
水を圧入するものすなわち通常の雑排水の流れに
対して逆方向から洗浄水を圧入するものである
が、その場合、各家庭（客先）の雑排水吸引口か
ら洗浄水が噴流して客先を汚したり、客先に臭気
が出たり、洩水事故が発生したりし、また、その
ため、客先に養生を必要とする等の問題点があつ
た。また、スネークワイヤー方式は、雑排水管内
にワイヤーを通し、該ワヤーにて洗浄装置例えば
雑排水管の内壁面に付着した水埃等を切除する切
削装置を移動させるようにしたものであるが、こ
の方法は、施工が難しく、また、多数の作業員を
必要とし、また、客先に作業員が長時間滞在する
ことになり、客先に迷惑をかける等の問題点があ
つた。

目的 本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、施工が簡単で、かつ、施工時間が短く、
客先の養生が不要な新規な配水管洗浄方式を提供
することを目的としてなされたものである。

構成 第１図は、本発明の一実施例を説明するための
構成図で、図中、１は吸引ポンプ装置を搭載した
パワープロベツサ車、２は雑排水捕獲回収タン
ク、３は雑排水口接続アタツチメント、４はバキ
ユームホース、５は板ゴムパツキン、６は雑排水
管枝管、７は雑排水管本管、１０は雑排水管の洗
浄作業が施工されるビルデイングで、１１〜１３
は１階に配設された雑排水吸引口、２１〜２３は
２階に配設された雑排水吸引口、３１〜３３は３
階に配設された雑排水吸引口、４１〜４３は４階
に配設された雑排水吸引口、Ｒは屋上に配設され
た雑排水吸引口で、図の場合、屋上に配設された
雑排水吸引口Ｒのみ開放され、その他は、例え
ば、板ゴムパツキン５によつて閉塞されている。
従つて、この状態で吸引ポンプ装置を駆動する
と、外気が屋上の雑排水吸引口Ｒ，雑排水管枝管
６ａ及び雑排水管本管７等を通して矢印Ａ方向に
吸引され、その時同時に、雑排水管枝管６ａ及び
雑排水管本管７等の内壁に付着した水埃等が吸引
排出され、雑排水捕獲回収タンク２に捕獲されて
回収される。斯様にして、屋上の雑排水吸引口Ｒ
の雑排水通路を洗浄した後、今度は、該屋上の雑
排水吸引口Ｒを板ゴムパツキン５にて閉塞した
後、例えば、４階の雑排水吸引口４１の板ゴムパ
ツキンを取り外して該雑排水吸引口４１を開く
と、今度は、該雑排水吸引口４１から矢印A₁方
向に外気が流れ、前記と同様にして雑排水管が洗
浄される。以降、同様にして開放される雑排水吸
引口を変え、全ての雑排水吸引口について同様の
洗浄を行う。なお、以上には、１つの雑排水吸引
口を開放する例について説明したが、吸引ポンプ
の容量、雑排水管の管径等に応じて開放される雑
排水吸引口の数を２或いは３等複数にしてもよ
い。また、開放される雑排水吸引口から破氷等を
投入すると、より効果的に雑排水管の内壁面に付
着し水埃、汚物等を除去することができる。ま
た、以上には、上階から順次洗浄する場合につい
て説明したが、その施工順序を工夫して、例え
ば、図示例の場所、最初に前記同様、屋上の雑排
水吸引口Ｒを開放して洗浄を行い、まず、立設メ
イン管７について空気洗浄を行つてヘドロ状の廃
棄物を流動させ、収まつた所へ破氷を投入して廃
棄物を除去し、例えば、回収タンクに清水が流れ
だしたところでメイン管の洗浄を完了し、次に、
枝管６の洗浄に移行し、メイン管及び吸引ポンプ
装置に近い雑排水吸引口、図示例の場合、例え
ば、吸引口１２より砕氷を投入して以下、例え
ば、１階の１１，１３、２階の２２，２１，２
３、３階の３２，３１，３３、４階の４２，４
１，４３と施工し、最後に、屋上のＲより再度破
氷を投入して完了するようにするとよい。

効果 以上の説明から明らかなように、本発明よる
と、既設排水管の破損、各排水吸引口よりの逆圧
噴射等がなく、また、各枝管への廃棄物の残留等
がなくなる。また、万一、施工途中で、廃棄物が
詰まつても砕氷によつて流出させることができ
る。更には、施工中、単に板ゴムパツキングを取
り付け又は取り外して排水吸引口の開放位置を変
えればよいので、施工が非常に簡単で経験をほと
んど必要とせず、また、作業費が少なくて済み、
しかも洗浄時間が少なくて済む等の効果がある。
また、従来のウオータジエツト方式に比して、漏
水事故がない、客先が汚れない、客先の養生が不
要、客先に臭気が出ない等の利点がある。

なお、以上には、本発明を雑排水管の洗浄に適
用した場合の例について説明したが、本発明は雑
排水管の洗浄ばかりでなく、通常の配水管の洗浄
にも適用可能であることは容易に理解できよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を説明するための
構成図である。 １……吸引ポンプ装置搭載車、２……雑排水捕
獲回収タンク、３……排水口接続アタツチメン
ト、４……バキユームホース、５……板パツキ
ン、６……枝排水管、７……メイン排水管、１０
……ビルデイング、１１〜４３，Ｒ……排水吸引
口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸引ポンプ装置と、多数個の抜パツキンを有
   し、前記吸引ポンプの吸引口を配管本管の排出口
   に接続するとともに、前記板パツキンにて、１又
   は少数の吸引口を残して、多数個の吸引口を閉塞
   し、前記吸引ポンプ装置を駆動して前記閉塞され
   ていない吸引口を通して外気を吸引して配管内を
   洗浄することを特徴とする配管洗浄方式。