JPH01284797A - 原子炉格納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は沸騰水型原子炉用原子炉格納容器に関する。

（従来の技術） 原子力発電所では原子炉と冷却系統などを収納するため
に原子炉格納容器が使用されている。この原子炉格納容
器は原子炉圧力容器の事故、−次冷却系の破損などの異
常時の際、放射性物質が外部に流出するのを防止するた
めのものである。

従来の原子炉格納容器について第４図を参照しながら説
明する。

原子炉格納容器１は大別して原子炉圧力容器２を格納し
、この原子炉圧力容器２に接続される配管３・３ａなど
を収納したドライウェル４と、配管破断に代表される仮
想事故時にドライウェル４内に放出される蒸気のエネル
ギを吸収するためのプール水５ａを貯蔵したサプレッシ
ョンチェンバ５とから構成されている。また、サプレッ
ションチェンバ５内のプール水５ａは事故時に原子炉圧
力容器２内の炉心を冷却するため原子炉圧力容器２にポ
ンプ６で送水される。このドライウェル４とサプレッシ
ョンチェンバ５は原子炉圧力容器基礎（以下、ペデスタ
ルと称す）７およびダイヤフラムフロア８で分離される
とともにドライウェル４内の蒸気をサプレッションチェ
ンバ５内のプール水５ａ中に導びくベント管９で接続さ
れている。ここで、ベント管９はペデスタル７内に直接
埋設され、その吹出し口９ａを水平にサプレッションチ
ェンバ５内のプール水５ａ中に開口させた形式のものも
ある。

この場合の概念を第５図に拡大して示す。第５図は要部
のみを縦断面で示している。

また、ドライウェル４は主蒸気配管などを収納した上部
ドライウェル４ａと制御棒駆動機構などを収納した下部
ドライウェル４ｂとに分けられる。上部ドライウェル４
ａと下部ドライウェル４ｂはドライウェル連通孔１０で
接続されている。

原子炉圧力容器２に接続した配管３の破断時には、その
破断口から流出した水はペデスタル７内に設けられたド
ライウェル連通孔ｌＯおよびベント管９を通してサプレ
ッションチェンバ５に戻るが、一部は下部ドライウェル
４ｂの底部に溜まることになる。

ここで、事故時において、サプレッションチェンバ５か
ら原子炉圧力容器２に注入された水が破断口から流出し
、ドライウェル連通孔１０を経て下部ドライウェル４ｂ
の底部に溜った場合、サプレッションチェンバ５内の水
は減少することになる。

サプレッションチェンバ５には最初から機能上必要な水
量に加え、下部ドライウェル４ｂ内に溜まるプール水５
ａを見込んだ多量の水を貯蔵しておく必要がある。

そこで、ドライウェル４内に溜まる水量を制限するため
に連通管１１が設けられている。この連通管１１はドラ
イウェル４内に溜った水をサプレッションチェンバ５に
戻す機能を有するドライウェル４とサプレッションチェ
ンバ５またはベント管９を連絡する開口である。連通管
１１の開口レベルはサプレッションチェンバ５内の通常
水位に地震によるプール水の揺れ°、主蒸気逃がし弁作
動時のプール水位の上昇、ドライウェル４とサプレッシ
ョンチェンバ５の差圧等による水位変動を考慮してもド
ライウェル４内への水の逆流が生じないように設定され
ている。このため、事故時においては連通管１１の下端
レベルまでドライウェル４に水が溜まることになる。

（発明が解決しようとしている課題） 上述したように設定された連通管１１のレベルが高いこ
とによりドライウェル４内に溜まる水量も多くなり、サ
プレッションチェンバ５の水量が機能上必要な水量以上
に増加し、このため、原子炉格納容器の寸法つまり直径
または高さが大きくなる傾向にあった。したがって、連
通管１１のレベル低減化が望まれている。

本発明は、連通管の取付は位置のレベルを下げて、事故
時のドライウェル内の水量を減らし、サブレッジ目ンチ
ェンバ内の初期水量を減らすことによって寸法を縮少化
し、健全性および経済性の向上をはかった原子炉格納容
器を提供することにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明はドライウェルに溜っている水をサプレッション
チェンバ内に戻すための連通管を有するノＪｘ子炉格納
容器において、前記連通管の一端に前記ドライウェルか
ら前記サプレッションチェンバ側に開、前記サプレッシ
ョンチェンバから前記ドライウェル側に閉となる逆流防
止機構を設けてなることを特徴とする。

（作　用） 逆流防止機構によって連通管のドライウェル側にドライ
ウェルからサプレッションチェンバへの気流、水流の流
れが可能で、かつサプレッションチェンバからドライウ
ェル側には流れない、連通管のレベルを下げることがで
きることによって。

事故時においてドライウェル内に溜まる水量が低減し、
サプレッションチェンバの初期水量を少なくできる。

（実施例） 第１図を参照しながら本発明に係る原子炉格納容器の第
１の実施例を説明する。第１図は本発明の要部のみを示
しており、第５図と対称して１重複する部分の説明を省
略する。

第１図においてはペデスタル７内に挿入されたベント管
９の側面には連通管１１が接続されている。

この連通管１１にカバー１２が取付けられ、カバー１２
に逆流防止機構としての逆流防止弁１３が設けられてい
る。下部ドライウェル４ｂの床面にはサンプ１４が設け
られており、このサンプ１４と前記カバー１２とを直結
してサンプ１４へのライン１５が設けられている。前記
ベント管９の下部には複数の吹出し口９ａがサプレッシ
ョンチェンバ５内のプール水５ａ中に突出して開口して
いる。この第１の実施例においては通常運転時における
サプレッションチェンバ５内に水位変動による下部ドラ
イウェル４ｂ内への水の逆流を防止するためにカバー１
２と、このカバー１２に取付けたサプレッションチェン
バ５から下部ドライウェル４ｂに向って閉となる逆流防
止弁１３と、前記カバー１２の部分に溜った水をサンプ
１４へ導くライン１５が設けられている。また、カバー
１２に取付けた逆流防止弁１３は事故時に、下部ドライ
ウェル４ｂ内が水没した場合に下部ドライウェル４ｂ側
からサプレッションチェンバ５側に向って開となる逆止
弁と同様の作用をするため下部ドライウェル４ｂ内に溜
った水をサプレッションチェンバ５に戻すことができる
。

ここで、逆流防止弁１３は逆止弁を直接連通管１１に取
付けてもよいし、カバー１２をパイプとし、このパイプ
に逆止弁を取付けたものでもよい。また、カバー１２か
らサンプ１４へのライン１５は内径を細くし、流量がサ
ンプポンプの容器より小さくすることで下部ドライウェ
ル４ｂ内のサンプ１４から水が溢流することもない。

この実施例によれば、通常運転時のサプレッションチェ
ンバ内の水位変動によるドライウェル内の水の逆流を考
慮して設定されていた連通管のレベルを下げることがで
きる。連通管のレベルを下げ、事故時にドライウェルに
溜まる水量を減らすことによってサプレッションチェン
バの水量を減らすことができ、もって原子炉格納容器の
直径または高さの縮少化が可能となり、耐震性および構
造上の有利さが生じ、原子炉格納容器の健全性の向」二
とともに経済性の向上を図ることができる。

さらに、下部ドライウェル４ｂ内に溜る水の水位を下げ
ることにより、下部ドライウェル４ｂ内での水没する機
器が減らせ安全上必要な機器などの配置にも裕度が生じ
る。

第２図は本発明の第２の実施例を示し、第１図と同一部
分は同一符号で示し重複する部分の説明を省略する。

この第２の実施例が第１の実施例と異なる点はカバー１
２に左上りの勾配をもたせ、逆流水がサプレッションチ
ェンバ５内に戻り易くなるような構造にしたことにある
。このようにカバー１２に勾配をもたせることによって
サンプ１４へのライン１５を削除できるとともに下部ド
ライウェル４ｂの床面にサンプ１４を設ける必要がなく
なる。その他この実施例では第１の実施例と同様に連通
管１１のレベルを下げることができる。

第３図は本発明の第３の実施例を示したもので。

第１図および第２図と同一部分には同一部分で示し１重
複する部分の説明を省略する。

この第３の実施例では通常時の水位変動によるサプレッ
ションチェンバ５から下部ドライウェル４ｂへの逆流を
防止し、事故時には下部ドライウェル４ｂ内に溜まった
水をサプレッションチェンバ５へ導びくように開となる
逆止弁１６を連通管１１に直接設けている。

この実施例では前述の第１および第２の実施例に比較し
て構造がより筒素化される効果がある。

〔発明の効果〕

本発明によれば連通管のレベルを下げて事故時のドライ
ウェル内の水量を減らすことによってサプレッションチ
ェンバ内のプール水の初期水量を減らす。よって、格納
容器の直径、高さを縮少化でき、この縮少化に伴ない原
子炉格納容器の健全性および経済性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図は本発明に係る原子炉格納容器の各々
の実施例の要部を示す縦断面図、第４図は従来の原子炉
格納容器を示す縦断面図、第５図は第４図の要部を拡大
して示す縦断面図である。 １・・・原子炉格納容器 ２・・・原子炉圧力容器 ３・・・配　管 ４・・ドライウェル ４ａ・・・上部ドライウェル ４ｂ・・・下部ドライウェル ５・・サプレッションチェンバ ６・・・ポンプ ７・・・ペデスタル ８・・・ダイヤフラムフロア ９・・・ベント管 １０・・・ドライウェル連通孔 １１・・・連通管 １２・・・カバー １３・・・逆流防止機構 １４・・・サンプ １５・・・サンプへのライン １６・・・逆止弁 （８７３３）代理人弁理士　猪　股　祥　晃（ほか１名
）第１図 第２図 第３図 ’４ｊ） 第　４　図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドライウェルに溜っている水をサプレツシヨンチェンバ
   内に戻すための連通管を有する原子炉格納容器において
   、前記連通管の一端に前記ドライウェルから前記サプレ
   ッシヨンチェンバ側に開、前記サプレッションチェンバ
   から前記ドライウェル側に閉となる逆流防止機構を設け
   てなることを特徴とする原子炉格納容器。